短編だったこれを連載してしまう暴挙に出てしまった!
だって、だって読者様が「続き待ってます!」って期待を込めた感想が多かったんだもぉぉぉぉぉん!!!
そしてこれを連載するにあたって絶対「計画通り」とか思ってるんだよぉ!!(泣
私ガデー! ジョウゼヅガイデデモ! オンナジオンナジヤオモデェー!
ンァッ! ハッハッハッハッー! この小説ンフンフンッハアアアアアアアアアアァン!
アゥッアゥオゥウアアアアアアアアアアアアアアーゥアン!
コノショウセツンァゥァゥー……アー! 世の中を……ヴッ……ガエダイ!
「ここが帝都か……」
ほえー、とタツミが感嘆の声を上げた先には巨大な建物が聳え立っていた。
帝都。
そこは帝国の都市であり、様々な人が集う場所。一見すれば賑やかであり、活気ある光景が広がっている。
「そういや、あのオッサン達が言ってたな……」
しかし、タツミは此処に来る前に助けた兵士から良くない噂ばかりを聞く事になった。
それは少し前に遡る。
『アンタもしかして帝都で一旗上げようってのか?』
『んー、一旗上げるというか、一番稼げる場所は帝都しかないからなぁ……』
『……』
『どうしたんだ? 帝都には何かあんのか?』
タツミがそう答えると、兵士達がお互いに目を合わせて黙り込む。その様子にタツミは気になり、彼等に問い掛けた。
そしてタツミの質問に兵士の一人が重々しく口を開ける。
『帝都は……君が思うような夢のある場所じゃないぞ。賑わってはいるが、君が倒した土竜よりもタチの悪い化物が一杯いるんだ……』
『それって街中で危険種でも出るのか?』
『人だ……人だけど心は化物。そんな連中ばかりなんだ……』
『へー』
軽い気持ちで兵士の話を聞くタツミ。人外を超えた何かになってしまったタツミにとって化物と言われても強さの基準が分からない。一度だけ村の外で帝国軍を率いている電撃を使う筋肉モリモリマッチョマンの変態将軍と鉢合わせて戦った事があるが、ワンパンでお星さまにして即終了だったので拍子抜けしたのは懐かしい思い出だ。
まあ強い奴と戦えるならそれで良いか、と兵士達の心配を他所にそんな事を考えていたのだった。
『まぁ、オッサン達がそう言うなら観光程度で済ませて故郷にスタコラサッサするわ。働き口なんて他にもあるし。ふわぁ〜……』
((本当に大丈夫かこの少年……?))
欠伸をしながらそう言うタツミに兵士達が心配するのも無理は無かった。
そして現在に至る。
「……なんつーか嫌な感じしかしねーなぁ。どっからか悲鳴とかも聞こえるし」
帝都に到着してから既にタツミは帝都に嫌悪感を抱いていた。活気あるこの光景は見掛け倒しなのだと理解する。
血生臭い。あと悲鳴ばかりで煩い。
普通なら血の匂いはしないし、人々の声ばかりで悲鳴などは一切聞こえない。だが人外を超えたタツミの耳と鼻がそれらを捉えていた。
「うん、オッサン達の言う通りだわ。観光程度で済ませて帰ろ」
此処にいると面倒臭い事に巻き込まれかねない。よく分からないが、なんとなく本能がそう伝えているので、帝都で一稼ぎする事をすっぱり諦めたタツミだった。というかやる気ゼロになるの早過ぎだろお前。
「でもまぁ観光するんだし兵舎とかも見ておいて損は無いよな」
もしかしたらという思いもあり、一応入隊試験がどんなものなのか確認する為にタツミは兵舎へと向かうのだった。
ついでに金髪のおっぱいデカいねーちゃんが尾行していたのには気付いていたが、敢えて無視。ただこの先も尾行を続けているのならそのデカいおっぱい揉んでやろうかとか考えたがセクハラは趣味じゃないのでやめた。
△▼△▼△▼△▼△▼
「アー、お前も入隊希望者か?」
「いや、入隊希望というか兵士になろうかなーとか思って試験の内容次第なら受けようかなーと。という訳で試験内容どんなんなの? 教えてくれるとありがたいなーなんて」
「教えるかバカ」
「えー」
入隊希望者が集う兵舎にてタツミとオッサン(名前知らない)がそんな会話があったとかなかったとか。
「じゃあ前の試験内容はどないなん?」
「なんで関西弁やねん。ホッ○ペッパーのグルメサイトのCMに出て関西弁にアフレコされてる訳ちゃうねんで」
「お前も関西弁やん。というかちゃうねんとか大阪さん弁やでそれ」
「……アホな」
関西弁同士の会話もあったとかなかったとか。ホット○ッパーは別やで。
「まさかこれも教えるかバカで返って来るんだろ? 言わせねーよ」
「あ、前回のなら良いよ」
「良いんかい」
あっさりと試験内容(前回のだが)を教えてくれる事にオッケーを出したオッサン。オッサンもやる気ゼロの目をしているので似た者同士なのかも知れない。アホか。
「ほい、これが前回の試験内容」
「どらどら」
試験内容の用紙を差し出すオッサン。その用紙を受け取ったタツミは内容はどんなものなのか、と思い用紙を見る。
事前事項
この入隊試験の内容は全て筆記試験でーす。体力テストとか実技テストだと思った? 残念! 知力テストでしたー! ふへへ、引っかかってやんのー!
んでその内容なんだけど、問題はたったの5問! こんなにお得なキャンペ……ゲフンゲフン、テストは無い! さあ張り切って答えてくれたまえーーー!!!
①:極東の国ジャポンにある世界最古の木造建築物は何でしょう?
②:『7+7÷7+7×7-7=?』の答えは?
③:あずにゃんで有名な中野梓の誕生日は?
④:ていうかこれ真面目に答えている人っているのかな? あときんモザのアリス超可愛いよね。
⑤:ちくわ大明神。
「ボール(クッシャクシャに丸めた用紙)をゴミ箱へシュウゥゥゥゥーーーッ!! 超! エキサイティン!!」
「いきなりどうしたお前!?」
用紙をクシャクシャに丸めてジャイロボールでゴミ箱にぶち込んだタツミ。なんだかそうしなければいけないという使命感を感じた。
「オッサン……」
「お、おう。何だ?」
するとタツミは物凄く真剣な表情でオッサンに詰め寄る。何処と無く禍々しい狂気を感じたオッサンは顔を引き攣らせながら次の言葉を待ち、一体何が来るのかと身構えた。
そして───
「俺……やっぱ兵士になるのやめた!!」
「諦め早過ぎだろ!?」
兵舎の中にいた全員がズッコケた。
△▼△▼△▼△▼△▼
「はぁ〜……」
とぼとぼと帝都の中を歩くタツミ。志願はすっぱり諦めたタツミだったが、オッサンは賢明な判断だと言ってくれた。
曰く、経済不況・政治不信の今の世の中なので兵士になるにも一苦労するとか。志願を募った兵士達でもあのワケワカメな筆記試験の結果で分けられるらしい。そして更に合格した兵士の中で抽選を行い決定するのだとか。しかも合格した兵士達はみんな辺境行き。はっきり言って使い捨ての捨て駒同然なのだ。オッサンも出来るならこんな事はしたくないと言っていた。
「『ほんまこの帝都はブラック企業ばっかやで……』って関西弁で言ってくれたなー」
やっぱり似た者同士なのだろう。就職したくても出来ないタツミと辞めたくても辞めることが出来ないオッサン。早く革命軍がここを制圧してくれねーかなー、とまでボヤいていたので最早末期である。
「………はぁ」
タツミが立ち止まりため息を吐く。するとその場から一瞬で姿を消した。
「!?」
その光景を見て驚愕した人物が一人。一体何処に、と辺りを見回したがタツミはどこにもいなかった。
「さっきからなに俺のストーカーしてんだ金髪おっぱいねーちゃん」
「ファッ!?」
そして金髪おっぱいねーちゃんの背後に一瞬で現れるタツミ。そんなビックリドッキリな現象に思わず変な声が出てしまった。
「び、びっくりしたぁ!? あと私はストーカーじゃない!」
「いや、帝都に入ってからずっと俺をストーカーしてるねーちゃんが否定してもなぁ……」
「な、なんの事かな〜?」
(え、まさか最初からバレてた!?)
出来るだけ一般人を装い気配まで辺りと同化していたのにも関わらずタツミは気付いていた。おっぱいねーちゃんは冷や汗ダラダラになりながらもなんとか平静を保とうとする。まあバレバレなのだがタツミはそこに敢えて突っ込まず問い掛けた。
「んで、ねーちゃんが俺に何の用だ?」
「あ、あぁ〜、えーとね、少年が随分とお困りの様だったからお姉さんが力を貸してやろうかと思ってね」
「いや別に要らないけど」
「要らないんかい!?」
まさかの要らない宣言。予想外の返答に再びビックリなおっぱいねーちゃん。
「いや、その少年はさ、帝都にロマンを求めて地方からやって来たんだろ?」
「ん? 別にそこまでロマン求めてないし志願諦めてこれから観光した後普通に帰ろうとしてたんだが」
「やる気ないのかお前は!?」
「ない!」
「胸張って言うな! あとドヤ顔が地味にウザい!」
なにこの少年。全然ペースが掴めないんだけど。おっぱいねーちゃんはそこまでやる気なさそうな態度のタツミに戦慄する。こういう男の子は見た目おっぱいに見惚れてあっさり人を信用しそうな人柄だなと思ったのだが全くの正反対と来た。とんでもない大物である。
「今の世の中が不況でも決して働く事が出来ない訳じゃないし。それに───」
「それに?」
タツミは帝都を見渡し、顰めっ面を浮かべる。明らかに不機嫌そうなその表情が気になったねーちゃんはつい聞き返した。
「───ここ、スゲー血生臭いんだよな。しかも悲鳴まで聞こえて来て煩いったらありゃしねぇ」
「!」
何気なく吐いたタツミのその発言にねーちゃんが目を見開く。それはある集団に所属している彼女として決して看過出来ないものだった。しかもねーちゃんですら『アレ』を使わなければ察知出来ないそれを目の前の少年は難なく感じ取っているのだ。もしかしたらこの少年はとんでもない逸材なのかも知れない。
「少年、話がある」
「ん? 今度は何の話だ? もしかして就職の話か?」
さっきとは打って変わり険しい表情をしているねーちゃんにタツミは気にせずに話を聞く。もしかしたら良い働き口を用意してくれているのかと淡い期待を込めながらだが。
「あぁ、勿論就職の話だ。少年が良いって言うなら即採用かもね」
「ふーん、そりゃあ良い話だ」
就職出来るなら問題ないタツミだが、給料が高くなければすぐにお断りするつもりである。いかんせん故郷の村は貧困。沢山稼いだ方が良いに決まっているのだ。
「それで、給料は?」
「月給三十五万だけど? 沢山働いてくれたらボーナスもあるよ」
「よしそこに就職する」
「あっさり決めたな少年!?」
月給三十五万円。それは公務員の月給に匹敵し、経済不況である現在の帝国では破格の待遇である。もうこの時点でタツミは決心が着いていた。そこで働こうと。
「それじゃ付いて来なよ。とびっきり良い仕事だからさ!」
「どんな仕事なんだろうな〜、オラワクワクすっぞ。あ、俺の名はタツミ。ねーちゃんは?」
「私はレオーネ。よろしくなタツミ」
(さて、あとはこの少年の実力がどうなのか……剣を持っていないから素人かな?)
タツミを一目見てセンスが良いだけの素人と判断したレオーネ。あまりやる気のなさそうな目つきからしてまさか大した戦力にならないのでは、という思いがよぎる。
だがレオーネは知らない。
彼の武器は拳一つなのだという事を。
そしてこの少年、タツミが人外を超えた何かなのだという事を。
まあタツミ自身は面倒事に巻き込まれる事になるなんて思いも寄らないんだけどね!
タツミがあの筆記試験に回答した場合。
①:極東の国ジャポンにある世界最古の木造建築物は何でしょう?
A:アパホテル
②:『7+7÷7+7×7-7=?』の答えは?
A:スリーセブン
③:あずにゃんで有名な中野梓の誕生日は?
A:マスオが早稲田大学卒なのは知ってる。
④:ていうかこれ真面目に答えている人っているのかな? あときんモザのアリス超可愛いよね。
A:これ答えた俺がバカみてーじゃねーか。あとこの世界にアニメないと思う。
⑤:ちくわ大明神。
A:なんでや! そこはネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲やろ!
結論:タツミはおバカなのである。