呪術廻戦〜青の魔弾〜   作:華々

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領域!?マジすか!?

 

領域展開

 

それは自らの心象風景である生得領域を結界に付与する生得術式の最終段階であり、呪術戦の極致。

 

領域を展開するメリットは付与されている生得術式の強化、さらに術式効果の必中必殺であろう。領域に入ったものは否応なしに術式を食らうことになる。

 

(落花の情)

 

領域に入った瞬間蒼也は瞬時に術式対策として落花の情を発動した。

落花の情は御三家に伝わる領域対策の術。自身の周囲に呪力を漂わせ、必中術式が命中する瞬間に呪力を放出して身を守るカウンター技。

 

この領域は蛇たちによる外界との隔絶を起点にして展開されている。隙をついて結界を破壊!それが今できる生き残る最優手段!

 

しかし領域の中で生き足掻こうとする蒼也を笑うものがいた。

 

ズルリと重い物を引きずるような音ともに現れたのは体にびっしりと白蛇の鱗と下半身を持ち、上半身は三対の腕を持つ女の体が生えていて、垂れ流した髪の間からは爛々と縦に割れた蛇の目がのぞいている。

 

「男!男!マタ私達ヲ苦シメニ来タノカ!」

 

姦姦蛇螺!いつの間に!いやそれよりもなんて呪力を発してんだ!早く領域を壊さなきゃ!

 

魔弾を生成するため姦姦蛇螺にバレないように呪力を練る。

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!憎イ憎イ私達ヲ苦ルシメル!!死ネ!ココデ今スグ死ネ!」

 

餓命呪詛、起動

 

そんな声が聞こえたかと思うと蒼也の頭の中に刻まれる情報。

 

「っ!なんて領域を展開してんだ!」

 

姦姦蛇螺の術式餓命呪詛は本来は掛けられた対象を徐々に弱らせ最終的に生命力を枯渇させ衰弱死させる能力だ。しかし姦姦蛇螺は生前に起きた天明の大飢饉を領域内で再現し相手を飢餓状態にするという能力に変えていた。

 

すなわち姦姦蛇螺の術式効果は飢餓。

 

情報の中には領域内ではマーキングされている対象の体力→呪力→生命力の順で枯渇していく事が教えられていた。

 

(いつの間にマーキングされた!)

 

姦姦蛇螺はさっきまで姿を現してすらいない。なら蛇に何かされたと見るべきだ。近づきはしたけど触れてはいない。いや…そういえば、山中で妙に腹をすかしていたような。

 

「…まさか!」

 

落花の情を解き瞬時に領域を破壊するため魔弾を辺り一帯にばら撒く。落花の情は触れたものを自動で弾くプログラムのようなものなので実態を伴わない攻撃に対しては無力であり、簡易領域のように領域を中和する能力もない。そのためこれ以上の呪力の消費を抑えるため落花の情を解いた。

 

恐らく眷属の白蛇の目を通して邪視で見られたんだ。それなら心当たりがないマーキングにも合点がつく。

 

「ア゙ア゙ア゙!ヤメロ!ワタシノコドモタチヲ殺スナ!」

 

蛇の下半身を躍らせながら高速で近づいてくる姦姦蛇螺。脚から魔弾を射出しその場から離脱すると俺の元いた場所に姦姦蛇螺の三本の腕が大地を揺るがしながら吸い込まれる。

 

ドッゴオオオオォォォンッッッツ!!!

 

「さすがは特級、基本スペックも馬鹿げてる。」

 

そういえばこの術はまだ試してなかったんだ。

瞬時に呪力を練り圧縮し放つ。

 

蒼嵐呪法・烈光

 

以前よりも呪力が上がったからか、以前は砲弾と例えた魔弾はまるでレーザーやビームのように打ち出された。

 

術式と呪力特性により加速された魔弾は空間を引き裂きながら姦姦蛇螺の下に向かう。

 

「ギ、ギィヤァア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」

 

咄嗟に身を屈ませ回避をするも魔弾の速度に反応しきれるわけでもなく三対のうち一本を撃ち落とした。

 

「おお、思っていたより威力が出たな。」

 

「オノレ!オノレオノレ!オノレオノレオノレ!オノレ!!!許サン!貴様ニハ猶予ナドイラヌ!今スグ飢エ死ニニサセテクレル!!」

 

領域の出力が上がった!

 

蒼也は領域の出力が上がった理由を知る由もないが、領域の外では姦姦蛇螺の眷属である白蛇同士が共食いを行っていた。

 

姦姦蛇螺は我が子でもある白蛇達を共食いさせる縛りで一時的に領域を強化していた。

 

理由は分からないがやることは至極単純。俺が死ぬ前にアイツを祓えば良いこと!

 

蒼也は蒼嵐呪法・烈光をガトリングの如く連射する。それに対して姦姦蛇螺はあまりの弾幕に身動きが取れなくなり、呪力で固めて蒼也が呪力が枯渇するまで領域を展開し耐え抜くことに決めた。

 

「グ、グギギギツツ」

 

「クソっ早く、死ね!」

 

両者互いに急速な勢いで削れていく呪力に冷や汗を流す。数分経った時ピシリっと何かに罅が入る音ような音がする。

 

(不味イ!領域ヲ維持スル呪力ガ切レテキタ!)

 

(ここで押し切る!)

 

さらに威力を上げようと呪力を込めようとした瞬間。ドサリと音を立てて蒼也が倒れた。

 

 

 

 

姦姦蛇螺Side

 

(ヤッタ!アイツモモウ限界ダッタンダ!私ヨリモ先二呪力ガナクナッタ。)

 

(モウアイツカラ呪力ヲ感ジナイ。コレカラジョジョニ弱ッテ死ヌダロウ。ナラ、ワタシモ大量に呪力ヲナクシタシタベテチカラニカエヨウ。)

 

ズルリズルリと体をくねらせながら少しずつ近づいていく。チロチロと舌を出して蒼也の様子を見る。

 

(呼吸ノ感覚ガ長イ。アト数分で死ヌナ。)

 

ニタリと口角を上げて笑みを浮かべ蒼也を掴み、身体で締め上げながら捕食をする準備をする。

 

蒼也は抵抗しようと弱々しく引き剥がそうと手でもがくが、さらに姦姦蛇螺が締め上げる力を強め抵抗させないようにさせる。

 

(モウ終ダ。)

 

ガパアっと頬を裂きながら大口を開けて丸呑みをしようとする。

 

「…、、…、…」

 

(何カ喋ッテイル?)

 

命乞いかと思い口を開けて聞き終わったら直ぐに食べれるようにしながら戯れに聞いてみる。

 

「——始まりは青、終わりは一点」

「距離を捨て、時間を畳み」

 

「ッマサカ!貴様!」

 

「我が呪力よ、疾く在れ」

「極の番 蒼嵐・終」

 

姦姦蛇螺SideOut

 

 

 

シュンッという音が鳴り、青白い閃が宙に線を引きながら

姦姦蛇螺の上半身を吹き飛ばす。

 

一拍して極の番が巻き起こした暴風が遅れてやってくる。

 

暴風は山の木々を根こそぎ吹き飛ばし、山の一部を禿山に変える。飛ばされないように耐えていると、向かいの山に着弾したのであろう、音も遅れてやってくる。

 

「う、上手く行った。」

 

極度の疲れで体の力が抜け地面に寝転んでしまう。

 

極の番 蒼嵐・終は本来、圧縮 → 発射 → 加速 → 命中

という順序を踏む通常のやり方ではなく、

 

1. 弾道補助術式を“未来”に展開

→ 命中点(終点)を先に固定

 

2. その終点に至るまでの呪力線を一気に圧縮

 

3. 最後に魔弾を撃つという

本来の順序を逆転させることで発動する。

結果として魔弾は「発射された瞬間には、すでに当たっている」という状態になる。

 

そのため防御不能であり、何らかの手段で空間を捻じ曲げでもしない限り必中の魔弾となる。

 

しかし、この術には致命的な欠陥があり、術式と呪力特性をフルに活用するため一時的に術式が焼き切れてしまい使えなくなることから不意打ちをする必要があった。

 

本来はこんな無茶をすることはないのだが、姦姦蛇螺が思ったよりも強くこれ以上はジリ貧となると思いこの作戦を取った。

 

(じーちゃん達が知ったら、めちゃくちゃに怒るだろうな〜)

 

じーちゃんは拳骨を落とし、真依は泣きつき、真希は無言で睨んでくるだろう。その様子が容易に思いつき笑ってしまう。

 

「まあなんとかなったしいいかな?」

 

よいしょと起き上がると携帯を取り出し補助監督に迎えの車をよこすように言う。携帯からは極の番の音が聞こえたのだろう、補助監督の焦った声が聴こえるも面倒くさいと思い電話を切る。

 

呪力探知を行い他に呪霊がいないか確認しながら山を下っていく。

 

「ああ、腹減ったな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プカプカと浮遊する呪霊に乗り双眼鏡で山を降りる蒼也を覗く袈裟の姿をした男がいた。

 

「何だ払われちゃったか、せっかく取り込もうと思ったのに。」

 

「それよりもあの子、あの年で凄い呪力を持っているね。是非とも私の家族になって欲しいな。」




昨日すごい量の人数がお気に入り登録してくれたしすごい勢いでUAが伸びてたので、何事か!と思い調べたら二次創作ルーキー日間で1位になってました!

読者の皆様ご愛顧ありがとうございます。これからも頑張っていいものを書いていきます。

そういえば前回姦姦蛇螺の術式考えてみてと言ってましたがどのくらいの人が予想できましたかね?
できたって人は感想に書いてくれると嬉しいです。(感想乞食)

小説の続き、時間が飛んで原作行くかオリジナルストーリーをいれるか

  • 乙骨編入編から
  • 高専入学編から
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