首輪付きが今度はキヴォトスを荒らすようです 作:AC組んでSS書いてる人
AC組んでSS書いてる人さん?!なんか投稿が遅れたようですが?!?!
しょうがねぇだろ今回マジで難産だったんだから!!!!
原作に沿うだけでいいんですよ?!
いや、こっから原作と剥離していくから結構テコ入れとかオリジナル展開ぶち込んでたら遅くなった
恥を知れ恥を
「ごちそうさまでしたー!」
「ホントありがとう!この恩は忘れないわ!」
「・・・」ペコッ
「クフフ~またよろしくねぇ」
ラーメン屋の前、キラキラした笑顔でお礼を言ってくる。
「なんかいいことあったらまた奢ってやるよ、励めよな」
対して山猫もニヤニヤ笑い、軽く手をフリフリしながら返事した。
「山猫ちゃんもすみに置けないねぇ」
そんな山猫にホシノがウリウリと肘をつきながら話しかけてくる。その肘をゆるりと手で押し下げながら彼女は答えた。
「何が?」
「とぼけちゃって~~案外誰かに頼られたいのかな??」
「今のうちに恩売っといた方が使えると思ってな」
「おじさん達には売ってくれないの?」
「恩売れるほどの価値見せてくれよ」
「いつも見せてない??」
「寝言は寝て言えよ寝坊助」
「うへぇ、寝てないよ」
「いつも夢現なくせによく言うぜ」
「んー、どういう意味かな」
「どういう意味だろうな?お前、化粧で隈隠してるだろ」
「言いがかりもよしてよね」
「どうだか」
ホシノと軽い毒を吐きながら掛け合う彼女。そんな二人に話しかけるものが一人。
「”でも、ようやく山猫の人間らしいところ見れたかも”」
「なんだお前。知った素振り見せやがって、殺すのは最後にしてやる」
「”相変わらずあたりが強いね。調子悪いのかなって思ったけど元気そうで何より”」
「なんだコイツ。事故おこそうぜ小鳥遊」
「まぁまぁ、事が終わってからでも遅くないから」
「”急速に命の危機が迫ってきている!!”」
すぐさまシロコの後ろに隠れるそぶりを見せる先生。 おい貴様、大人として情けないと思わないのか!もっと堂々としろよ、サンクトゥムタワーのように。
「きしょいなぁ。まぁ、上の奴なんて自分から手を汚す気なんて早々ないもんな」
「なんか含みあるね?」
「どうだろうな。ま、シャーレも同じ穴の狢だったということか」
「”そんなことないけど???”」
「どうだか・・・w」
「”責任は大人がとるものだから絶対に責任から逃げる真似はしないよ”」
先生が語気を強めて発した言葉。対して二人は少し首をかしげ、山猫が先に口を開く。
「・・・? 何言ってるかわかるか小鳥遊」
「さぁ…
「自分語りする奴に
「それはそう、距離離そうよ距離」
スススッと離れていく二人。片方は半笑いで、片方は嘲笑しながら先生を見つめている。
「”シロコ、なんかすごい刺してくるんだけど…私何か恨まれるようなことした??”」
「ん、多分冗談」
「”ほんとかなぁ?”」
そんなこんな言いながら校舎へ戻っていく全員。その間、皆から少し離れた後方でホシノと山猫は小声で話し合っていた。
「ねぇ山猫」
「なに?」
「もしも、私一人で借金が半分チャラになるって言ったらどうする?」
「ばらして各地に転売しようかな」
「こわ」
「で、え?お前それだけの価値が付いたの?よかったじゃん、何の役にも立たない土地と人で唯一資産価値が生まれたぞ」
「最悪だねホント。 ・・・まぁ後輩が楽になるなら私一人必要経費かなって」
「しょうがないんじゃない?何事も犠牲無くして得れるものなんてないしな。豚や牛、鶏肉だってそうだろ?それが人でも何が悪いって話だよ」
「・・・」
「後悔するなよ。迷いは鈍を呼び、綻びを生み、そして死に至る。被害を被るのはお前だけじゃない、
「・・・わかってる」
「何の話してるんですか~?☆」
「ノノミちゃんには関係ない話だよ~」
「そうそう。お前らはいつまでも能天気でいいんだぜ」
「なんかトゲ感じますね〜」
「こいつが全身ハリネズミだからな、そういうこともある」
「は???」
「ん、ホシノ先輩はどっちかというとクジラ」
「鯨ほど呑気な顔してるかよw まぁお前らがそう思うのならそうなんじゃない?」
そう言いながらのそのそと遅れて校舎に入っていく二人。ノノミは訝しみながらも先を歩いていく。
「決めるなら早めに決めろよ」
「…わかってる」
「おまえの身一つで借金を半分チャラにするか、お前らで残りの9億全部払うか・・・どう考えても前者の方がいいだろ」
「でもあの子たちあんまり頼りにならないじゃん、弱いし」
「お前と比べたら大体弱いだろ」
「それはそうなんだけどさ…ノノミちゃんだって体幹は強いけどじゃん」
「確かになぁ、どいつもこいつも必死さが足りないというかなんというか」
「必死過ぎるのも考えものだけど、もう少し危機感もって欲しいかなって。私卒業だってするんだからさ」
「私もいついなくなるかわからんしな」
「出ていくの?」
「今すぐじゃないさ。まだやれてないことが多い」
「例えば?」
「んー・・・犬っころとの格付けとか?」
「なんじゃそりゃ。ここら辺野良犬すら住んでないけど」
「そうだっけ?しけてやがる」
そうして教室に全員入っていく。
その後何人かはBDと先生を利用して学び、一人は空き教室で惰眠を貪り、一人は屋上へ行った。皆各々好きに過ごしていた。
わりかし平和で無駄が多いが、どことなく心地よい時間が過ぎていく。
そんな中、一人で屋上を占拠していた首輪付きはスマホに耳を当てながらコソコソと話していた。
「で、そっちはどう?うまく行けそう?」
「まずまずだ。お前から目をそらさせるために色々細工もしてる。ずっと言っているが、期待しているぞ」
「ならいい。こっちもそれに合わせて動こう。お前らがアビドスとシャーレを上手く誘導できれば、実質無血で依頼を達成出来る」
「誘導できなかった時はどうする?」
「鏖殺かな 正直どれをどう処理するか、算段は立ててる」
「一応名義としては軍事訓練の妨害をしてきたアビドスへの報復だからな?」
「わかってる。互いに健闘しようじゃないか」
「あぁ」
そして電話を切り、青空をのんびり眺めていると後方で屋上のドアが開く音がした。見るとピンクのチビ頭、小鳥遊ホシノだ。
「やぁ山猫ちゃん、また対策会議だってさ」
「まー⤴じー⤵?性懲りもなくなぁ…めんどくせ」
「まぁまぁ、気持ちはわかるけど参加しないと後がもっとめんどくさくなるからさ」
「それはそう」
屋上から出ていきつつ、気持ちゆっくり目に階段を降り、廊下を歩いていく二人。どちらもあまりやる気らしいやる気はないようだ。片方は一応学年最上位、もう片方は居候なのに酷いありさまである。
「そういえば小鳥遊」
「なに~?」
「アビドスは今後も借金を残してしていくのか?」
「…まぁ私たちの代で完遂は正直ムリでしょ、ムリすぎてブリ」
「物好きなお前とあいつらはともかく、その後の代にも背負わせる気か?」
「・・・・・・・・・」
とたんに閉口するホシノ。対して山猫は変わらぬ表情でホシノのすねを軽く足で小突いた。
「言えよ。どうなんだ」
「・・・・・・・・・・させたくは、ない」
「させたくはないって…お前の言い分だと結果的に背負わすことになるじゃねぇか。そもそも次入ってくれる生徒がいるかどうかも分からないんだろ?どうすんだ」
「ん~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
山猫の容赦のない口撃にホシノは軽く唸りながら廊下の端で顔を覆いながらうずくまる。そこに山猫は片膝を立てて、ジィッ…と包むようにのぞきこんでくる。
そしてうんうん唸りながらもだもだしていたが、やがてうめいた声が消えていき、すっと眼だけが両手の隙間からのぞく。視線がかち合う。
「うん、うん…そうだね、そうだよね。やっぱやるしかないかなぁ~・・・」
「やはり身売りか」
「うん…、視界の中心に入ってきたね」
「呑気に言ってる場合か。それだから今こうなんだ、カスが」
「働いてないクズには言われたくないかなぁ・・・あと人を罵倒するのは良くないよ」
「お前もな」
お互い雑に言い合いながらのそのそと立ち上がると再び廊下を歩きだす。そんな二人の視線の先から誰かが小走りでこっちに向かってきていた。
「ん、二人とも遅い」
砂狼シロコだ。どことなくぷんぷんとした表情をしている。ホシノはそんな表情を見てデへへと笑い、山猫は平坦な目で脚を見ていた。
「ごめんよぉシロコちゃん、こいつがうだうだしてたからさぁ」
「おめーだろーが、人のせいにすんな」
「ん、どっちもグータラだから五十歩百歩」
瞬間、二人の動きは速かった。シロコの足を引っかけて転ばすとホシノは右人差し指の、山猫は左ひざの関節を曲がる方向とは逆方向にじわじわと力を入れ始める。
「ん、痛い・・・!」
「んへ~よくしゃべる」「はははっ言うじゃねぇか」
しかしすぐに二人とも手放した。シロコはすぐに飛び起きると膝と人差し指をぶらぶら動かして様子を確認する。
「ん、いつかやり返す」
「気が向いたら、ネ」
「強くなれよぉ、待ってるぞ」
そして3人は…、いや、のそのそと動こうとした二人の腕を引っ張ってった狼が対策会議室に到着したのは、その5分後のことであった。
続く
今公開できる裏情報
▶山猫は名前を呼ばれても反応が少し遅い時がある。
▶山猫はセリカにブローチをあげている。ただ、無目的に渡しているわけではない。
▶山猫はホシノとタメと思われる。
▶小鳥遊ホシノは山猫に対して同族嫌悪に近い感情を抱いている。
この世界のホシノは退廃的な感情が強いです。