やっぱり痛いのは嫌なので今度は遠距離からチクチク?しようと思います 作:静寂のメイムル
そのせいでというわけではないのですが投稿が少し遅れてしまいました。申し訳ないです。
「ギルドも作ったし!今度こそ探索にしゅっぱーつ!」
「そうだね!まずは初心者用の森からかな?…」
初心者用の森、前作でメイプルの全てを変えたスキルを手に入れた場所…少し嫌な予感がするサリーなのであったがそれは口に出さないでおく。
「とーちゃーく!」
「じゃあ探索と行こうか!」
「こんにちはー」
「「こんにちは〜」」
すれ違う人に挨拶をしながら森の奥まで進んでいく
「結構人いるね!」
「そうだね!発売したばっかりだしみんなここでレベル上げとかをするんじゃないかな?」
「なるほどねー」
魔物が出る森ということを完全に忘れて雑談に花を咲かせているメイプルだが、サリーはいかなる時でも油断はしない。
「メイプル後ろ!」
「え?!あっ、うさぎさぁーん!」
出てきたモンスターはいつぞやのうさぎさん。しかし今はうさぎさんの攻撃も致命傷になりうる。
「メイプル!下がって!」
メイプルもサリーの意図を理解し、後ろへとびのく。
「私がヘイト取るからメイプルは援護を!」
「わかった!」
サリーはうさぎさんの攻撃をすんでのところで避けながらうまく戦っている。メイプルは魔法を使おうとするが…ここであることに気づいた。
「へ?あれ?!そういえば…私魔法使いなのに使える魔法がない!?サリー頑張って!」
「え!?わかった、任せて!」
突然の誤算にもサリーは冷静である。メイプルはサリーをのことを心配しているが、『New World online』でノーデスノーダメージの無敗伝説を築いていた人物が、序盤の雑魚敵に負ける筋合いはないのである。うさぎさんはサリーに一太刀も入れることができずにあっさりと倒されてしまった。
「楽勝だね!」
「流石だよサリー!」
メイプルがサリーのことをこれでもかというほど褒めているのを横目に、サリーは何か調べ物をしていた。メイプルのベタ褒めが落ち着いてきたらサリーは口を開く。
「今調べたんだけど…魔法使いの初級スキルは街のNPCから受けることができるらしいよ!」
「なるほどね!じゃあ早速行ってこようかな!サリーはどうする?」
「私は拳闘士用のスキルが手に入るクエストでも受けに行こうかな…じゃあまた後で!」
「うん!またねー」
メイプルは単純だが運は良い。しかし、メイプル自身は運が良いということを全く自覚していないのである。いや、そこがメイプルの運の良さの所以なのかもしれない。つまり何が言いたいのかというと、単独行動しているメイプルが何も起こさないわけないよね!ってこと。
「この人かな?」
メイプルはサリーに言われた魔法使いのような格好をしたNPCに話しかけてみる。
「やあ!きみは魔法使いになったばかりみたいだね、実は頼みたいことがあるんだ!お願いできるかい?持ってきてくれたらいいものをあげよう、必ず役に立つはずだ」
メイプルの目の前に青い画面が出てくる。
クエスト 先輩魔法使いからのお使い[収集]
必要アイテム 薬草 〔5個〕
このクエストを受けますか?
YES NO
メイプルは迷わずYESの文字に手を伸ばす。
「ありがとう、助かるよ!薬草が取れる森はこの先だよ、気をつけて!」
手を振って見送ってくれた先輩魔法使いに手を振りかえし、その場を後にする。
「お!早速一つ目!」
このまま何事もなく5つ集まり、先輩魔法使いの元に戻った。
「お!5個集まったのかい?早かったね!はい、これが報酬だよ!」
そう言って先輩魔法使いはメイプルの手に五つの巻物を置き、どこかへ去ってしまった。
「お!これ結構好きなんだよね!」
メイプルがもらった巻物は、使うとスキルが入手できるお馴染みのやつ。
「よし!早速使ってみよう!」
メイプルの周りに魔法陣が浮かび上がり、派手な演出と共にスキルが手に入った。
「スキル『ファイアーボール』を習得しました。」
「お!初魔法入手!やっぱり綺麗だな〜!まだ四つあるしどんどんいこー」
「スキル『ウォーターバレット』を習得しました。」
「スキル『ウインドカッター』を習得しました。」
「スキル『ホーリーブラスト』を習得しました。」
「スキル『ダークネス』を習得しました。」
楽しい時間は、終わりを迎える。大袈裟だと思うかもしれない。いや、大袈裟だと思うのが普通の人の感性である。だから、普通の人ではメイプルの感性はわからない。
「終わっちゃった…もっと見たかったなぁ…」
メイプルは単純である。せっかく念願の魔法を使えるようになったのに忘れてしまっているようだ。メイプルは単純である。否、単純だが運は良い…