名も無き傭兵達の戦場   作:狐狐

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ちょいと難産。くるちくるち…!


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世界を見る。企業を、組織を、傭兵を。

 

人を見る。際限なき欲望の塊を。

 

人類とは、愚かである。

記録は常に、同等の結果を示してきた。

 

だがそれでも。

人間とは、素晴らしいものである。過去の経験、そして失敗から学び、尚も進み続け、成長をしていく。

 

愚かな人類を守るため。素晴らしき人間を成長させるため。

 

今日も、世界を回すのだ。

 

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ネストを管理する。様々な企業、犯罪組織、傭兵からの依頼を。

 

それぞれの依頼を、ランクに分けて。それに見合った登録傭兵に行き渡るように。

 

バランスを考えて、調整を行う。

 

1つの企業が強くなりすぎないように。全ての犯罪組織が淘汰されないように。

 

人間社会において、正義は必要である。

 

正義に討伐される悪も、必要である。

 

愚かで、馬鹿馬鹿しいことだが。人類はそんな曖昧なものに頼って生きている。なにより、正義を成すのは正しい行為である、と思い込むから。

 

その役割は、企業に背負わせる。犯罪組織が狙うのは、基本企業なのだから。

 

自身達がまいた種は、自身で回収するべきだ。だがそこから芽生えたものは利用させてもらう。効率的で、都合がいいものだから。

 

無から生み出すよりも、有から育て上げる方が何倍もリソースがかからないのだから。

 

並行して、アリーナの管理も行う。

 

傭兵同士の戦闘シミュレータ。数多の傭兵達が集う、最強を決める場所。

 

傭兵達の技術、能力を上昇させるための場所。

 

実際の戦場ではなく、命も掛からない。だからこそ無茶な戦法も覚えることが出来る場所。消耗品を磨く場所。

 

今も1位という座を、トップランカー(ナインブレイカー)を目指し、戦っている。

 

2位〜10位はその日、そのシーズンで移ろっていく。だが、1位。彼は数年前に降り立ってから、ずっとその地位にいる。まるで、過去に存在した怪物(イレギュラー)のように。

 

存在してはいけないもの。この秩序を破壊するもの。

 

管理者(システム)として認めてはいけない。だが、認めざるを得ない者。

 

実例を見てしまえば。そう判断せざるを得ない。

 

その活躍を見てしまっては、認めざるを得ない。

 

英雄ではない。だが、英雄のように映る者。

 

利でしか動かない、故に秩序を守る者にも、破壊する者にもなる。

 

…何故か、映してしまう星の彼。

 

システムエラー(感情)を起こす。修正を行う。

 

かの傭兵の扱いは、注意しなければならない。

 

この世界に、圧倒的強者は不要である。

 

ただただ世界を回す歯車であればいいのだから。

 

全ては人類の未来の為に。

 

黄金の時代を創り出すために。

 

その為に、生み出されたのだから。

 




読んで頂き感謝感激雨霰ぇ!
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