筆者はステカセキングが1番好きですが
ビグボ兄さんもネプチューンマンもサイコマンも大好きなんで選べねぇや!
サイコマンはいいぞ……
数日後
いつもの特訓を終え、朝食をとりながら情報交換をしていた時のこと。
最近はダンジョンにベル単独で潜らせていたが、あのナイフが手に馴染んできたようなのでまた前のように2人で潜ることにした。
「やっと防具が買えるようになったんだな」
「ですね、今迄は…まぁ、余裕がありませんでしたし」
「オレが居ない間、何か変わった事でもあったか?」
「あ、はい!サポーターと契約することにしたんです!」
サポーター、確かダンジョンに潜る際に物資の運搬や魔石、素材の回収を行う非戦闘職だったはずだ。ダンジョンについて把握している時にアドバイザーのミィシャからそう教えられたことがある。冒険者からは軽視されることが多く、中にはモンスターの囮にしたりする輩も少なくは無いそうだ……
「本当に凄いんですよ!前までは回収出来なかった魔石も換金出来るようになって!」
「おかげで、最近の飯が少しまともになった訳か」
前までは酷かった。朝:じゃが丸くん 昼:何かしらの軽食orじゃが丸くん 夜:じゃが丸くん(余裕があったらじゃが丸くん以外の食事or外食)だった。バイト先から貰ってきたヘスティアが「ほぼ毎食
「あ、大丈夫ですよ!リリ───サポーターの人の名前なんですけど、もう既に伝えておいてあります!」
「そうか、そりゃ良かった」
そして朝食を終え、二人は本拠地から出て行った。
リリルカ・アーデは激怒した。
目の前の人畜無害な顔をした
リリルカ・アーデはサポーターである。
肥溜めのようなクソッタレな場所で冒険者を騙しながら生きてきた。
だが、目の前の現実については今は人一倍敏感だった。
(なんでこいつが居るんですかーーーー!!!)
私の目の前には、数日前に私に才能があるだの云々を言ってきたあの男がいた。
(なにが「師匠みたいな人がいるんだ!」ですか!なんでこんなやつに師事されてんですか!!)
「べ、ベル様?その方は昨日言っていた……」
「うん、そうだよ!」
「へ、へぇー!そうなんですかー!(なにがそうだよですか!!あーもう何もかもめちゃくちゃです!)」
まぁ幸いにも魔法で容姿は変えてますし私があの時の小人族とは気づかれないでしょう、それならまぁ問題は無いです。
────そんな風に考えていた時期が、私にもありました。
(あ、これ普通に気づかれてますね?)
私の正体に(おそらく、いや絶対に)気づいている、ベル様よりもおそらく強く、多分後方から監視される状況の中であのナイフを盗って売却して雲隠れする。
これ、無理ですね?
*
ダンジョン、七階層。
「ベル、背後だけに意識を向けるな!全方向に意識を向けろ!」
「────はいっ!」
「敵が自分の思い通りに動くと思うな!一挙手一投足を観察して対応するんだ!」
「はいっ!」
目の前で2人がモンスターを蹂躙している。
予想通りを喜ぶべきか哀しむべきか、あの男はベル様より強い人でした。
なんですかキラーアントを一撃で、なおかつ素手で倒すって。
そうして蹂躙された後に散らばる魔石を、モンスターを哀れに思いながら拾い集めていると、ふと私の腰に差された一振のナイフが目に入った。
あの時、無責任に才能があるだの言い放ってきたあいつを少しでもあっと言わせるために、なけなしの金で買った安物のナイフ。
(盗ってきた)魔剣もありますが、これはそれに使うには勿体なさすぎる。
────あのナイフが盗れないなら、せめて使い方だけでも盗ってやる。
そう思って、私は目の前の2人の戦いを目に焼き付けた。
ダンジョンから地上に帰ってきた後、リリが「ファミリアの会合があるので申し訳ないですが休ませて頂きます」との連絡を了承した後、オレは『豊穣の女主人』に立ち寄るらしいベルと別れ、なにか軽食でも取ろうかと広場をフラッと立ち寄った。
すると、やはりというかなんというか。
(……神がバイト…か)
ヘスティアがじゃが丸くんの屋台でバイトをしていた。
その光景を見て、かつて闘ったオニキスマンの姿がぼやっと脳裏に浮かび上がって消えた。
……丁度小腹も空いていた事だし、一つ買うとするか。
「じゃが丸くんのプレーンを一つ」
「あ、ウォーz…クロエくん!まいどー!」
ヘスティアにはこの姿でいる時はクロエと呼ぶように頼んではいるが、少し言いかけたもののちゃんとクロエで呼んでくれて助かった。
そうして揚げたてらしきそれを受け取った後、何処かで座ろうかと思いながら歩き出したその時──
「小豆クリーム味を一つ」
オレは半ば戦慄し、即座に振り返った。
頼んでいたのはオレの後ろに並んでいた長い金髪の少女だった。
思わずオレは手元のプレーンを見てしまった。
何度も食ってきたこいつだが言うなれば日本で食ったコロッケに酷似したものだ、それの小豆クリーム味だと…!?
……少し怖くなってきた、早くこの場を離れよう。
そうして少し離れた建物の壁に寄りかかる。
すると何故か向こうからあの少女がこちらを見つめてきたような気がした。
…見間違え、だよな?
オレは今日の晴れきった空を眺め、頭を戻し……
こっちに向かってきている!?
内心恐怖した。オレはただ目の前に並んでいただけの筈、もしかして小豆クリームに反応したからか?
正直立ち去りたかったが、失礼かもしれないと思いそのまま受け入れることにした。
案の定、オレのすぐ横に寄りかかってきた。
「………」
「………」
気まずい。何故かオレを横からじっと眺めてくるせいで食いずらい。
「……オレに何か用か?」
「…うん、その、どうやって食べるんだろって」
オレは黙った。確かに超人同士、もしくは元の世界なら違和感なく受け入れるかもしれないが、ここは別のいわゆる異世界だ。……そういえばロビンはマスク越しで酒を飲んでいた気がするな。
「それは気にしない方が良い」
「……分かった」
「………まだ何か用か?」
「……どうやったらそんなに強くなれるの?」
「さっきの話題と全然違うな、何故そう思った?」
「だって、リヴェリアみたいだったから」
リヴェリア……おそらく【九魔姫】とやらだったか?
ギルドで名前だけだが見かけたことがある。
オレはふと横の少女を見てみることにした。
その瞳には何かの執念のようなものが浮かんでいるような気がした。
それはまるで───
(……あの頃のオレじゃないか)
ロビン、いやさバラクーダに教え込まれた氷の精神。
超人もロボットもない、強いものが絶対だ。そう信じて疑わなかったあの頃。
まるでキン肉マンに負ける前のオレを見ているようだった。
「ひとつ聞くが、お前には頼れる仲間がいるか?」
「……それは関係ない、早く教えて」
「いや、関係ある。お前の今の精神、所謂『氷の精神』では決して、それ以上強くなることはない」
「──っ、そんな訳な「昔のオレがそうだったからだ」…そうなの?」
「お前は今、強いものが絶対だと思ってるだろ?確かに強いのはいい事だろうが、そんな強さは頭打ちだ」
「なら、どうすれば」
「決まってる。───仲間に頼れ、友を信じろ。そうすりゃお前はもっと強くなれる筈だ」
「……うん、分かった」
そうして少し冷めたこいつを口に運ぼうとした時、スッと目の前に件のじゃが丸くんが差し出された。
「……いや、大丈夫だ」
「プレーンも美味しい、でも小豆クリームはもっと美味しい」
「だから大丈夫だと「いっぱいあるから、ひとつあげる」………」
見ると片手には角に油の染みた茶色の紙袋を携えていた。
「ひとつだけなら貰う」
思ってたよりも、まともな味だった。
「………仲間に頼れ、友を信じろ」
「……リヴェリアに、相談してみようかな…」
アイズさんって、まんま昔のウォーズマンじゃないか?と。(個人の解釈です)
1回データ消えたけど何とか持ち直したぜ!
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