あんなの男の浪漫だろうがよぉ〜〜~っビクンビクン
その一方でネプチューンマンさんはなんですか
「お前私の大好物のマスク超人じゃねぇか」って言ってる時の構図完全にガチムチパ〇ツレスリン……ゲフンゲフン。
でもかっこいいんだよなぁ……
あとやっとアメリカ遠征編の超人達の魅力が分かるようになりました。
かなりの大幅改変を致しました為、注意が必要です。
────次の日
オレはベルと共に中央広場でリリを待っていた。
そういえば昨日はファミリアの会合があるから、と休んでいたがオレ達はリリがどこのファミリアに所属しているのか全く教えられていない。
他のファミリアには首を突っ込むな。そんな暗黙の了解があるらしいが、それにしても一切教えないというのはおかしい。
あの路地裏で初めて会った時もそうだが、何か後ろめたい事をを隠しているに違いないだろう。
だが、今のオレ達とリリには明らかな距離がある。
もっと踏み込んで話が出来ればいいんだが……
───しばらく待っていると、遠くにリリの姿が見えた。
が、それを遮るように三人の男がオレ達の前に立ちはだかった。
「あんたら、あのガキとパーティ組んでたよな?ちょうどいい、俺達と手を組まねぇか?」
「───どういうことですか」
「とぼけんなよ、お前らもアイツの溜め込んだもん狙ってんだろ?ここは景気よく山分けといこうぜ?」
その男は不快な笑みを浮かべながら後ろをチラチラと見る。
「どいてください」
「よせ、乗るな」
ベルが無視して1歩踏み出そうとするとそいつは腕をわざとらしく広げ妨げてくる。
「つれねぇこというなって、お前らはただあいつをダンジョンに置いてけ──ばッ!?」
「私刑とは……感心しないな」
オレは正義超人として、その発言を見逃す訳にはいかなかった。
顔面をアイアンクローで捉え、持ち上げる。
そしてそのまま後ろに放り捨てた。
「さっきの発言、今回は未遂として捉えるが……次は然るべき処罰を受けてもらう」
オレは近くで見回りをしていたガネーシャ・ファミリアの冒険者を指さした。
「チッ……後悔するぜ」
「望むところだ」
そして男は残りの仲間と共に去っていった。
「遅れてすみません!お二人とも!」
「あ、リリさっきのは「さぁさぁ!1日休んだ分稼ぎまくりますよー!」…そうだね」
いつもと何も変わらない口調で、なんの問題もなかったかのような振る舞い方。だが、目は明らかに元気な様子であるとは言いがたい状態であると雄弁に語っていた。
これはオレが思っていたよりも、もっと深い問題なのかもしれない。
……もう躊躇している場合では無いな。
─────そして
「───なるほどね。事情は把握したよ」
オレ達はリリのことについてヘスティアに話していた。
話を一通り聞き終えると、腕を組み思案するように黙り込んだ。
そして、意を決した様子で口を開いた。
「………これは、あくまで僕の意見だ。それを踏まえて聞いて欲しい。───君たちは、そのサポーター君のことを信頼できるのかい?」
「それは……」
「話を聞く限り、そのサポーター君は優秀なんだろう。それじゃあそんな彼女がなんで冒険者達に狙われているんだい?」
……確かに、サポーターという存在はは他の冒険者達から軽視されやすいという傾向があるらしい。が、あの男の向けていた視線はそんな程度ではないほどの怨恨が籠っていた。
「………ウォーズマンくんも、気づいているんだろう?」
「あぁ、そうだ。あいつが探索中のオレ達を見ていたか、ベルは気づいていないだろう。────まるで盗むかのようにオレ達を見ていた。それもオレ達が戦っている最中であっても、だ。……いや、戦っていた時の方がそんな風に見られてたかもな」
「ベルくん、君はどうするんだい?」
「この件に関してオレは口出しも提案もしない。……ベル、お前の判断に従おう」
────ベルの目は真っ直ぐ、こちらを見ていた。
「それでも、力になりたいです」
「……フッ、そう言うと思ってたぜ」
「全く……君はいつもそうだね。……でも、それで良い。君なら…いや、君たちならその子を見捨てることはないだろうね。───だったら、何があっても絶対に助けてあげるんだぜ?」
ヘスティアはどこか嬉しそうに、満面の笑みで答えた。
緊張していた空気がゆっくりと解けていくようだった。
「ふぅ……ん?どうしたんだいウォーズマンくん。そんな嬉しそうな顔をして?」
「……いや、思い出してただけだ。───オレの、かけがいのない友人をな」
『へのつっぱりはいらんですよ!』
「………ハハッ、よく似たもんだ。本当に」
────翌日、中央広場にて
「提案なのですが………今日は十階層まで降りてみませんか?」
「十階層……かぁ」
「流石に無謀じゃないか?」
「いえ、魔法もありますし……昨日までのお二方の様子であれば問題ないかと」
その言葉には、なんとかオレ達をそこに連れていくという意思があるようであった。
「待て、今まで七階層が主だった筈だ、いきなり十階層は無茶過ぎる。それにオレはともかくベル、お前はアドバイザーから十階層以降について教えてもらったか?」
「えっと……実はまだで」
「とにかく情報が足りない、これじゃ命に関わる。今まで通り七階層では駄目なのか?」
「………申し訳ございません。実は、ファミリアの事情でまとまったお金が必要になってしまいまして……」
「……どうするベル」
「そうですね…うん、いいよ。僕もそろそろ下の階層に挑戦したいと思ってたし」
その言葉にぱあっと目が見開かれる、が。表情が完全に明るくはなっていない。やはりなにかを隠している様子だった。
「……あ、そうでした。ベル様の持っている武器ではリーチが足りなくなるでしょうから……これを、使ってみてはいかがでしょうか?」
そう言ってベルに一振の短剣を差し出した。
取り出されたそれは、いつもの使っているナイフよりも一回り長い刀身を持ち、所謂バゼラードと呼ぶべき代物だった。
「───うん、ありがとう。大事に使わせてもらうね」
そう言うと、ベルはいつも使っているヘスティア・ナイフをレッグホルスターへと移した。
その瞬間、リリの目が少しだけその移されたナイフを見た。
(やっぱりか……)
今日のどこかで仕掛けてくるだろう。……道中でも何かあるかもしれないな。
「それじゃあ──行くぞ」
*
「やはり…ここまでとは違うな」
十階層に広がっていたのは、視界を阻む白い霧だった。
オレは問題ないだろうが、この2人にとっては少しの油断が死に直結するはずだ。
「二人とも、離れるなよ」
「分かりました」
「………はい」
すると、遠く前方から低い呻き声を響かせながら、大型級のモンスター『オーク』が姿を現した。
その手には葉のない棍棒のようなものが握られている。
「【
「はい────行ってきます!」
ベルは、走り出す己目掛けて振りかぶられたそれを右にかわし、足の健を狙い斬撃を叩き込んだ。
思わず倒れ込むオークの顔に刃を突き刺し、そのまま絶命させた。
「や、やった「油断するな!まだ来るぞ!」っはい!」
「クロエ様!こっちにも来てます!」
その言葉に振り返ると、こちらにやって来ているオークが二体いた。
目の前にいるのが一体、少し遅れてこちらに来ているのが一体。
オレは武器を振りかぶられる前に、目の前の奴の膝に回し蹴りを入れる。すると目の前のはその衝撃で背中から地面にダイブした。
「オォォオーーー!!!」
ミスミスミスミス
そのまま足を抱えてジャイアントスイングの要領で遅れて来た奴に放り投げた。
『プギィィィィイ!?』
その威力を殺せなかったのか、2体とも地面に転がり、やがて魔石になった。
すると、どこからか異臭がする。
急いで周囲を確認すると
「リリ!!」
そこにはベルに向かってくる4体のオークとそれに立ち向かうベル。そして───
「……さようなら、ベル様、クロエ様」
ヘスティア・ナイフを手に持つリリルカの姿があった。
「リリ」
「これで分かったでしょう?私に才能なんて無いただの役立ずなサポーターなんだって」
「リリ」
「貴方の言う特別な才能なんてものは始めから──「リリ」……なんなんですか、その目は…!こんな状況にしたんですよ!?なんでそんな…
そんな
「……いえ、なんでもありません。とにかく、さようなら。もう会うことは無いでしょう」
そう言って霧の奥へと消えていった。
だが今はそれよりもベルの方だ。
オレはすぐさまベルの元へと駆けつけた。
「ク、クロエさん!!リリが「きっかり10秒、それで充分だろう」え…?」
目の前の敵を分析する。
可視可能な範囲に4体、後続に3体ほど確認。
武器の形状も殆ど同じであると推測。武器の全長、推定4m
今一番接近している個体は2時方向に存在。距離約20m
敵は3時から9時方向までに全個体確認、後方からの接近は極小数なれど存在を確認
「ベル、行け」
「〜〜~ッ!!分かりました!!」
ベルはリリの去っていった方向へと走り出した。
……さて
氷の精神、起動完了
「ハァッ…!ハァッ……!」
「おいおい、そんな顔すんなよ。余計楽しみになってくるじゃねぇ──か!」
「!!チッ──!」
「なーにやってんすかぁゲトの旦那、そんなやつさっさと殺しちまえばいいでしょうに」
「そんなことしちまったら勿体ねぇだろ?今までこの糞パルゥムには散々やられたんだよ、最期ぐらいこいつには役に立たせてやらねぇとなぁ!」
目の前にいるのはこの間の男。
振るわれる蹴りをなんとか躱す。が、避けきれずに頬に掠った。
「チッ、カス当たりかよ。てめぇはこんな時にもつまんねぇのかよっ!」
「グ……ッ!」
顔に向かってつま先が迫ってくる、それをなんとか顔を仰け反らせて凌いだ。
だが、いつまで凌げるのかもう分からない。これがいつ止むかも分からない。止んでも後ろにはカヌゥと呼ばれていた男もいる。
今更、なんで自分がこんなに動けるのだろう。なんで今更こんなに良く
ただ無駄なことだと言うのに。
「もう潮時かおーい、ゲトの旦那ぁ」
「チッ……なんだカヌゥ」
「俺に任せてくださいよ、ちょっと妙案がありまして」
「ハッ、なんだ────」
今まで笑みを浮かべていた目の前男の顔が凍りついた。
そこに居たのは、キラーアントの
全員、私が何度も金品を巻き上げてきた【
「いやーゲトの旦那があんまりにも遅いもんで、もういっその事こうしちまおうと思いましてね。そぉら!!」
掛け声と共にキラーアントの上半身が投下された。
「しょ、正気かってめぇらぁあああっ!?」
「ほら、どうします?ここでそいつと仲良くただの肉の塊になるか、それとも俺らに殺られるか。早く選ばねぇと危ないですよ?旦那ァほら早く!」
「ひ、ひぃぃぃぃぃい!!!!」
目の前の男はすぐさま逃げ去っていった。
去っていく姿を見た後、カヌゥは私に近寄りニヤニヤと笑いながらしゃがみ込んだ。
「来てやったぜぇ?なにしろファミリアの仲間だからなぁ。同じファミリア同士、助け合わないとなぁ?」
「……っ!」
「俺の言いてぇこと、分かるよな?」
「オイ!早くしろ!」
後ろには遠くからもう5匹のキラーアントが集まっているのが見えた。
「分かってる!……なぁオイ、早くしろよ。お前昨日金がねぇって言ってたよな?ネタは上がってんだ。誤魔化そうっても無駄だからな?」
不意に、手に硬い触感が伝わってきた。
そこにあったのは、泣け無しのお金で買ったあの安物のナイフ。
目の前のカヌゥも、後ろの冒険者も焦っている。
あぁ、そうか。死にたくないんだ。
────最初から、こうすれば良かったんだ。
「わかりましたっ!!わかりましたか───らっ!!」
グサッッ!!!
私は、カヌゥの左肩の付け根に思いっきりナイフを突き刺し──引き抜いた。
傷口から飛び散った鮮血が、顔にかかる。
「ガァッ!?てめぇやりやがったなこの糞パルゥムがぁ!!」
思いっきり蹴飛ばされ、宙を舞った。
目の前に広がるダンジョンの天井、でもこれが因果応報というものなのかもしれない。最期くらい反抗できて良かったなと、私は思う。
(あぁ……でも…これが…)
これがあの二人を裏切った罰なら、少しは気が楽に───
『お前には特別な才能がある』
……五月蝿いなぁ
『リリ』
……だから
『リリ』
………だから私は
『リリ』
「あぁもう───五月蝿いんですよ!!!」
楽に?なるわけないじゃないですか!!馬鹿なんですかリリルカ・アーデ!!
貴方は何を見てきたんですか!!何のためにあの光景を盗んでいたんですか!!
情けない情けない!!
あの時言い返せなかった事も!さっきまで諦めてたことも!
「死んでたまるものですか……!」
周りには沢山のキラーアント、でも何故か腹の底から力が溢れ出してくる。
「……勝負です」
安物のナイフを
ただ見ただけの私では、なんとなくしか出来ない。
でも、
「ふっ───!!」
『ギィヤァ!?』
目の前の一体に頭と胴体の間にナイフを突き刺し、掻っ切った。
その流れのまま、後ろにいたやつの今度は胸と腹の間にナイフを思いっきりねじ込んだ。
「ハァ…!いける…いけます…!」
そしてまた次の一体に突き刺し、捻って───
「────あっ」
ナイフがバキりと折れる感触が、手に伝わってきた。
「リリィィィィィィィィィイ!!!!!」
「べ、ベルさまっ!?なんでっ」
遠くからこちらに突っ込んでくる、緋色の雷炎。
炸裂音と共に、次々と魔石を辺りに散らばらせながらそれは私に届いてくる。
白い
「退けぇぇぇぇえ!!!!」
キラーアントは一斉に襲いかかるが、その猛攻には耐えきれずに次々と崩れていった。
いつの間にか、キラーアントは亡骸を残しどこにもいなくなっていた。
「ハァッ…!ハァッ……!…リ、リリ……遅れて…ごめん」
「べ、ベルざま゛ぁぁぁぁあ!!!」
私は、その人にしがみついて思いっきり泣いた。
その涙声は迷宮内に、響いて行った……
「……あん?誰か泣いてんのか?随分とでけぇ声だぜケケケッ!」
キン肉マンレディを番外編でなんとか繋げてみてぇな……
序盤のこの流れを全て1話で突っ走った奴は筆者ぐらいでしょう()
感想と評価よろしくお願いします!!