なお、こちらも勢いで進むもよう。
「くっ……はぁ、はぁ……!!」
逃げなさい、風見幽香……!!
「ッ!!……八雲紫……あなたこそ逃げた方がいいんじゃないかしら……!!」
意地を張ってる場合!?早く、早くここから逃げなさい……私はもう……。
「諦めちゃだめよ!ここから生き残って出るんじゃなかったの!?」
そんなこと、わかってるわよ……!!でも、私には……うああああぁぁぁっ!!
「八雲紫ッ!ふざけるんじゃないわよ!!まだ頑張れるでしょう!?」
『あのー、そろそろ静かにしてもらえないっすかねー』
「あら、ごめんなさい。でもあなたが悪いのよ?こんなにいい炬燵を用意したあなたがね」
『そんなこといわれたって……あちゃー、八雲さん寝ちゃったよ。炬燵で寝たら体が痛くなるのに……能力つかわなくちゃぁな』
「あら、どんな能力かしら?って、あまり聞かないほうがいいかしらね。」
『いやー、大丈夫っすよ。だって戦いにも使えないし。まぁ、自分の能力は
[心地良い眠りに就かせる程度の能力]と[暖を司る程度の能力]っすかねー。』
「二つもち……すごいじゃないの。って、司るなのね。操るじゃなくて」
『やっぱ珍しいっすかねー?でも司るの方が良いから気にはしてないっす』
「まぁ、暖かいからどうでもいいわよ。……あなた、私のペットにならない?」
『ペットっすかー……自分、あまり主従関係とか好きじゃないんですよねー』
「あら、そうなの?じゃあ居候……みたいな感じは?」
『それぐらいなら大丈夫っすね。いやー、最近この幻想郷に来たんで、それなら安心ですわー』
「私も安心よ。ところで、幻想郷に来る前は何してたの?」
『普通に炬燵やってましたよ?結構年寄りな家の。長年炬燵やってたんでもうそろそろ付喪神になれっかなー?って思ってたら亀になってました。』
「炬燵にこもった?」
『ええ。炬燵にこもった。』
「ふーん……そういえば、あなたのこと何て呼べばいいのかしら?」
『亀さんでいいっすよ。何なら風見さんが付けてくださっても』
「じゃあ付けさしてもらうわ。こもっているから……こたつむり?」
『亀なのに蝸牛とはこれいかに。でも語呂いいっすねー、それにしますわ』
「あら、ふざけていったのだけど……まぁいいわ。これからよろしくね?こたつむりさん。」
危険度:皆無 人間友好度:極高
二つ名『生きて帰れぬ炬燵』こたつむり
幻想入り、はじめました。
え?ちょっとまって!?なんか暗い!ちょ、風見幽香!そこにいるのなら返事をして!!
『とりあえず、炬燵には頭から入らないようにしてくださいねー」