連載めっっちゃ抱えてるし続き書かなきゃだけど書きました。悔いは無い
「……ここはどこだ?」
目が覚めたらどこか知らない場所に仰向けに倒れていた。
目の前には薄暗い天井が広がり、空気も湿っている。
多分どこかの洞窟だろうか、起き上がり周りを見渡してみるも暗いせいかよく見えない。
だが洞窟にしては整った道であることは理解できた。
故郷であり、自身の住んでいる場所でもあるシベリアにはこんな整った洞窟はなかった。そもそも自分の住んでいた辺りに洞窟があるなんて聞いたこともない。
自身の記憶を探ってみるも、やったことといえば家の雪かきをしたことくらいだ。ここがどこなのかも当然わからなかった。
そして自分の格好はまさしく正義超人‟ウォーズマン"として闘うときのコスチュームである。
(一体、何が起こっているんだ…?)
とりあえずはここから出よう。そう決心し、俺は前へと進んでいった。
しばらく歩いてみたが本当に不思議な場所だ。まず第一にあの分厚い凍土もなく、シベリアよりも湿っぽい。
そして誰かがひいたとしか思えない石畳にと、ただの洞窟にしては妙に人の手が入っている。
そう思いながら進んでいると、不意に誰かの叫び声が聞こえた。
「!?急げ!」
俺はその声のした方向に走っていった。
声のした方向へと走っていると、なにやら異様な影が遠くから近づいてきた。
雄牛に酷似した頭、人のような体、赤く光る両目
どう見ても人間ではなく超人なのかすら怪しい。怪人でもこんな姿をしたものはいないだろう。
どちらかと言えば御伽噺に登場するような見た目だ。
(確か…ミノタウロスだったか?)
そんなことを思考している間にもミノタウロスはどんどん近づいてきた。
話など通じるわけもない。
「仕方がない…いくぞ!」
俺は右手の甲からベア・クローを展開する。そして右腕を突き出すと心臓目掛けて回転しながら突っ込む。
「スクリュー・ドライバー!!」
肉をえぐる感覚と共に、ミノタウロスは胸から鮮血を噴き出しながら倒れた。
すると、不意にミノタウロスの身体が揺らぎ、手のひらぐらいの大きさの結晶だけを残し霧散した。
「これは…?」
拾い上げてみると、あの時キン肉マンに超人墓場を抜けさせるために渡した"生命の玉"に近しい感じがした。
おそらくは同じようなものなのだろう。
「…まずはここから出るか」
片手で結晶を握りしめるとミノタウロスの向かってきていた方向へと再び進んでいった。
進んでいくと、途中から人の足跡らしきものを見つけたので、その足跡をたどるように進むことにした。
ベア・クローは手首そのものだったりばらけたりしますがここでは格納式で解釈していきます