呪術廻戦〜青の魔弾〜   作:華々

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テメェは一変死ねー!!(H×H風)

 

「なんや、キミ。見いひん顔やな。」

 

俺の怒りなど知らず怪訝そうに俺の顔をみる金髪の男。

「あぐぅ…」男の足元から真希の苦痛に塗れた悲鳴を上げる。

 

「あんたその子達から離れろ。」

 

「礼儀のなってない子やな。目上の人には敬語を使いましょうって習わなかったんか?」

 

「あいにく、敬語は使えるがお前が尊敬に値しないドブカスだから使わないだけだ。」

 

「生意気なクソガキやな。」

 

俺の言葉に憎々しげに口元を歪ませると真依から手を離し転がっている真希の上に落とす。

 

どちらからも小さい悲鳴が上がるが今は気にしていられない。真依から手を離し真希から足をどけたその男はジロジロと上から下に値踏みするような視線を向けてくる。

 

「分家の子…やないね。宗家に手ぇ出したらどうなるか、真希ちゃんたち不良品でも分かる。君ぃどこの子や。」

 

狐を思わせるようなツリ目を薄めてそう聞いてくる男は威圧の意味を込めた呪力を放出している。

 

放出された呪力に当てられてしまった俺は無意識ながらもゴクリと緊張からか唾を飲み込んだ。

 

「東北守護役呪術家が筆頭、青崎家嫡男青崎蒼也」

 

「なんや地方にいるって言うパパのお友達の子かい。」

 

なあんだ〜といった様子で呪力を解いた。恐らく先の発言から禪院家当主の息子という立場の人間なんだろう。暴力行為にならないで良かったとホッとしていると男、直哉から発された言葉に怒りをにじませる。

 

「チマチマと豆鉄砲撃って満足してる一族の耄碌がようパパと友人なんかでいられるな。」

 

「…はっ?」

 

何言ってんだこいつ。

俺のじーちゃんに対して耄碌って言ったか?

うちの相伝に豆鉄砲って言ったか?

 

「おい、あんた!」

 

「なんやね。」

 

「今の言葉撤回しろ!」

 

「嫌や。」

 

「もう一度だけいう撤回しろ!」

 

「何で俺が地方なんかにいる弱小一族に頭下げないかんね。」

 

「っ!テメェッ!」

 

ここが禪院家でそれに加えて相手が当主の息子だから今まで我慢していたがもう無理だ。

真希や真依あの二人を足蹴にし痛めつけただけでも許せないのに、俺の家をひいてはじーちゃんを侮辱されて黙っていられるほど俺は大人じゃない。

 

「どうしてもじーちゃんたちに謝らないっていうんなら。」

 

「どうするんや?」

 

「泣かせてでも頭下げさせる。」

 

バッ!と直哉目掛け前方に手を伸ばし照準を合わせ瞬時に呪力の圧縮、放出を行い魔弾を放つ。

 

怒りに任せて相当量の呪力を込めた威力だけなら一級呪霊を一撃で祓えるほどだ。

 

「呪力量はなかなかあるようやね。」

 

不意に横から声がするかと思うと横顔に凄まじい程の衝撃が走る。あまりの威力に体が浮くも衝撃が来た方に魔弾を放つ。

 

「おお思ったより動けるんやね」

 

何が起こった!?恐らく顔に走った衝撃は直哉による呪力を伴った物理的な攻撃によるもの。

 

だが俺の魔弾を避けて俺のもとに来てまた離れるこの動きは俺が最初の魔弾を放ってから15秒も経っていない。

 

なのに直哉は俺から目測で十メートルは離れている。

どういうカラクリだ。

 

「来おへんのか。じゃあ次は俺から行くで。」

 

その場でリズムを取るように跳ねている直哉に呪力を研ぎ澄ませ警戒する。

 

(来る!)

 

直哉が残像のように姿を残し加速しながら俺に向かって来る。一瞬で距離を詰められ腹に肩に脚にと拳と蹴りを入れられる。

 

速度が乗った呪力の込められたその攻撃はバッティングマシンで高速で射出されたボウリングを当てられている様だ。

 

どうにか無理矢理呪力で腕を動かし魔弾を放つ。近距離で発生した魔弾を避けるのは難しかったのか咄嗟に後ろに飛びながら呪力で固めた腕でガードする。

 

着弾して弾かれるように飛んでいくがガードした腕をプラプラさせているのを見るとあまりダメージは入っていなさそうだ。

 

「禪院家…当主の息子…高速移動。そうかあんた相伝の!」

 

「なんや気付いたん?」

 

「1秒間の動きを24の瞬間に分割したイメージ」を予め頭の中で作り、その後それを実際に自身の体でトレースする術。現禪院家当主、禪院直毘人がこの術式を用いて最速の呪術師と呼ばれるのは周知の事実。

 

面倒くさい相手だ。他の相伝、例えば呪力でかたどった腕で相手を攻撃する術式、多腕剛羅とかだったら楽だったんだけど。

 

「可哀想にな、術式がカスやから本人の呪力量と呪力操作だけじゃどうにもならん。」

 

クソがっ!またバカにされた!

だが苛立つが言っていることは確かだ。投射呪法は時間をかければかけるほど速度が加算されていく。

 

今ですら、体が相手の速度に追いつけないのにこれ以上速くなったらなぶり殺しにされる。

 

ゾッとするその想像に何か策はないかと頭を巡らせている中、前にじーちゃんに教えられた術を思い出した。

 

「いっちょやってみるか。」

 

先ほどとは違い拳を正眼に構え今まで以上に呪力を研ぎ澄まし直哉の隙を待つ。

 

 

 

 

 

直哉Side

 

(なんや、急に呪力が凪いだな。まあでも関係ないな。)

 

その瞬間、今までステップを行い術式を途切らせることなく使用しウォーミングアップを行っていた直哉は蒼也の異変に気づくも、術式使用時の圧倒的速度で置き去りにすることでそれらを振り払おうとした。

 

実際直哉はこの瞬間の走り始めが今までの中で特に調子のいいものだと確信していた。

 

「このままぶっちぎったる!」

 

蒼也の周囲を周り加速を続け一定の速度にまで加速したらその速度を持って蹴り抜くつもりだ。

 

だが蒼也は現状に慌てることなく呪力を操作し正眼の状態で構え待つ。

 

(今や!)

 

速度がたまり弾かれるように蒼也に向かい跳んでゆく。その初速は亜音速に届かんとするほど。

 

(やっぱり!こいつ俺の動きに追いつけとらん!このまま首を蹴り抜いたる!)

 

首元に蹴りを入れられようとして動くこともできていない蒼也に内心ほくそ笑む。

 

だが、

 

バァンッッッ!!!

 

どこからかなったその空気を揺らす音ともに蒼也が姿を消す。

 

「はあっ?!

どこ行った?!」

 

動揺によりイメージした動きとは違う動きを一瞬してしまう。そのためビタリと空間に縫い付けられたように動きを止める。

 

(クソが!術式効果で止まってもうた。)

 

視線だけをどうにか動かし蒼也を探す。

 

「どこや!どこっ…」

 

視線を上に向けるそこには空中で逆さまになりながら直哉目掛けて拳を振り下ろす蒼也の姿。

 

SideOut

 

 

 

 

 

(上手く行った。)

 

蒼也があの時思い出したのは父蒼一郎の拡張術式の効果。自らを呪力で覆い呪術的に自身を魔弾とすることで高速移動を行うというもの。

 

蒼也はその考えを元に自身に合わせた術に作り変えた。

 

蒼嵐呪法の使い手は魔弾を放つ際のポインターもしくは銃口として手足のみから魔弾を放つようにして術式効果を強めている。

 

蒼也はそれを利用し手足から射出した物理的な威力を持たない魔弾を自身の推進力として射出、爆発させ高速移動を行う事が出来るようにした。

 

直哉が聞いた音は魔弾が炸裂し蒼也が高速移動した音だったのだ。

 

上空に飛んだ蒼也は自身の術式により1秒間の停止を行っている直哉を見る。

 

(バカにした真希、真依そんでもってじーちゃんの分だ喰らえ!)

 

右腕を振りかぶり全力で呪力を込め、振り下ろした。

 

「や、やめ…」

 

ズゴォォォォンッッッ!!

 

直哉の頬に拳が突き刺さると同時に迸る黒い呪力の稲妻。

 

【黒閃ッ!!】

 

『打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した際に生じる空間の歪み』により黒く光った呪力が稲妻の如く迸り、平均で通常時の2.5乗の威力という驚異的な攻撃を叩き込む。

 

「ぐげぇあああっ!」

 

黒閃を食らった直哉はキリモミしながら飛んでいき屋敷の襖を壊して止まった。

 

「どうだ、見たかゴラァ!」

 

倒れている直哉目掛けて中指を立てる。

 

直哉を殴ってスカッとして悦に浸っていると、

 

「ゴラァ!蒼也ァ!何しとんじゃお前は!」

 

戦闘音を聞いたじーちゃんもとい蒼一郎が額に角を生やしている幻が見えるほど怒髪天を衝く程の怒りを携え呪力を纏い走ってきた

 

その光景を見た蒼也は顔を青ざめさせ呟く

 

「ヤベッ。やりすぎちゃった」




皆さん見てくれてありがとうございます。

真希、真依は好きなので二人を幸せにできたらいいなと思って書いてます。恋愛を待っている人もいるかも知れませんが自分恋愛描写を描くのが苦手なので、関係性としては仲の良い兄妹といった関係にしようかなと思っています。

R18は考えだけはあるので気が向いたら書きます

小説の続き、時間が飛んで原作行くかオリジナルストーリーをいれるか

  • 乙骨編入編から
  • 高専入学編から
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