呪術廻戦〜青の魔弾〜   作:華々

17 / 36
質問で聞いた1つ目


【番外編①】日輪の瞳

 

 

(…寒い)

 

よるの帳が折りきりしんしんと雪が降り積もる中その少女はうずくまっていた。H県N市O町そこは日本でも有数の豪雪地帯。小学生ほどの少女が外に一人でいることは本来許されない。

 

「…ごめんなさい。お母さん。」

 

思い出すのは髪を振り乱しわたしの頬を殴った。お母さん。わたしは小さいときから変なものを見る。最初に見たのは幼稚園に行っていた頃。

迎えに来てくれたお父さんと帰っている途中でハエみたいな変な生き物を見つけて、あれ何?と聞いた。

 

お父さんには見えてないのかわたしが指さした方をキョロキョロと見渡した後いないよって言った。

 

その後も変なことはいっぱいあった。ある時お母さんとおままごとで遊んでいる時変な力がお腹から湧いてきてお母さんの手を怪我させちゃった時もあった。今になって分かったけどその時のお母さんは青く腫れた手を押さえて化け物を見るような目をしていた。

 

それからも変なことがあってお母さんがわたしを怖がって冷たい態度をするようになったときもその度にお父さんが庇ってくれた。

だけど1年前お父さんが交通事故で死んじゃった。

お母さんがお父さんが死んだのはわたしのせいだって言って顔を叩いて怒鳴られた。

 

お父さんが死んでからはお母さんは事あるごとにわたしにあたるようになった。お父さんが死んでお金がなくなったのもご飯がお腹いっぱい食べれなくなったことも幸せじゃなくなったことも、全部全部わたしのせいなんだ

 

「ごめんなさい。ごめんなさい…」

 

涙を流さないように手で拭っていると気がつくと眼の前に誰かが立っていた。

 

3人立っていて全員白い服を着ていてわたしと同い年くらいの男の子は隣に立つ顔に布を垂らしている女の人に傘を持たせてわたしを見ている。

 

「この子がそうなのか?」

 

「はい教主様。1年ほど前から母親から虐待を受けているようです。」

 

傘を持っていない女性が書類を見ながら教主と呼んでいた男の子に伝えていた。

 

男の子は日輪のような模様をした目でわたしを覗いてくる。男の子は赤くなった頬に気がつくとそこに手を添えた。

 

「…可哀想に。まだ私と同じ年の子供に手を上げるとは」

 

「あの、あなたは誰…」

 

「私か?私達について話してもいいけどその前に…

『癒しあれ』…どう?いたくなくなった?」

 

「あれ。痛くない。」

 

「良かった。」

 

男の子の手が光ったらわたしの頬に温かい何かが包んだと思ったら痛みが引いた。男の子はわたしに微笑むと手を頬から離して両隣にいる女の人たちに声をかけてそれを聞いた右にいた女の人が一礼してわたしの家に入っていった。

 

「君には私のさっき使った力が見えたよね?」

 

男の子がさっきと同じように手を光らせてるのを見て頷く。

 

「私たちはね君のように不思議な力を持っていて酷いことをされたりさせられたりしている子達を助ける為に動いているんだよ。」

 

家からお母さんが出てきてわたしを怒鳴りつけながらカバンを持たされて無理矢理立たされる。何が何だかわからずにいるとお母さんは女の人から銀色のカバンを受け取るとわたしを見ることもなく家の中に入ってしまった。

 

「…すまない。君のことをもう少し大切に扱ってくれと伝えたら、君のことを引き取ってくれと言われてしまった。」

 

「わたしどうしたらいいの…」

 

「私たちと一緒に来ないかい?私たちは君と同じように不思議な力を持つ子たちと一緒に暮らしているんだ。他の施設に行くよりも君のためになると思うんだけど、どう?」

 

……お母さんにとってわたしはもういらない子なんだ。

 

「分かった。あなたに付いていく。」

 

「ありがとう。これから私たちは家族だ。」

 

 

 

 

わたしたちがその後向かったのは白神山地と呼ばれている場所だそうだ。何でもここは昔ながらの木々があるらしくそこに教団の本拠があるらしい。

 

教主と呼ばれていた男の子は色んな人と交流があるらしく高そうなスーツを着た初老の男性が訪れて話しているのを見たことがある。

 

宗教ていうと金儲けをして信者の人を破産させちゃうようなニュースを見たことがあるけど、ここではそういう行為はやってなくて、教主様も参加して畑を耕してそこで育った野菜や動物を殺してそこから命をいただいて生活をしている。

 

できるだけここだけで生活を送ろうとしている。

ここにいる人はわたしにも優しくて色んな人達が不思議な力を持っている。中には見ることしかできないけどそれが理由で虐められた過去を持っている人もいた。

 

そんな人を教主様が助けてここに連れてきてくれているんだ。わたしはここの生活に慣れてくると教主様に恩返しをするために何ができるのか側近の女の人にも聞いてみた。

 

側近の人は姉妹だそうで最初会ったときは顔に垂れていた布で気づかなかったけどよく似た顔つきをしている。

 

その二人が言うには教主様の身の回りのお手伝いをすることが恩返しの近道なんだって。側近の人達がわたしにも教主様のお手伝いをさせてくることになった。これから恩返しを頑張ろう。

 

▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

私の両親はおかしな人たちだった。

私は3歳になるまで目を開けることがなかった。なぜ開けなかったのかは私にも分からないが3歳の誕生日に初めて目を開けた時両親は私の目に宿る日輪を見て私を神の子と呼び崇めるようになった。

 

それは始めは家の中、両親の二人だけが崇めていたが私がある日不思議な生き物を見ることができるようになってからは両親の信仰は度を超え始めた。

 

両親は近所の人を勧誘し自宅で崇め始めた。次第にそれは十人、百人と人数を増やしていきそれは一つの宗教になった。

 

私は神輿として担がれ多くの人々と関わるようになった。その頃から私は不思議な力を使えるようになり手を翳した相手の傷を癒す力。

そして私からは分からないが後光が差すかのように神々しく輝いていると信者は話し始めた。

 

その話を聞いた金持ちの人が訪れ私の力を見て入信し多額の寄付をしてくれるようになった。

 

その人がほかの人に話したのかどんどんと金持ちの人が集まり多額の寄付を行い教団に大量の金が集まるようになった。

 

私の両親は教団設立当初は教団員に混ざり熱心に信仰を行っていたようだが月日が立つうちに父は教団員の女性と不倫関係になり、母も教団の資金を使ってホストに入りびたり始めた。

 

いつしか両親は私の元に帰ってくることはなくなり、どこにいるのかもわからなくなった。風の噂では怪しげな集団に目をつけられ殺されたとあったが本当かどうか疑わしい。

 

そんなある日。教団員の一人である金持ちの信者が私に相談をしてきた。何でもその信者の娘が私と同じように不思議な力を持っているらしく、どのように扱ったらいいのか困っているというのだ。

 

私は私以外に不思議な力を持っている者を知らなかったためその信者が私と親密になるために行った嘘の可能性もありながら会うことにした。

 

結果的にそれは真実で、その少女も私と同じように不思議な力を持つことに親近感を覚えたらしく私を慕うようになった。

 

私は私以外にも不思議な力を持つことを知ると他にもいないのかと気になるようになり信者たちのなかで情報収集に長けたものに調べさせることにした。

 

情報は見つけることができたが断片的で何者かに意図的に隠されているような跡がありながらも各地にいることが分かった。その中で知ることになったがこの不思議な力のせいで今まで友人だったものや親にさえ虐げられている者たちがいることを知った。

 

それからは教団は私を中心として不思議な力を持つ者を集め保護し育てる方針に切り替わった。

 

少しずつ保護を行い、元の数が少ないのか年に十人程度を信者たちの一部が白神山地の奥地に作らせた教団施設にて保護をし始めた。

 

ここに集められた者たちは私と同じ者たち。不思議な力を持った仲間…家族だ。

 

今日も家族たちと育てた食物に感謝を伝えいただく。

 

「いただきます。」

 

「「「「「いただきます。」

 

あぁ、今が幸せだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

呪術総監部から伝達

200〇年☓☓月△△日

 

白神山地奥地にて別件の任務にあたっていた術師が新興宗教 〈日輪の瞳〉の施設にて約百の無登録術師達を発見。

 

教団員は捕縛。

教主である『天照 真昼』を捕縛後秘匿死刑に処す。




前回の質問で聞いていた小説の試し書きです。
あまり呪術廻戦ぽくないかも反応で書くか決めます。
ほかの2つも近々出します。

感想お待ちしています

小説の続き、時間が飛んで原作行くかオリジナルストーリーをいれるか

  • 乙骨編入編から
  • 高専入学編から
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。