侍の国においたわしい兄上殿を突っ込んだ話   作:あんまん太郎

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これを冷笑と言ってしまえる冷笑な頭で羨ましい

 

「そこをどきやがれェェ!!」

 

 木刀が振るわれ、最上階へと続くターミナルを守るように連なっていた天人や天導衆・奈落たちが吹き飛ぶ。

 

 ターミナル内部に潜入した黒死牟そして銀時たちだったが、やはりそちらも既に虚の手により占拠されていたのか──虚の配下と化した春雨軍の天人や天導衆たちが立ち塞がってきていた。

 朧の感覚によれば、虚は頂上にいるということだ。

 エレベーターも使えないため、五人は階段やエスカレーターを駆使して、立ち塞がる敵を斬り伏せながら塔の天辺へと上がっていく。

 

「やはりこちらの守りも手厚いな……」

「だが、これだけ雑魚がいりゃあ、大ボスはここにいますってのを伝えてるようなモンだ。分かりやすくて助かる」

 

 桂が朧の肩を支えつつ、銀時と高杉は二人を守るように挟む。

 

「それに──あと何十何百と雑魚が増えようが、負ける気がしねえな」

「ハ、珍しく気が合うじゃねえか高杉──それもそうだ、こっちにゃ天人なんぞよりもよっぽど恐ろしい味方()がついてんだからな」

 

 銀時の木刀が天人を吹き飛ばすより早く──黒死牟が天井から降り注ぐ数多の殺意を一瞬で捉えた。

 

「数ばかり…ぞろぞろと……」

 

 月の呼吸 陸ノ型 常夜孤月・無間(とこよこげつ むけん)

 

 黒死牟の影が揺らぎ、月型の斬閃が横薙ぎに走った。斬撃は光すら置き去りにし、迫る天導衆・奈落や天人たちの武器ごと身体を刻み落とす。

 階段から急襲してきた天人たちは、息をつく間も与えられず倒れ伏した。

 黒死牟の足取りは揺るがず、先陣を切り、巨大な塔の内部を真っ直ぐに踏破していく。

 

「……いや、やっぱ味方でも怖ぇわ……」

 

 人間離れした御業に、銀時がドン引きする。

 

「人間じゃねえとはいえ、一人だけ世界観おかしいだろ。なんでアイツだけリアルBLEACH(月牙天衝)やってんの? ガキが好きそうな難解な漢字使って月の呼吸とかカッコつけやがってよー。長生きしてるから技のレパートリーや技名を考える時間もたくさんありましたってか? 必殺技も強化イベントも修行パートもなく、木刀一本で15年の週刊連載を走り終えた銀さんを見習えよ」

「銀時、何を言う!」

 

 ぶつぶつ文句を言いながら階段を駆け上がる銀時に、耳聡く桂が吠えた。

 

「考えてもみろ、師範の月の呼吸とやらがあるのならば、炎やら水やら、さまざまな派生技もあるはずだ。もともと人気の武器たる日本刀を扱う上に技のレパートリーも多いからこそ、使用キャラにも個性を出せ、バトルメインとして売り出せるなど週刊連載にも商売にも向いているともいえる。アニメ化すれば有名制作会社が手掛け、成り切り子供向け玩具が出まくりアクスタやぬいなどのグッズも売れまくりロ●ソンにお越しの皆さんこんにちは等のコラボしまくり、映画化すれば100億どころか続編映画すら興行収入400億も目前*1の稼ぎまくりといったところだろう」

「なんの話をしてんだテメーは!!」

 

 妙に具体的で長文な桂に、銀時がシャウトする。

 

「こっちだって刀メインのバトルアクションも豊富な漫画だわ!! それにとっくに何回も映画化してるし、連載終了から数十年経った現在進行形で売れまくりモテまくりロー●ンコラボ*2しまくりの映画大ヒット炎上中なんだよ!*3 つかそんなに興行稼いでる作品なら堂々と映画特典とかで乗っかってやるっつーの!*4

「ハハハ、そんな汚い商売では、和を以て冷笑となす──もじって令和の時代で本当に大炎上するぞ銀時よ。まあ俺は両作品どちらにしても()()()と呼ばれるのは目に見えているのでな。おいしいところは貰っていくぞ」

「だから何の話をしてんだてめーはァァァ! これ以上世界観を崩壊させかねねェ発言は控えやがれ!! あとうまいこと言ってるようでもじれてねーからな!!」

 

「──ハ、そんなくだらねえところで張り合ってるようじゃ、手前が(巌勝)に剣で1勝もできなかったのも無理はねえな」

 

 なんだか別の方向性に盛り上がっていく銀時を、高杉が鼻で笑った。

 銀時は冷笑してきた高杉にカチンときたのか、青筋を立てる。

 

「ハ、ハア~~!? なに大昔(松下村塾時代)の話持ち出してんのォ!? 中学生レベルの冷笑してんじゃねーよ! 冷笑を冷笑している人をさらに冷笑するなんてだせェと思わねえのかよダサ杉くんよおー!」

「いやテメーも冷笑系を冷笑しているお前を冷笑した俺を冷笑してんだろうが」

「んなこといったら冷笑系を冷笑している俺を冷笑したお前をさらに冷笑した俺は冷笑を継承して提唱──」

 

 銀時と高杉の口論はそのままヒートアップしていく。

 

「てかもう関係ねーし? ちょ~っと口八丁でアイツ(巌勝)を陽の下に連れていきゃあ、もう勝ちだし? 簡単だし? 完全勝利だし?」

「なんでアイツを謀殺する方向性にシフトしてんだ。(主人公)の姿かそれが」

「うっせーよ! 生き恥晒そうが勝ったほうが正義なんだよ! つかおめーだってアイツ(巌勝)にも松陽にも勝てた試しねーだろうが! そもそも俺にも勝ててねーし!?」

「それはテメェだろ。247勝246敗で俺が勝ち越してんのを忘れたのか」

「は!? 246勝247敗の間違いだろーが。お前身体測定のときの身長サバ読みも含めて、そういうセコいことやめたほうがいいぞ。低いのに高杉って名前からしてサバ読んでるしな」

「サバ読みしたことねえよ殺すぞ天パ」

「嗚呼、可哀想に……自覚すらないとは……南無阿弥陀仏……」

 

 白目をむいて涙を流し始めた銀時の挑発に我慢ならなくなった高杉が、刀に手をかける。そして銀時もまた木刀を肩に担いだままジリッと間合いを詰めかけた。

 

「お前たち、今は争っている場合では──」

 

 一触即発の空気になった二人に桂が苦言を呈そうとし、朧がハッとしたように顔を上げた。

 

「銀時、高杉、右だ!」

 

 空気がビリ、と震えたかと思うと、壁を蹴り砕く轟音。

 破片と砂煙を巻き上げて、複数の天人部隊が二人めがけて一斉に急襲してきた。

 

「邪魔だ──!!」

 

 抜き打ちと同時に放たれた互いの斬閃が硝煙を裂き──それぞれの背後から迫ってきていた天人たちを、息の合ったコンビネーションで断ち切る。

 

「はい、今倒した数俺のほうが多かったから俺の勝ち星~」

「てめェ……」

 

(ふむ……懐かしい…やり取りだが……)

 

 まるで松下村塾時代を思わせるやり取りに、黒死牟も思わず郷愁の念が沸く。

 それはそれとして、さっきから黒死牟のことをめちゃくちゃに言っていた銀時だけはあとでしばこう(鍛え直そう)と考えていた。

 

「お前たち……戯れも…そこまでに──」

 

 だがその瞬間、嫌な軋みがターミナル内部に響いた。

 

 ギギギ……

 

「……!? 上だッ!」

 

 桂が叫び、銀時が反射的に見上げる。

 通路を渡り階段を駆け上がっていた先──上層の影に潜んでいた天人たちが、一斉に巨大な鉄杭を射出してきた。

 

「──」

 

 黒死牟は影のように身を翻し跳躍したが、放たれた杭は階段の主要支柱を正確に貫いた。

 

「やっべ……!」

 

 支えを失った階段が悲鳴を上げるように大きく傾き、そのまま崩落を始める。

 

「桂ァ! 朧!! 掴まれ!!」

 

 銀時と高杉が二人を抱え込むようにして、辛うじて残った別の階段片へ飛び移る。

 どうにか銀時たちは落下は免れたものの──崩落した階段は虚しくも下層へと落ちていき、銀時たちのいる下層と、黒死牟の立つ上層は、もはや行き来ができないほど、深く隔てられていた。

 

 しかも、このタイミングで、増援と思われる天人たちが銀時たちのいるフロア通路の奥から迫ってきていた。

 

 黒死牟は天人たちの大軍を見て、目を細めた。

 断たれた階段の距離はおよそ数十メートル。人なら不可能であっても、鬼としての身体能力を持つ黒死牟であれば余裕で行き来できるため、銀時たちへの加勢も──

 

「巌勝。アンタは先に行け」

 

 そうした思考を遮ったのは、高杉だった。

 その声音は、静かで鋭い。

 

「一分一秒を争う最中だ、ここで雑魚相手に手間取る意味はねぇし、俺たちもいちいち手助けを受けるほどもうガキじゃねえ」

 

 「だが勘違いすんじゃねえぞ」と続ける。

 

「あの男の首をアンタに譲る気はねえ、俺たちもすぐに追いつく」

「ああ。高杉の……言うとおりだ。ここで足手まといになる気は、毛頭ない」

 

 桂に支えられていた朧がその身一つで立ち上がり、錫杖を構える。

 

「そういうことだ、巌勝! 勝手に美味しいところだけ持っていくんじゃねーぞ!」

「師範、我々のことは気になさらず」

 

 黒死牟は一瞬だけ沈黙し──やがて六つの眼を細め、静かに笑った。

 

「……ふ。待っているぞ……」

 

 瞬きの間に天導衆を薙ぎ払い、黒死牟は銀時たちに背を向けて、最上階へ向け一直線に進んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして真っ先に塔を駆け上がった黒死牟は、難なくターミナルの頂上へ辿り着いた。

 

 その間に外に太陽が昇っていたら……とも考えたが、それは杞憂に終わる。

 空は相変わらずの曇天であるばかりか、虚に乗っ取られたか、あるいは唆された天人のものと思しき宇宙船が幾隻も漂っている──対して、真選組のものと思われる政府側の軍艦や、見慣れぬ艦隊もいくつか加勢しているようだった。

 その光景に、桂が「いまは宇宙を船で駆け巡っている、攘夷時代の戦友(アホ)にも助力を仰ぐつもりだ」と言っていたことを黒死牟は思い出した。

 

「……もはや絶望的な状況だと知りながら、人はどこまでも諦めず足掻こうとする。それが興味深くもあり、醜くもあり……実に腹立たしくもある」

 

 空を見上げていた黒死牟の耳に、聞き覚えのある声が前方から届く。

 

 視線を向けると、虚が頂上に立ち、眼下の街並みを冷たく見下ろしていた。

 朧の意識を乗っ取っていた際は、暗黒物質(お妙産卵焼き)で大きなダメージを受けていたようだが、結局は朧に宿っていた因子が消えただけのこと。虚にとっては、都合のよかった分身がひとつ失われただけにすぎない。

 

「……それが……人類(地球)もろとも…自害を図る理由とでも……?」

「さて、どうだろうな。……少なくとも、強者と武に執着し、望んで人の理から外れた貴様には、到底わかるまいよ」

 

 虚が黒死牟を見据えた瞬間、ターミナルの頂上を包む空気がわずかに震えた。

 互いに言葉を交わすまでもなく、殺気がぶつかり合う。

 

「私が事を起こさずとも、人は死を避けるためにあがき、生命をぶつけ合い、魂を削り合い、そして地球をも削り続けるだろう。……結局は、私のような存在にならない限り、生物は“死”からは逃れられない。だからこそ、滅びるのが“今”か、後になるか、というだけだ。大災に遭ったのと同じだ。何も難しく考える必要はない」

「……それらしいことを宣って……さも正論であるかのように…主張するな……どちらにせよ……貴様の独り善がりに巻き込まれる気は……毛頭ない……」

 

 黒死牟は布袋から取り出した鞘に手を添え、静かに刀を抜き放った。

 その刃には、蒼白く脈動するアルタナの光が宿っている。旧知が宇宙の闇夜を駆けて届けた、虚を殺せる唯一の剣(アルタナソード)

 

「やはり、持ち出してきたか……」

 

 鮮烈に脈打つ刃の輝きに、虚が忌々し気に目を細める。

 虚は、やはり天照院奈落らしく錫杖を持ち出してきた、が──

 

(……! …なん…だ……?)

 

 その錫杖に感じた違和感に、黒死牟は目を眇めた。何か、()()()ものをその錫杖越しに感じ取ったからだ。

 しかしそれが何か気づく前に──虚の姿が、露と搔き消えた。

 

 

 黒死牟は動かなかった。彼の体はすでに沈み込んでいた。

 膝を軽く曲げ、腰を落とし、刀を斜めに構えたまま──黒死牟の六つの眼が、虚の踏み込みを捉えた。

 

 月の呼吸 壱ノ型  闇月・宵の宮(やみづき・よいのみや)

 

 アルタナの光が一瞬、収束と拡散を同時に起こした。

 星の生命力を帯びた三日月の斬閃が奔り、虚の錫杖と黒死牟の刃が激突する。

 

 ターミナルの天辺で、火花が爆ぜる──その衝撃は、これまでの剣戟とは明らかに異質なものを孕んでいる。

 もはや、互いの膂力がターミナルの天辺を軋ませるようでもあった。

 

「それほど死にたいならば……この刀で…介錯の手助けくらいはしてやろう……」

「殺されることと死ぬことは、同じようで違う。私はもう奪われる(殺される)側ではない、すべてを奪い、滅ぼす側だ」

 

 武器越しに、虚が薄く笑う。

 その細い腕からは想像もつかない圧が黒死牟を襲うが、鬼の剣士は微塵も揺るがない。

 

 月の呼吸 伍ノ型 月魄災渦(げっぱくさいか)

 

 黒死牟は鍔迫り合いのまま、最短の軌道で斬撃を繰り出した。

 虚を狙い、刃の竜巻が三日月に重なり合って奔る。

 虚はその場から飛び退いて錫杖を振り払い同じように旋風を巻き起こすことでそれらを防ぐが、斬撃の余波が、彼の肩を浅く裂いた。しかし、いつものようにそこから肉が再生していくことはない。

 

「……眉唾物ではあったが……不死の肉体に…有効とは……」

 

 蒼白いアルタナの光に灼かれ、炭化するように再生と崩壊が拮抗するその傷口を見て、黒死牟が呟いた。

 

(鬼に対して…日輪刀が生み出されたように……これもまた……人智の結晶ともいえるか…)

 

 黒死牟は疾風迅雷なるまま、一気に間合いを詰める。

 その背後に、幾重にも重なる巨大な三日月の幻影が浮かび上がった。

 

 月の呼吸 捌ノ型 月龍輪尾(げつりゅうりんび)

 

 変幻自在に伸びる三日月の斬撃。巨大な一振りが、ターミナルの頂上を横一文字に薙ぎ払う。

 虚は錫杖を支柱にしながら高く跳躍し、それを回避した。

 しかし、黒死牟の狙いはそこにある。

 

「……逃さぬ……」

 

 空中に逃れた虚を、地を蹴り上げ追撃する黒死牟。

 

 月の呼吸 拾肆ノ型 兇変・天満繊月(きょうへん・てんまんせんげつ)

 

 無数の三日月状の刃が、網の目のように虚を包囲した。

 変形させた虚哭神去(きょこくかむさり)ほどの範囲ではなくとも──空中でこれだけの斬撃を展開している時点で──逃げ場はない。

 

 虚は空中で錫杖を高速回転させ、四方八方から飛来する斬撃を叩き落とそうとする。

 キィィィィン! と鼓膜を突く高周波が響く。

 あらゆる火花が空を白く染める。

 

 だが、数多の刃のうち数条が、虚の防御を突き破った。

 

 虚の脇腹が深く抉り取られたのを黒死牟が視認した──と、同時に。

 

星をも滅する刃(アルタナソード)を振るうということは、貴様自身もまた、その奔流に飲み込まれる可能性を考えなかったか?」

 

 虚の瞳に、永劫の退屈から解き放たれることを予感した()()が浮かんだのを見た。

 

「──!」

 

 瞬間、黒死牟の首から鮮血が飛ぶ。

 通常の刀傷ではない、焼けるような激痛。

 

 しかも、再生しようとする肉体が、組織の結合を拒絶している。

 

「……、……ッ……」

 

 黒死牟はぐらりと身体を揺らして、溢れ出す血を抑えようと首に手を当てた。

 六つの眼が、血に濡れた床の上で静止する虚の姿を捉える。

 その手にあるのは、先ほどまでの錫杖ではない。錫杖の柄の中から引き抜かれた、抜き身の細身の刀──

 

「……それは……」

 

 黒死牟の視界が、不快な熱量で歪む。

 先ほど錫杖越しに感じた、あの胸の悪くなるような違和感。それは、かつて彼がまだ人間であった頃、そして鬼となってから今もなお忌み嫌い続けている、あの()()()()に酷似していたからだ。

 

「そうだ。……かつて貴様が(吉田松陽)に語っていた、()()()と呼んでいた代物……それの()()()()、といったところか」

 

 虚は、抉れた脇腹から立ち上る黒煙を無視し、手にした刀を軽く振って血を払った。

 

「私が朧にも悟られぬよう、しばらく宇宙に上がっていた理由を考えたことはあるか?」

「…何……?」

「少しばかり遠出にはなったが、太陽に最も近い惑星……そこで採取される、陽光を極限まで蓄えた鉱石を手に入れることができた。世界は違えど、貴様がいた時代から地球に太陽光を吸う鉄があったのなら……多くの星が存在し、文明が栄えたこの世、そして宇宙のどこかに、より陽光を吸い、純度の高い鉄があっても不思議ではないだろう」

 

 そうしている合間も、首の傷は塞がらない。

 かつて戦った風の柱が筋肉を引き絞り臓物がまろび出づるのを止めたように──黒死牟は周辺の筋肉を引き絞り、出血を止めた。

 

「……わざわざ私を殺す方法を……探していたと……?」

「無論、太陽の出る日に事を起こせばそれで済む話だが……それでは、()()()()()だろう? やはり、相応の舞台には、相応の役者や道具を用意しなければ心は踊らぬものだ」

 

 虚が、刀を正眼に構える。

 刀身は不気味なほどに赤く、そして昏く光っている。

 

「さて、ここで問題です」

 

 まるで子どもに語り掛ける先生(吉田松陽)のような調子で、虚がニッコリと人好きのする笑みを浮かべた。

 

星の光(アルタナ)を宿した刃と、鬼を滅する光を宿した刃(鬼滅の刃)。どちらが先に相手の命を焼き尽くすでしょうか?」

 

「……面白い……その思い上がり……その不遜……どこまでも、鼻につく男だ……」

 

 黒死牟の六つの眼が、さらに禍々しく見開かれた。

 首の傷口からは、灼け付く鉄棒でも捻じ込まれたかのような熱と痛みが引かない。

 

「天敵となる刀を手にしたからとて……。これまで…極致を目指し……研鑽してきた…私の()を……超えられると…思うな……!」

 

 だが、その激痛こそが、彼が数百年前に置き忘れてきたはずの「侍」としての純粋な闘争心、そして「(上弦の壱)」としての本能を呼び覚まそうとしていた。

 

 

 

*1
2026年3月3日現在

*2
※2026年2月17日より、全国のローソンにて映画『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』コラボキャンペーンが開催中!在庫無くなり次第終了

*3
2026年3月3日現在

*4
銀魂FAINAL 1週目入場者プレゼント参照





・鬼滅の刃
虚がしばらく姿を見せなかった理由。どうせ黒死牟は邪魔してくるのわかってたのでせっかくなら受けて立つって感じで、吉田松陽の記憶から黒死牟との昔の会話に出てきた「日輪刀」云々から思いついた。太陽に最も近い惑星は熱に対してかなりの耐久力を持つ生き物か天人しか住んでいないし生きられないが、虚は不死なので探し出せた感じ。

虚「いわば…鬼滅の刃か 」(例のポーズ)
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