名も無き傭兵達の戦場 作:狐狐
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【MISSION BRIEF】
ミッション名:基地警備
依頼主 :C社防衛班 第7番隊
前払報酬 : 0 C
成功報酬 :36,000 C
我々の基地の警備を依頼したい。
本来、ここの警備は君たちに依頼するものではない。しかし上のお偉いさん方が雇えと言ってうるさいので、依頼を出した。
例の白いのを釣り出したいのかなんなのか、はっきり言うが意図は不明だ。傭兵に対するプロパガンダという線も有り得る。
だが我々も上には逆らえん。だが、この依頼に来てもらうならば相応の格を持つものであって欲しい。
ここで何かあってはならない警備だ。危険も何もないだろうが、よろしく頼む。
【END OF BRIEF】
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変な依頼。かなり珍しい依頼であろう。
言外に何かが起こると言われているようなものだが。
あと傭兵の格とは何なのか。所詮傭兵は駒だろうに。俺だってそうなのだ。
とはいえ、一応格と呼ばれるものは持っていたので依頼を受ける。
何人か有名所もいるかもしれん。自分以外いなければそれはそれで構わんだろう。
しかし、ここまで言うのだ。なにか面白いことは起こりそうだ。
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《メインシステム、戦闘モードに移行します》
指定された場所につき、何かあったとき用に戦闘モードに切り替える。
何も起きない。静か…ではないが、戦場で考えるならばありえないほどに静かだ。
時間が経つ。重い音が響いている。手持ち無沙汰なのでハンガーウェポンを何度も持ち替えて手遊びをする。
時間が経つ。友軍信号が通り過ぎる。なんの指示もない。だが、友軍にしては少し挙動が妙だったように思える。しかし何も指示はない。ならば別に気にする必要も無い。
時間が経つ。なにか乾いた音が聞こえる。後方から鳴っている。ほら何かが起こっている。しかし気にもとめずに愛機で遊ぶ。
ふと、敵信号が後ろから出てきた。何かな、と思い見てみると。一機の小柄なヘリコプター。間違っても戦闘用とは言えないほど小さく武装も着いていない。
しかしこれは敵である。そして今回、求められる役割はこれだろう。スルーしても何も言われんだろうが、金をせびれるいい機会だ。
何も気にせず右手のバズーカを撃ち込んで。爆発とともに反応が消える。それよりも早く、向こうから通信が飛んできた。
《よくやってくれた。これで完了だ》
依頼文に無いことをこなしたのだ。追加報酬は期待させてもらおうか。
ここは、名も無き傭兵たちの戦場。
大きな火の外側でも、小さく火花は散っている。
読んで頂き感謝感激雨霰ぇ!