ベルリク戦記 ー 戦争の生涯 ー   作:さっと/sat_Buttoimars

170 / 192
*ネタバレを含みます。いきなり読まない方がよろしいでしょう。
*作中では語られていない設定も少し含まれています。第6章終了時点までのことなので、疑問なところがあれば疑問のままにしておきましょう。
*第5章までの主要人物、国家紹介で説明した箇所の一部は省略します。


・第6章までの主要人物、国家

○10年目・夏

 01話:三度敗北 ~ 03話:中原撤退戦

○10年目・秋

 04話:北西開拓業

●11年目・冬

 05話:ハイロウから西へ

○11年目・春

 06話:スラーギィから東へ

○11年目・夏

 06話:スラーギィから東へ

○11年目・秋

 06話:スラーギィから東へ ~ 07話:盗賊将軍

●12年目・冬

 07話:盗賊将軍 ~ 08話:鉄弾肉弾

○12年目・春

 08話:鉄弾肉弾 ~ 09話:回る悪運

○12年目・夏

 09話:回る悪運 ~ 14話:巡業

○12年目・秋

 14話:巡業 ~ 18話:内と外へ

●13年目・冬

 19話:死んでも ~ 23話:敵首都ザロネジ

○13年目・春

 24話:暫定首都バシィール ~ 25話:ザロネジ公

○13年目・夏

 26話:帝国連邦総統

 

●魔神代理領

 帝国連邦の勃興により歴史的な領域拡大を遂げた超大国。領内妖精種を軍管区制度によって中央政権下で治めることに成功するなど、質量共に拡大中。東部において龍朝天政と紛争中。

*大内海連合州

 北大陸最大の内海であり大内海の、沿岸部に点在する諸領域を統括する州。伝統的にこの連合州を統治する連合州総督は”大総督”ともあだ名され、他の州総督より一つ格上の権威を持つ。ヘロセン等の大都市を持ち、イディル=アッジャール朝の支配から脱した大内海北岸諸勢力を属領として保護する。馬頭のサブドルタ族もその内の一つ。

 

○アークブ・カザンの息子ダーハル

 男:魔族

 魔神代理領大宰相

 最近は連続して大宰相に選出されている超大物官僚。見た目は革鎧装備の人型昆虫で威圧的だが、物腰言動は丁寧で威圧感を与えない。

 

○シャミール

 男:魔族

 大内海連合州総督

 目の無い白子の魚類に手足を生やしたような正に化け物といった異形。龍人を相手に出来る戦闘力はある。

 

○ベリュデイン

 男:グラスト人:魔族・イレイン

 シャクリッド州総督

 影響力不足を実感しながらも魔神代理領をもっと強くするために大宰相を目指すのだが、悩みどころだらけ。陰気な糞真面目。

 

○ガジート

 男:ヴィラナン人

 高級奴隷

 筋肉毛むくじゃら。今日も元気。

 

○ギーリスの娘セリン

 女:ファルマン人:魔族・アスリルリシェリ

 イスタメル海域提督、マリオル県知事

 ベルリクの第一夫人のような愛人のような関係。とりあえず愛はあるのでおリンちゃんは満足。

 

○ギーリスの息子ファスラ

 男:ファルマン人

 ファスラ海賊艦隊頭領

 歩く猥褻物、武芸の達人。一応、いい加減なのは見た目と言動だけ。

 

○ヒナオキ・シゲヒロ

 男:アマナ人

 ファスラの弟子

 強引な決死戦術首狩隊を編み出して帝国連邦軍伝統に爪痕を残す。北征巡撫サウ・ツェンリーとは相討ちに近い状況になり、怪我の療養後も障害が残ってしまう。その障害を乗り越えるために兄弟子ファスラに師事する。

 

▲帝国連邦

 レスリャジン部族とマトラ人民義勇軍によるベルリク軍閥が短期間に作り上げた遊牧帝国域西方の大国。国家総力を軍事に投入する先軍政治にて運営される。元首号は総統。

*バシィール直轄市

 旧マトラ圏南部の一城周辺。イスタメル州より割譲される。始まりの地。帝国連邦首都。

*スラーギィ特別行政区

 ダルプロ川沿いの草原地帯。イスタメル州より割譲される。連邦政府直轄地。

*マトラ共和国

 マトラ山地全域。マトラ自治共和国より昇格し、イスタメル州より割譲される。

*ワゾレ共和国

 ダカス山北側、ペトリュク西方。ワゾレ特別市より昇格。バルリー共和国より奪い取って拡大、紛争中。

*シャルキク共和国

 旧アッジャール右翼平原一帯。首都イリサヤルはエシュ川交通の中心ジラカンドと運河で接続。

*ユドルム共和国

 旧レーナカンド王国一帯。妖精共和国である。

*東スラーギィ軍管区

 スラーギィ東部の砂漠地帯からイブラカン砂漠の西方。南大陸移住者が多い。原住民のブリャーグ族は虐殺済み。中心都市はマンギリク。

*西トシュバル軍管区

 トシュバル高原の西方。カラチゲイ氏族が支配的。

*ダルハイ軍管区

 スラン川上流の山地。ムンガル氏族が支配的。

*西イラングリ軍管区

 スラン川西岸、旧イラングリ王国西半分。プラヌール族が支配的。イラングリ王国旧都ジャルバスクを抱えるが今や廃墟。原住民の旧イラングリ人民は虐殺済み。

*上ラハカ自治管区

 ラハカ川上流。旧ガズラウ軍が支配的。原住民のアルルガン族は虐殺済み。

*中ラハカ自治管区

 ラハカ川中流。旧オド=カサル軍が支配的。上記に準ずる。

*下ラハカ自治管区

 ラハカ川下流。旧イリサヤル軍が支配的。上記に準ずる。

*東トシュバル自治管区

 トシュバル高原の東方。ケリュン族がやや支配的。

*ムンガル自治管区

 ダルハイ山地東方、北極圏に近い。ムンガル氏族が支配的。

*ヤゴール王国

 オルフ国境東方からオド川上流周辺。ヤゴール族による王権。首都オド=カサル。

*フレク王国

 オド川源流周辺。フレク族による王権だが、王国を名乗るには小規模。ハマシ山脈北方の近縁部族へ侵攻中。

*チェシュヴァン王国

 イブラカン砂漠全域。チェシュヴァン族による王権。首都カランサヤク。

*ヤシュート王国

 バシカリ海北縁。ヤシュート族による王権。首都ガズラウ。

*ダグシヴァル王国

 ウラフカ山脈。ダグシヴァル族による王権だが、王国を名乗るには小規模。

*ウルンダル王国

 東トシュバル高原より東方。原住民は強制移住で激減し、代わりに難民が詰め込まれている。首都ウルンダル。

*チャグル王国

 ウルンダルとイラングリの中間の草原砂漠地帯。チャグル族サソン分派による王権。首都はノルガ=オアシス。

 

○ベルリク=カラバザル・グルツァラザツク・レスリャジン

 男:セレード人

 帝国連邦総統

 主人公。身一つから遂に己の国家を創設するに至った。対外的には”レスリャジンの大王”として知られる。一男一女に恵まれる。

*メキシリエル・ナロサ

 アベタル氏族長。

*ロマトール・マニファリス

 スタルヴィイ氏族長。

*グウェニャフ・ポドロヅィツァ

 シトプカ氏族長。

*イフラディロ・グダルチュイ

 フダウェイ氏族長。

*アルフダン・エゴルウィツク

 スラーギィ氏族長。

*ジェグレイ

 カラチゲイ氏族長。戦死。

*オロバルジ

 ムンガル氏族長。戦病死。

*サティンバダイ

 プラヌール氏族長。戦死。

 

○クロストナ・フェンベル=グルツァラザツク

 女:エグセン人

 帝国連邦内務省長官

 通名ジルマリア。夫のベルリクをコケにしつつも義務はしっかりと果たしている。夫婦間に愛は無いとする。

*ザラ=ソルトミシュ

 第一子、長女。

*ダーリク=バリド

 第二子、長男。

 

○アクファル

 女:レスリャジン部族

 ベルリク付き秘書兼親衛隊隊長代理

 生きた人間にはあまり興味はなく、竜のタルマーヒラにぞっこん。秘書業務から親衛隊騎兵の指揮まで出来る。親衛隊隊長とはベルリク自身。

 

○カイウルク

 男:レスリャジン部族

 レスリャジン部族頭領代理

 大きな仕事を任せられるまでに成長。レスリャジン部族頭領とはベルリク自身。

 

○ラシージ

 マトラ妖精

 帝国連邦軍務省長官

 帝国連邦軍の組織者。面倒な軍務は全てやってくれる真の軍官僚。戦争屋の小人。

 

○ルドゥ

 男:マトラ妖精

 ベルリク直属偵察隊隊長

 本業以外にも手早い頭部加工が出来る。

 

○ゾルブ

 男:マトラ妖精

 教導団司令

 魔神代理領内の妖精自治区の訓練に成功。新生帝国連邦軍の近代化にも従事。実戦演習の名目でオルフ領内へ侵攻して数多の人間を虐殺、建物を破壊し、総力の漸減に成功。

 

○ゼクラグ

 男:マトラ妖精

 教導団副司令

 ゾルブと共に将兵の訓練に当たる。

 

○ボレス

 男:マトラ妖精

 マトラ方面軍司令

 バルリー共和国に対して戦争準備中。

 

○ジュレンカ

 女:リャジニ妖精

 ワゾレ方面軍司令

 乙女っぽい上に卑猥な発言をするところがベルリクのお気に入り。ワゾレ地域の拡大中。

 

○エルバゾ

 男:マトラ妖精

 ワゾレ共和国大統領

 バルリーに対して憎悪を燃やす意志の強い妖精の一人。

 

○ストレム

 男:マトラ妖精

 ユドルム方面軍司令

 ランマルカ妖精混じりのちょっと妖精に見えない外見の優秀な若者

*ゲサイル

 砲兵指揮官。教導団で砲兵訓練を行っている。

 

○ナシュカ

 女:アウル妖精

 料理長

 飯は上手くて口が悪い。手の込んだアイスクリームも作れるようになった。

*給仕の古参

 給仕は何人かいて、気がついたら面子が変わっていたりもする。この古参はタンタンに懐いているので見分けがつく。

 

○ルサレヤ

 女:古スライフィール人:魔族・ゴルゴド

 帝国連邦魔法長官

 お気楽半隠居生活に浸っていたが、ベルリクに口説かれて現役復帰する。

 

○ナレザギー

 男:メルカプール人

 持ち会社組織の長

 夢を追いかける男に前代未聞の金を貢ぎ続ける男。黄金を鉛に変える錬金術師。黄金の糞を垂れる狂犬の世話係。今日も糞を拾って弾丸に変える。

 

○ニクール

 男:ギーレイ人

 ギーレイのガロダモ、黒旅団長

 タンタン。南大陸からの移住希望者を募って東スラーギィへ呼び込み、自身の部隊員として指揮する。

 

○クセルヤータ

 男:竜族

 食客私兵

 アクファルの相方、愛竜とも。

 

○トゥルシャズ

 女:ケリュン部族

 レスリャジン部族女一万人隊隊長

 イディル王の妻、未亡人。立ち回りと小賢しさに定評のあるケリュン族の中でも、女ながら武勇に優れる。

 

○クトゥルナム

 男:ケリュン部族

 親衛隊隊員

 一応イディル王の無数にいる王子の一人。立ち回りと小賢しさに定評のあるケリュン族らしさが窺える。顔が悪い。

 

●ザカルジン大王国

 大内海東岸一帯。国内では帝国と呼んだりもするが、国外からは王国扱いで、間を取って大王国号程度が称号として落ち着く。イディル=アッジャール朝の支配から脱却した後、魔神代理領から軍事顧問を招いて単独で遊牧民の侵攻を撃退できるまでになった。魔神代理領とは実質の同盟国。蒸留ワインが名産品。

*シバリシ

 首都。領内の東部にある。

*ディリピス

 沿岸都市。防御は固い。

 

●ゾドル=ラグト朝

 イディル=アッジャール朝以前のラグト朝を復興しようと一時的に大勢力を誇ったが、反乱と王の死により水泡に消えた。

 

○ゾドル

 男:ラグト人

 ラグト王

 ラグト朝復興を目指した王。ザカルジン王国ディリピス近郊にて戦死。

 

●レーナカンド政権

 イディル=アッジャール朝崩壊以来、遊牧帝国域の中心部であったレーナカンド周辺領域を治めていた勢力。ベルリクの侵攻により支配層は皆殺しにされ、大都市レーナカンドは基礎から破壊されて更地となる。

 

○サヤガル

 男:アッジャール人

 レーナカンド王

 数多いイディルの王子の一人。レーナカンド陥落の際は死を偽装し、ベルリク軍が東方に去ってから再起を図ったが、虐殺のせいで兵自体がさほど集まらず、あっさりと鎮圧された。

 

●エルバティア族

 ガエンヌル山脈に住む最後の蛮族。凶暴な鷹頭獣人で評判は悪い。成人の儀式として人を殺し、その肝臓を食べる。魔神代理領共同体には参加していないが、獣人奴隷を輩出するなどして一応は友好的。

*犬の墓場

 古代文明の都市跡が残る豊かな土地。あえて無人化することにより流浪の民がここへ流れ着くようにしてある。儀式殺人の対象を集めるための罠。

 

●龍朝天政

 天政内戦に終止符を打って統一。国家元首を龍帝とすることによって権威を人外のものとした。内戦終結後は一転対外戦争、拡張路線を取る。

*タラハム

 ウラマトイ王国の王都。

*エランゴム

 王都タラハム北西の町。

*ダシュニル

 旧マシシャー朝の都。

*クルガバッド

 タルベリクより東部にある。

*ジア=オアシス

 クルガバットより北西部にある。

 

○黒龍公主

 女:龍人

 龍帝代行

 六章登場時はぴっちぴちの三千三十五歳。代行とは名目上のことで、君主とされる置き物は意志を持たないので実質の天子。君主や政治家というよりは裏で暗躍する魔法使いのババアとしての活動が主体。

 

○ルオ・シラン

 男:文明人:龍人

 南覇巡撫

 天政無双。脳溢血で瀕死に至ったが龍人となって復活。

 

○レン・セジン

 男:文明人:龍人

 南廃王子

 何年も天政南方で粘り強く戦ってきたが降伏。宮刑も同然に龍人にされた。南廃王子と呼ばれもするが、レン朝が滅亡したので一応はただの一般人である。

 

○サウ・ツェンリー

 女:文明人:龍人

 北征巡撫

 ビジャン藩鎮降伏後に中原を除く天政北半を統率する北征巡撫に任ぜられる。東イラングリにまで領域を拡大。シゲに瀕死の重傷を負わされたが龍人になって復活する。

*公安号

 首狩隊五十騎をほぼ皆殺しにするがツェンリーを護り切れなかった。

*奉文号

 諜報活動でも貢献。

 

○サウ・エルゥ

 男:文明人

 ビジャン藩鎮軍鎮守将軍

 ツェンリーの兄。人間性に薄い美男子。ゲチク評、糞真面目というよりは糞で真面目。

 

○サウ・バンス

 男:文明人

 引退将軍

 ツェンリーの大叔父。歴戦の名将も老いと病には勝てず、現役を退いた。寿命も近い。

 

○バフル・ラサド

 男:ハイロウ人

 宇宙太平団教主、キャラギク市男爵と市長

 諜報能力に長けることから難しい情勢下の地域に便利屋として派遣された。

 

▲イラングリ王国

 大内海北岸、スラン川沿いにあった定住国家。ベルリクの侵攻を受けて人口の九割近くが虐殺され、都市もほとんどが灰燼に帰し、領土の西半分を失った。龍朝天政の冊封国として、東岸側が何とか命脈を保つ。

*タルベリク

 スラン川東方、内陸部。多くのイラングリ人がここで嬲り殺され、そして最後のイラングリ軍が玉砕した。

 

●エデルト=セレード連合王国

 王女とゼオルギ=イスハシル王が婚約関係にあることからアッジャール朝オルフ王国を軍事的に支援する。直接参戦はしないが、義勇兵を送ったり物資援助は積極的に行った。

 

○シルヴ・ベラスコイ

 女:セレード人:魔族・シェンヴィク

 エデルト=セレード連合王国近衛総軍第二軍司令官

 爵位領地は養子のヤヌシュフに譲る。元帥砲を操り、磨きが掛かった砲魔術で戦場の女神と化す。

 

○イレキシ・カルタリゲン

 男:ハリキ人

 エデルト=セレード連合王国海軍中佐

 ベルリクの元へ派遣されることが多い。海軍情報局員だが活動地域は陸上が多い。

 

○キャレル

 男:エデルト人

 エデルト義勇兵連隊長

 極光修羅のヴァルキリカ女神を信仰する隻腕の豪腕。ザロネジ、パルヤオラフ間の鉄道上で戦死。

*人狼

 エデルト文化において、共同体から弾き出された社会不適合者のこと。特に暴力的な者を指す。月を見たら変身するわけではない。

 

○ソルノク・グルツァラザツク

 男:セレード人

 イューフェ・シェルコツェークヴァル男爵

 ベルリクの父親。豪華な馬車で帝国連邦訪問。孫の可愛さに腰を抜かす。

*リュクリルヴ

 後妻。歴史記念館で具合を悪くする。

*エレヴィカ

 ベルリクの腹違いの妹。お兄様に懐く。

*サリシュフ

 ベルリクの腹違いの弟。正直に喋る。

 

●アッジャール朝オルフ王国

 イディル王戦死によるアッジャール朝崩壊後に残った地方政権の一つ。初代イスハシル王の方針によりオルフ領外への拡張は慎むべきとされているため、イディル=アッジャール朝の後継者と見做すのは微妙なところだが、独立政権としては最後の一つ。

*ベランゲリ王領

 旧ベランゲリ公国。首都ベランゲリ。大河ウォルフォ川とアストル川が交差する運河都市。

*ブリャグニロド公国

 オルフ領中部。アストル川南縁。

*ザロガダン=ドゥシャヌイ公国

 オルフ領西部。セレード王国との国境に都市フレヴィシュトがある。

*ヴァリーキゴーエ公国

 オルフ領南西部のハビガ山地一帯。ウォルフォ川とアストル川の源流がある。鉱物資源に恵まれる。戦争中首都機能を一時的に移転された都市ザストポルクがある。

*ペトリュク公国

 オルフ領南部。南の大半を湿原地帯が占める。故イスハシル王の旧都、ロシエ風のシストフシェがある。

*メデルロマ公国

 オルフ領南東部。内戦のどさくさに紛れて帝国連邦軍に住民を虐殺される。領内南部の無人の(無人にされた)荒野を帝国連邦に占領されたまま終戦を迎える。

*ツィエンナジ公国

 オルフ領東部。内戦のどさくさに紛れて帝国連邦軍に住民を虐殺される。

*チェリョール公国

 オルフ領中東部。アストル川北縁。人民解放軍残党が潜伏。

*ニズロム公国

 オルフ領北東部。オド川支流ヤザカ川内縁。北海への港湾施設を持つ。終戦後には旧人民解放軍幹部がそのまま叙任されて支配権が追認された。

*アストラノヴォ公国

 オルフ領北部。アストル川より北の意。北海に面しているが未開発でマトモな港湾施設も無い。環境も厳しくて多くの人口が養える地域ではない。鉄道東の終着駅フーヴェルキーがある。

*スタグロ公国

 オルフ領中北部。首都は、ウォルフォ川の西岸がイーゲリ市、東岸がノルザルキー市を合わせた都市。オルフ人民共和国の旧都。範囲的には公国を号するほどには大きくないが、内戦を通じて拠点としての価値が上がった。領内北部には鉄道南の終着駅パルヤオラフがある。

*ザロネジ公国

 オルフ領北部西寄り。ザロネジ湾を抱えるオルフ随一の港湾都市。オルフ人民共和国第二の旧都。厳冬期には海が凍りつく。範囲的には公国を号するほどには大きくないが、内戦を通じて拠点としての価値が上がった。スタグロ公国との中間部にはゼリリヤンカがある。

*ノスカ共和国

 オルフ領北西部。オルフ領内に珍しい貴族共和制国家。あまり注目されない程度に辺境で田舎。

 

○ゼオルギ=イスハシル

 男:アッジャール人

 アッジャール朝オルフ王

 イスハシルの息子。父譲りの美人で、才覚があると思われる。何かしらの魔術を使うらしい。

 

〇ポグリア・ベランミレチェン・オザノフ

 女:オルフ人

 太后摂政

 王母。母熊や人食い等と揶揄されているが、立場と職務に忠実で、人格が破綻しているところはない。

 

〇シトゲネ

 女:タラン人

 太后

 オルフ内少数民族筆頭のタラン部族の象徴。イスハシル亡き後は処女太后などとあだ名があったが、現在ゼオルギ=イスハシル王の子を妊娠中。第二夫人予定で、一応は未婚の母ということになる。事情が事情なので曖昧。

*ミンゲス

 タラン族槍騎兵の隊長。近衛騎兵になって大喜びで、いずれは最上の太后騎兵の称号が欲しい。

 

〇オダル

 男:アッジャール人

 アッジャール朝大宰相

 前王の侍従という延長線で大宰相を務める。古風依然としていたイディルのアッジャール朝には大宰相という気の利いた役職すら無かった。

*ルクラン

 年老いたオダルの娘。乙女趣味は無い。

 

○マフダール

 男:アッジャール人

 アッジャール朝大将軍

 オダルの息子。軍事部門の責任者。

 

○ゲチク

 男:キュサ族

 ザロネジ公爵

 副主人公。ビジャン藩鎮軍将軍から、軍を離脱してゾドル=ラグト朝将軍になり、また離脱して盗賊将軍と揶揄される無法者となり、勢力を失って放浪者と化し、オルフ人民解放軍の兵卒に転落してはすぐさま少佐にまで上り詰め、アッジャール朝に寝返っては将軍となり、敵首都陥落の成果からザロネジ公爵にまで上り詰めた。悪運は強いが、強いなりに不運には巻き込まれる。窮地でも諦めない。

 

○ノグルベイ

 男:キュサ族

 ゲチクの弟分

 体が大きく骨の太い男で生命力抜群。頭はちょっと足りないが単純素直。ザロネジ近郊にてランマルカ海軍の艦砲射撃を受けて戦死。

 

○タザイール

 男:ケリュン族

 ザロネジ公国情報局局長

 遊牧帝国域では学識高いと云われる玄天教徒。立ち回りと小賢しさに定評のあるケリュン族の中でも傑物。同性愛はたしなみ程度。

 

○パトロ

 男:オルフ人

 聖人

 人民解放軍の下で兵卒として扱われていたが、ゲチクに従軍司祭として見出される。救世神教会では聖職者の従軍を奨励して教会権威を向上。パルヤオラフ攻撃の陽動時に戦死し、功績が認められて列聖。聖パトロとなる。

 

○ウランザミル

 男:オルフ人

 アッジャール朝大佐

 元人民解放軍第八五連隊長。アッジャール朝に寝返る。パルヤオラフの北側正面陽動攻撃時に戦死。

 

○ランティス・カントバレー

 男:ランマルカ人

 ザロネジ公国海軍局局長

 海軍関係に造詣の深い石斧野郎。本人も分からない使命を帯びた諜報員、なのかもしれない。

 

●オルフ人民共和国

 イスハシル王を暗殺したジェルダナが大統領職を務める。アッジャール政権に反抗する民族主義的オルフ人、そしてランマルカ革命政府の強力な支援で誕生し、十年近い未亡人戦争を経て崩壊した。しかしまだ亡命政権はランマルカ革命政府の保護下にあり、オルフの地には残党が隠れ潜んでいる。

 

●ランマルカ革命政府

 世界にある権力の椅子から少しでも多くの人間を引き摺り下ろし、代わりに妖精が座ることによって種族の生存を確立しようと画策する。オルフ人民共和国では失敗したが、帝国連邦の成立というとんでもない大成功を収めた。

 

○スカップ

 男:ランマルカ妖精

 大陸宣教師

 赤い鹿とあだ名される。赤は髪の色で、鹿はどこにでもうろついているという意味。外交特使を務めたりなど、地位は高い。

*大陸宣教師

 ランマルカ諸島から大陸方面へ、共和革命派の教えを布教する役目を負う。布教すると同時に情報を収集して本国に持ち帰るのも重要な任務。

 

●バルリー共和国

 バルリー高地よりダカス山を本領とし、属州ワゾレ地方まで治めていたが帝国連邦にワゾレ地方は奪われた。そして今侵略の魔の手が浸透しつつあり、亡国の危機に晒されている。

 

○マバイ・グルネチ

 男:バルリー人

 ワゾレの兵隊さん

 自称マババくん。バルリーの軍人で少佐だったが、ワゾレ紛争に関わる内に気がふれてしまった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。