名も無き傭兵達の戦場 作:狐狐
定期的にお休み貰ったりそのうち週1とかになるかも…
企業合同演習。滅多にあるものではないが、本来協力企業同士で行うもの。そして、これから協力関係を結ぶために行うもの。
ルミナスと、ディム・インダストリアル。この二社で行う異例の合同演習。
ルミナスはともかく、悪名高いディム・インダストリアルが、まともに事を行うわけがない。ましてやルミナスを憎んでいるディムが主催。ということは当然、企みが存在し。
これは、合同演習という名の。
自社主力部隊の潰し合いである。
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ディム社との合同演習、しかも向こう主催。
なぜうちの会社はこうもなんでも受け入れるのか。
いや、理由はわかる。今までこうして大きくなったからこそ全て受け入れている。それが会社にとって良いことであると信じているから。
だが、限度があるだろう。なんせディム社だぞ?ことある事に突っかかってきて、この前のうち主催の複数企業クリスマスを台無しにされたばかりだぞ?
そんなことを考えてると、向こうの代表がマイクを持って喋り出す。
『この度はディム・インダストリアル、ルミナス社合同演習を開けて嬉しく思います。我らの申し出を受けて頂いたルミナスの皆様には感謝しかありません。』
何が感謝しかないだ。何度もこちらを妨害しておいて。全員気づいてここにいるんだぞ。…いや、それは向こうも分かっていることか。皮肉じゃないか、こんなもの。
『今回の演習はあくまで友好的な交流を目的としたものです。実戦形式ではありますが、互いの戦力を理解し、より良い関係を築きたいと思っております。』
白々しい言葉だ。淀みなく、スラスラと喋る。慣れきってるな、これは。どういう会社なのかがよくわかる。
『今回、演習に伴い一部制限を解除しようと思っております。具体的には、装備制限は無しにしようと考えております。』
…はぁ、でたよ。演習でわざわざ危険行為を出来るようにしている。だが、ここで声を出す訳には行かない。それをわかった上で来ているのだから。
周りの仲間はみんな同じ表情。恐らく俺も同じ顔をしているのだろう。誰も驚いてはいないが、少し強ばっている。
『また、今回の演習で事故が発生する可能性が考えられます。事故に関しては、両社自社責任とさせていただきます。ご了承ください。』
事故ねぇ…。便利な言葉だよ、ほんとに。何かが起こっても、何かを起こしても事故で終わらせるのだから。
『互いの健闘を祈ります』
拍手がまばらに起こる。義務的で、乾ききった音。
壇上から降りるディム社代表の顔は、無表情。極めて冷めきった目。まるで、こちらを恨んでいるかのような。
本当に分かりやすいな。
我らはこの悪意に負けてはならない。ルミナスの、社名にかけて。正々堂々戦うのだ。
会社を背負って、この場にいるのだから。
ここは、名も無き傭兵達の戦場にあらず。
しかし、ここもまた。
名も無き者の戦場である。
読んで頂き感謝感激雨霰ぇ!
企業名や傭兵等のまとめいる?
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そんなことより話を書け