呪術廻戦〜青の魔弾〜   作:華々

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今回から武者修行編にはいります。



武者修行編
やっぱ旅行に行ったら美味しいご飯を食べないと


 

 

日本から飛行機を乗り継いで十五時間。ヨーロッパの一国、ルーマニアに降り立った。

 

「長かった……。」

 

う〜ん、と大きく体を伸ばす。

長時間のフライトで固まった筋肉が軋む。座りっぱなしで痛む腰を擦りながら検査を通過し、空港を出る。

 

久しぶりに浴びる太陽の光が眩しく、思わず手で目元を覆った。そこで、今回五条先生から任された仕事の内容を思い返す。

 

ルーマニアのとある町に、古くから存在する古城がある。長年、観光資源として町の人々に愛されてきた城だ。

だが――近頃、その古城を訪れた観光客が相次いで行方不明になっている。最初は人さらいにでもあったかと警察も思っておりそれ相応の捜査を行っていたがしまいには古城の中で全身の血という血が抜かれて干からびたような状態の変死体が木の枝や柵に貫かれている状態になっているのを多数発見された。

 

その異様な変死体が十数件。

ようやく危険を察知した町の人間が町長に頼み込み、今回の依頼が舞い込んできた、というわけだ。聞く限り、被害者は領域に引きずり込まれている。そこでゆっくり血を吸われ、最後に死骸を“串刺し”にされる。

普通の呪霊なら、死体を玩具のように弄ぶことはあっても、ここまで儀式めいた行動を徹底しない。必ず、串刺しにする。

 

まるで――意志があるかのように。

 

「……やっぱり、外国の呪霊はレベルが違うな。」

 

武者修行一体目から特級案件。自然と気合が入る。とはいえ、気合だけで突撃するほど馬鹿じゃない。情報がなければ話にならない。

 

普段なら“窓”が事前調査を行い、呪霊の性質や呪力量を探るのだが、ここは海外。高専所属の窓はいない。本来なら現地に直接入り、下見をするべきだろう。

だが――

 

それでは修行にならない。事前情報があれば討伐はやりやすくなる。だが、初見の敵への対応力は育たない。

 

「……今回は、ぶっつけ本番でいこうか。」

 

まずはこの町を歩き、歴史と土地の情報を集めよう。

 

「……おっ。ここのスイーツ、美味しそうだな。」

 

 

 

 

 

▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

 

 

 

 

「な〜るほ〜どね〜。」

 

現在、カフェにて。注文したスイーツを頬張りながら、

ルーマニアの歴史や文化を調べている。自然豊かな国土。石畳と重厚な建築が並ぶ、日本人が思い浮かべるいかにもヨーロッパらしい町並み。人々も温かい。

この店も、道で出会った老人に教えてもらった場所だ。

 

今食べているのは、パパナシ。

カッテージチーズを練り込んだ生地を揚げ、サワークリームと甘酸っぱいブルーベリージャムをたっぷり乗せた、ルーマニアの伝統的な揚げドーナツだ。外はサクサクと香ばしく、中はもっちりふわふわ。チーズの風味が優しく広がる。そこにサワークリームのコク、ブルーベリーの甘酸っぱさが重なり、絶妙なバランスを生み出している。上に乗った小さなボール状の生地が、ドーナツの穴を塞ぐように二段重ねになっているのも可愛らしい。

 

「……これ、2人にも食べさせたいな。」

 

高専を卒業して、結婚したら。新婚旅行で来るのも悪くないかもしれない。そんなことをコーヒーを啜りながら、パソコンで歴史を眺めているとある記事が目に留まった。

 

キリスト教に身を捧げ、故郷ルーマニアとその領土を異教徒から守り抜いた一人の王。ルーマニアでは英雄と讃えられながら、他国では残虐な処刑で恐れられた人物。凄惨な“串刺し刑”は後世に誇張され、

やがて吸血鬼の伝説がつけられた。

 

その名は――

ヴラド・ツェペシュ。

またの名を、ヴラド三世。




今武者修行編で出す呪霊と収集する呪具行く国なんかを募集しているんですが、早くも投票してくれた人のなかに自分が考えてるのと似たのがいて驚きましたね。やっぱりルーマニアって言ったら感づく人はいるんですね。

それと武者修行編ではオリジナルキャラを出すつもりはないので呪具収集の際に外国特有の組織と接触するといった展開はないため考えていただいた方には説明不足で手間をかけてしまい申し訳ありません。基本的にはヨーロッパの裏市場やオークションなんかで収集するつもりです。

次回戦闘に入れると思うのでお待ちください。

まだまだ応募していますので気になる方は投票してくださると幸いです。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=337094&uid=498196

小説の続き、時間が飛んで原作行くかオリジナルストーリーをいれるか

  • 乙骨編入編から
  • 高専入学編から
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