××月○○日
今日は葵ちゃんと一緒に買い物に行く日だ。
待ち合わせ場所の駅前で待っていると葵ちゃんがやって来た。葵ちゃんの服装はいつもよりオシャレで、「お母さんが選んでくれた服なんだけど、似合うかな?」とどこか照れている様子だった。俺的には滅茶苦茶似合ってるし可愛いと思っているのでその事を伝えると何故か慌てながらお礼を言ってきた。なんか不味い事言っちゃったかな…
それはさておき、電車に乗った俺達は稲妻町から少し離れた場所にある大きなショッピングモールにやって来た。まず葵ちゃんの買い物に付き合い、スポーツ用品店でサッカー道具を買い、それからゲームセンターに足を運んだ。そういえば前世を含めてもゲームセンターに行った回数は滅茶苦茶少なかったから新鮮だな。
そこでレースゲームで遊んだりクレーンゲームで遊んだりし、少し恥ずかしかったが葵ちゃんと一緒にプリクラを撮ったりした。
帰りにアイスクリームを食べに行った。すると葵ちゃんの口元にソフトクリームが付いている事に気づいた俺はそれを指で取って口に運んだ。すると葵ちゃんが滅茶苦茶顔を赤くして「よく恥ずかしがらずにそういう事出来るよね!?」と怒られてしまった。解せぬ。
○○月××日
今日も今日とて特訓をしようとしていた俺は葵ちゃんから相談を受けていた。なんでもキーパー特訓をしたいらしく、良い特訓がないか教えてほしいみたいだ。俺的には円堂さんがやっていた木に吊るしたタイヤを受け止めるのが良いキーパー特訓だと思うけど、あれキツイ上に危ないんだよなぁ…
一応危険度と一緒に教えてみたらそれでもと葵ちゃんはやりたいみたいだ。流石にそこまで言われたら無下には出来ないな。そんなわけで稲妻町のシンボルの鉄塔がある広場に行き、そこにあった木にタイヤを吊るす。葵ちゃんさっそく特訓を始めたのだが案の定吹っ飛ばされてしまった。すぐさま駆け寄るが葵ちゃんは大丈夫と言ってすぐに特訓を再開した。正直無理はしないでほしいが俺も人の事は言えないしな…ここは葵ちゃんの意思を尊重する事にし、俺は少し離れた場所でいつもやっている特訓をする事にした。
夕方まで特訓し、葵ちゃんの元に戻ってきたが、葵ちゃんはまだタイヤ相手にキーパー特訓をしていた。身体のあちこちに擦り傷があり、ジャージも汚れていたが、葵ちゃんの目には闘志のような物が感じられた。
しばらく見守っていると、葵ちゃんはタイヤを受け止めることが出来た。俺は嬉しそうにしている葵ちゃんを称えたのだった。
××月○○日
昨日のキーパー特訓が原因で葵ちゃんは筋肉痛になってしまったらしい。まぁあれだけ特訓すればそうなるよな。かく言う俺も最初は筋肉痛に苦しめられてたし…
そういう訳で久しぶりに一人で特訓する事になったわけだが、特訓しているとどこからか「クスッ」という声が聞こえてきた。振り向いてみると水色の髪の女の子がおり、「低レベルな事をしてるんですねぇ」と言いながら馬鹿にするような表情をしていた。
…こいつベータじゃねーか!!
ベータとはクロノ・ストーン編に登場する未来人で、幾度も天馬君達雷門イレブンを苦しめてきた未来の意思決定機関『エルドラド』のエージェントだ。前世だと全国の小学生の性癖を歪めまくった人気キャラで、目の前にいる彼女は少し幼いがそのベータで間違いないだろう。
…いや来るの早くね?君が来るのもっと先だろ?クロノ・ストーン編が始まってないばかりかホーリーロード編もまだ始まってないんだぞ。
でも良い機会かもしれない。原作だとベータが率いるプロトコル・オメガ2.0は雷門イレブンに二度も勝利しており、三度目で神童さんが織田信長とミキシマックスしてようやく勝てた相手だ。要するに彼女はとんでもない実力の持ち主なのだ。そんな相手に今の俺がどこまでやれるのか試してみたい。
さっそくベータにサッカー対決を申し込んでみた。「良いですけど、結果は見えてるんじゃないですか?」と言いながら承諾してくれた。なんか嫌な言い方をされたけど俺は大人だから別に気にしてない。断じて怒ってないから。
対決方式は1on1で先に二点取った方の勝ちだ。さっそくこちらから仕掛けてゴールネットに向かってシュートを放つ。しかしいつの間にかゴール前まで来ていたベータが胸トラップでシュートを止められてしまった。確かあれもベータキッズの癖を歪ませた必殺技だったっけ…
「ごめんなさ~い。止めちゃいました~♡」
ベータがテヘッとあざとポーズをしている隙にボールを取り返そうとするが「雑魚はどきな!」と豹変したベータに吹っ飛ばされてしまい、あっけなく一点を取られてしまった。
まさかここまで実力差があるなんてな…「フンッ、この程度かよ」と罵られてしまうがそう言われても仕方がない。だけどまだ二点取られたわけじゃない。なんとしても一点を取り返そうとするも再び目の前にベータが現れボールを奪おうとする。
だが妙な事に俺はいつの間にかベータを抜き去ってしまっていた。正直今になっても俺があの時何をしたのか思い出せない…
ベータが何かを見たような表情をしている隙に俺はゴールネットにボールを入れて一点を取り返した。すると突然ベータがゲームを終えて今日の所は引き分けにしようと提案してきた。俺としてはしっかり決着をつけたいのでついゴネてしまったがベータが「今の実力差で戦ってもあなたの負けは見えています。ですので私が貧弱なあなたをたっぷりとしごいてあげちゃいます。決着はあなたが強くなった時までお預けです♪」と言ってきた。
え?それってつまり、あのベータからサッカーの手解きを教えてもらえるって事?なんか一部の人にとってはご褒美なのかもしれないが何か怖いな…というかベータの目が怖いっス!
あ、ちょっとまっ
○○月××日
河川敷で鬼コーチベータにしごかれていたらいつの間にか葵ちゃんがやって来ていた。でもどういう訳か葵ちゃんは滅茶苦茶不機嫌だった。すると何を思ったのかベータが俺の腕にしがみついて「実は今~、天馬君に手取り足取り教えてあげてたんです~♡」と小悪魔ちゃんのような表情と声色で言ってきた。
なんか葵ちゃんから魔王みたいな物が見えた気がしたので慌ててサッカーの特訓を手伝ってもらっているだけだと伝える。何とか誤解が解けたので葵ちゃんも一緒に特訓をする事になった。
でも事あるごとにベータが葵ちゃんを揶揄って葵ちゃんがムキになって喧嘩をしてしまう為中々特訓が捗らなかった。
え、止めたら良いだろって?女子同士の喧嘩はおっかないからな。首を突っ込まないに限るぜ!
これ、今日の格言って事で。
偽天馬:鬼コーチベータにしごかれる事に。
葵:ベータに滅茶苦茶嫉妬心を向けている。
ベータ:偽天馬を面白い子と評価しており、葵を揶揄いがいのある子だと思っている。余談だがこの時点ではまだエルドラドのエージェントではないし、『ベータ』という名も与えられていない。
イナズマイレブンGO今日の格言!
「女子同士の喧嘩はおっかないからな。首を突っ込まないに限るぜ!」
以上!