名も無き傭兵達の戦場 作:狐狐
未確認兵器確認
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【MISSION BRIEF】
ミッション名:未確認兵器確認
依頼主 :企業連盟
前払報酬 : 65,000 C
成功報酬 :120,000 C
ミッションの概要を説明します。
目的は、本惑星のV地区ヘリアル荒野にて確認された巨大兵器の確認となります。
我々はこれまで何度もこの兵器の調査を行ってきましたがそのどれもが失敗か未発見に終わり、持ち帰れた情報も何一つないという散々な結果に終わっています。
しかしここ数週間動きが活発化しているという情報を得ており、情報収集の絶好の機会であると判断し全傭兵へと届くよう依頼を送信しました。
また、持ち帰れた情報次第では追加の報酬金を与えることも考えております。
我々企業が共通して最も危険視している存在こそ、この未確認兵器です。生存の保証は一切できません。それでも受諾可能な傭兵のみ参加してください。
是非とも、よろしくお願い致します。
【END OF BRIEF】
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《作戦エリア到達、システム機動》
あまりにも不穏な依頼。企業連盟として依頼なんて、よっぽどの犯罪者が出た時や企業連盟にとって都合があまりにも悪い存在が出た時にしか出さない物だ。
それでも、飛びついたのはなぜか。簡単だ、首が回らなくなったから、即座に金が欲しかった。
友人と思ってたやつに裏切られて、多額の借金を負わされた。なんとか回していたが、いきなり要求金額が跳ね上がって。
それを一気に返せるのだ。こんなチャンス、飛び込まない訳には行かなかった。
…逃げたかった、のもあるのだろう。だがそんな内心には目を逸らしつつ周囲を見渡す。
危険とわかってる依頼なのに、今まで見たことのない量の傭兵が、ACが集まっている。
多種多様、色とりどり。中には見覚えのあるAC、ランカーもいた。
それだけ今回の依頼は、成功すれば美味しいのだ。
一攫千金のチャンスだった。
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作戦行動を開始して少し経って、異常が発生した。
甲高い音が、聞こえたのだ。
耳を劈くような、高い音。
このエリアにおいて発生する異常なんて、元凶がはっきりしている。間違いなく目標の未確認兵器だろう。
周囲を警戒し始めた時、機体が何かのログを拾った。
《11011001 11000001 10010111》
一体これは、なんなんだ。
周りの傭兵に確認すれば、どうやらどいつも似たようなログを拾っている。
明らかに、嫌な予感がした。
すぐさま逃げようとして、振り返り
黒い線が、視界に走った。
周りが、爆発する。今のはミサイルか、いや警告音がなかった。ノーロックでのグレネードキャノンか!?
そんなことを焦りながらも考えると、今度は後ろから焼けるような音。
すぐさま横に回避起動を取りつつ、逃げるように立ち回る。
青い光の残滓が横に漂う。今の焼ける音は、レーザーが照射されてた音…!
そして、視界に映るのは、黒い鳥のような機体だった。
それを認識した時、無意識に写真を撮った。
…その後のことは何も覚えていない。必死に、がむしゃらに。なんでここにいるのか、借金のこととかも、何も考えずに逃げたから。
だが、俺は今生きている。依頼主に確認した情報を必死に伝え、依頼の完了と追加報酬を渡されて、帰路についた。
金も集まり、借金も返済して。もう傭兵業なんて辞めてしまおう。
そんなことを考えてる時に見つけた、AC内のデータにある一枚の写真と、ログデータだった。
《10101101 01000001 11000111
11011001 11000001 10010111
01000010 10000011 11000111
01010001 10000010 10010111
10101011 01000001 11000111
10010101 01000001 11001001
01010101 01000001 11001001
11110101 01000001 11000111
10000001 01001001 11000111》
ここは名も無き傭兵達の戦場
空舞う焔に、触れるべからず
読んで頂き感謝感激雨霰ぇ!