銀パイ伝 〜銀河パイロット伝説〜   作:koshikoshikoshi

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 回廊を攻略する帝国軍と、守らねばならない同盟軍。人類を二分する両勢力の軍事拠点であり、かつそれ自身が最大の攻撃力を誇る兵器である人工要塞、イゼルローン要塞とガイエスブルグ要塞は、僅か百万キロたらずの距離を隔て睨み合っている。

 

 一触即発。銀色に輝くふたつの要塞の間の空間には、両軍兵士の緊張の糸がはりつめ、空間自体が歪んでいるかのように錯覚をおぼえる者すらいた。

 

 敵がいつ攻撃を仕掛けてくるのか。ヤン司令官が帰ってくるまで、どのように要塞を守れば良いのか。自分の肩にかかる巨大な責任と、新しい家族が行方不明になったという悲しい事実が、イゼルローン要塞司令官代理をつとめるキャゼルヌ少将の胃をきりきりと締め付ける。

 

 

 

 だがしかし、この瞬間イゼルローン回廊に存在した人類すべてが、キャゼルヌとおなじほど緊張していたわけではない。睨み合う両要塞をはるか彼方から眺める位置に取り残され、味方の同盟軍からは行方不明扱いとなったスーパースパルタニアンの哨戒小隊は、特に何をするでもなくのんびりと事態の推移を眺めていた。

 

「あの……、要塞の皆さんは、大丈夫なのでしょうか?」

 

 エリザベートが、有線通信ケーブルでつながれた隊長機のポプランにむけて問いかける。彼女の視線は、自分の機のコックピットから、イゼルローン要塞のある方向に固定されたままだ。帝国軍に発見されないよう、無線を封鎖したうえ全てのエンジンを停止、3機まとめて漂流をはじめてから既に半日が経過している。

 

「……エリザ。要塞の連中のことよりも、自分の心配をするべきだとおもうぞ」

 

 ポプランが諭すように返事をかえす。

 

 確かに俺たちの帰るべき家であるイゼルローン要塞は危機に瀕しているが、だからといって今の俺たちに出来ることはなにもない。敵要塞だけではなく、敵の艦隊も回廊内に展開をはじめている。これらをまとめて背後から突破してイゼルローン要塞に帰るなど、博打にすぎるだろう。エンジンを止め、無線を封鎖し、小惑星の群れに紛れ込んでおとなしく身をすくめていることがせいぜいだ。

 

「とはいっても、まあ、それほど心配することはない。いかに帝国軍といえども、小惑星にまぎれた単座戦闘艇の小隊を発見するのは難しいだろう。もともと航続距離の長い機体だから、酸素も燃料も十分に余裕がある。要塞同士の戦いを、ここからのんびりと眺めていようや」

 

 コーネフが、クロスワードパルズを解くペンをとめ、実にあっさりとした口調で答える。深刻さなど微塵も感じさせないその口ぶりは、実戦経験のないエリザベートを少しでも安心させようという、彼なりの配慮であろう。

 

「でも、あれはガイエスブルグ要塞……だと思います。父は、……いえ帝国時代の知人の話によると、帝国でもっとも安全な場所と言っていました。イゼルローン要塞に匹敵する攻撃力と防御力を持ち、大規模な艦隊も駐留できます。私達がここで隠れている間に、帰るところがなくなってしまうんじゃ……」

 

 しかし、エリザベートの不安は消えなかった。しかも、その不安は正鵠を射ている。ポプランとコーネフも理解していることだが、実は事態はそれほど呑気なものではない。

 

 確かに、このまま戦闘が終了するまで隠れていることは可能だろう。食糧が多少心許ないが、最低限の生命維持だけなら数週間はもつはずだ。戦闘終了後、イゼルローン要塞まで帰る燃料もある。だが、その時、イゼルローン要塞が同盟軍のものだとは限らない。

 

「要塞にはキャゼルヌ少将もシェーンコップ少将もいる。彼らがなんとかしてくれるさ」

 

 自分で言いながら、ポプラン自身も無理を感じている。

 

 ヤン提督なしで、要塞を守りきれるのか? キャゼルヌ少将やシェーンコップ少将には悪いが、彼らは彼らが専門とする分野では超一流であっても、最前線の要塞を敵の大艦隊から守り抜く能力についてはよくて平均点程度だろう。むしろ、情勢が不利となればあっという間に要塞を引き払い、数百万人の同盟市民に犠牲者を出さぬようあざやかに同盟領まで撤退することこそキャゼルヌ少将の得意分野であり、それは実にありそうなはなしだ。

 

 一介の空戦隊長でしかないポプランには司令部の方針などわかるはずもないが、もし仮にそのような事態になれば、3人は敵勢力のまっただ中に取り残されることになる。いざとなればポプランとコーネフは降服してもよいが、亡命者であるエリザが帝国軍からどのように扱われるのか、できればあまり想像したくはない。

 

「ポプラン少佐。要塞の方向から、えっと、あの、……どう言えばよいのかわかりませんが、とても、……イヤな感じがします。キャゼルヌ少将を助けにいかないと……」

 

 この期に及んでさえも自分より要塞の人間の心配をしているエリザベートに半ばあきれながらも、ポプランはふたつの要塞が睨み合っているはずの宙域に視線を向けた。驚異的な先読み能力をもつこの娘がそう言うのならば……、そろそろ戦闘が始まるかもしれない。

 

 

 

 エリザベートとポプラン、そしてコーネフの見つめる方向に、凄まじい閃光が輝いたのはその時である。超新星の爆発を思わせる白色の輝きは、数秒間にもわたり回廊内を明るく照らす。モニタに自動的にフィルタがかかってもなお、ふたつの人工的な球体のシルエットがこの距離からでもはっきり見える。いったいどれほどのエネルギーが放射されたというのか。

 

 ガイエスブルグ要塞の巨大な主砲が起動、イゼルローン要塞に向けて発射されたのだ。7億4千万メガワットもの莫大なエネルギーがこめられたX線レーザーの光条は、イゼルローン要塞の装甲をいとも簡単に貫き、数千人の同盟軍兵士ごと一瞬にしてひとつのブロックをまるごと焼き尽くした。

 

「ああ……」

 

 エリザベートが声にならない悲鳴をあげた直後、ふたたび凄まじい閃光が輝く。イゼルローン要塞による反撃である。9億2千4百万メガワットの主砲、通称「トゥールハンマー」が、ガイエスブルグ要塞に突き刺さる。

 

「まさか、要塞主砲をお互いに撃ちあっているのか?」

 

 共倒れ、という単語がポプランの脳裏をよぎる。合わせて数百万人の人間がいる二つの要塞が、全滅するまでお互いに最終兵器を撃ちあうというのか? 狂気の沙汰だ。

 

 回廊の制宙権の戦略的な価値を考えれば、たとえ共倒れでも帝国にとっては決して損ではないということは、ポプランも理解している。しかし、俺たちの家であるイゼルローン要塞や仲間達を巻き込んでそれは、勘弁して欲しい。なによりも、いい年をした大人達が、子供の目の前でこのようなバカバカしい戦いはじめることに対して、ポプランは言いようもない怒りを感じていた。

 

「たっ、たくさんの人が……」

 

 エリザベートが、声を詰まらせながら悲しそうに叫ぶ。無理もない。彼女にとって初めての実戦だ。しかも、一瞬にして数千人の命が焼かれたのを目撃すれば、叫ばずにはいられないだろう。

 

「エリザ! 大丈夫だ。心配するな、イゼルローン要塞は無事だ」

 

 ポプランは、必死に少女を落ち着かせようとする。この状況でパニック状態に陥ることだけは、避けなければならない。だが、このときエリザベートが感じていた恐怖、このまま帰るべき「家」を失うかもしれないという恐怖は、ポプランの想像よりも遙かに大きなものだった。

 

「このままでは、キャゼルヌ少将やシャルロット・フィリスが……。私の家が、無くなってしまいます! ポプラン少佐。コーネフ少佐。イゼルローン要塞へ帰りましょう」

 

 言うと同時に、エリザベートは愛機のエンジンを起動する。機首を敵要塞と敵艦隊、そしてイゼルローン要塞がある方向にむける。

 

「ちょっ、ちょっと待て、エリザ」

 

 あわててポプランもエンジンを起動する。まさかひとりで行かせるわけにもいくまい。機体チェックをしながら、エリザを止める方法を考える。

 

 さすがに彼女の機体を撃つわけにもいかん。体当たりで止めようとしても、……かわされるだろうな。

 

「……ポプラン。覚悟をきめるべきかもしれん。このままここにいてもじり貧だ。仮に同盟軍が優勢でも、帝国領の方向から敵の増援が来れば確実に見つかってしまう」

 

 コーネフの冷静な声が通信機から聞こえる。

 

「おっ、おまえ、エリザの出撃に反対だったじゃないか!」

 

「今でも反対さ。だが、彼女はパイロットになってしまった。どうせいつかは初陣を経験するのなら、それが今でもよいだろう」

 

 同僚にまで裏切られ、ポプランは頭を抱える。もしエリザベートの身に何かあったら、メルカッツ提督やキャゼルヌ少将に何と言えばいいのか。

 

 しかし、コーネフの言うことは間違いなく正しい。どうせいつかはエリザベートを戦場に出さねばならない。そして、他の部下のパイロット達には、もっと過酷な状況で出撃を命じたこともある。彼女だけ特別扱いにすることなぞ、もともとポプランにとってできるはずのないことなのだ。

 

 初陣は、もっと条件の良い戦いでさせたかったのだが……。

 

 ポプランは、信頼する同僚の言うとおり、覚悟を決めた。ひとつ深呼吸してから、エリザベートにむけて告げる。

 

「よし。エリザ、コーネフ、よくきけ。もともと狭い回廊の中、敵艦隊は密集している。警戒の薄い背後から懐に入ってしまえば、敵は同士討ちをおそれて本気で迎撃できない。迂回せずに敵艦隊の真ん中をつっきってイゼルローン要塞に帰るぞ。いいな?」

 

「はい!」「了解だ」

 

「フォーメーションはB。エリザが先頭だ。とにかく敵の攻撃を避けること、逃げることだけに徹するんだ。攻撃はうしろから俺たちがサポートする。敵要塞は無視しろ、……いくぞ!」

 

 ポプランが言い終えた次の瞬間、エリザベートを先頭に3機の戦闘艇が猛烈な加速を開始する。数時間後、3機編隊は非常識な速度をたもったまま帝国艦隊の背後から突入していった。

 

 

 

 ガイエスブルグ要塞を用いたイゼルローン攻撃軍の総指揮官はカール・グスタフ・ケンプ大将、そして、副司令官として要塞から発進し回廊に展開中の駐留艦隊を率いるのは、ナイトハルト・ミュラー大将である。

 

 苛烈きわまりない要塞主砲の撃ち合いの後、両要塞のあいだの戦闘は一転、地味な小競り合いがつづいている。イゼルローン要塞に工兵隊を降下侵入させ内部から攻撃を試みた帝国軍の作戦は、同盟軍の空戦隊と薔薇の騎士連隊の活躍により追い払われ、その後は睨み合いがつづいている。

 

「敵は何も仕掛けてこない。何を企んでいるのだ?」

 

 キャゼルヌ司令官代理は、帝国軍の不気味な静けさをいぶかしむ。敵味方が無秩序に入り乱れた至近距離での艦隊戦は、ヤンが帰るまで時間を稼ぎたい同盟軍の望むところではない。キャゼルヌは、駐留艦隊を発進させるべきか否か、決断できないでいた。だが、そんな同盟軍司令官代理をあざ笑うかのように、ケンプとミュラーは新たな一手の準備をすすめていた。

 

 突然、ガイエスブルグ要塞の主砲がふたたび咆吼をあげる。お約束のように同盟軍が報復の炎を発射する。双方の主砲による莫大なエネルギーが通信装置やセンサーを翻弄し、その機能が回復した直後、今度はイゼルローン要塞全体が主砲をくらった際とは異なる種類の衝撃に襲われた。外壁に巨大な穴が穿たれている。要塞主砲の撃ち合いを陽動として、その隙にミュラーの艦隊の一部がイゼルローン要塞に接近、大量のレーザー水爆を叩き込んだのだ。

 

「陽動だったか……」

 

 キャゼルヌがうめく。その隙を突いて、ミュラーはイゼルローン要塞の外壁に口を開けた巨大な裂け目にむけて多数のワルキューレと装甲擲弾兵を投入した。制宙権を確保したのち、一気に大兵力をもって内部に侵入させようというのだ。

 

 要塞近傍の宙域を守る同盟軍のスパルタニアン部隊は、エースでもある第一第二空戦隊長を欠いている。奮闘はしているものの、あきらかに劣勢である。イゼルローン要塞の駐留艦隊はいまだゲートの内部におり、出撃できていない。同盟軍は、要塞失陥の瀬戸際にいた。

 

 

 

 圧倒的な優勢な帝国軍の攻勢を、ガイエスブルグ要塞のケンプ司令官は上機嫌でながめている。

 

「この回廊は、やがて名を変えることになるだろう。ケンプ・ミュラー回廊とな」

 

 ミュラーはさらに勝利を決定的なものにすべく、自らが率いる艦隊をイゼルローン要塞に近づける。敵艦隊が出撃する前にゲートを封鎖してしまえば、詰みだ。トゥールハンマーを味方艦隊に向けて撃たれることが懸念材料だが、ここまで近づいてしまえば一撃で破壊される艦の数は限られる。仮に主砲の撃ち合いによる消耗戦になっても、要塞と艦隊が双方そろっているこちらが有利であり、反乱軍はそれを望まないだろう。

 

 オペレーターが妙な報告をミュラーに告げたのは、その時である。

 

「艦隊後方が混乱しています。敵の伏兵が艦隊内部に突入した模様。迎撃が行われていますが、既に輸送艦が数隻撃沈。その他、大破多数です」

 

「伏兵だと?」

 

 艦隊の後方とは、すなわち帝国領の方向である。今回の作戦に参加する艦隊の編成にあたり、基本的にその方向から攻撃が行われることは前提とされていない。戦艦など攻撃力防御力が高い艦は、前方に集中的に配置されている。ミュラーの旗艦もほぼ最前列にいる。監視が甘く、補給艦など補助艦艇が集中している後方から攻撃をうければ、艦隊全体が一気に崩壊する可能性もある。さらに……。

 

 前方には難攻不落のイゼルローン要塞、そして後方の帰り道は伏兵により栓をされてしまったというのか。このままでは包囲され、帰れなくなるぞ!!

 

 帝国軍の兵士達に大きな動揺が広がる。

 

 実際には「反乱軍の伏兵」は戦闘艇3機でしかなく、とても戦力とよべるものではない。だが、艦隊の後方は混乱しており戦況の詳細を把握できていない。なによりも、あの魔術師ならばそのくらいのことは平気でやりかねないと、帝国軍兵士達は素直に納得してしまったのだ。

 

 

 

 

「敵の戦力は?」

 

 ミュラーの問いに、オペレーターは答えられない。

 

「不明です。大型の単座戦闘艇が数機だという情報もありますが、確認できていません。艦隊の中央部を猛スピードで突っ切っているようです」

 

「なぜ迎撃しないのだ?」

 

「完全に不意を突かれ、艦隊の密集部に潜り込まれました。速度と機動性が非常識で、味方は翻弄されています。対空砲火により味方の艦が多数まき添えを食っています」

 

 なんということだ。艦隊全体の被害としては微々たるものだ。通常の戦闘ならば、まったく問題にならない程度だ。だが、このままでは兵士達の動揺はおさえきれまい。はるばる叛徒共の本拠地まで遠征してきたあげく、帝国領への退路をたたれてしまうというのは、兵士達にとってどれほど恐ろしいことか。

 

 敵が戦闘艇ならば、こちらもそれで迎撃するのが定石だが、しかし艦隊のワルキューレの大半はイゼルローン要塞攻撃に参加している。

 

「艦隊を散開させろ! 敵は多くはない。各個に迎撃するのだ」

 

 たまらずミュラーは命令をだす。あと一歩でイゼルローン要塞をおとせたが、このまま放っておくわけにはいかない。まずは、艦隊の混乱を収拾することだ。

 

「敵、艦隊中央を突破してそのまま前衛に達しつつあります! 旗艦まで約5分」

 

 バカな。我が帝国軍の一個艦隊のど真ん中を突破するつもりなのか?

 

「やらせるな! 何としてでも撃ち落とせ!!」

 

 スクリーンに映る旗艦直衛の各艦の動きが、徐々に統制を失いはじめる。完璧な背後から奇襲のかたちになったため、秩序だった迎撃ができない。各艦が個別に迎撃コースをとっても、敵の戦闘艇は機動性が高く対空砲火だけでは追い切れない。直接戦闘に参加しているのはごく少数の艦に過ぎなくても、味方の対空砲火の巻き添えを食う艦、敵を回避した際に味方に衝突する艦、混乱が徐々に艦隊全体に広がっていく。

 

 なんという不様な状況だ!

 

 ミュラーは奥歯を噛みしめる。屈辱で身体が震えている。

 

 オレは、自分の艦隊を統制できていない。それどころか、自分の艦隊でいったい何が起こっているのか把握すらできていない。

 

「ミュラー提督!」

 

「なにかっ!」

 

「6時の方向から接近するものがあります。戦闘艇らしきもの。高熱源体接近!」

 

 オペレータの叫びに、思わずミュラーは後方をふり返る。

 

「本艦にではありません」

 

 スクリーンの中では、反乱軍の戦闘艇とおぼしき影が3機、矢のような速度でまっすぐこちらに向かっている。

 

「あれか! あの白い奴か」

 

 司令部直衛の艦が、旗艦の盾になるべく動く。しかし、その巨大な艦影は一瞬にしてまばゆい光にかわる。メインエンジンを一撃でうち抜かれたのだ。

 

 ブリッジのモニタのフィルタが解除され、外の視界がもどった瞬間、ミュラーは見た。

 

 すでに直衛の艦はいない。彼の旗艦は丸裸だ。その目の前、凄まじい速度で迫る反乱軍の戦闘艇。巨大な主砲が正面からブリッジに向けられている。標的は、……ミュラーだ。

 

 

 

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