名も無き傭兵達の戦場   作:狐狐

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いつもより倍程度の文字数です。筆が乗りました。

所謂God is forceってやつっすね


神話において神とは

機体が散っていく。

 

青い閃光が煌めく度に散っていく。

 

機体が散っていく。

 

爆発の度に散っていく。

 

機体が散っていく。

 

橙の光が走る度に散っていく。

 

こいつは、これだけを相手に…!

…化け物が…!!!

 

 

 

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【MISSION BRIEF】

 

ミッション名:ペイルグレア排除

依頼主   :C社 M社連盟

前払報酬  :36,000 C

成功報酬  :76,000 C

 

戦場を荒らすトップランカー、ペイルグレアを排除して欲しい。

 

我々は確かにこの星を求めて戦争を行っている。しかしそれは、互いにここまで長引かせることはないと予想していたからだ。

 

ならば、誰がこの戦争を長引かせているのか?

 

それこそが、今回のターゲットのペイルグレアだ。

 

やつは存在するだけで災禍をばらまく存在であり、個として逸脱して実力を持っている。当然、我々はそれを看過することはできない。

 

我らは社の利益、そして何より人類の未来のために争っているのだ。だがやつは、間違いなく個人の快楽でこの戦争を掻き乱している。そのような存在は、抹消されるべきだ。

 

君を含め、総計5人でミッションに当たってもらう予定だ。当日は、嘘の依頼をやつに送りおびき出す予定だ。

 

未来のため、よい選択を期待する。

 

【END OF BRIEF】

 

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今日も依頼を探す。防衛任務だと尚いいのだが。

 

そんなことを考えながらメールも見つつ、ミッションを探す。

 

そうしていると見つける、一通のメール。

 

M社からの個人依頼のメールである。

 

なんともまぁ珍しい、そう思いつつ開けてみる

 

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【MISSION BRIEF】

 

ミッション名:C社極秘基地襲撃

依頼主   :M社

前払報酬  :   0 C

成功報酬  :140,000 C

 

C社の極秘基地の襲撃を依頼したい。

 

我々は早期の戦争終結を願っている。

その中で、この極秘基地の情報を得た。

この基地の詳細は不明。しかし、これを破壊することは我々の勝利に大きく近づくことだ。

 

細かな指示内容はない。君に全てを任せる。全ての障害を排除し、目的を達成してくれ。

 

【END OF BRIEF】

 

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少し笑ってしまった。

 

なんとも、あからさまな…罠だろう。これは。

 

こんなものを送られるとは随分と人気になった。

 

しかし、こんなものを送られるなど。相当向こうは本気らしい。成功報酬もまぁ高い。

 

企業の破壊を企んでるとでも思っているのか?アホらしい。時間の無駄だろうそんなこと。

 

だがこれを受けず、不意打ちを受けたりする方がよっぽど面倒であるし。

 

何よりも、舐められたままなのは仕事に支障が出る。

 

さて何機出てくることやら、なんてことを考えつつ。

 

依頼受諾のメールを送った。

 

───────────────────

《作戦エリアに到達しました》

《メインシステム、戦闘モードを起動します》

 

さて、現地に到着した訳だが…。予想通りだ、何もない。構造物も、何もかもがない。完全に嘘の依頼。いわゆる、騙して悪いが、というやつだろう。

 

どんな奴が出てくるかと考えていると、機体に反応。数は5つ。

 

見渡せば見たことの無い奴らばかり。数は厄介だと思っていたところに入る、深紅の機体(中量2脚)

 

おや珍しい、こっちに来ていたのか。それとも企業に呼ばれたか。

 

なんにせよ、久しぶりに見るやつだ。アリーナのシミュレーションでよく突っかかってきた存在。やつはトップランカーだったはずだ。

 

現2位…ではなかったか、その辺はうろ覚えだが。

 

そうしていると、通信が入る。

 

《随分と好き勝手動いたようだな、ペイルグレア》

 

《なぜここに来た。気づいていただろう?》

 

《騙して悪いが仕事なんでな》

 

《ここで死んでもらうぞ》

 

敵ACが5機、動き出す。

 

囲まれている状況はあまりにも悪い。だからこそ、一機に向かってABで近づく。

 

あいつが、いちばん動くのが遅れていた。数合わせだろう

 

通り際にブレードを振るい、包囲網を突破する。この一撃で倒れるわけがないが、それでも大事な一撃となる。

 

紅いやつ以外は数合わせみたいなものだろう。動きがそれなりにいいのがいるが、それでもチグハグ、足の引っ張り合いをするだろう。

 

現に、雑に撃ったキャノンがほかの機体に当たっている。

 

そんな中で、紅い機体の位置を探る。

 

やつは敵後方。こちらを回り込もうとはしていない。巻き込まれない立ち回りを行っている。

 

その位置ならば、互いにまず死ぬことは無い。

背後を狙わない判断だ。

 

冷静だからこそ、間違える。

 

まったくこういうのは雑に雇ってはダメに決まっているだろう。俺ならば金をかけて、最低でもランカーは揃える。こういう所が甘いのだ。

 

リニアライフルをチャージング、最も近い機体に少し近づいて。

 

ブレードを焦って振ってくる。そこを上に飛び、キャノンを放ち、リニアライフルも撃ち込む。

 

まだ倒れはしないが、これで十分。現にミサイルが、誤って当たっている。2次ロックも知らんのか。

 

…これでは本当に、たかが知れているな。

 

まったく、深紅の機体(やつ)も苦労する。こんな依頼をなぜ受けようとした。ここで出会えば、選択肢はなかろうに。

 

ゆっくり1機、1機とダメージを与えて。

 

始まりに1機、切り抜ける。

 

次にキャノンを当てて、これでまとめて2機。

 

最後にリニアライフルをチャージングして、解き放つ。

 

これで総計4機の破壊。

 

次は難敵。弾数が足りるか少し不安だが、その時は拳で殴ればいい。修理費が嵩むが問題ない。

 

向こうが本格的に動き出す。多数のミサイルが飛んでくる。やつの機体の構成はほとんどがミサイル。よくこれで赤字にならんものだ。

 

最も気をつけるべきは、高誘導ミサイル。あれは少々面倒だ。確認次第撃ち落とす。

 

そして、奴の機体は近接戦との相性が悪い。過去に何度もシミュレーションで行ったこと。それを再び繰り返す。

 

どれだけ離れてもピッタリと。離れられるとしても、一撃を入れてから。

 

そして機が訪れる。

 

がぁん、という大きな音。それに合わせてキャノンを放つ。即座にブレードをチャージして

 

一刀のもと、たたっ切る。

 

背後を振り向き、ミサイルを落とすことも忘れずに。

 

以前より更に戦いづらかった。逃げる技能がやはり高かった。

 

《…化け物(イレギュラー)が…!》

 

心外な。人間だよ。

 

ここは、名も無き傭兵達の戦場

 

だが今この地は

 

異端者仕切る、断頭台

 

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