名も無き傭兵達の戦場 作:狐狐
だらだらとネットを漁る。なにか面白い出来事はないだろうかと、のんびりと。
誰かの伝説、みたいな話は見飽きたし、聞き飽きた。それが物語のような創作物であるならば一見の価値アリなのだが、そんなものは滅多に見ない。
自分を大きく見せるための虚栄ばかりで、考えなしばっかり。
なんか面白いことないかなーっと、もっと頭を溶かして探していると、唐突な通知音にビクリと跳ねる。
ただの雇われに依頼かー?などと冗談を考えつつ、宛名を見る。
げ、またこの人だ。専属でもないのになんでこんなに依頼するんだ。ていうかここまで頼んでくるなら専属で契約した方が遥かに安いだろうに。
…相変わらず、シンプルで可愛げのない頼み方だ。なーにが面倒事を考慮してのオペレートの依頼、だ。そんなもの暴で抑えられるでしょーに…
まぁ相変わらず支払いはいい。小言と共にオペレート依頼の了承のメールを送った。
───────────────────
《作戦エリアに到達。オペレートを開始します。》
《いつも通り、楽させてくださいねー》
などという軽口も全部スルー。まぁいつもの事だ。仕事に専念しよう。
送られた情報と現実の情報を確認し、異なる点を探す。こればかりは、実際に見ないと分からないから。
送られた情報では、複数のMTと4脚MTがそれなり…という話だったのだが、まぁこんなものでしょうよ。
《敵後方にACの反応を確認しました》
《それと、軽度ですがECMを感知しています。不意を突かれないよう注意してください》
面倒なことをするなぁ。こっちも気を張らないといけないじゃないか。まぁ、パターンは推測できる。恐らく、敵はまだいることだろう。
ちらり、とモニタを見る。…4脚MTの爆ぜる姿。目を逸らしたのはそこまで長くないのに、気づいたら倒してる。心配するだけ無駄なんだよなぁ…
いけない、仕事はこなさないと。何かあるといけない。敵AC周辺に探知を回す。
…反応なし。ここじゃない?なら遠くか?
というか、ACがいる場所をよく確認すれば小高い丘のようになっている。それならばそういうことだ。初歩的なミスだな。反省しないとな
ここがよく見える、離れた場所の何ヶ所かに探知を回す。
ビンゴ。3箇所ほどにMTの機影を確認。事前に潰すよう警告しないと。なんて思ってると。
彼は既に、敵ACの目前まで迫っていた。
慌ててマイクを入れて
《突っ込まないでくださいよ!周辺に敵機の反応を確認、恐らく狙撃をしてくる機体です!データを急ぎ送るので潰すならそっちからしてくださいね!》
通信を聞いて、一時停止。そしてデータを確認したのだろう。すぐに移動して行った。
ほんとに、なんでこんな焦らせるんだ。もうちょっとゆっくりやればいいじゃないか。
…まぁ、この後は予想通り出番なく。だいぶ楽させてもらってるのには違いがないか。それでもやはり、心臓に悪い。
《作戦の完了を確認。オペレートを終了します。》
定型文を言って、通信を閉じた。
ここは、名も無き傭兵達の戦場
燃え盛る炎には、それを支える壁がある
読んで頂き感謝感激雨霰ぇ!