妖噺の館   作:ホッピングミキサー

1 / 1
どうもお久しぶりです。暴走トラクターで御座います
今回は個人的に割と得意なホラーに挑戦してみようと考えました。ですがやはり自分は初心者、学生なので亀更新になったりいまいちな出来のことが多々あります。
それでも読んでくださる方は、一時の納涼をお楽しみください。
おや、今夜の役者がそろったようですね…私はこれで失礼致します。また後ほど…


第一夜 異音

ー 一日目 ー

今から話すことは、一人暮らしを始めた先輩から聞いたことなんだけど…

前まで住んでたアパートは見た目や内装の割に家賃がとんでもなく安かったそうだった。金銭的な余裕のなかった先輩は即決でそこに決めたのだが異変はその夜、寝ようと布団に入ったすぐに後に起こった。

何処からというわけではないが見られているような感じがして落ち着かない…そう、まるで観察されているような…そんな感じがしたしかしその日は手続きや何やらで別段気にする事もなく眠りについた…その時は思いもしなかった、まさかあんな事になるなんて……

ー2日目ー

次の日も何者かの視線は感じるが、昨日と同じく何事なく過ぎるだろうと思い微睡んでいる内に、

いつの間にか眠ってしまったようだった。

上の方から何か聞こえる、音が4つほど一定のリズムで……。

段々と音が大きくなる、此方に近づいてきているのが分かる、ソレは先輩の枕元まで近づいて来て覗き込む様に彼の顔を眺めた後満足した様にソレの気配は消えていった。

翌朝先輩が目を覚ますと、自分の布団の周りに丁度四つん這いで這った様に手形が付いていた。

しかし、先輩が見ているのはその手形ではなく、枕元に広がる黒い大きな染みとその直ぐ前にあった爪で引っ掻いた後の様にささくれだった跡のある畳だった…

ー最終日ー

2日連続の怪奇現象に怯えた先輩はその日、とある著名な寺院に相談に行く事にした。今までの経緯をそこの和尚さんに話したところ

和尚さんは懐から4枚の札を取り出し、『これを部屋の四隅に貼りなさい。そうすれば貴方を脅かす厄災は入ってこないだろう』と言って微笑んだ。先輩は喜んでその札を受け取り、早速部屋の四隅に貼っていつもと同じ様に過ごした。

その日の夜、いつもは直ぐに眠りに落ちるのにその日はなぜか目が冴えてしまって眠る事が出来なかった。そうして寝返りをうったりしている内に部屋にある柱時計が2時の鐘を打った。

その時である、天井から[ギシッ…ギシッ…]という乾いた音が聞こえて来た。その音は正しく此方に向かってきているのがよく分かったそうだ、しかし天井の角をぐるぐると回るだけで自分の方にくる様な感じはしなかったので先輩は怖かったが気にしない様にしていたそうだ。次第にその音は小さくなっていき、そして完全に消えた…

( これでやっと安心して眠れる)と思った途端、部屋中に響く様なそれでいて低く、くぐもった様な声でこう聞こえたそうだ…

【無駄だよ】ってね

ー了ー

 

 

 




如何だったでしょうか?これで今宵の語りは終幕となります。またご縁が御座いましたら当館へ起こしくださいませ
その際は更に新鮮な話を以て歓迎致しましょう。
では御気をつけてお帰りください。今宵の体験が貴方様にとって価値あることを…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。