なんか投稿済みの話を読み返していると当時の自分の未熟さが嫌になってきますね、編集編集っと
──数日後、毎朝の恒例となったベルとの組手を終え、オレはなんだがいつもより賑やかなオラリオを歩いていた。
ベルは凄いな、オレの教えた事を着実に吸収して強くなっている。やはりステータスとやらの影響だろうか?だがあの雰囲気…なんだかキン肉マンに似たようなものを感じるな。
だが良くも悪くも実直過ぎるな、フェイントに引っかかりやすいのもあるが…そこはおいおい教えていくとして…
そんなことを考えながら歩いていたが、明らかにオラリオが賑やかすぎる。
オレは、あの時ベルを探しに来た『豊穣の女主人』の前に偶々辿り着いたので店前で掃除をしている尖った耳の女性に尋ねてみることにした。
「ちょっといいか、尋ねたいことがあるんだが」
「?はい、なんでしょうか?」
「今日はいつもより騒がしい気がするんだが…何かあるのか?」
「…あぁ、
モンスターフィリア…?
「それは…どういうものなんだ?」
「……年に一度、ガネーシャファミリアが行っている祭りです。闘技場を一日占有して、ダンジョンから連れてきたモンスターを観客の前で
──そういえば出かける前にヘスティアがそんなことを言っていたような気がするな。
「興味がおありでしたら見て回ってきてはいかがでしょうか。年に一度ということもあって普段は見れない物も沢山ありますよ」
「──確かにな。それじゃあ、ありがとう。助かった」
お礼を言ってからオレは再び歩き始めた。
確か闘技場は…あっちだな、それにしても異世界の祭りか…なんだか、楽しみだな。
そんなこんなで闘技場付近までやってきたが…やけに騒がしいな。
祭りだからと言うよりは、寧ろ
…嫌な予感がする、とりあえず聞き込みでも──
───その瞬間、ウォーズマンの脳内に、悪魔超人達が襲来してきた時のあの光景と悪寒が突然フラッシュバックした。
「ッ!?」
何だこの感じは…!?やはりこれはただの騒動にしては明らかに可笑しい!
ウォーズマンは正義超人としての思考へと切り替え、自身のやるべき事を、向かうべき場所を弾き出した。
オレが向かうべきは…
ウォーズマンは駆け出した。仲間が、市民が、傷ついてはならない。そう考えて………
ーーーーーー
《東メインストリート》
ここではロキファミリアのティオナ、ティオネ、レフィーヤの三人が脱走したモンスターの駆除に当たっていた。だが殆どのモンスターはロキに同行していたアイズによって屠られ、残すは地中から出現した新種と思われる蛇のようにも見える植物のようなモンスターだけだった。
しかし怪物祭ということで、ティオナとティオネは自身の武器を持っておらず、仕方なく徒手空拳で戦うこととなった。だが……
「ッ!?」
「かったぁ〜!!」
そのモンスターの皮膚の打撃が、信じられぬ事に弾かれたのだ。
2人はオラリオ最大派閥一つロキファミリアの第一級冒険者であり、その2人の強撃が全く通じないというのは、持ち武器がないからということでは説明がつかない。少しばかり陥没したものの、それは殆ど無傷であると同義だった。
「【解き放つ一条の光、聖木の弓幹。汝、弓の名手なり】」
2人がモンスターを引き付けている間、レフィーヤは詠唱を紡ぐ。幸いにもモンスターはレフィーヤに全く注意を向けていなかった。
「【狙撃せよ、妖精の射手。穿て、必中の矢】!」
そうして魔法が完成し、解放を前に魔力が収束した
───その直後、それまでティオナとティオネに夢中になっていたモンスターは、ぐるりと振り向きレフィーヤを狙った。
魔力に反応した、直感によって感じたその事実にレフィーヤの心臓は悪寒と共に打震える。
だが遅かった、
回避は不能。
いつも身につけている装備も身につけていない。
先輩や仲間が間に入り助けることも不可能。
レフィーヤは自身の死のビジョンを見る間もなく腹を貫かれ───
「コー…ホー…」
──地面から現れた触手が細切れになり宙を舞った。
目の前にいるのは数日前、遠征終わりのあの時に自分の憧れの人が追いかけ、少しだけ嫉妬した謎の男。
逞しい褐色の筋肉に頭を黒のヘルメットと仮面で完全に覆い、聞こえるのは冷たい呼吸音のみ。
手には鋭い4本の鉄のベアクロー。
目の前の男はレフィーヤを一瞥した後、目の前のモンスターへと駆け出していく。地面から突き殺さんとする触手を華麗に躱し、そして引き裂いた。
そうして容易く接近し──
ずぐんっ
──その心臓部を抉りとった。
右手には謎の魔石を握りしめ、そのまま思いっきり腕を引き抜く。
体液が辺りに返り血のように飛沫をあげ、降り注いだ。
モンスターは核を失ったのか、どんどんとあの堅牢な体がグズグズになりながら崩壊していく。だが男は頭を思わしき花を磨りつぶすかのように足で踏み潰した。
そうしてトドメを刺し終え、モンスターの体液に塗れたその男はティオナを向くと、手に持っていた謎の魔石を放り投げた。
「っうえっ!?ととっ…!」
ティオナはその男のいきなりの行動に、慌てて取り落とすとこだったが、なんとかキャッチした。
「…これ貰っちゃっていいの?」
その問いに男は肯定するかのように頷いた。
「……待って!!」
すると突然、後ろから声が聞こえた。
「あ、アイズさん…!?」
だがその一瞬の事だった。
「…ってあれ?いない!?」
「一体どこに──ッ!?あそこ見なさい!」
ティオネはある方向を指差した。
その指差す方向を見ると……そこにはあの男がいつの間にかに屋根裏を駆けて遠くに行ってしまっているとこだった。
アイズはそれを黙って眺めていた。
どうしてか胸がちくりと痛むのを感じながら……
こんなの初期ウォーズマンじゃん……
でも初期ウォーズマンも大好きなの