○○月××日
いよいよ地区予選決勝の日がやってきた。これまでは対戦校が所有するグラウンドでの試合だったが地区予選決勝はホーリーロードスタジアムでする事になっている。ユニフォームに着替えた俺達は決勝の相手である海王学園と向かい合う。
「雷門、そしてサッカーモンスター。お前らを潰し、フィフスセクターが正しい事を証明する!」
「御託はいい。俺は…俺達はお前らに勝つ!勝って全国に行くんだ!」
こうして俺達のキックオフで試合開始となった。すると浪川が化身、『海王ポセイドン』を出して俺に向かって来た。俺は『魔神ペガサス』を出して【ペガサスブレイク】で突破してみせた。ゴール手前でディフェンスが迫ってきていたが俺はノーマークになっていた剣城にパスをし、剣城はいつの間にか習得していた【デスドロップ】を打った。相手キーパーは【ハイドロアンカー】という技で対抗してみせたが止められずにゴールを許した。
こうして俺達雷門が先制点を取る事が出来た。海王の選手達はシードとしてのプライドを傷つけられたからか、顔を歪ませて怒りを露わにしていた。海王は点を取ろうと攻め上がってきて、MFの湾田が【音速のバリウス】を出し、【オーバードライブ】という化身技で一気に俺達を抜き、化身を出している浪川にパスを出し、あっという間にゴール前に来て化身技の【ヘヴィアクアランス】を雷門ゴールに向かって打ったが三国さんは点を入れさせまいと【ゴッドハンド】で対抗した。最初は押されていたが最終的に三国さんは浪川のシュートを止めてみせた。ゴッドハンドもこの前よりパワーが上がっていたし、これはもう【ゴッドハンド改】と呼んでもいいだろう。当の浪川は流石に化身シュートを止められた事に動揺していた
三国さんはキャプテンに向かってパスを出し、キャプテンはマークされていない速水さんにパスを出した。よく見ると速水さんは多少動揺をしていたものの、必殺技の【ゼロヨン】で相手選手を抜いてみせた。
「こっちです!」
「…天馬君!」
俺の呼びかけを聞いた速水さんは俺にパスを出し、俺は【ファイアトルネード】を…いや、【ファイアトルネード改】を打ち、そのシュートはゴールネットに突き刺さった。
「速水さん、やればできるじゃないですか」
「…天馬君と三国先輩のおかげです」
「え?」
「この前言ってましたよね。”出来るか出来ないかを考える暇があるならやってみる!って考えろ”って。絶対に止められないと思っていた化身シュートを三国先輩は止めてみせた…君の言う通りでしたね…俺はもう悩むのを止めます!天馬君達と一緒に革命を起こしてます!」
「…はい!やってやりましょう!」
ようやく速水さんが吹っ切れたが、この試合はまだ終わっていない。
「みんな!このまま押し切るぞ!」
『オォーーーッ!!』
キャプテンの言葉に俺達も声を上げたのだった。
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浪川side
クソッ!いったいどうなってやがる!シードである俺達が押されてるだと…!?
スコアボードを見てみれば雷門は既に4点取っており、俺達は1点も取れていなかった。それにより海王イレブンのほとんどが意気消沈していて、試合時間も後僅かだ…このまま俺達は負けちまうのか…?
嫌だ…負けたくない…!
俺が思っている事はフィフスセクター…シードとしての誇りに傷を付ける事だ。だが、このまま負けっぱなしで終わりたくない…
俺は…勝ちたい!こいつらに!!
「テメーら!この試合に勝ちたくねぇのか!?」
気づけば俺はチームメイト達に向かって叫んでいた。
「俺は勝ちたい!シードとしてではなく、一人のサッカープレイヤーとして雷門に勝ちたいんだよ!!」
「…わーったよ、キャプテン」
「湾田…」
「雷門に勝ちたいのはお前だけだって思ってんのかよ?そうだよなお前ら!?」
湾田の呼びかけに海王全員が頷いていた。
「…野郎ども!この試合、勝つぞ!!」
『オォーーーッ!!』
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なんか海王の動きが滅茶苦茶良くなったんだが?
やはり先程の浪川の呼びかけでチーム全体の士気が上がったのだろう。あっという間に化身を出した浪川がゴール近くまで迫って来ていたので俺も化身を出して浪川の前に出る。
「サッカーモンスター…いや、松風天馬!俺はお前に勝つ!シードとしてではなく、サッカープレイヤーとしてな!!」
「そういう事なら、受けて立つぜ!!」
それから俺と浪川はボールの競り合いを始めるが、浪川のパワーは先程より上がっており、奴の気迫も凄まじかった。まともに勝負をしていてもこのままじゃ埒が明かない。そこで俺は、一か八かの勝負に出る事にした。
「アームド!!」
化身アームド。選手の気を具現化して生み出した化身を自身の鎧として纏い、身体能力を極限まで向上させる能力だ。これまで何度か試してきて一度も成功していなかったが、この土壇場で初めて化身アームドを成功させたのだ。それから浪川との競り合いに勝利し、その場でロングシュートを打ってそのまま追加点をもぎ取った。
ここで試合終了のホイッスルが鳴り、5対0で俺達雷門が勝利した。それはすなわち、ホーリーロード全国大会への進出決定だ。信助が「やったよ天馬!僕達全国に行けるんだよ!」と喜んでおり、キャプテンや剣城達も喜んでいるようだった。そんな中体力を使い果たした浪川が地面に倒れているのが見え、俺は浪川に手を差し伸べる。浪川は一瞬手を取るのを渋っているようだったがすぐに俺の手を掴んだ。
「…このままじゃ終われねぇ。次こそはお前らに勝ってやる!」
「望むところだ。次も俺達が勝つさ」
俺がみんなのところに戻ると、剣城とキャプテンが何か話し込んでいた。
「剣城、さっき天馬が見せた力…お前は知らないのか?」
「はい。化身アームド…俺もさっき初めて見ました。少なくとも、フィフスセクターのシードで化身アームドを使える奴はいませんでした」
「そうか…」
そういや化身アームドって本来200年先の未来の力だったな…まぁ今使っても問題ないだろう…たぶん。
××月○○日
こうして雷門の全国大会進出が決まった訳だが、大会が始まるのは一ヶ月後だ。なのでその期間で特訓に励む事も出来るのだが、その前に俺達学生にある試練が立ち塞がろうとしていた。
「お願い天馬!葵!僕に勉強を教えてほしいんだ!」
すると信助が俺と葵ちゃんに頼み事を持ち込んできた。そう、試練とは俺達学生が避けて通れない道…中間テストだ。ここで成績が悪いと補習を受ける事になり、練習時間がほとんど無くなってしまうのだ。ちなみに俺と葵ちゃんは人並みには成績が良い方だ。そもそも雷門中は私立校だ。入学試験に受かる為に勉強する期間があったので小学生の頃より成績が良くなってたりする。
そういう訳で偶々近くを通りかかっていた剣城を巻き込んで木枯らし荘で勉強会をする事になった。意外だったのは剣城がちゃんと勉強が出来ている事だな。あいつ改造制服を着ている上に授業もほとんどサボっていたようなので少し心配だったが、これなら今度のテストは大丈夫そうだな。逆にヤバいと思ったのは言わずもがな信助だな。正直よく雷門に入れたなと思ってしまった。まぁ俺と葵ちゃんが付きっきりで信助に勉強を教えたので大丈夫だと思う。
もうすぐオリオン・ルミナスDLCが配信されますね!
…ところでルミナスってなんぞ?
ちなみにバサラシードは考えた末、来夏に使いました!