首輪付きが今度はキヴォトスを荒らすようです 作:AC組んでSS書いてる人
という気持ちで書いてます
目覚めた。
周囲を見る。どうやら路地裏らしい。
よろっと起き上がって少し見回す。
自身の大きさは人と同じ。ネクストには乗っていないが・・・だが乗っているときと同じ感覚がある。
自身の手を見る。どうやら子供と同じ感じか?だがそれよりか少し大きいだろうか。ちょうど中間だろうか。
声がした。その方にゆらりと顔を向ける。
どうやらならず者らしい。こちらに銃を向けている。
何を言ってるのか興味ないから聞いてないが・・・銃は脅しじゃないぞ。
そう思うと同時に加速した。
決着は一瞬だった。
血の海に沈む不良ども。一人はわざと生かす。
怯えて腰を抜かしながら逃げようとする不良の胸倉をひっ捕まえて尋問を開始する。
「おい、お前」
「な、ななななななんだよぉ?!金は持ってねぇぞ?!」
「そんなことどうでもいい。お前らは銃に耐性があるようだな。生まれつきか?」
「そ、そっそそそそうだよ!常識だろ?!」
「そっか。まぁ、いいか」
直後、打撃音並びに鈍い音。その後、鈍い水音に粘着音。
見ると拳の一振りで顔面陥没させた音だ。血がべったりついた拳をよく見ると淡く緑色に光っている。
「ふむ、この光は…アレか?」
個人的所感と検討を付けながら彼女は血祭りにあげた不良から銃を奪うとその場を後にした。
彼女は災害。
彼女は天敵。
かつて世界に希望せず、己一人の手で大量虐殺し、企業の切り札も全てねじ伏せ、殺しまわった怪物。
人類は”ソレ”を恐れた。人一人で行われているはずのソレを災害の如く扱い、何とかしようと動いた。
結果は悲惨の一言。
空に棲んでいた者たちの悉くが雲の上で塵芥と化し、企業達の努力もまた水泡と化した。
故に奴はその世界の空の上で自由の身となった。自由に殺し、自由にねじ伏せ、そして、自身が乗っていた手足の汚染物質で野垂れ死んだ。
誰もやつを殺すことはかなわず、最後まで勝ち逃げの如く死んだ彼女。
誰が言ったか、「人類種の天敵」。
彼女の名前はリンクス。
またの名を、首輪付き。
誰かの為ではなく、最後まで自分のエゴのために鏖殺した人型の化け物。
死したはずの彼女は何故かこの土地、キヴォトスの地で目覚めた。
自身が最期までともにした物質と共に
次の彼女は、何を見る
「まずは、傭兵活動だよなぁ」
数か月後、とある裏掲示板にとある名前が上がることになる。
傭兵名「リングネック」。突然現れた凶星とまで言われたそれは、任務達成率97.8%の怪物であると。
前に彼女を仕留めるために傭兵たちが結託したが結果は全員無残な結果と終わった。
ヘイロー付きや動物系は血だまりに沈み、ロボ系はバラバラに砕かれていた。
そんな経緯を経て、傭兵たちや裏を知る者たちの中で不文律が生まれた。
「ガスマスクをつけている傭兵には気を付けろ」と。