呪術廻戦〜青の魔弾〜 作:華々
疲れた…初めて1話でこんなに書いた…
毎日これぐらい書いて投稿してる人がいるってまじ?
凄いわぁ…
八岐大蛇は日本書紀において描かれる歴史上最古に数えられる怪物の名。神話においては天照大御神の弟である男神須佐之男命に討伐された全長が八つの山、谷に跨るほどの大きさを誇った八つの頭を持つ大蛇だ。
日本書紀という国が正式に作り出した書物に書かれている事もあり日本という国が作られてから長い歴史の間多くの人々に知られていき長年の間恐れと恐怖を蓄積していった。
そして八岐大蛇を恐怖する、畏れる負の感情が蓄積し日本全土から集まった。およそ五百年周期で八岐大蛇に関連のある場所に呪胎として誕生することが知られている。
そのため生まれる場所を限定化させるため関連深い地に八岐大蛇の尾から生まれたとする天叢雲剣に似せた剣を安置し、それに呪いを集めさせることで被害を最小限にしようとした。
「まあ、そんな訳であんなことになってるんだけどね。」
望遠鏡で覗く先には山々の谷間をゆっくりとまたぎながら動く高層ビル程の高さの八岐大蛇。
「洪水の化身って言われてるらしいけど。あの様子だと本当に誇張表現でもなさそうだな。」
八岐大蛇がいる場所には八岐大蛇から発せられる呪力により活性化させられた雷雨を帯同しており、通る場所を洪水でなぎ倒しながら進んでいる。
五キロ以上離れた場所から見ているが八岐大蛇から発せられる濃密な呪力と威圧感に震え出してしまいそうだ。
だがこんなことで立ち止まってられはしない!何せ、
(何せ、この任務が終わったら俺告白するんだ!!)
伊地知さんからこの任務について聞かされたときはやる気でみなぎっていたのだが車でここまで送迎されている中で冷静に考えると、誰かに取られるのが怖いのであればコイツラは俺のだ。とマーキングでもしておけばよかったのだ。
今更になってそのことに気付いても後の祭りこうして現地に着いてしまったし任務を請け負ってしまった。ここでできませんでした、何て情けないやつを誰が好きになるだろうか。
やる気を漲らせていると監視役の術師に声をかけられた。
「大丈夫そうですか、青崎くん。」
「あっ七海さん。」
今回俺が任務に失敗した際に俺が死亡もしくは生存確認が取れる状況でない場合に生きて情報を伝える係として手の空いていた七海一級術師が来てくれた。
「凄まじいですね。あれほどの呪霊を見たことがありません。」
「七海さんでもないんですか?」
「ええ、私が祓ってきた特級レベルの呪霊は良くて特級中位程の物を連携して倒したぐらいです。今見ている八岐大蛇程の呪霊は恐らく五条さんぐらいでしょうね楽に倒せるのは。」
双眼鏡で八岐大蛇を見ながら俺の質問に丁寧に答えてくれるが。…やっぱり聞かなきゃよかったかも。
「どうしますか?私の役としてやってはいけないのかもしれませんが私も手伝いましょうか。」
うわっ、凄い頼みたい
七海さんの言葉に一瞬心を動かされるが、
「いえ大丈夫です。仕込みも終わってますし、死なないように頑張りますよ。」
「…お気をつけて。」
そう言って持っていた双眼鏡を七海さんに渡して八岐大蛇の元に向かう。
山の木々が線のようになり後ろに流れていくほどの速度を持って音速に突入し、土煙を上げソニックブームを起こし木をなぎ倒しながら地面を疾走する。
前から考えていた。俺の呪力特性である加速なら禪院家相伝の投射呪法と同じような運用ができるのではないかと、実際それは成功したし馬鹿みたいに呪力を消費するが呪力特性のおかげで消費した分も一瞬で回復する。
比較していないから詳しくは分からないが恐らく加速度で言えば投射呪法よりも速いのかもしれない。
全身にありったけの呪力を滾らせながらも呪力操作を途切らせないように注意する。
十秒程経つと特級呪霊八岐大蛇の元に着く。
「しっ!行くぞ!」
更に脚に力を込め加速する。八岐大蛇に気付かれることなく接近すると跳躍して頭の一つに向けて拳を放つ。
呪力+魔弾+音速まで達したスピード、更にそこに
「黒閃っ!」
ズゥガアァァァァァンッ!
空間が歪み呪力が黒く染まる。壮絶なまでの威力を持った俺の拳はあまりの威力に自壊してぐちゃぐちゃになるも安々と頭の一つを吹き飛ばした。
[[[[[[[キィヤアァァァァァンッッッ!?]]]]]]]
突然頭の一つが吹き飛んで驚いた八岐大蛇が体を振り回して地面や木をなぎ倒す。
どうにかそれを避けると一度地面に着地するとまた魔弾を脚から射出して新たな頭に飛び乗ると手をつき近距離で魔弾を放つ。
「吹っ飛べ!」
ドンッッッ!!!
轟音と共に八岐大蛇の血潮が舞い散るも頭蓋骨を吹き飛ばすだけに留まってしまった。
「クソっやっぱ硬えな。」
乱暴に扱ってしまった右手はもう原型をとどめないほどぐちゃぐちゃになってしまった。それをぶらぶらとしながら目の前で怒りにより呪力を滾らせ水を生み出し辺りを闇雲に壊す八岐大蛇をどう攻略したものか、と思考する。
(さっきは運良く黒閃が出てくれたから頭を消し飛ばせたがそう何度も起きてくれるわけない。何よりあの八岐大蛇の鱗、1枚1枚が一級呪具並みの呪力を込められていて全然攻撃が通らない。それに加えて呪力を散らす様な能力があるみたいだ。)
っていうか、
血が止まんない!さっきからドバドバと滝のように流れている血を見て冷や汗をかいて顔を青くする。
(まずいまずいまずい!このままだと失血死しちまう!)
もし死んだら、
『な〜にかってに死んでやがんだ。』
『お仕置きが必要なようね。ねじ切ってほしい?』
『潰されるのがいいか?』
『どっちがいい?』
何てことになりかねない!どうにかどうにかせねば!
股ヒュンしながら頭をめぐらせて一つだけ思いつく。
「ここで反転術式を覚える!それしか道はない!!」
「つってもそう簡単にいくわけが、ああ!?」
反転術式を即興で行おうと呪力をこねくり回そうとした瞬間八岐大蛇が吹っ飛ばした2つの頭を再生させて俺に噛みつきをしてくる。
「うおっと!」
頭の一つ一つが大人のゾウ並みの大きさをしてやがる!それが猛スピードで四方八方から襲ってくる。
「よっと!」
体を躍らせ飛び上がりすき間を縫うようにして噛みつきの攻撃を避けると俺を噛み砕くために開いた口に特大の魔弾を放つ。
[[[[[[[[クルルルワアン!]]]]]]]]
魔弾が炸裂した頭が仰け反ると一瞬だけ生まれた時間で反転術式を試す。
反転術式はマイナスの力である呪力と呪力で掛け合わせて生み出す!普通の術師じゃあ習得することもできないだろうけど今の俺は黒閃を撃ってブースト状態だ!
呪術はイメージの世界だ。できないと思ったらいつまでもできない。できると思い込むことが大切だ!
(できろできろできろできろできろできろできろできるできろできろできろできろできろできろできるできろできろできろできろできろできろできるできろできろできろ!!)
「出来ろ!」
その瞬間頭の奥で何かが弾けたような雷のような物が走ったかと思うとぐちゃぐちゃになった腕から吹き出ていた血が止まり煙を上げて少しずつ肉が再生していく。
「よっしゃ出来た!!」
反転術式の行使に浮かれて今が戦闘中だと一瞬忘れてしまった。八岐大蛇はその瞬間を見落とさなかった。
八岐大蛇にとって人間はいてもいなくても変わらない存在だ。人一人が大河に向かって石を投げても流れを変えられないように八岐大蛇にとって人間はいてもいなくても己には何ら問題ではない。
しかし眼の前にいるこの人間。こいつは例外だ。一度目は完全に油断していたとはいえ自身の頭部を完全に破壊し、その後に警戒している中をかいくぐり2回己の頭部を破壊しにかかった。
もう眼の前にいる人間、蒼也を相手に油断することはない。
(ヤバい!何かしてくるぞこれ!)
八岐大蛇は現代においては大昔に起きた川の氾濫が具現化したものではないかと言われている。故に、水を生み出すことは造作でもない。
八岐大蛇から膨大な呪力が発せられたかと思うとそれは水になり濁流となって周囲を呑み込みながら蒼也を襲う。
蒼嵐呪法・零式!
蒼也の放った魔弾の弾幕が濁流を吹き飛ばすが辺り一面が根こそぎ流されて禿山の状態になってしまっている。
(いける!あの追い詰めた状態で出す術にしては弱い!再生させた頭が思ったより呪力を食ったのか?八岐大蛇は呪胎から成長しない、呪力を消費した今がチャンスだ。)
呪力を身体に回し加速を行い離れていた距離を一瞬で潰す。
(もう一発黒閃を決める!)
腕を振り上げ八岐大蛇の胴めがけて振るう瞬間、
ずちゃ
「えっ?」
湿った様な音が地面からなったかと思うと体が宙に浮いて加速していたスピードのまま水に濡れてグズグズになった地面を滑る。
(な、何が起きた)
体を起こして後ろを振り向くとそこには脚からドクドクと血が流れ根元から切り離された脚が落ちていた。
いつの間に、攻撃された!?
頭のなかで必死に考えを巡らせると体の下、土と混ざり泥となった水から八岐大蛇の濃密な呪力を感じる。
まさか、まさか!
何度も見てきた受けてきたから勘で気づくことが出来た。これは、
(これは領域だ!それも八岐大蛇が生み出した水に触れた場所を領域に塗り替えている、結界を使わない閉じない領域だ!)
八岐大蛇にとって濁流、水は己自身。故に生得領域を広げることができる水そのものが生得領域をささえる起点のかわりになっている。
(なんってやつだ。やばいやつだとは感じていたがこんな芸当をすることができるなんて!だがな、)
ニヤリと泥に汚れた顔に笑みを浮かべる。
(俺にも隠し玉があるんだよ!)
戦う前から行っていた呪力操作。それは自身の身体に纏っていた呪力や放っていた魔弾のみに行われていた訳じゃない。
五条先生との訓練で得た新しい俺の境地、それの応用。
キラリと空に青く光るものが九つ現れる。それは段々と大きくなり危険領域として張られていた全長五キロの帳を破り入ってくる。
俺は戦いになる前、八岐大蛇を遠くから見ていた時から仕込んでいた。俺の呪力特性加速は少しでも呪力による繋がりがあればそれの速度が例え自由落下であろうと加速を上乗せし指数関数的に速度を上昇できる。
七海さんと話す前には魔弾を空に打ち上げておき自分が遠隔で操作できるギリギリの距離に旋回させることで加速させ続け、今俺が加速させていた魔弾は今までの加速分とそれに加えて加速による自由落下の速度を掛け合わせている。
亜音速を音速を超え亜光速にまで至ったその魔弾の名は、
蒼嵐呪法・極夜
俺が扱える極ノ番を除く最強の魔弾の名。
それはそれぞれの頭、胴に吸い込まれるように命中すると核爆発の如き爆発を発した。
ドオオォォォォォォンッッッッ!!!!
残っていた森が一瞬で吹き飛び八岐大蛇が生み出した水も掻き消えた。吹き飛ばされながらもこれ以上被害を広げないよう必死に呪力を操作して爆発の余波を食い止める。どうにか爆発を収束させることができ、余波による暴風が収まり八岐大蛇がいた場所を見ると頭と胴があった場所には底が見えないほど深い大穴が空いていた。
「ど、どうにか勝てたな…」
反転術式で再生させた足の具合を確かめながら八岐大蛇のいた場所に歩いていく。あれだけの威力だ確実に祓えているとは思うが確認しないと安心ができない。
再生させたからか何だか借り物の用な、本物の足じゃないような感じをしながらひょこひょこと歩いていくと九つの爆心地の大穴が空いていた。
「やりすぎたなこりゃ…」
これは、もう使わないようにしよう…
できれば禁術として俺の構想を纏めていたノートは焼いて他の奴らに見られないようにしなくちゃ。
キョロキョロと辺りを見回すと一本の剣が落ちているのを見つけた。それを拾い上げて見ると馬鹿みたいにデカい呪力を発していた。確実に特級呪具だ、実はまだ蒼也は知らないことだが八岐大蛇が顕現するためには核として名だたる名匠が作り上げた剣が必要になる。
それを核として顕現した八岐大蛇は体内で剣を自身の呪力で浸し呪具として変異させる。呪具の性能はその時で変わるがどれも特級レベルのものとして扱われている。最初の1本目は消息不明だがそれ以降の剣に関しては詳細がわかっている。退魔の剣が二本、魂を知覚すればあらゆる物の硬度を無視して魂を切り裂くことができる釈魂刀が誕生した。
いわゆる五百年置きにできる呪具のガチャだ。
蒼也は取り敢えずこの剣がどんな術式を持っているかも分からないため即席の封印を施して五条先生の元に持っていくことにした。
「まあ、取り敢えず任務も終わったし早く報告行こ。」
肩を回して七海さん達がいる場所に向かって歩き出した。
呪術総監部 内部評価報告書
件名:青崎蒼也 一級術師 被害報告
一、事案概要
****年**月**日、〇〇県山間部において発生した
特級呪霊「八岐大蛇」顕現事案に関し、
高専所属・一級術師 青崎蒼也 が単独でこれを祓除した。
当該戦闘において、青崎は自身の術式
《蒼嵐呪法・極夜》 を使用。
これにより、呪霊本体の完全消滅を確認した一方、
戦闘区域一帯(半径約数百メートル)に甚大な地形破壊が発生した。
二、被害状況の確認
・森林地帯:完全消失
・地形:直径数十メートル以上の深度不明の陥没を複数確認
・残留呪力:特級相当の高密度反応が長時間残留
・民間被害:事前の帳により人的被害はなし
なお、環境回復には複数の結界術師による長期対応が必要と判断される。
三、術式および危険性の評価
青崎蒼也の術式および呪力特性は以下の点で極めて異質である。
呪力特性《加速》による運動・術式威力の指数関数的上昇
術式《蒼嵐呪法》における呪力弾の遠隔操作・長時間加速保持
極ノ番に準ずる威力を持つ《極夜》の存在
特に《極夜》は、
使用者の意思および戦況次第では市街地規模の被害を引き起こす可能性があり、
現行の一級術師の枠を逸脱しているとの意見が多数提出された。
四、特級術師昇格に関する審議結果
本事案を受け、
青崎蒼也を特級術師相当の脅威度として再評価するか否かについて
総監部評議会にて審議を実施した。
結果は以下の通りとする。
単独での特級呪霊討伐実績:評価対象
術式の破壊規模・制御難度:危険指定相当
精神的安定性および自制心:現時点では良好
術式使用に対する本人の忌避・自制姿勢:確認
以上を踏まえ、
現時点での特級術師指定は保留とする
との結論に至った。
五、保留理由および今後の方針
青崎蒼也は、
自身の術式による被害規模を正確に認識しており、
《極夜》を「禁術に近い切り札」として位置づけ、
再使用を強く忌避する姿勢を見せている。
この点は評価に値するが、
同時に 潜在的脅威度が極めて高い術師であることも否定できない。
よって今後は、
・任務選定の厳格化
・高難度任務への投入時の監視体制強化
・五条悟 特級術師による継続的観察
を条件として、
当面は「一級術師」の階級を維持する。
六、総評
青崎蒼也は、
制御されている限りにおいては極めて有用な戦力である。
しかし一度制御を失った場合、
特級呪霊以上の災害を引き起こす可能性を秘めた存在であることを
本報告書をもって明記する。
――以上。
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小説の続き、時間が飛んで原作行くかオリジナルストーリーをいれるか
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乙骨編入編から
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高専入学編から