呪術廻戦〜青の魔弾〜 作:華々
朝7時頃ある一室に向けて歩く少女がいた。
少女はつい2週間前にこの青崎家にやってきたばかりだ。
少女とその姉は家の人によくしてもらっているが感謝はすれども恩を感じるようなことはない。
真に恩義を覚えている相手は、この家に迎え入れてくれた当主・青崎蒼一郎、そしてその息子である蒼也、この二人だけだ。
なかでも蒼也への想いは格別だった。
前時代的な家訓と、露骨な男尊女卑が支配する禪院家から、自分たちを連れ出してくれた存在。
少女―真依にとって蒼也は、まるで物語に出てくる王子様のように映っていた。
だからこそ、少しでも恩を返したい。
そう思って真依は、蒼也の身の回りの世話――給仕や女中仕事を積極的に引き受けていた。
一方で真希は、蒼也が屋敷の外へ出る際の護衛を任されている。
蒼也は私たちに働かなくてもいいと言ってくれた。
あくまで禪院家で話したことは君たちを連れ出すための口実だから、と
それに対して
だけど蒼也が自分たちを連れ出してくれたのは確かだし恩は返したい、と。
蒼也は困った顔をしていたっけ。
くすりと思い出し笑いをこぼし目的の部屋に着いた。
(それにそこまで大変な仕事じゃないしね)
確かに重い荷物を持たされたりするような体に負荷のかかる仕事を任されることはあるが、それでも頑張れる理由がある。
「失礼します。」
静かに襖を開けて部屋に入る中には布団が敷かれておりそこには未だ夢の中の蒼也がいる。蒼也は朝が弱く起こされないと昼近くまでねてしまう。そのため屋敷にいる女中の誰かが当番制で今まで起こしていた。
しかし今は真依がその仕事を任され、毎日蒼也の寝顔を見て心を弾ませている。
(起きてる時のキリっとした顔も好きだけど寝てる時のほやっとした顔も好きだなぁ)
心ゆくまで蒼也の寝顔を堪能すると蒼也を揺すって起こす。
「蒼也様。ご起床のお時間です。」
今日も1日が始まる。
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どうも最近真依に朝起こされてる蒼也です。
今日は朝から任務が詰め込まれてるため早めに起きて現地に行かなきゃいけない。
もぐもぐと現地に向かう車の中で握ってもらったおにぎりをほおばりながら呪力を全身に回して不調がないか確認する。
腹で呪力を練り胴体、手足、指と呪力を流しまた手足、胴体と循環させる。
(やっぱり今までとなんか違うんだよなぁ。)
違和感を呪力を回すことで再確認する。
この違和感は黒閃を放った2週間前から感じていた。
体に巡らせる呪力の循環が今までの体感で二倍近く速い。呪力の消費よりも呪力の精製が上回り相当大技を連射でもしない限り一日中呪力強化していても呪力が枯渇しなくなった。
1週間程前黒閃を放ったことによるズレを修正するため術式を修練場で魔弾を放った。その際に撃ったのは零式であったはずであった。
しかし、放たれたのは砲弾と見紛う程に大きい魔弾であった。
呪力の消費は零式のままに烈光と同等の魔弾を作れたのは黒閃で呪力の核心を知覚したことによる呪力出力の向上だと思われるが、問題はそれだけではなく以前よりも射出された魔弾の速度が桁違いに向上していた。
これにより修練場を半壊させてしまった。
蒼也はこの現象に憶測ではあるが予想がついていた。
(文献で見たことがあるだけだけど多分これって呪力特性ってやつだよね。)
呪力特性とは術師が個々人に持つ呪力の癖が顕著に表れたものらしい。呪力特性の中には虫を引き寄せるものや磁力を持っていたものもあったらしい。
(恐らく俺も同じように持っているんだろう。)
名付けるとしたら呪力特性:加速
これが一番しっくりする。能力としては呪力を使用した際のあらゆる現象の速度が加速するというところだろうか。
今回の任務はこれの効果がどれほどあるかという実験のようなものだ。
「早く試してみたいな。」
窓の外に目を向けておもちゃを得た子供のような笑みを浮かべる。無意識に呪力が漏れ出す。
それを見た補助監督は冷や汗を流しアクセルを踏み込んで現地に向かう。
小説の続き、時間が飛んで原作行くかオリジナルストーリーをいれるか
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乙骨編入編から
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高専入学編から