浅上怜士異世界未帰還録 ――置いてかれるとか聞いてない。―― 作:出落ち
「…………スゥーーーーーーッ」
空が青い。雲ひとつない綺麗な晴天だ。別れの日には良い空だと思う。
でもさ、目の前で
皆で帰って大団円。クラスメイト+先生、全員揃ってハッピーエンド。皆で泣きながら抱き締めあってエンドロールの流れじゃん?
ほら、見て?見送りに来てくれた人達もスッゴい気まずそうにしてるじゃん。てか、スッゴい気まずいもの。だぁれも目を合わせてくれないの。ははっ。
このまま門が開いてたとこ見てたら開かねぇかなぁ……。
「…………いやぁ、キッついわぁ」
やっぱ、辛ぇわ……って。
そりゃ、そうでしょうよ。
実験中の事故で門が開いちゃったからって、いろんな偉い人達が古今東西、手に入れるのが困難な触媒やらなんやらかんやらを沢山集めて、沢山使って、次にいつ開けるが判らないけどって、門を潜った時に体の時間が戻る様にしたうえで、門が開いた日に帰れる様に開けてくれた門が目の前で閉じてんだもん、門だけに。……なんつって。
ははっ、笑えよ。……なぁ、笑えって。
……笑えよ。…………❌❌すぞ。
「…………あ、あのぉ」
そりゃあね?さっさと入っちまえよって話ですよ?
でもさ、他の人達が
空気読めないヤツみたいじゃん。
「……えっとぉ」
「そのぉ……」
遂に幻聴まで聴こえて来ちゃったかぁ……。
そりゃあ、結構メンタルにきちゃったからなぁ。
「だ、大丈夫ぅ……ですか?」
これから、どぉしよ。また、冒険者やるの?
生活していく為のお金を受けとるのにも、身分証の代わりに冒険者証明書はあった方がいいからって、
大変なんだよ?コッチの世界でも税金はあるし、
いや、仲介料は仕方ないと思うけどね?そもそも、
他には、依頼に必要な最低限の道具の支給や、新人冒険者に支給する為の装備を揃えるのにも、それを整備する為にもお金は必要だからね。仕方ないね。
「ひぁっ」
ん?視界に人が……。
って、人の顔見て「ひぁっ」て、酷くない?
まぁ、今の俺の
…………あぁ、だから悲鳴が。
「はぁ…………これからどぉしよ」
ここから先考えてないんだよねぇ……