あと今話は結構すっ飛ばすぜ!何故なら今の調子だとグダグダと長くなってしまいそうだから!『闘将!闘将拉麺男』のようにスピーディーに行かせてもらうぜ!
アイズを交えて特訓をするようになってから数日が経った。
この数日間で感じたのは、明らかにこれまでと比べてベルの動きがまた一段と良くなっていることだ。
最初の遠慮していた様子は今はもう見られ無いばかりか、臆せずに向かって行くことが出来るようになっているのは、かなりいい成長だと言える。
そしてアイズだが……これが意外な難敵だった。
途中まではちゃんとした立ち回りを見せるのだが……攻撃を避け続けていると、突然戦い方が前のめりになってしまうというのがかなり多かった。
そして、何故かは分からないが"強さ"というものに異常な執着を見せることが多々あった。
だが攻撃の極意をアイズにも伝えた後に、それを意識するよう立ち回るように言った所、避け続けられても前ほど周りが見えなくなるような立ち回りをすることは少なくなったため、やはり最前線で活躍している冒険者というのは伊達では無いと思った。
そして、立ち回りの改善が見られたその数日後にアイズはLv6へと【ランクアップ】していた。
ギルドに貼られていた貼り紙でその事を知ったが、何しろ階層主である『
その知らせから、ベルの意欲も前よりますます増して動きもまた格段と良くなっていった。
そこでオレはアイズにスパーリングを任せ、それが終わった後に筋力トレーニングや走り込み、柔軟を行うという方針に切り替えた。ステータスについては未だによく分からないが、全く意味のないものという訳ではないだろう。
アイズも、ベルの成長速度には驚かされているらしく、もうランクアップしてもおかしくないらしい。
しかし、そもそもランクアップする条件というものが未だに何なのか分からない。そこでアイズに聞いてみたところ、「なにか大きな偉業を成し遂げること」がランクアップへと繋がるそうだ。
その"偉業"というものについては、ベルも前にシルから皿洗いを押し付けられた際に、手伝ってくれた『リュー』という女性からその存在について聞いていた、らしい。
そうしてアイズが実戦を、オレが基礎を担当するようになってから数日が経ち──とうとう1週間の特別特訓最終日となった。
今、オレの前でこの特別特訓最後のスパーリングが行われている。
激しく金属が打ち合う音がこちらにも響き、いつもよりもその苛烈さは増していた。
繰り返される圧倒的速さの連撃。
数日前のベルであればものの数秒で地面に転がされていただろうその攻撃を、ベルは必死に食らいついている。
スレスレだが着実に躱し、躱せない攻撃は腕で正面から防がずに受け流している。
すると、連撃の速度がまた一段階上がった。
だが、ベルは必死にその絶え間ない連撃を受け止めている。
すると、明らかにその連撃から空白が生まれた。
やけに分かりやすいが、たった刹那の空白
だがそれを逃さずにベルはナイフをその空白へと捩じ込む。
───だが一瞬でそのナイフを引っ込めた。
その次の瞬間、そのナイフのあった場所を剣が通過した。
しかし休む間もなく、胴体へと右回し蹴りが炸裂し───
「!!」
「なっ…!」
オレは思わず声を漏らした。
それもその筈、間違いなく胴体に炸裂するだろう、アイズの鋭い右回し蹴りが突然放たれたベルの右回し蹴りによって相殺されていたからだ。
今まで見たことのないその手法に、オレは驚きを隠せなかった。
「ぐあっ…!!」
だが、慣れない事をしたのと同時に、相殺した際の衝撃が右膝に直撃したせいかベルは体勢を崩してしまった。
それでも、ベルの目には諦めも怯えも写っていなかった。
闘志を目に写しながら、ベルはアイズへと挑んでいった……
*
「これで、終わりだね…」
「はい…!今日まで、ありがとうございました…!」
「ううん、……私も、楽しかった」
最後のスパーリングを終えた二人は、どこか清々しい顔をしていた。
「………あと、色々教えてくれて、ありがとう」
「気にするな。……ちゃんと仲間のことは頼るんだぞ?」
「うん。………それじゃあ、頑張ってね」
「………はい」
遠ざかっていく背中を見送りながら
オレ達もまた、踵を返し歩いていった……
翌日、オレたちはいつも通りダンジョンへと潜っていた。
現在地はちょうど9階層目、だがいつものようなモンスターと冒険者の戦う音は一切聞こえてこず、異様なほど静まり返っていた。
さらに、いつもなら嫌という程湧き出てくるモンスターでさえ、気配すら見せない。
まるでなにかに怯えているようだった。
「………ベル様?どうしたんですか?」
「いや、大丈夫……なんでもないよ」
「やっぱり、今日のダンジョンは少し異常です。
何が起こるかも分かりませんし……
ここは撤退を視野に入れるべきかと」
「オレも同意見だ。ここは一度撤退して………」
ゴゴゴゴゴ……!!!
「っ!?危ない!!」
オレは咄嗟に2人を突き飛ばした。
「!?ク、クロエさ───
その瞬間、頭上から降り注いだ
凄まじい轟音が、狭いダンジョン内に反響した。
その土煙がようやく収まった後、目の前にあったのは……まるでオレたちを分断するように埋め尽くされた岩石の壁だった。
パラパラと、余韻を残すように小石が転がり落ちる音だけが響いていた。
「落盤だと……!?おい!ベル!リリ!大丈夫か!?」
すると、微かではあるが返事が聞こえてきた。
「こっちは大丈夫です!今のところは───ベル様危ない!!」
「リリィ!?」
「おいベル!リリ!そっちで何があった!?」
すると、何の返事も聞こえなくなってしまった。
急いで向こうと合流しなければならない。
オレはベアークローを出して地面へと突き立て───
「…………待て…!」
後ろから響くその声に振り返ると、そこにいたのは────
傷だらけの装備と身体、2本の大きな大剣を携え、頭には猪のような耳が生えている。
そして、憤怒のような表情でオレへと歩み寄ってくる。
「これをやったのはお前か」
「そうだ……!」
「何が目的だ?応えろ!」
「これは我らの女神の意思……!そして…俺自身の渇望…!!」
「……女神の意思だと?」
「これ以上の問答は不要…!!
俺と闘え!!未知の強者よ!!」
目の前の男はそう吠えてきた
オレは、両手からベアークローを完全に出した。
「いいだろう、相手になってやる!」
「オォォォォォオ!!!!」
「だがその女神とやらの情報についても吐いてもらうぞ!!」
*
「リリ、僕を置いて逃げて」
「で、でも!!それじゃあベル様は!?」
目の前に立ちはだかる、巨大な獣。
その声も、その姿も
忘れるはずがない
情景と出会ったあの日の記憶
そして、心にこびりついたトラウマ
『ヴモォォオ……!!』
ミノタウロス
超えるべき、高い高い壁
「僕が時間を稼ぐから───信じて」
「……っ!わかりました、すぐ他の冒険者を呼んできますから!
それまで持ちこたえてくださいねっ!!」
リリは走っていった。
それでいい
これは、僕自身が超えなければいけない壁だ。
『ヴモォォォォオ!!!』
僕を敵だと認識したミノタウロスが、雄叫びをあげる。
地面が震えて、今すぐにでも逃げ出したい気持ちに襲われる。
でも、もう逃げない。
答えはたった一つだけだ。
ナイフとバゼラードを構える。
目の前に立ちはだかる、その高い高い壁を乗り越える。
恐怖を勇気に塗り替える。
あの人の特訓を、教えを、今こそ。
そして───1歩、踏み出した。
「お前を───倒す」
僕は今日、冒険をする。
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今後とも、当小説をよろしくお願いいたします
オリオンの矢、どうしよう?
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やってくれっ!!
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やらなくていい!触れずにそのまま!