呪術廻戦〜青の魔弾〜 作:華々
転生した
――いや、別に確信があったわけじゃない。気がついたら見覚えのない場所で、前世の記憶も曖昧。体はどう見ても二歳くらいだし、状況からして転生、と判断するしかなかった。
そして何より。
――いぃいやあぁぁぁ〜〜〜っ。
家の敷地の外から、変な怪物が覗き込んでいる。
ギョロリとした目、濁った瘴気。生理的嫌悪を催す存在に固まっていると、奥から出てきた老人が当たり前のような顔で俺の頭を撫でてきた。
「何だ蒼也。アレ、見えてるのか」
どうやらこの老人――いや、年齢差的にはじーちゃんに見えるが本当は父らしい男――は、俺が怪物を見えてることに驚いているらしい。
「あれなに」
「ふむ。まだおぬしが知るには早いわ」
そう言うと、父は手のひらを怪物へ向けた。腕にモヤのような呪力が絡みつき、弾丸の形を成して――。
ドン、と鈍い音。
怪物の頭部が弾け、跡形もなく霧散した。
「じーちゃんって魔法使いなの?」
「魔法使い? いいや、オレは呪術師だ」
その言葉が、この世界の“当たり前”を示していた。
◆ ◆ ◆
五歳になった。
青崎家――どうやらこの家は、東北で代々呪術師を務めてきた名門家系らしい。さっきの怪物は“呪霊”。驚くべきことに、俺はそういう化け物が見える体質で生まれたようだ。
そして今日、俺の五歳の誕生日。
「術式」を知覚できる年齢になったらしく、家中の大人が集まっている。期待と緊張の入り混じった視線が刺さる。
「蒼也、やってみろ」
父――じーちゃんと呼んでしまうが――が促す。
青崎家には代々受け継いでいる“相伝術式”があるらしい。
もし俺が持っていれば、次期当主はほぼ確定。大人たちが妙にざわついている理由も分かる。
深呼吸し、体の中心に意識を向ける。
ぶわりと溢れ出す呪力を掴み、圧縮し、形を整える――。
ドオォン!
呪力弾が案山子を粉砕し、そのまま背後の木々をまとめてなぎ倒した。反動はほとんどない。
「まさか本当に“相伝”を持っているとはな」
「呪力の質も量も申し分なしだ。あれだけ撃って衰えていないとは……」
分家の面々の表情が一気に変わる。驚愕、そして期待。
「良くやった、蒼也!」
父はわしわしと俺の頭を撫で、上機嫌で周囲に宣言した。
「聞け! オレの息子、青崎蒼也が相伝術式――『蒼嵐呪法』を受け継いだ!
ここに青崎蒼也を次期当主とする!」
ざわ…とどよめきが走るが、反対の声は上がらない。
祝宴が始まり、大人たちは酒を酌み交わし、騒ぎは夜遅くまで続いた。
……どうやら俺、将来かなり偉くなるらしい。
小説の続き、時間が飛んで原作行くかオリジナルストーリーをいれるか
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乙骨編入編から
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高専入学編から