やっぱり痛いのは嫌なので今度は遠距離からチクチク?しようと思います 作:静寂のメイムル
「よーし!勝つぞー!」
今日は第一回イベントの開催日、この日までメイプル達は調整を続け、準備万端でイベントに臨む。
「メイプル?チームの登録は終わった?」
「うん!バッチリ!」
万が一でも、チームの登録を忘れて別の人と……なんてことにはならないように確認をする。
「よし、」
此処、イベント前の待機場は人で溢れかえっており、皆これから始まるイベントに心を踊らせている様子である。
「そろそろ始まるみたい」
空中に『間も無く始まります』と言う青い文字が現れた。
「よーし、いくよ!サリー!」
そしてその文字も消え、カウントダウンが始まる。
『5』
『4』
『3』
『2』
『1』
『START!!』
その瞬間、足元に此処にいる人全員が入る大きな魔法陣が現れ、転送が始まる。
「うわわ!」
メイプル達は足元から光の粒子となり、一瞬のうちに周りの情景が移り変わった。
「ここが今回のフィールドか」
「何だかワクワクするね!」
周りには草原が広がっており、すぐ近くに森、少し遠くに山
が見える。
「メイプル?ルールはちゃんと覚えてる?」
「もっちろん!えーと…プレイヤーを倒したり魔物を倒したらどんどんポイントが貯まってくんだよね!」
「そうそう、あとは…モンスターならより強いモンスター、プレイヤーならよりたくさんのポイントを持ってるプレイヤ
ーほどもらえるポイントが高いみたいだよ」
「なんか、NWOの第一回イベントと第二回イベントが混ざったみたいだね!」
そんな雑談をしているうちに、遠くに人影が見えた。
「あれは…プレイヤーだね、」
「戦う?」
「…っ!」
相手のプレイヤーも、こちらに気づいたらしく、こっちに向かって走ってくる。
「…私達を見て逃げない人は久しぶりだね…!」
「初戦!頑張っちゃうよ!」
NWOでは、メイプルやサリー、その他大型ギルドの主力メンバーは、触れない、見ない、近づかない、が常識であった。
しかし、3年。
3年という月日は短いようで、長い。
メイプル達を知らなくても全くおかしくないし、NWOプレイヤーだったとしても、正確に姿形を覚えている人は少ないだろう。
相手のプレイヤーが近づいてくるのに合わせてサリーが前へでて、メイプルが援護の構えだ。
「くらえぇぇ!『雷鳴斬り』ッ!」
雷を纏った剣がサリーに襲いかかる。
「『玉響』」
確かにサリーの胴体を貫いたかに思われたその剣は、ダメージを与えることなく、空を切った。
しかし、それを知る由もなく。
「まずは1人!このまま…!」
1人を倒したと錯覚したプレイヤーはメイプルをも倒さんと、全力で向かってくる。
スピードが自慢なようで、もうメイプルとの距離は5mほどまで近づいていた。
「呆けている暇はないぜ!『斬鉄』ッ!」
大ピンチなはずのメイプルだが、その顔は、、その目は…
「『式神召喚〈前鬼〉』っ‼︎」
未来を見据えていた─────。
「『東雲』『箒星』!」
「『破壊衝動』!信じてたよ…!」
サリーのスキルによって一瞬で相手プレイヤーの後ろに回り、間髪入れずに〈前鬼〉のスキルを使った。
もちろん、跡形もなく消し飛んだ。
「メイプル!完璧なタイミングだよ!よく私が来るってわかったね!」
「ふっふっふー!サリーに関してなら未来だって見えちゃうんだから!」
一見、無駄に思えた『式神召喚』はサリーが来ると信じたメイプルの、布石だった。
メイプルは、その、サリーに対してしか発動しない未来視で、対応し切ったのだ。
「イベント前にたくさん連携の練習をしててよかったね!」
今回は、この人外コンビ2人は何を見せてくれるのか…
「このまま探索行ってみよー!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「人が多いな…」
「そうだね…でも、僕達なら切り抜けられるでしょ!」
「あぁ、そうだな!ギルド【グリモワールサンクチュアリ】の名にかけて!」
To be continued
※メイプルの未来視を知らない人のために、できるだけ本家のネタバレを避けた説明を、1番下に書いたので、よければどうぞ
最後に出てきたの…誰なんだろう…
【グリモワールサンクチュアリ】???
謎だぁ…
※オリキャラを出すつもりはありません。オリキャラを期待している人には本当に申し訳ないです…
〈スキルを忘れてしまった方向けの今回出てきたスキル紹介〉
スキル『玉響』
1秒間無敵になり、そのタイミングで攻撃を受けると次に攻撃するまで透明になる。
スキル『東雲』
パーティの誰かのところに一瞬でワープする。
スキル『箒星』
自分が向いた方向に高速移動する。味方が近くにいる場合は味方も連れて行く。
スキル『式神召喚〈前鬼〉』
前鬼を召喚して戦わせる。自分の強さに応じてステータスが変わる。
【前鬼】
スキル
『破壊衝動』
拳を突き出して出してその方向に衝撃波を飛ばす。
ここからは本家のネタバレ注意
メイプルはずっとサリーの隣でゲームを見続けたおかげで、サリーの動きを予測できるぞ!