ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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ども!!

舞翼です!!

今回はリクエストの中にあったものを書いてみました。
まあ、タイトル通りなんですが。
上手く書けてるかな(震え声)
でも、頑張って書きましたよ♪
オリキャラ登場っす!!

それでは、後日談第18弾いってみよー(^O^)/
誤字脱字があったらごめんよ。
それではどうぞ。


第113話≪優衣の一日≫

二〇三一年。 二月。

 

私の一日は、ママが朝ご飯を作っている音で起床し、始まります。

大きくうーんと体を伸ばしてからベットから降り立ち、リビングに移動すると、ママが私に微笑みかけてくれます。

 

「優衣ちゃん、おはよう。 朝ご飯できたよ。 あ、そうだ。 和人を起こさないと」

 

「いえ、私がパパを起こしてきます。 昨日もパパは遅かったですね」

 

パパが遅く帰ってくるのには理由があります。

パパは、様々な大学から引っ張りダコになっており、それも有名な大学で、東京大学、早稲田大学、慶応大学、明治大学からです。

しかも、そのまま引き抜きをして、助手にしようという話もあるんです。

 

「じゃあ、お願いね」

 

「はい、任せてください」

 

私はリビングを出て、パパが眠っている寝室まで移動してから、パパの傍へ行き、体を優しく揺すります。

すると、パパはゆっくりと瞼を開け、私に微笑んでくれました。

 

「パパ、起きてください。 朝ですよ」

 

「おはよう。 もう朝か」

 

パパは上体を起こし、大きく伸びをします。

何時も遅くまでお疲れ様です。 パパ。

 

「そういえば、優衣も学校だろ?」

 

「はい!」

 

私は中学校に通っているのです。

最初はお金が心配でしたが、パパが見せてくれた通帳を見て、眼を丸くしました。

かなりの金額が振り込まれていたのです。

たぶんこれは、装置を作った報酬でしょう。 0の数がいっぱいありました。

 

「さて、行くか」

 

「はいです!」

 

パパはベットから降り立ち、リビング兼ダイニングまで足を運びます。

テーブルの上には様々なお料理が並んでいました。

ママお料理は、世界一です。

私とパパとママは指定された椅子へ座り、手を合わせます。

 

「いただきます」

 

ママが音頭をとり、パパと私もそれに続きます。

 

「「いただきます!」」

 

朝食と摂り、私はパパに聞いてみました。

 

「パパは、今日も遅いんですか?」

 

「いや、今日は大学(東京)の教授の所だ」

 

ママが心配そうに声を掛けます。

私も心配そうにパパを見ました。

 

「和人、無理はしないでね……。 無理だと思ったら断ってもいいんでしょ」

 

「パパ、頑張りすぎは、お体に良くないです……」

 

「そうだな、二人ともありがとな。 無理がない程度に頑張るさ。……将来は、何処かの大学の助手になろうかな」

 

パパは知らないのです。

先程挙げた大学が、パパを喉から手が出るほど欲しいということに。

 

「それじゃあ、先に行ってるな」

 

パパはそう言うと立ち上がり、自室兼寝室に入ってから教材を手に取り、玄関に向かいました。

パパの声が、玄間から届いてきました。

 

『行ってきまーす』

 

「「行ってらっしゃーい」」

 

私とママは、声を合わせて答えました。

それから、テーブルの上の食器を流しに持っていき、ママと洗い物をします。

数分かけて食器を洗い、学校に行く支度をしました。

これが、私たち家族の朝の光景です。

 

『優衣ちゃん、行くよー』

 

玄関にいるママからそう言われ、カバンを持ち、廊下をパタパタと歩き、ママの元へ急ぎました。

 

「ママ。 お待たせしました」

 

「じゃあ、今日も途中まで一緒に行こうね」

 

そうなのです。 ママが東京大学に行く途中に、私の通う中学校があるのです。

なので、何時もママとは、途中まで一緒に登校しているのです。

玄関を出てママが鍵を閉めてから、階段を下り、歩道を歩きます。

因みに、私もマンションの鍵を持ってます。

 

「優衣ちゃん、中学校は楽しい?」

 

ママにそう聞かれ、私は元気良く返答しました。

 

「はい! とても楽しいです! 皆さん、とても優しいです」

 

「うんうん、それを聞けて、ママは安心したよ」

 

大通りを左折し、校門の近くまで到着しました。

何時もこの道で、ママと別れます。

 

「じゃあ、またお家でね」

 

「ママ、行ってきます」

 

ママは、私が校門を潜り後ろ姿が見えなくなるまで、微笑みながら何時も見ていてくれます。

私は、パパとママの子供で幸せ者です。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

下駄箱でシューズに履き替え教室の扉を潜ると、私の親友が歩み寄り、挨拶をしてくれました。

私の親友、九条美咲(くじょう みさき)さんです。

この子は、クラスのムードメーカーであり、そして、私の初めての友達でもあるのです。

仲良くなり少し経った後、私は美咲さんに打ち明けました。

自分はAIであり、作られた存在だと。

そしたら美咲さんは、こう言ったのです。

 

『私は、優衣と友達でいたいな。 だって優衣は優衣なんでしょ。 笑ったり泣いたり出来るんだから、皆と何にも変わらないよ。……えーと、うーん、上手く言葉に出来ないや。 でも、私は一生優衣の味方だよ。 うん、これだけは断言できるね』

 

私は大粒の涙を流し、美咲さんの胸に飛び込みました。

美咲さんは、私が落ち着くまで頭を撫でてくれました。

これが、私と美咲さんが親友になった経緯です。

 

「優衣。 おは~」

 

「美咲さん、おはようございます」

 

私はぺこりと頭を下げます。

 

「優衣~、数学がまったく分からないよ」

 

「はいはい、一緒に勉強しましょうね。 美咲さんは、数学以外は80点越えをしてるんですよね?」

 

「まあ、うん。 数学だけが赤点に近いんだ。 てか、優衣はクラス一位なんだからね。 全教科が90点越えって、どんだけよ……」

 

「不正行為はしてないですよ。 わからない所は、パパとママに聞いてますから」

 

「そういえばさ。 優衣のお父さんって、有名教授と握手をして、雑誌に載ってた人でしょ?」

 

そうなのです。

パパが公に顔を出したら、一躍有名人になったのです。

この学校にも、パパとVR研究をしたいという先生が沢山いるのです。

 

そしてママは、カリスマ主婦と言う奴でしょうか。 主婦と言っても、大学生なのですが。

ママが趣味で始めたブログが、もの凄いアクセス数になっていて、ランキングでは常に五位以内には入っているのです。

その時、ホームルームを知らせる、『キーン、コーン、カーン、コーン』と鐘が鳴りました。

 

「やば、ホームルームが始まる。 じゃあ、優衣。 今度数学教えてね」

 

「任せてください」

 

私と美咲さんは、決められた席に着席しました。

先生がドアをスライドさせ、教壇へ上がり出席簿を捲り、

 

「よし、出席を取るぞー、荒川」

 

「はい!」

 

「石崎」

 

「はい!」

 

このようにして、出席が取り終わりました。

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

そして、四時限目のホームルームの時間です。

教壇に立った先生が言いました。

 

「あ~、来週の音楽祭なんだが。 誰か演奏してくれる奴はいないか?」

 

隣の席に座っていた美咲さんから、肘でつんつんされました。

 

「(優衣ってさ、ピアノ弾けたよね?)」

 

「(弾けますけど……。 でも、一人だと……)」

 

「(了解了解♪ じゃあ、私と一緒にやらない? 私、バイオリン弾けるんだ。 一緒にコラボすればOKだよ♪)」

 

「(……わかりました。 一緒にやりましょうか)」

 

「(じゃあ、ガンバロー)」

 

「(お、オー)」

 

美咲さんは挙手をしました。

すると、視線が集中します。

 

「先生ー、私と優衣でやりますー。 私がバイオリンで、優衣がピアノなんですけど、それでもいいですかー?」

 

「お、構わん構わん。 楽器はこっちでも貸出できるから、その時は先生に一声かけろよ。 よし、今から自習な。 先生はこの事を校長に伝えてくるから。 あ、そういえば、曲名は『翼をください』だからな」

 

そう言って先生は、教室から出て行ってしまいました。

美咲さんが、此方に体を向けて話し掛けてきました。

 

「翼をください、か。 小さい時沢山弾いたから、楽譜見ないでもいけるよ」

 

「私も大丈夫です。 この曲は、最初にパパとママが教えてくれた曲です」

 

「よし、いっちょ頑張ろうか」

 

「美咲さん。 パパみたいです」

 

私と美咲さんは、顔を見合わせて笑い合いました。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

私と美咲さんは、音楽祭に向けて練習をしました。

そして今日、私のパパとママに聞いてもらう日です。

そして此処は、この日の為に、パパが予約しといてくれた防音された音楽ルームです。

 

「君が、九条美咲さんだね。 優衣が何時もお世話になってるよ。 俺の名前は桐ケ谷和人だ。 よろしくな」

 

「ボクの名前は桐ケ谷木綿季だよ。 何時もありがとね」

 

椅子に座っているパパとママは、壇上に立っている美咲さんに微笑みました。

 

「ひゃ、ひゃい!? こ、こちらこそ、優衣にはお世話になってるです」

 

美咲さん。 緊張しすぎて言葉がおかしくなってますよ。

パパとママは、これを見て苦笑してました。

 

「そう畏まらなくていいぞ」

 

「もっと気軽に話していいからね。――それじゃあ、聞かせて貰おうかな」

 

「は、はい! じゃあ、優衣。 いくよ」

 

美咲さんは真剣な顔つきになり、私を見ました。

私は頷いてから、ピアノの鍵盤に指を添えます。

 

「三、二、一、はい」

 

美咲さんの掛け声と同時に演奏を始め、強弱をつけながらリズムを取り、部屋の中に軽やかなハーモニーが響き渡ります。

弾き終わり、私は立ち上がり、美咲さんと一緒に礼をしました。

私と美咲さんは安堵の溜息を同時に吐き、そして、演奏を眼を閉じて聞いていたパパとママが口を開きました。

 

「……これは、金を取れるレベルの演奏だぞ」

 

「うんうん、これなら、成功間違いなしだね♪」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「ありがとうございます! パパ、ママ」

 

再び私と美咲さんは、ぺこりと頭を下げました。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

そして本番当日です。

私と美咲さんはステージの横に立っています。

 

「う~、もっと早く言って欲しかったな……」

 

私と美咲さんが他の皆とステージに上がろうとしたら、ステージ横に来い、というジャスチャーがあったのです。

そこで聞いた内容は、ピアノ、バイオリン演奏者は、マイクで名前を呼ばれたらステージ中央まで行ってくださいだそうです。

 

「ぜ、全校生徒に名前聞かれるよね……。 ど、どうしよう」

 

「ここまできたら、覚悟を決めましょう」

 

「そ、そうね」

 

『それでは、演奏者を紹介します。 ピアノ演奏者、2年C組、桐ケ谷優衣さん。 そして、バイオリン演奏者、2年C組、九条美咲さんです。』

 

私と美咲さんはステージ中央に移動し、一礼しました。

私は椅子に座り鍵盤に指を添え、私の左前に立った美咲さんはバイオリンを肩に乗せました。

 

『それでは、2年C組の演奏です。 曲名は“翼をください”。』

 

指揮者が頷くと、私と美咲さんも頷き返します。

聴衆が静まり返り、それを合図に指揮者が指揮棒を振ると、前奏が始まりました。

会場は、私たちの演奏に聴きいっていました。

そして演奏が終わり、ステージ前で一列に並ぶと、全員で一礼をしました。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

全学年の演奏が終わり、私たちは学年事に整列をしました。

そして、これから優勝発表があります。

 

『音楽祭の優勝学年は……、3年B組です』

 

これを聞いた美咲さんはしょんぼりしちゃいました。

私も優勝したかったです……。

 

「残念だね……。 あんなに練習したのに……」

 

「で、でも、いい思い出になりましたね」

 

これで発表が終わりだと思ったんですが、まだ終わっていなかったんです。

 

『続いて、最優秀演奏者の発表です。 お、これは前代未聞ですね。 優秀賞が二人います。――2年C組、桐ケ谷優衣さん。 同じくC組、九条美咲さん。 壇上にお上がりください』

 

美咲さんは、これを聞いて数秒間フリーズしていました。

私もビックリです!

 

「ちょ、ちょ、私たちが優秀賞だってよ……」

 

「はい! 練習頑張りましたから、それが報われたんです」

 

私と美咲さんは壇上に上がるように促されて、壇上に上がりました。

校長先生が賞状を取り、

 

『2年C組、九条美咲。 貴殿は、音楽祭の最優秀演奏者とここに称する。』

 

「あ、ありがとうございます」

 

美咲さんは、賞状を両の手を使ってしっかりと受け取りました。

 

『2年C組、桐ケ谷優衣。 貴殿を、音楽祭の最優秀演奏者とここに称する。』

 

「ありがとうございます」

 

私と美咲さんは一礼をしてから回れ右をし、横の階段から降り元の列に戻りました。

こうして、私たちの音楽祭の幕が閉じました。

そして今は、放課後です。

 

「今日は、お祝いしよう」

 

「場所はどうしますか?」

 

「優衣の家に行きたい!」

 

「いいですよ。 パパとママも会いたがっていましたよ」

 

私たちは椅子から立ち上がり、机の横に吊り下げられているバックを手に持ち、下駄箱から靴に履き替え校門を出ました。

歩道を数分歩き、マンションが見えてきました。

 

「あのマンションですよ」

 

「ほへ~」

 

と、美咲さんは感嘆の声を上げていました。

私が住むマンションは、簡単に言えば、中の上です。

 

「じゃあ、行きましょうか」

 

「行こう行こう」

 

階段を上がり、二〇一号室のドアノブを捻り引き開けます。

玄関に入り、

 

「ただいま帰りました」

 

「お、おじゃましま~す」

 

私たちは靴を脱ぎ、廊下を歩きリビングを目指します。

リビングに入った時、

 

「優衣、おめでとう」

 

「優衣ちゃん、おめでとう」

 

クラッカーを鳴らした、パパとママがお祝いをしてくれたのです。

 

「美咲さんもいらっしゃい。 一緒にお祝いしようか」

 

「うんうん、美咲ちゃんの分もあるからね」

 

「は、はい。 あ、ありがとうございます」

 

「私たちは、手を洗ってきますね」

 

そう言い、私と美咲さんは洗面所へ行き、手を綺麗に洗いました。

それからリビングに兼ダイニングへ向かいます。

 

「じゃあ、優衣と美咲さんは、そこの椅子な」

 

パパに促され、私と美咲さんは椅子へ座ります。

私の眼の前には、美味しそうな料理が沢山並んでいます。

 

「それじゃあ、いただきましょうか。――いただきます」

 

「「「いただきます!!」」」

 

ママが音頭を取り、私たちは手を合わせてから箸を持ち、料理を口に運びます。

隣に座る美咲さんが、両の手を頬に添えていました。

 

「これ、凄く美味しいよ。 家のお母さんの料理の3倍は美味しいね」

 

「そ、そうかな。 ボクのお料理って、そんなに美味しいのかな?」

 

これに真っ先に答えたのは、パパでした。

 

「旨い、そこら辺にあるレストランより旨いぞ。 俺が保証する」

 

「ふふ、ありがとう、和人」

 

美咲さんが小さく呟きました。

 

「(優衣のお父さんとお母さんは、何時もラブラブなの?)」

 

「(そうですよ。 何時もラブラブです)」

 

数時間経ち、お料理が粗方無くなった所で、美咲さんが爆弾発言をしてしまいました。

 

「そういえば、優衣って音楽祭の後、告白されたんでしょ?」

 

「ええ、まあ」

 

これに真っ先に喰いついたのはパパでした。

 

「……な、なに~! こ、告白されたのか……、よし、今からそいつをALOに連れて来い。 俺のスターバースト・ストリームで細切れにしてやる。 てか、木綿季は知ってたのか?」

 

「まあ、うん。 優衣ちゃんに相談されてたから、えっと、これで10人目かな」

 

「……え、まじ。 何で俺に教えてくれなかったのさ」

 

「だって、和人は優衣ちゃんを溺愛してるでしょ。 こうなるのは眼に見えてたからだよ」

 

「……まあ、うん。 そうかも知れんが……」

 

「でも、大丈夫。 優衣ちゃんの理想は高いから」

 

「……理想?」

 

パパは腕組みをして考え込んでしまいました。

これを見て、ママは苦笑いをしてました。

 

「和人は、相変わらず唐変木なんだから」

 

美咲さんが、遠慮がちに呟きました。

 

「(わ、私、余計な事を言ったのかな……?)」

 

「(いえ、大丈夫ですよ)」

 

それからは、美咲さんと一緒に学校行事や友達の事を、パパとママに話しました。

食事会がお開きになり、パパとママと私で美咲さんをお家まで送り、優衣の一日が終了しました――。




今回は、優衣ちゃん視点で書いてみました。
音楽祭の進行等が間違っていたら、ご容赦を(^_^;)
それと、音楽祭のトップバッターは、優衣ちゃんのクラスでした。
後、桐ケ谷夫妻は、音楽祭を見に来てましたよ(笑)

そして、優衣ちゃんの親友も出ましたね。
今後、出せるか分からないが。
因みに、中学の制服は、セーラー服ですよ。

ではでは、感想、評価、よろしくお願いします!!
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