名も無き傭兵達の戦場 作:狐狐
スランプに陥ってましたァ!!!
夜。明かりが眩く残る都市で、僕は一人空を眺める。そこに映るのは、のっぺりとした薄い黒。たまに点のような赤い光が並んで見えるけど、それは航空機の点灯に過ぎない事をわかっている。だけど僕は、眺め続ける。毎日必ず、夜を見る
両親の語る、ながれ星を一度でも見るために
流れ星がなんなのか、そんなのは知っている。興味があるのだから、当然調べる。なんでも、宇宙のゴミが空気とぶつかって燃える現象なんだとか。言葉だけで表せばなんてことはない、面白くもなんともないもの。だけど母さんも父さんも、綺麗だった、なんて言う。正直、信じていない。話だけだと綺麗だとは何にも思わない。だって二人とも綺麗としか言わないし
だけど、別の誰かに嘘つき呼ばわりされるのは嫌だ。二人とも嘘なんてつけない正直で、優しい人だから。僕の誇らしく思う人が貶されるのは許せない
だから今日も空を眺める。二人が嘘つきじゃないと証明するために。二人のことを信じるために
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その日の夜は、少し騒がしかった。外で何かが起きているのか、何かが弾けるような音が遠くから沢山聞こえてきた。母さんも、父さんも、外に出るなって念押ししてきた。何が起こってるか分からない。でも僕は気にせず今日も夜空を見上げていた
視界の端で何かが何度も瞬いている。だけど関係なくいつもより明るい夜空を眺めていると、不意に一筋。視界の端でとても速い何かが、青い線を引きながら飛んで行った
すぐさま、その方向へと顔を向ける。でも、既にそこには何もなくて。興奮しながら、流れた方を見る。すると遠くに見えるのは不思議な形をした、よく分からないもの。詳細は分からないけど、なにかYみたいな形をしている……?なんて首を傾げていたら、気づいた時には消えていた
恐らく、僕が見たのは流れ星では無かったんだろう。
でも、それでも
「綺麗だったなぁ……」
なんて呟いてしまうほどには、惹かれてしまっていて。
瞳の中には、青い光の線が残っているように思ったのだった。
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あの出来事の次の日から、興奮しながら親に話して、それはUFOかもね、なんて笑って言われたのも今は昔。成長してもあの景色が忘れられずに追っかけて。
成長して、追いかけるものは沢山増えた。勿論、今も流れ星は探している。あれがなんだったかも、理解している。でも、それでも
あの興奮だけは、忘れられなくて。今も瞳に焼き付いている。
ここは、名も無き傭兵達の戦場
戦場の外で、美しさを見つけたものが、ここに一人
読んで頂き感謝感激雨霰ぇ!
お待たせして本当にごめんなさい!