やっぱり痛いのは嫌なので今度は遠距離からチクチク?しようと思います   作:静寂のメイムル

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本家にも【空蝉】という効果がほとんど同じスキルがありましたが…特に関係はありません。


回避特化?と忍者の里

「…演出だってわかってても、びっくりするなぁ…」

周りを見渡すと先ほどいた町とは打って変わって木造の平家が並ぶ、江戸時代にタイムスリップしたかのような街並みが広がっていた。

「すまない…此処への行き方を万が一でもを知られるわけにはいかんのだ…」

フードの男はそう謝罪し、サリーを連れて歩き出す。

「なんか凄い雰囲気あるなぁ…」

サリーは回避能力が高いことに注目されがちだが、観察眼もとても高い。その高い観察眼が合わさることでサリーの回避能力に拍車がかかっている。そのため、メイプルでは

『うわぁ〜』と言って何も考えずに歩いているところだが…

「どの人も足音が聞こえない…みんな忍者なのかな…

歩くこと数分、遠くにに大きな御屋敷が見えた。

「あそこで、我が主がお待ちだ」

御屋敷に近づくにつれ周りに豪華な建物が増えるが、お屋敷は周りの建物とは比べ物にならないほど大きく、豪華である。

「すごく大きな建物ですね…」

「当たり前だ。我が主はこの里の長であり、忍を志す者なら誰もが憧れる忍であるぞ」

それ以降会話もなく連れられるがままに進んだ先は大きな門だった。

「失礼します!『空蝉』を賜りし戦士を連れて参りました!」

扉の先に現れたのは屈強な大男でも、威厳のある老人でもなく、16歳ばかりの少年で長というには少々若すぎるような気もする。

「おぉ、ご苦労!それで…『空蝉』の戦士はそのお嬢さんかな?」

長と呼ばれた少年はこちらを向き確認するような眼差しを向けて来た。

「いかにも…この御仁が、、ほら挨拶を…」

「あっ…!よろしくお願いします…?サリーです!」

「うんうん…強そうだね!いいね!いいよ、よろしくね!」

なんか癖が強そうな人だなぁと思ったが、それを口に出したらとんでもないことになるのは明白である。

「そうそう、頼みたいことがあるんだ!これは…『空蝉』の戦士にしか頼めないことだからね!」

「すみません…その、『空蝉』の戦士?っていうのはどういう…?」

「そうかそうか、説明してなかったのか!クロ!」

「はっ!ここに…」

クロと呼ばれた人物は確かに先ほどまではそこにいなかった、サリーの直感も働かず気配も感じないのだから、完璧な隠密だと言えるであろう。

「『空蝉』と依頼の説明をお願いするよ!」

「仰せのままに…」

 

そのままクロに連れられて城下町まで出て来た。

「まずは『空蝉』の説明か?」

背丈は高いが男かと言われれば体付きが少々華奢なように見えるクロと呼ばれた人物は、後ろを振り返りこう尋ねた。

「あ、はい!お願いします」

「お前は『外』で矢から避けるという催しをしただろう?その催しを里長の意向で我々が監視し見込みがあると思った奴を里に招待しているのだ。」

それでは他にもこのクエストを受けた人が…?、と思ったがその問いの答えはすぐに判明した。

「この里に来ている人は何人かいるんだが…その中でも里長が直々に指名した人物を『空蝉』の戦士と呼んでいるのだ。ちなみに貴殿のいた次元からはお前が初めてだ、誇るがいい。」

「あ、ありがとうございます…」

なるほど…一定以上のポイントを稼ぐと特殊イベントになるらしい。

「あ、すみません、ずっと気になっていたのですが…里長って、長という割に若く見えるというか…」

言ってからこの発言は失礼に値するかもしれないと思い始めて少し後悔し始めているサリーだが、もう言ってしまったものは仕方ないと割り切り、返答を待つ。

「あぁ、そのことか…。確かに知らない者にとっては違和感があるかもな…」

よかったタブーではなさそうだと安心し、話の続きを聞く。

「この里は時間という概念がない、だからこの里は朝が来ないし、この里にいる限り歳を取らない。『外』に出た場合は歳をとるがな…」

「『外』というのは…?」

「この里以外の世界のことだ、つまりお前の次元も『外』であるな。此処の忍びはおそらく貴殿たちが想像する忍びとは違うはずだ。」

「というと?」

「私たちはいわば次元…其方たちには『世界』と言った方がわかりやすいだろうか、それを管理している組織である。このような組織はいくつかあるのだが、そのうちの一つがこの忍びの里というわけであるな。」

世界を管理やらなんやら壮大な話になって来て、こういうのは考察班に任せようと思ったが、一応ちゃんと聞いておく。

「で、人手を集めるためあの催しを監視し、優秀な人物を監視しているというわけだ。」

「なるほど…他にはどんな組織が…?」

「それは教えられない、私たちもそうであるように存在自体が秘密であるからな。ただ、一つ言えることは、他の組織も、このような勧誘を行っているということだ。そのことを念頭に置いておいてくれ」

「なぜ敵みたいな言い方をするんですか??世界を管理している者同士なら敵ではないと思うんですけど…」

「まぁ、色々あるんだ…いずれわかるはず。」

言葉を濁されてしまった…

 




何やら話が壮大になってきましたね!
サリーの話が長くなってしまって申し訳ないです…

わかりづらいかもしれないので補足を…
簡単にいうと『外』というのは忍者の里以外の『次元』のことです。『次元』=『世界』だと思ってもらって構いません

また、少々わかりづらかったかもしれませんが…サリーを案内してくれたフードの人物はただの案内役でクロとは別の人物です…

杞憂でしたかね?まぁ説明するに越したことはないので…
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