憑依系男子のIS世界録   作:幼馴染み最強伝説

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決着の銃弾

校内放送が響き渡り、将輝と真耶が武装集団の一人に襲われていた時、千冬達もまた行動を起こしていた?

 

「テロリストか………よりにもよってこの学園に…」

 

「私面倒だから、パス〜」

 

「私もだ。これ片付けないと自由時間がなくなっちまう」

 

「あ、ポッキーがなくなった。将輝……はいないな。あれ、何処に置いてあったっけ」

 

訂正。行動など微塵も起こしていなかった。武装集団に襲撃されているにもかかわらず、彼女達はフリーダムだった。流石は怪物と天才しかいない生徒会は神経も図太かった。

 

「それにしても将輝が心配だ。おまけに今日は何処かの中学から見学に来ている生徒がいると教員に聞いた」

 

「他の奴はどーでもいいけど、まーくんに死なれると困るなぁ。試したいこと山程あるし、何より美味しい紅茶が飲めなくなるし。ていうか、未来に返さないと私に怒られる」

 

「確かに。将輝に投げてる分の仕事が増えるのは嫌だな」

 

「私もポッキーと珈琲が無くなるのは辛い…………となると」

 

『全滅させるか。テロリスト』

 

唯一まともな千冬はともかく、随分と酷く稚拙な理由ではあるが、彼女達の意見は一致した。

 

「そうと決まれば、早速制圧だな」

 

「私ちょっと学園のシステム管理室に行ってくるね〜。とっとと片したいから、えーと、かが……何だっけ」

 

「篝火ヒカルノだ」

 

まさか今に至るまで全く名前を覚えていなかった束に対し、ヒカルノは再度自己紹介をする羽目になった。それも仕方ない事であるが、束は名前を聞くとまるで忘れていた昨日の晩御飯を思い出したように頷く。

 

「あ、そうそう。ヒカリん、お手伝い宜しく〜」

 

「ヒカリんて。タバねんて呼んじゃうぞ」

 

「良いね、それ。その前にレッツゴー!」

 

「あ、ちょっ⁉︎」

 

ガシッと束はヒカルノの腕を掴むと凄まじい速さでシステム管理室へと走り去る。天才二人の始動に早くもテロリストの目的は達成する事が困難となった。

 

「さて、私達実働隊はどうする?」

 

「それは織斑生徒会長に任せる。私はあくまで書記だからな」

 

「私達なら正面から武装集団を相手にするのは可能だが………リスクが高い。せめて何か武器があれば……うん?これは何だ?」

 

何か武器はないかと生徒会室を見渡していた千冬はあるものに気がつくとそれを手に取る。

 

それは手に装着するものの筈だが、何故か拳の部分が兎の顔の形をしていた。そしてその隣には刃のついていない柄の部分しかない剣。

 

取り敢えず、静は兎顔のメリケンサックを、千冬は柄だけの刀を握る。

 

「ボタンがあるな。これを押せばいいのか」

 

千冬は柄の部分にあったボタンを押す。するとブウンという音と共にライトセイバーの要領で光の剣が構成される。

 

「使えるのか、それ?」

 

「試しに何か切るか」

 

そう言うや否や、千冬は壁に立てかけてあったパイプ椅子に向けて、刀を振るう。すると一瞬遅れでパイプ椅子が縦に切れ、切断面は溶接されたかのようになっていた。

 

「使えるな」

 

「ただ人間には使えないな。装備をバラすのに使うか。そっちはどうだ」

 

「さあ?殴ったら何か起こるのかもしれない…な‼︎」

 

静はガンッと生徒会室の扉を殴る。その拳は見事扉を突き破り、その向こう側にいた武装集団の一人の顔面を捉えていた。直後ドア越しに閃光が走り、扉を開けると三人の武装したテロリストが伸びていて、身体からは小さく煙を上げている。

 

「成る程。電流か」

 

「幸い学園の上履きは靴底が絶縁体の素材で出来ているし、これならいざという時は地面を殴れば良さそうだ」

 

「ともかく、私達も動くか。私は一階を捜索する、黒桐は二階を頼む」

 

「ああ。さっさと終わらせよう、生徒会長殿」

 

千冬と静は柄と拳を軽く当てると、互いにこの襲撃事件の首謀者を見つけ出すべく、捜索に乗り出した。

 

当然、殴り倒したテロリストの武装は千冬の手により細切れにされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「到着〜」

 

「ぶっ飛んでるとはつくづく思わされてきたが、大概だよな」

 

「天才だからね〜。ヒカリんもわたしも」

 

「お前にゃ劣るけどな。それよか早いトコ終わらせるか」

 

束とヒカルノは自作のディスプレイを取り出し、IS学園のシステムにハッキングをかける。

 

並みのハッカーなら、ハッキングを仕掛けたところですぐに逆探知され、剰え、データを全消去されるレベルだが、ここにいるのは文字通り世界で一番目と二番目の天才。やって出来ない事などあるはずが無い。

 

「システム掌握完了〜。さてと、お馬鹿さん達は何人いるかな〜」

 

「取り敢えず緊急防衛システムは強制発動させたから、これで他の生徒は無事。後は私達と将輝ともう一人だっけ?」

 

「あー、ちーちゃんがそんなこと言ってたっけ。こっちには映ってないよ。そっちは?」

 

「………いた。向かってるのは………生徒会室みたいだ。もう一人も連れてる」

 

「私達が動いてない事前提で行ったのかな?流石の私達でも全校生徒の危機には重い腰を上げるのに」

 

「ははは、今年で一番笑えるジョークをありがとう。本当はどっちでもいい癖に」

 

「ありゃりゃバレてた?」

 

「私の名前をちゃんと覚えてない時点で気づくよ」

 

「にゃはは。あ、ヒカリん。何人かシステム掌握しようとこっちに来てるよ」

 

「え?マジ?」

 

ヒカルノが束のディスプレイを横から覗くと六名程の武装した人間が向かって来ていた。因みに先程ヒカルノが上げた声は驚きからではなく、喜びから来るものであった。

 

「今こそ、私の開発した防衛システムが活かされる時だ!」

 

「え?そんなシステムこの学園にあったっけ?」

 

「ぬははは、授業を体調不良で抜け出して勝手に改造したのさ」

 

「ヒカリんも私の事言えないよね」

 

「天才だかんな。さあ、私特製トリモチセントリーガンを喰らえ!」

 

ヒカルノは懐からボタンを取り出すと、ポチっと押す。

 

すると画面の向こう側では、天井から突如ガトリングガンばりの銃口が現れ、次の瞬間、凄まじい勢いでトリモチを発射する。

 

ものの数秒もしない内に六名はトリモチ塗れになり、廊下も真っ白くネバネバしたもので埋め尽くされていた。

 

「これで通路も使えなくなったし、私達が攻撃される心配はなくなったよん」

 

「それに私はいざという時は壁を走るからね。その時はヒカリんも背負って上げるよ」

 

「そいつはありがたいにゃあ。ま、それはともかく将輝ともう一人だけど……」

 

「ははは、次は私の番だね」

 

今度は束がポケットから、親指サイズの小型マイクを取り出すと、その小型マイクに話しかけた。

 

「もーしもーし。まーくん、大丈夫〜?」

 

『うん?その声、束か⁉︎今どこにいる?てか、何時の間に仕込みやがった!』

 

「初めから。私とヒカリんは今システム管理室〜。ちーちゃんは一階で、えーと『静だ、覚えろ』あ、そうそうシズちゃんが二階。二人とも、まーくんのいる三階の生徒会室からは離れた位置にいるね」

 

『情報は掴んでるみたいだな。で、首謀者は何処に?』

 

「多分一階の職員室に構えてる奴等だね。全員で十五人。相手をするには辛いね」

 

『?何でだ?千冬には専用機があるだろ?」

 

「今、あれは調整の為に私が持ってるんだよね〜。だから今のちーちゃんは生身さ。というわけで増援よろ」

 

『了解!』

 

「さてと私にやれるのはここまでかな。後は実働隊に任せよう」

 

「んじゃ、私は適当に邪魔者排除と撹乱でもしとくよん」

 

「よろよろ〜」

 

「永遠のトラウマを刻んでやるぜっ!」

 

にししと笑うヒカルノの表情はさながらラスボス染みた笑みだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

束からの通信を聞いた将輝は増援に行く前に二階にいる静を探していた。もちろん真耶も一緒にいる。彼女を連れ回すのは危ないが、一人にしておいた方がさらに危ないからだ。最悪、彼女には自分を盾にするようにと言い聞かせ、将輝は捜索を続ける。

 

(一通りのされてるな。何でか全員身体から煙上げて倒れてるが、すぐには起きないだろう)

 

警戒レベルMAXのまま、将輝は歩みを進める。

 

「山田さん、ストップ」

 

「は、はい」

 

前方の曲がり角の先から聞こえる足音に将輝は足を止め、ゆっくりとした歩調に切り替える。

 

そして曲がり角から勢い良く躍り出て銃を構えるが………

 

「ん?何だ、将輝か」

 

「静か。びっくりした、二重の意味で」

 

目の前には叩き込まれる直前の兎顔マークのメリケンサック。静も遠くの方から微かに聞こえる足音から既に警戒していて、敵が出てくると同時にノックアウトするつもりだったが、ヒットする直前で将輝だとわかり、すんでの所で止めていた。将輝も引き金をひく指はギリギリで止まっており、彼女目掛けて撃つことはなかった。

 

「後ろにいるのが見学に来たという中学生か?」

 

「ああ。山田真耶さんていうんだ」

 

「山田真耶です。足手まといですけど、よろしくお願いします」

 

「私は黒桐静。こんな状況だが、よろしく」

 

「さてと、束から首謀者が職員室に潜伏してるって情報があったから、今から増援に………静、伏せろ!」

 

「ッ⁉︎」

 

将輝の声に反応して、静は咄嗟に身を屈める。直後に将輝は後方から迫っていた敵に向けて発砲。殆どを外してしまうが、うち数発が携帯していたM4カービンに当たり、武装破壊に成功する。

 

「静!」

 

「わかっているさ!」

 

敵が怯んだ隙を見逃さず、静は一気に距離を詰め、立て続けに三発顔とボディーに叩き込むと、敵は宙に身体を浮かせた後、地面に倒れ伏した。

 

「助かった」

 

「礼なら全部終わってからだ。千冬と合流しよう」

 

「ああ」

 

そう言って前を歩く二人の背中を見て、人知れず真耶は感動していた。

 

(カッコいい………)

 

私も二人みたいに強くなれますか?そう聞きたい衝動に駆られるが、真耶は今はそんな時ではないと言葉を飲み込む。

真耶はあまり自分の事が好きではない。

 

成績は自身の在籍する中学ではトップであり、全国模試も三位だった。運動も人並みには出来て、それだけ見れば非の打ち所はなかった。

 

しかし、いざという時にはてんぱってしまい、自身の実力が発揮出来ないと言う事がしばしばあった。親に限らず、教師からも「度胸さえあれば」と常々言われてきた。けれど、それも仕方のない事だ。人前に立てば緊張するし、失敗を恐れるのも人として当たり前だ。しかし、真耶自身もまた自分のそういった部分を常々直したいとも思っていた。

 

努力はしてみた。だがそう簡単に直るなら、困ってなどいない。そうこうしている内に中学三年生になり、色々あって中学では生徒会長になり、こうして見学に来た日に事件に巻き込まれている。

 

よりにもよって、何で今日なのか。と真耶は思わなかった。逆に「これは神様が与えた試練なのかも!」とそう思っていたが、結局足手まといにしかなっていない自分に内心で溜め息を吐くと同時に目の前で戦う二人の人間に憧憬を抱いた。

 

「うわっ。凄いな、これ」

 

「流石は学園最強の生徒会長。大した無双ぶりだ」

 

二人の視線の先にあったのは、倒れているテロリスト達。武装は完全に破壊されており、意識も見事に刈り取られていた。学園最強の名は伊達ではないと静は身震いし、将輝はまぐれでもよく勝てたなと苦笑する。

 

「十五人くらいなら一人で相手に出来るんじゃないか?」

 

「流石に織斑もそれは無謀だろう…………だが、奴なら特攻しかねない。さっさと援護に行こう」

 

「それあり得る。じゃあ行くか。山田さん、聞いての通り、俺達軽く特攻してくるから、誰にも見つからないように隠れててくれる?」

 

「は、はい」

 

とてとてと近くの物陰に隠れようとして…………何もないところに躓きこけかける。態勢を立て直そうと手をバタバタとさせている姿は今は年下という事も相まって実に愛らしく見える。

 

「あの子……本当に大丈夫か?」

 

「何とかなるんじゃないか?芯はしっかりした子だし…………多分」

 

未来では副担任とはいえ、教師をしているし、何より彼女は元代表候補生だった。確かに所々間の抜けた行動はあったものの、要所要所ではきっちりとした教師らしい顔を見せている。ただ問題はそれが彼女の本質なのか、それとも教師という役職が彼女にそうさせているのかはわからない。それに彼女はまだ中学生。闘争とは程遠い生活を送っている筈だ。普通に考えて、このような状況で一人にするわけにはいかないが、現在動けるのが自身達だけである以上、それ以外の選択肢を取ることは出来ない。

 

「ま、俺らがしくじっても彼女は助かるだろ」

 

「弱気だな。失敗する事前提か?」

 

「念の為だ。もちろん、失敗する訳ないけどな」

 

「そうでないと。ん?あれは織斑………なあ将輝」

 

「奇遇だな、静。千冬の奴………」

 

二人は視界の先に職員室の扉の前に佇む千冬を見つける。千冬は考える素振りを一瞬見せた後、携帯していた刀を静かに構える。それを見た二人は汗をダラダラと流し、口を揃えて言った。

 

「「やっぱり一人で仕掛ける気だ⁉︎」」

 

そう言うなり、全力疾走で千冬の元に走り出し、寸前で止める。

 

「ちょっ、ストップ!千冬!それするとバレるから!」

 

「正面から行くか普通⁉︎人数差的に奇襲を仕掛けた方が得策だろう⁉︎」

 

「その割にはお前達声が大き過ぎるぜ、ガキども」

 

返事は千冬からではなく、後方からくぐもった声が聞こえる。ガスマスク越してはあるが、その声からは僅かに怒りが感じ取れる。

 

「まさかこんな奴らにやられるなんてな。腑抜け共め、まあ俺に見つかったのが運の尽きだ」

 

「はは、そりゃどうも」

 

「大人しくしな。何でここに男のガキがいるかは知らねえが、取り敢えずお前はいらねえから死んどけ」

 

そう言って男は銃口を将輝の額へと当てる。引き金が引かれれば、将輝の頭はもれなく潰れたトマトのようになる。だが、その引き金は引かれる事はなく、次の瞬間、銃身が細切れになった。

 

「あ?」

 

突然の出来事に男は間の抜けた声を上げる。

 

「おいおい、驚いてる暇あんのかよ、おっさん」

 

将輝は銃を振り被るとそのまま横殴りにして吹き飛ばす。殴り飛ばされた男はそのまま倒れて動かなくなる。

 

「やべっ、死んだかな」

 

「ああいう手合いに限って存外しぶといものだ」

 

「それよりもバレた以上、正面突破しかなくなった。どうする?」

 

「だが、中にいる者達はもう出てこない上に固まって待ち構えているぞ」

 

「かと言って、時間をかければ他の寝ている奴らが起きる。やるしかあるまい」

 

「それなら良いもの持ってるぜ」

 

将輝は懐から手榴弾を取り出す。一人目をのした時にくすねていたものだ。

 

「そら」

 

壁を上手く利用し、手榴弾を敵の密集地へと投げる。もちろんピンは抜いていない。こんな状況ではあるが、自身の通う学園に血を流すような事はしたくはないし、何より、後々器物破損などで教師達からいちゃもんをつけられるのが嫌だからだ。そしていくらピンを抜いていないとはいえ、それを咄嗟に判断出来るものはそういない。事実、中にいた者達は飛んできた手榴弾から机などを盾にしようと身を伏せた。

 

「突入!」

 

将輝の掛け声で三人は職員室へと踏み込む。

 

手榴弾から身を守ろうと伏せている者達は侵入してした三人と爆発しない手榴弾に疑問を感じた事で僅かに判断が遅れ、その内に二人ずつを千冬、静、将輝に沈められていた。

 

「クソガキがっ!」

 

「クソガキで悪かったな。ほら、プレゼント」

 

将輝はもう一つ手榴弾を敵に投げ渡す。今度はピンが抜かれている事に気付いたテロリストは慌てて、窓を開けて、放り投げると、宙で手榴弾が爆発する。

 

「危ないだろうが!」

 

「あんたらがそれ言うか」

 

後頭部に肘鉄を叩き込まれ、テロリストは力なく倒れこむと、将輝はそれを担ぎ上げ、撃とうと銃を構えていた者達に向けて投げる。

 

一人はそれを避けるが、もう一人は避けられず巻き込まれながら、壁へと打ち付けられ、意識を失くす。

 

だが、避けた方には将輝がすかさず走り込み、飛びヒザ蹴りをモロに顔面へと叩き込んだ。

 

千冬達の方を見ると、そちらもちょうど殲滅を完了させていた。

 

「制圧完了………って言いたいけど、結局首謀者って誰だ?」

 

「そういえば、それらしい人物は………」

 

「もしや、先程将輝が銃で殴り飛ばした奴ではないか?あの何処から湧いてくるかわからない自信に、統率力の無さ。十分あり得ると思うぞ」

 

「その展開だと、もの凄く厄介な事に「動くなぁー‼︎」……やっぱり」

 

大声で叫んだのは先程将輝に殴り飛ばされた男。外されたガスマスクのしたから覗かせた顔はアジア系の人種である事がわかるが、今はそれよりもその腹部に巻かれた爆弾の方に視線がいく。

 

「こんな平和ボケした国の学園一つ攻め落とせないとなりゃ、組織の奴らも俺を見限る。どうせ死ぬんなら、てめえらまとめてあの世に送ってやる‼︎ハハハ、俺様に逆らうからこんな事になるんだ、ざまあみやがれ!」

 

「組織……?お前らただのテロリストじゃないのか?」

 

「ハッ!馬鹿言ってんじゃねえよ。ただのテロリストがこんな所を襲撃する訳ないだろ、俺たちはとある組織に所属してる構成員だよ。規模はかなりデカいが、知ってる奴はごく一部の奴らだけさ」

 

主導権を完全に握った男はどうせ死ぬと饒舌に話し出す。将輝は男の話を聞き、考えた結果、一つの結論に行き着いた。ISの世界にしか存在せず、大規模の組織でありながら、一般には知られていない組織。

 

亡国機業(ファントム・タスク)……か」

 

「ッ⁉︎てめえ、それを何処で知った!まさかてめえも……………まあいい。知ったこっちゃねえ。このまま吹き飛んじまうんだからな!」

 

三人はそうはさせまいと一気に肉薄する。だが、爆破されるよりも早くに相手を倒す事は不可能。せめて一瞬でも気をそらせられれば、そう考えた時、

 

「だ、ダメですっ‼︎」

 

隠れているように指示した真耶が何時の間にか、扉に立っており、おそらく倒れている構成員達から奪ったであろうM4カービンを男に向けて撃つ。

 

だが、中学生のましてや女子ではそれをマトモに撃てるはずがなく、銃身は弾むように上へと向き、真耶も尻餅をつくが、最初に向いていた銃口の先は跳ね上がったお蔭で絶妙に男の手元にあった起爆スイッチを男の手ごと撃ち抜いた。

 

「サンキュー、真耶ちゃん!そんでもって」

 

「これで……」

 

「終わりだぁぁぁ‼︎」

 

千冬は爆弾の導火線のみを斬り、静がアッパーで宙に浮かせると、最後の将輝が全力で男の顔を殴り抜いた。バキバキッと骨の砕ける音と共に男は校舎の窓ガラスを割って外に殴り飛ばされ、今度こそ起き上がる事はなかった。

 

 

 





これにてテロリスト騒動終了。最後の最後で真耶ちゃん活躍。真耶ちゃんマジパネェ。ジョジョの第四部のラスト的な感じに。

即席とはいえ、今までのバラバラ感から一転して、チームワークを見せた生徒会でした。やっぱり吊り橋効果?は素晴らしい。恋愛だけでなく、友情も育めますからね。

そしてさりげなく出てきた亡国企業。何となく出してみただけです。その方が展開的にちょうどいいと思ったので。
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