名も無き傭兵達の戦場   作:狐狐

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ある方から案を頂きました。ありがとうございます!

メリークリスマス!!!


メリー、メリー

今日は、ある聖人の誕生日。家族で仲良く過ごしたかったが、生憎仕事が入ってしまった。

 

企業に飼われてるから、まぁこの辺りは仕方がない。企業からすれば、そんなものは関係ないのだから。

 

なにせ、メリットの方が大きいのだ。安定した給料、何かあった時の保険、そして何より後ろ盾となる。

 

今日は、他企業のイベントを壊せ、という依頼らしい。

 

はっきり言って、胸糞悪い。だけど、家族の為に。

 

こなさないと、ならないのだから。

 

携帯端末が、震えたような気がした。

 

───────────────────

 

ルミナス社が管理する大型商業施設、モールズルミナ。今回のイベントは様々な企業が出店している。

 

うちの会社、ディム・インダストリアルは何かとルミナスに突っかかってはあしらわれるのを繰り返してる。

 

今回もまぁ、それの一環だろう。それに、他の企業も出しているということは本当に少しだろうが損害を出せ、そしてルミナスの防衛能力の信用も落ちるだろう。

 

今日も企業の駒として、いいように使われてやろうじゃないか。どうせ仕事なのだから。

 

《メインシステム、戦闘モード起動します》

 

防衛戦力のMTを複数巻き込むように、バズーカを放つ。建物に向かって、ブレードを振る。

 

まさか、ACで襲撃がくるなんて思ってもいなかったのだろう。確認したところ、4脚MTも一応なのだろうか2機しかいない。

 

仕事をこなしやすくて好都合。だが今回は相手取ることはせずに、破壊に務める。

 

瓦礫の山が、増えていく。

 

見慣れた赤が、流れていく。

 

恨んでくれて構わない。だがこちらも仕事なんだ。生きる為だ。何より、こんな世界に生まれてるんだ。覚悟ぐらいはしているだろう。

 

感動も何も無く、破壊を続ける。

 

十数分たっただろうか。そのぐらいでオペレータからの連絡。作戦の終了時間。仕事の終わりだ。

 

俺は機体を通常モードに切り替えて、作戦エリアを離脱した。

 

───────────────────

 

仕事が終わり私服に戻って、自身の携帯端末を見る。…どうやら、連絡が入っていたようだ。しかもそれなりに前、仕事をこなす前にだ。

 

どれ、何を言われたかな、などと思いながら開けると。

 

モールズルミナに二人で買い物に行ってきます

 

───俺は、おれは。

 

胃の中のものを、吐き出した。

 

胃の中どころか、内臓を吐き出すかのように

 

吐き気が止まらない。鼓動が荒ぶるのを抑えられない。

 

信じられない、信じたくない、嘘だ、嘘だ、嘘だ!

 

脳内に、あの時の、赤が広がって。

 

妻と、息子の顔が脳裏に浮かんだ。

 

あ、あぁ。あ゙あ゙あああぁぁぁ───

 

…ふら、ふらと、いえに、かえって

 

かえっ…て…

 

は、はは。はははははは

 

ごめんね、いまいくよ。

 

ここは、名も無き傭兵達の戦場

 

祝祭であろうと、災禍は隣に

 

 




読んで頂き感謝感激雨霰ぇ!
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