首輪付きが今度はキヴォトスを荒らすようです 作:AC組んでSS書いてる人
傭兵活動が安定し、無駄なケンカを売られなくなったほど安定してきたある日、首輪付きの携帯*1に電話がかかってきた。
見るとカイザーPMCである。
この会社はアビドスに拠点を置き、日々拡大し続けている。
アビドスだけで複数工場が置かれており、今やキヴォトスにとっても安価で信頼性がある武器の数々を流通させているインフラの一部と化している。
首輪付きもかなり世話になっており、警備やライバル会社への襲撃など依頼を幅広く受け持っている。もはやPMC内において彼女の位置は半分確立されているようなものであり、今は顔パスでいろいろ入り込めるくらいには仲良しである。
今回も名指しの依頼だとワクワクしながら彼女は占拠した廃ビルを降りていく、道中廊下や階段に足元に転がっている者物を足で雑にのけながら。
PMC本社の門番に軽くあいさつしつつ、彼女が目的の部屋の扉を軽くたたく。
「はいっていいぞ」
返事が聞こえたので気軽の扉を開けた先には体格が大きいロボがいた。名を、カイザーPMC理事。今回の依頼者である。
「やぁ理事。元気?」
「あぁ、おかげさまでな」
「いつもは窓口を通すのに今回は直接ってことは…相当大事な依頼と見た。違う?」
「・・・流石だな。察しの通り、君を呼んだのは他でもない。その腕を買ってアビドスの連中に深刻な打撃を与えてもらいたい」
すると彼女は少しけげんな表情を見せながら言葉を返す。
「アビドスって言うと・・・確か、あの零細校だっけ?人数も片手で数え切れると聞いたけど・・・厄介なの?」
「全員手練れだからな。我々も直接は手出しできんから不良共に依頼をばらまいているが・・・収穫はない」
「・・・そういえばアビドスって土地のほとんどをアンタらが握ってんじゃなかったっけ?」
「校舎周り以外は、な」
「あぁ、なるほど」
のんびり話す二人。そんな中、彼女は少し考えるそぶりをした後、更に進めるように口を開く。
「ふむ・・・手配はいろいろとしてくれるんだよね?」
「無論だ。貴様ほどの傭兵に出し惜しみはせん」
「じゃあこうしよう。耳を」
そう言って耳を近づけたPMC理事にごにょごにょと何かを話す。
すると理事は驚いたような顔つきになったがすぐににやりと笑うとくつくつと笑いながら答えた。
「お前もなかなかの悪だな」
「君ほどじゃないよ~~~ 私に依頼するぐらいだし子供相手でも一切油断してないじゃない今」
けらけら笑う二人。まさしく悪い奴等である。
そんな中、急に真顔になる彼女。思わず理事も姿勢が正しくなる。
「君らとは仲良くしたいからさ、せいぜい裏切らないでくれよ?」
「言われなくとも、貴様ほどの奴を敵に回すとどうなるか、想像するだけで身震いするわ」
軽く肩をすくめる理事。それに対してくすくすと笑いながら首輪付きはのたまう。
「私はあくまで独立傭兵、所詮金を払うやつの味方。
だから、アンタラがきっちり金を払ってくれている間は味方でいてあげる」
「勿論だ。前払いと後払いどちらもしよう。これは必要経費だからな」
「わかってんじゃん、そう来なくちゃ面白くない」
そう言いながら二人は握手する。
依頼主はカイザーPMC理事。目標は、アビドス。