呪術廻戦〜青の魔弾〜 作:華々
投稿遅れてすみません。
とりあえず真依にお土産を渡し、その日はそのまま眠ることにした。
*
ゔあ゙〜……
朝。
どうにかこうにかベッドから抜け出し、ゾンビのようなうめき声を上げながら身を起こす。
いつもなら真希たちに手伝ってもらっている身支度も、今日は半分夢の中だ。
今日は真依がパンダと任務に出ている。
真希は病院だ。
――つまり、起こしてくれる人も、寝ぼけた俺の身支度を手伝ってくれる人もいない。
ふらふらしながらどうにか着替えを終え、昨日補助監督さんに頼んだことを思い出す。
真希の入院している病院まで送ってもらえる手筈だった。
部屋を出て、寮の廊下をおぼつかない足取りで歩いていると、後ろから声をかけられる。
「よう、青崎。元気か?」
「蒼ちゃん、大丈夫そう?」
振り向くと、そこには二年生の二人組がいた。
パンチパーマにヒゲのおじさん顔――秤金次。
その肩口からひょこっと顔を出す、ピアスだらけで女子用高専服を着た星綺羅羅。
「……ああ、先輩方。おはようございます……」
「やっぱり蒼ちゃん、朝弱いよねぇ」
そう。
前にも言った気がするが、俺はとにかく朝が弱い。
誰かに起こしてもらわない限り、平気で昼過ぎまで寝ているし、自力で起きた日とそうでない日とでは、気力が天と地ほど違う。
――ああ、早く二人に会いたい。
「今日は任務ねぇのか?」
「ええ。昨日五条先生に頼んで、真希の入院してる病院に行くんで休ませてもらいました」
「ほ〜ん。真希ちゃんは愛されてるねぇ〜」
にやにやと笑う綺羅羅に、眠たげにあくびを噛み殺しながら返す。
「そりゃもちろん。真希も真依も愛してますよ」
さらっと口にした言葉に、秤と綺羅羅は一瞬固まった。
「……」
「……」
いつもと違いすぎる蒼也に、二人揃ってぽかんと口を開ける。
「じゃあ、補助監督さん待たせてるんで。ここで」
そう言って去っていく蒼也の背中を見送りながら――
「……あいつ、寝ぼけてると羞恥心なくなるのか?」
「ねぇ〜。意識戻ったら絶対恥ずかしいよね」
「帰ってきたら、このネタで誂うか」
「さんせー!」
*
補助監督さんに送ってもらい、真希の入院している病院に到着した。
礼を言って病院に入り、受付の美人な看護師さんに声をかける。
「禪院真希様は、3階の305号室にいらっしゃいます」
……イケメンだ。
少し頬を赤らめていた気がするが、まあ気のせいだろう。
礼を言ってエレベーターに乗り、305号室の前に立つ。
「真希ー!! 元気かー!! これお土産! 一緒に食べ――」
バンッ!!
勢いよく扉を開け、お土産を突き出した瞬間、言葉が尻すぼみになる。
そこにいたのは――
着替えの最中で屈んだ姿勢で、パンツを履いている途中の真希だった。
時間が、止まった。
状況を理解した真希は、首から上を一気に真っ赤にする。
「とっとと出てけバカ蒼也!!」
「うわぁ!? ごめん! ごめん!!」
怒号と共に飛んでくる靴や呪具を浴びながら、必死で部屋の外へ逃げ出す。
……やった。
完全にやってしまった。
まさか着替え中とは……。
これはもう、この後殺されても文句は言えない。
天に祈るような気持ちで震えていると、ガラッと扉が開いた。
伸びてきた真希の手が、俺の襟を掴む。
「おい。何か言うことあるか?」
こめかみをピクピクさせ、拳を握りしめた笑顔。
――あ、これダメなやつだ。
「や、殺るなら……優しくして……」
「ふんっ!」
ゴッッッ!!!
「んグオッ!!」
頭に凄まじい衝撃が走り、視界が白く弾ける。
頭から煙を上げて倒れた俺を、真希は無理やり引き起こした。
「反省したか?」
「あい……」
「ならよし。ほら、飯行くぞ。退院祝いだ。回らない寿司が食いてぇ」
「あい……」
「もちろんお前の奢りだからな」
「……あい……」
――この後、一人で十万円近くを食べられ、涙目になる蒼也だった。
前々回に書いた質問用の話を書いていたんですけどスランプなのか筆が乗らなくてこの話を書くのも相当時間がかかってしまいました。
書いていて思ったのですが恐らく自分はあまり知恵もないのに原作順にすると書きにくくなってオリジナルの話を書くときが書きやすいのではと思いました。
なので次の話もあまり原作とは違う内容になってしまうかもしれません。
書くとしたら京都で禪院家に顔出しの話ですかね。
感想お待ちしています。
小説の続き、時間が飛んで原作行くかオリジナルストーリーをいれるか
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乙骨編入編から
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高専入学編から