記憶にある世界とは違うんですけど?   作:クウト

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フブキングと枢ちゃんと主人公ハクくんの日常です。
というかこの小説しばらくずっと日常です。


それぞれの日常

「ねぇフブキ何かいいことあった?」

 

「へ?」

 

「最近ずっとご機嫌だから」

 

「そ、そうですか?白上はいつでもご機嫌ですが」

 

「うーん。そうじゃないっていうか」

 

一緒に収録があるミオがそう聞いてきた。

ミオ、ミオかぁ……思ったことはあまりないけど、ミオももしかして前世とかあるのだろうか?ほら、白上は会ってはいませんが、ハクくんの前世でミオってオオカミがいたようだし、亡くなっていたので直接見たわけではないが、私も不思議な感覚にはお世話になった……まぁ、ないかぁ。

それはそうと、ハクくんの家に行ってからすでに数日が経った。

あの日は、悪いと思いながらも枢を揶揄って遊んでしまったが、言っていることは割と本気。白神様と過ごした日々を思えば、今世でもハクくんと一緒にいたいと思うのは普通だと思うのだ。

だからこそ揶揄いつつも割と本気だったのだけど……枢、手強いな〜なんて。

 

「んふふ〜」

 

「ほら、すぐに思い出し笑いする」

 

「えぇ〜?そうかなぁ?」

 

「あんまりニヤニヤしてると変に思われちゃうよ?」

 

「そ、そこまで笑ってる?」

 

「うん。こうやって止めないと、周りから変に思われるだろうなーってぐらい」

 

「そんなに!?」

 

思わず顔を触ってしまう。

そ、そんなにニヤニヤしてる?自分ではそんなつもりは一切なかったし……でも確かに前世の事も含めて色々と思い出す事が増えているのは事実。

 

「き、気をつけないと」

 

「ウチとしては、珍しいフブキが見れるからいいんだけどね」

 

「もぅミオ!」

 

「あはは〜。それで、前世のご主人に会えた?」

 

「…………へ?」

 

へ?

 

「……あれ?違った?もしそうなら元気そうだったか聞きたいな〜って思ったんだけど」

 

「……」

 

「あちゃー、固まっちゃった。……まぁウチとフブキは前世では一度も会った事なかったし……でもいつでも見守ってたからウチは一方的に知ってたんだけど」

 

「ちょっ!!ちょっと待ってください!!」

 

え?

えぇ!?

ま、待ってください。

え?じゃあミオはミオで狼だから大神で?

大混乱中の私にミオは続けてあの言葉を言い放った。

 

「こういう事もあるってことかなぁ?」

 

「あ、あの家にいたら納得してしまいますが……!それやっぱり反則だからなぁ!?って!違う!!!え?ミオはあのミオ!?会ったことないけど!?」

 

「ウチウチ、ウチだよ〜」

 

「……えぇ!?」

 

大変ですハクくん。

今世で大親友である大神ミオは、前世のあの家で白神様をそばで見続けた狼ミオだったようです。

……あ、収録休んでいいですか?

 

「ちょっ!!フブキ!?」

 

「きゅ〜……」

 

驚きや何やらで大混乱。

フラつきそのまま倒れる白上でした。

 

 

 

いつもと同じ、変わらない日常はありがたい。

ハクに私達FLOW GLOWのことを知ってもらえて数日が経った。まさかおじさんから話がいっていないとは思わなかったけど、放任主義的な所を考えたら納得だったりもする。だからこそ私もよく様子を見に行ってるんだし?いやぁ、弟思いでいい姉だ。

……な〜んて、フブキ先輩が言った事も忘れて日常を謳歌している時、ニコたんがまた変なことを言い出した。

 

「ニコたんさぁ。最近ちょっと思うんだよね」

 

「……」

 

「……」

 

「リオナとすうちゃん?めんどくさいなぁって目で見ないでくれる?」

 

「いやいや、絶対ニコのしょうもない事言うパターンのやつでしょそれ」

 

「せやなぁ。最近多いし、また始まったかぁって思われても仕方ないんちゃう?」

 

「ヴィヴィたんと千速までそんなこと言う!?うわーん!最近ハクたんが冷たいのにメンバーまで冷たくなってきたァ!」

 

「「「「あー……」」」」

 

たしかに最近、ハクがニコたんに対しての視線は冷たい気がする。……原因はたぶん……チラリとリーダーであるリオちを見る。

 

「私とのショートのせいでしょ?」

 

「え!?」

 

「ほら、私のスカートの中見るアングルで寝転んでたりとか」

 

「うぐっ!」

 

「ハクくんもなぁ。ネタってのはわかってるやろけど」

 

「ニコならやりかねんとは思ってるだろうね」

 

「チハの言うとおり。ハクは純粋な所あるから気をつけなよ?ニコたん」

 

「あ、でた弟バカ」

 

あん?

 

「ニコたん?そう言うところの話してんだよ?わかってる?」

 

「ヒェッ」

 

「あ、枢ちゃん。スマホなったよ」

 

今回のこの話もただの何時もの流れ。

普段と何も変わらないやり取り。

だからこそいつもと同じ様にニコたんをシメようとしたとき、私のスマホが鳴り出したのをりおちが教えてくれた。

音の短さ的に何かメッセージが入ったんだと思うけど誰だろう?

 

「あ、ハクだ。……は?」

 

「どったの?」

 

「……」

 

無言でリオちに画面を向ける。

 

「なになに?……枢俺恥……ね、ネタ覚えてきてるね」

 

「何が恥ずかしいんだろうねぇ?ねぇ、リオち?何かわかる?」

 

「ピィッ!」

 

「どうどう枢ちゃん……」

 

「今日はいつもより迫力あるなぁ」

 

何を見たか知らないけど何これ?

ハクってば、ニコのこと揶揄ったりするくせに、こういうところは似てるの何?おかげでシメないといけないのが増えちゃうじゃん?

 

「え、えっと〜今日解散の方が良さげ?」

 

「その方がええんちゃう?これ長なるやつやで」

 

「表にふぐ太郎回してくる」

 

「ニコたんはハクたんが何やったのか気になる」

 

「じゃあニコだけ行ってくる?」

 

「お供するよリオナ。どう?このあと二人でご飯とか行く?」

 

「変わり身はやぁ〜」

 

外野はなんかコソコソしてるなぁ?

でもちょっと待ってくれるかなぁ?私、みんなに相談があるんだよね。議題は従弟の教育についてとかどうかな?

 

 

 

枢俺恥。

まさか枢姉ちゃんの常識があれだけないなんて思わなかった。今たまたま会った人で思い出したからメッセージを飛ばしておいたのだが……ちょっと勉強しようぜ?

 

「いやー、ビックリだよね。まさかここで弟君の存在が発覚というか、世間って狭〜」

 

「いやほんとに……」

 

「たまに話し相手になってもらってる高校生がさ?まさか同じ事務所の後輩の弟とか思わんし」

 

「そっすね」

 

「それに久々に会った瞬間にあんな呼び方されるとか思わなかったしぃ?ポルカもう色々ビックリ」

 

まぁそうでしょうね。

名前呼んだ瞬間驚いてこっちに振り返った時、すごい顔してましたし……いやまぁ、俺もぶっ込んだ部分はあるから申し訳ないです。

というのもこうだ。

放課後、これまたとある公園にある自販機横のベンチでボーッとしている時、近づいてきた気配に声をかけられた。

 

『よー少年』

 

声の方を向いてみると、そこには自販機に向かいながら飲み物どうしようかな?なんて迷っている女性が一人いる。

……この人もフブキや枢姉ちゃん達と同じ事務所にいるなんて思わなかったよなぁ。なんて思いながら返事を返す。

 

『どもっす。ぽるぽるさん』

 

『どぅえぇえ!?』

 

『あれ?違ったか?ならえっと……あ、ぽぅぽぅさん?』

 

『ど、どどど、ど、どうした少年!?』

 

『やっぱやめますポルカさん』

 

『お、おぅ。急に冷静……え?なんかあった?てかなんで知って……今まで全くそんなそぶりなかったのに』

 

って感じだったな。

いやまぁ、俺もここ数日はフブキ以外にも枢姉ちゃん達のグループFLOW GLOWとか、他にも色々と見始めたのだ。そしたら不思議なことに知っている人達がチラチラといるではないか。たまにこうしてボーッとしていると話しかけてくれるポルカさんとかさ。あ、あとアズキ先輩ってAZKiって書くのね知らんかった。あと大神ミオさん?……まさかそんなはず……ね?そんな何度もないない。

 

「あ、ちょっとあれやりたいっす」

 

「え?」

 

「ポルカおるかー?」

 

「おるよ!って遊ぶな!」

 

「ファンサすげぇ」

 

「少年ってそんな感じだっけ?」

 

「最近はわりと」

 

「ふーん。なんか心境の変化でもあった?話聞こか?」

 

「そっすねぇ……実は」

 

俺はここ数日のことを話し始める。

従姉妹の姉がポルカさんと一緒の事務所にいること、学校の先輩にアズキ先輩がいる事、あとはフブキとはちょっと知り合いだったとか。

流石に前世まで話すつもりはないので、その辺はなんとなくぼかしているが……あとでフブキに連絡して話合わせてもらわないとな。

 

「ほうほう。で、それなんて漫画?妄想はいけないぞ?」

 

「事実なんだよなぁ」

 

「んなわけあるかぁ!!前世なんかよっっぽどいい事してたりするの?そんくらいあり得ないでしょ?」

 

「んー?そんなに前世でいい事してたか?……してたのかも?」

 

「かもて……覚えてるわけないでしょうに。……ついでにポルカもそこに入れたらさ。どれだけうちの事務所に知り合いがいるんだ?って話になってくるけど」

 

「さぁ?どうでしょ。全部は見きれてないっすね。流石に時間も足りませんし、何となく流れてきたのしか見てませんし」

 

ちなみにアズキ先輩だが、歌は何曲か聴いているが動画はあまり見れていない。

学生とはいえ一人暮らしだと、家事とかでなかなかまとまった時間が取れないのだ。適当に動画を流したままにしていると、アズキ先輩の声がしてふと気がつく程度である。

 

「っと、もうこんな時間か。それじゃあポルポルさん、俺はもう帰りますね。ご飯とかの用意もありますし」

 

「ポルポルって……気をつけて帰んなよ少年。……ちなみに今日何?」

 

「決めてないけど味噌汁は飲みたいですかね」

 

「いいなぁ〜家庭の味じゃん」

 

「そっすねぇ。まぁ親の料理あんまり覚えてないっすけど」

 

「ツッコミにくいわ」

 

「あはは〜」

 

今日は誰も来ない予定だし簡単なものでいいか。

あーでも日用品も買いに行かないとだし……土日は外に人多いし、家から出たくないからなぁ。将来また山とかに住みてぇなぁ……あ。

 

「次の木曜の七時楽しみにしてまーす」

 

「結構見てるなぁ少年!?」

 

ツッコミにキレあるなぁ。

さて、俺もこうして話せた事で色々と整理ができたというか、なんというか……だいたい、ここ数日の間に色々と起こりすぎだったろこれ。と、改めて感じる。

ポルカさんもまさかまさかの有名人の一人とは思わなかったけど、あの人とはこうして話しているだけだし、たまに遭遇する面白いお姉さんという事でいいだろう。

 

「なんか一気に腹減ってきたな」

 

辛いものはしばらくは食べたくないけど何か味が濃い物が食べたい。そんなことを考えながらスーパーへと向かうのだった。




フブキング。
ミオがミオでつまりミオだった?

ミオ。
何となく察してた。

枢ちゃん。
ハク?どういう事?説明してくれる?

FLOW GLOWメンバー。
ポルカ先輩とのコラボでも見たか?

通りすがりのポルカ。
少年って結構おもろい所あるな。

ハクくん。
枢俺恥。




競馬で負けた作者クウト。
ホープフルと阪神カップと有馬で取り戻せばええ。
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