やっぱり痛いのは嫌なので今度は遠距離からチクチク?しようと思います   作:静寂のメイムル

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少し長くなってしまいました…


魔法特化と不穏な気配

「よーし早速魔法を試してみよーっと!」

 

メイプルは念願の初魔法(正確には『毒竜』なども魔法なのだが…)へ期待を膨らませて最初の森へと向かった。

 

「おっ!早速モンスターだ!」

 

森に着くなり木のような見た目をした魔物にメイプルは襲われた。

 

「見た目は木っぽいし…多分炎で攻撃すればいいよね!」

 

そう言うなりメイプルは狙いを定める。

 

「ここだ!『ファイアボール』!!」

 

メイプルの手から放たれた火球は魔物に直撃して大ダメージを与えたようだが、ギリギリで耐えられてしまった。

 

「よし!当たった!でも一撃では倒せないかぁ…よし!もう一度!」

 

メイプルはもう一度魔法の準備を始める。しかし、その魔法がもう一度放

たれることはなかった。

その瞬間魔物が砕け散ったのだ。

 

「へ…、あれ?私まだ攻撃してないよ?!」

 

メイプルが周りを見渡すと地面の落ち葉が少し燃えているのに気がつく。

 

「あ!燃えてる地面に当たったからかぁ!なんかちょっとモヤモヤするけど…初勝利だー!」

 

勝利の余韻に浸っているメイプルだったが目の端に何かが光った。

その光はどうやら地面から発せられたらしい。

 

「あっなんか落ちてる!」

 

レアドロップアイテムだったら嬉しい。

 

「なんだろうこれ?『生樹の指輪』?」

 

〈生樹の指輪〉

HP +15

INT +15

 

スキル

「創樹」MP消費5

敵の近くに木(HP500)を生やす。

 

 

「『創樹』?使い方が思いつかないなぁ、あんまり強くなさそうだけど…まあ!ラッキーだよね!」

 

そのままメイプルは出てくるモンスターを倒しながら森の奥へと進んでいく。ある程度進んだところで急に辺りが暗くなってきた。

 

「あれ?もう夜かぁ…モンスターも強くなっちゃうし…そろそろ帰りますかぁ」

 

そう言ってメイプルはマップを開き、ギルドホームまで戻ろうとする。

 

「謌サ縺輔↑縺?h縲∝クー縺輔↑縺?h縲√%縺薙〒邨ゅo繧」

「あれ?!戻れない…なんだろうこの文章…」

 

その瞬間、紫色の炎の玉ようなものが現れ、メイプルの周りを囲った。その炎の玉は少しの間メイプルの周りを廻った後、森の奥へと誘うかのように並び始めた。

 

「えーと…この先に進めばいいのかな…、それにしても…

なんか不気味だなぁ…サリーは絶対無理だろうなぁ」

 

怖いものが苦手なわけではないメイプルだが、それでも少し不気味だなと感じつつ誘われるがままに奥へと進んで行く。歩き始めて数分、誘われた先はただの行き止まりだった。

 

「あれ?何もないなぁ…」

 

メイプルは何か仕掛けがないか周りを見渡していると炎の玉が一箇所に集まり始めた。

 

「え?急にどうしたの!?」

 

集まった炎の玉は不気味に揺らめきながらどんどん大きくなっていく。やがて大きくなった火の玉の中に影のようなものが見え始めた。

 

「なんだろう…あれ」

 

その瞬間炎は弾けて中からただならぬ気配を感じる狐のようなモンスターが出てきた。

 

「わぁー可愛いー、いや、かっこいい?」

「ってそんなこと言ってる場合じゃない!」

 

そのモンスターは体が白い毛で覆われ、尾の数は不規則に変化している。神聖な存在なのではないかと錯覚してしまうほどに美しい見た目だが、紛れもなく魔物だ。

 

「よし、まずは…『ダークネス』!」

 

メイプルが放った闇は狐に直撃した…かのように見えたが闇が纏わりつくことはなく、空中に霧散してしまった。

 

「あれ?効いてない?闇属性はダメなのかなぁ?」

 

メイプルは他の魔法も試してみるが、直撃しても全く効いてない様子である。

 

「んー流石におかしいな…もしかして魔法が効かない…

とか?」

 

メイプルはその仮説を確かめる為、何回か魔法を放ってみるが同じように全く効いてない様子である。

 

「んーどうしよう…魔法以外の攻撃は使えないし…」

 

敵が魔法が効かないことに気づき、悩んでいるメイプルに追い討ちをかけるように、狐は2匹の鬼を召喚した。

 

「えぇ…なんか増えたー」

 

幸い、鬼のスピードは遅い為追いつかれることはなく、動き続けていれば攻撃をうけることはない。

そして、鬼に任せるつもりなのか狐も遠くて様子を窺っているだけなので、まだ対処はできている。

ただ、魔法無効を突破できない限りメイプルに勝利は訪れない。

 

「っ!そうだ!」

 

何か思いついた様子のメイプルは何やら準備を始めた。

 

「まずは…『創樹』!」

 

狐の周りに木が生える。

 

「『創樹』!『創樹』!『創樹』!……」

 

『創樹』を何度も使い、戦場は木に覆われた。

 

「次に…『ウインドカッター』!」

『ウインドカッター』の標的は狐…ではなく「木」である。

『ウインドカッター』に当たった木は切れてどんどん倒れていく。

「よし!これくらいでいいかな…最後に『ファイアボール』!」

 

もちろん『ファイアボール』の標的も狐ではない。倒れた木に火が燃え移って一瞬にして辺り一面が火の海になった。メイプルはというと魔法で水を出し、なんとかやり過ごしているようだ。

 

「よし!成功!あとはダメージが入ってるかだけど…多分大丈夫!サリーが言ってたもん!仲間の魔法でできた火は熱くないけど、燃え移った火は熱いって!それと同じなら…」

 

メイプルの予想通りダメージがじわじわと入っている様子だ。

 

「さっきの魔物が燃え移った火で倒せたのを思い出せてよかったぁー」

 

あとは鬼から逃げながら狐が倒れるのを待つだけ。

そろそろ1時間が経とうとしていた頃、狐は砕け散りそれと一緒に鬼も消えた。

どうやら魔法無効な分、HPは低めに設定されていたようで、炎の貧弱なダメージでも倒し切れたようだ。

 

「『天狐』を討伐しました」

「やった!倒せたー!時間かかったけど思ったより早くてよかったー」

 

喜んでいるメイプルの前に箱が3つ現れた。一つはただの箱、一つは縦長

の箱、最後は豪華な装飾が施されている小箱。

 

「んーと豪華なやつは最後に取っておこう!」

「どっちにしようかな…よし!縦長の方からにしよー」

 

メイプルは縦長の箱を開けるとそこには装備が入っていた。

 

五行の星空[杖] [INT +85]

スキル『五行の極み』〈パッシブ〉

魔法の属性威力が上がる。

 

白狐の空[頭装備] [INT +45][MP +50]

スキル 『狐空』 消費MP32

自分のAGIが上がり30秒間浮遊できるようになる。

 

鬼神のローブ[体装備] [DEX +20][VIT +60]

スキル 『双鬼の怒り』 消費MP24

パーティメンバー全員のSTRとINTを30秒間上げる。 

 

妖狐の幻 [足装備][INT +70]

スキル 『幻惑ノ理』消費MP 全て

攻撃を受けて倒された場合、トドメを指してきた相手に自分のMP分のダメージを与え、自分はHP 1残って耐える。自分のMPがない時は発動しない。

 

狐火の星[靴] [AGI +60][INT +10]

スキル 『狐火』 消費MP10×X

Xはパーティメンバーの数である。パーティメンバーの数が増えれば増えるほど技の威力が上がっていく。

 

「おー装備だ!なんか強そう!次は…豪華じゃない方かな!」

豪華ではない方の箱を開けると中には巻物が2つ。

 

スキルの巻物

スキル『式神召喚〈前鬼〉』

前鬼を召喚して戦わせる。自分の強さに応じてステータスが変わる。

【前鬼】

スキル

『破壊衝動』

拳を突き出して出してその方向に衝撃波を飛ばす。

 

 

スキル『式神召喚〈後鬼〉』

後鬼を召喚して戦わせる。自分の強さに応じてステータスが変わる。

【後鬼】

スキル『悪鬼羅刹』

味方全体を5秒間透明にする。透明状態で相手を攻撃するとダメージに補正がかかる。

 

「おーこれでやっと式神が使える!陰陽師って感じ出てきたね〜!」

「よし!最後はこの豪華な箱だけだね!」

メイプルは最後に豪華な箱を開けた。中には小さな指輪が1つ。

 

天狐の指輪[装飾品]

天狐から強者として認められた証。

スキル『禁忌【神獣ノ顕現】〈天ヲ冠スル妖狐〉』

 

天狐を召喚して戦わせる。本来は禁忌であり天狐から認められていないと召喚した瞬間身を滅ぼされるであろう。主の強さに応じて顕現できる時間と強さが変わる。

 

【天狐】

 【STR ???】

 【VIT ???】

 【AGI ???】

 【DEX ???】

 【INT ???】

 

スキル

『天狐の咆哮』

周りに咆哮し天狐を中心に敵を吹き飛ばす。

『天狐の号令』

パーティメンバーを一箇所に集める。

『開天闢地』

味方のデバフを解除する。

『不倶戴天』

召喚されている味方の式神全てを生贄とし、天狐の顕現時間を生贄にした数に応じて大幅に増やす。

(生贄とされた式神は12時間再使用不可)

 

「なんかすごい強そう!」

メイプルは強そうとしか思っていないようだが…もちろんこのスキルは強いが、強いだけではない、その意味を知ることになるのは少し先のお話…




昔の陰陽師もメイプルみたいに科学などを使っていたらしいですよ。
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