舞翼です!!
今回はリクエストの中にあったものを書いてみました。
まあ、タイトル通りなんですが。
上手く書けてるかな(震え声)
でも、頑張って書きましたよ♪
オリキャラ登場っす!!
それでは、後日談第18弾いってみよー(^O^)/
誤字脱字があったらごめんよ。
それではどうぞ。
二〇三一年。 二月。
私の一日は、ママが朝ご飯を作っている音で起床し、始まります。
大きくうーんと体を伸ばしてからベットから降り立ち、リビングに移動すると、ママが私に微笑みかけてくれます。
「優衣ちゃん、おはよう。 朝ご飯できたよ。 あ、そうだ。 和人を起こさないと」
「いえ、私がパパを起こしてきます。 昨日もパパは遅かったですね」
パパが遅く帰ってくるのには理由があります。
パパは、様々な大学から引っ張りダコになっており、それも有名な大学で、東京大学、早稲田大学、慶応大学、明治大学からです。
しかも、そのまま引き抜きをして、助手にしようという話もあるんです。
「じゃあ、お願いね」
「はい、任せてください」
私はリビングを出て、パパが眠っている寝室まで移動してから、パパの傍へ行き、体を優しく揺すります。
すると、パパはゆっくりと瞼を開け、私に微笑んでくれました。
「パパ、起きてください。 朝ですよ」
「おはよう。 もう朝か」
パパは上体を起こし、大きく伸びをします。
何時も遅くまでお疲れ様です。 パパ。
「そういえば、優衣も学校だろ?」
「はい!」
私は中学校に通っているのです。
最初はお金が心配でしたが、パパが見せてくれた通帳を見て、眼を丸くしました。
かなりの金額が振り込まれていたのです。
たぶんこれは、装置を作った報酬でしょう。 0の数がいっぱいありました。
「さて、行くか」
「はいです!」
パパはベットから降り立ち、リビング兼ダイニングまで足を運びます。
テーブルの上には様々なお料理が並んでいました。
ママお料理は、世界一です。
私とパパとママは指定された椅子へ座り、手を合わせます。
「いただきます」
ママが音頭をとり、パパと私もそれに続きます。
「「いただきます!」」
朝食と摂り、私はパパに聞いてみました。
「パパは、今日も遅いんですか?」
「いや、今日は
ママが心配そうに声を掛けます。
私も心配そうにパパを見ました。
「和人、無理はしないでね……。 無理だと思ったら断ってもいいんでしょ」
「パパ、頑張りすぎは、お体に良くないです……」
「そうだな、二人ともありがとな。 無理がない程度に頑張るさ。……将来は、何処かの大学の助手になろうかな」
パパは知らないのです。
先程挙げた大学が、パパを喉から手が出るほど欲しいということに。
「それじゃあ、先に行ってるな」
パパはそう言うと立ち上がり、自室兼寝室に入ってから教材を手に取り、玄関に向かいました。
パパの声が、玄間から届いてきました。
『行ってきまーす』
「「行ってらっしゃーい」」
私とママは、声を合わせて答えました。
それから、テーブルの上の食器を流しに持っていき、ママと洗い物をします。
数分かけて食器を洗い、学校に行く支度をしました。
これが、私たち家族の朝の光景です。
『優衣ちゃん、行くよー』
玄関にいるママからそう言われ、カバンを持ち、廊下をパタパタと歩き、ママの元へ急ぎました。
「ママ。 お待たせしました」
「じゃあ、今日も途中まで一緒に行こうね」
そうなのです。 ママが東京大学に行く途中に、私の通う中学校があるのです。
なので、何時もママとは、途中まで一緒に登校しているのです。
玄関を出てママが鍵を閉めてから、階段を下り、歩道を歩きます。
因みに、私もマンションの鍵を持ってます。
「優衣ちゃん、中学校は楽しい?」
ママにそう聞かれ、私は元気良く返答しました。
「はい! とても楽しいです! 皆さん、とても優しいです」
「うんうん、それを聞けて、ママは安心したよ」
大通りを左折し、校門の近くまで到着しました。
何時もこの道で、ママと別れます。
「じゃあ、またお家でね」
「ママ、行ってきます」
ママは、私が校門を潜り後ろ姿が見えなくなるまで、微笑みながら何時も見ていてくれます。
私は、パパとママの子供で幸せ者です。
♦♦♦♦♦♦♦♦
下駄箱でシューズに履き替え教室の扉を潜ると、私の親友が歩み寄り、挨拶をしてくれました。
私の親友、
この子は、クラスのムードメーカーであり、そして、私の初めての友達でもあるのです。
仲良くなり少し経った後、私は美咲さんに打ち明けました。
自分はAIであり、作られた存在だと。
そしたら美咲さんは、こう言ったのです。
『私は、優衣と友達でいたいな。 だって優衣は優衣なんでしょ。 笑ったり泣いたり出来るんだから、皆と何にも変わらないよ。……えーと、うーん、上手く言葉に出来ないや。 でも、私は一生優衣の味方だよ。 うん、これだけは断言できるね』
私は大粒の涙を流し、美咲さんの胸に飛び込みました。
美咲さんは、私が落ち着くまで頭を撫でてくれました。
これが、私と美咲さんが親友になった経緯です。
「優衣。 おは~」
「美咲さん、おはようございます」
私はぺこりと頭を下げます。
「優衣~、数学がまったく分からないよ」
「はいはい、一緒に勉強しましょうね。 美咲さんは、数学以外は80点越えをしてるんですよね?」
「まあ、うん。 数学だけが赤点に近いんだ。 てか、優衣はクラス一位なんだからね。 全教科が90点越えって、どんだけよ……」
「不正行為はしてないですよ。 わからない所は、パパとママに聞いてますから」
「そういえばさ。 優衣のお父さんって、有名教授と握手をして、雑誌に載ってた人でしょ?」
そうなのです。
パパが公に顔を出したら、一躍有名人になったのです。
この学校にも、パパとVR研究をしたいという先生が沢山いるのです。
そしてママは、カリスマ主婦と言う奴でしょうか。 主婦と言っても、大学生なのですが。
ママが趣味で始めたブログが、もの凄いアクセス数になっていて、ランキングでは常に五位以内には入っているのです。
その時、ホームルームを知らせる、『キーン、コーン、カーン、コーン』と鐘が鳴りました。
「やば、ホームルームが始まる。 じゃあ、優衣。 今度数学教えてね」
「任せてください」
私と美咲さんは、決められた席に着席しました。
先生がドアをスライドさせ、教壇へ上がり出席簿を捲り、
「よし、出席を取るぞー、荒川」
「はい!」
「石崎」
「はい!」
このようにして、出席が取り終わりました。
♦♦♦♦♦♦♦♦
そして、四時限目のホームルームの時間です。
教壇に立った先生が言いました。
「あ~、来週の音楽祭なんだが。 誰か演奏してくれる奴はいないか?」
隣の席に座っていた美咲さんから、肘でつんつんされました。
「(優衣ってさ、ピアノ弾けたよね?)」
「(弾けますけど……。 でも、一人だと……)」
「(了解了解♪ じゃあ、私と一緒にやらない? 私、バイオリン弾けるんだ。 一緒にコラボすればOKだよ♪)」
「(……わかりました。 一緒にやりましょうか)」
「(じゃあ、ガンバロー)」
「(お、オー)」
美咲さんは挙手をしました。
すると、視線が集中します。
「先生ー、私と優衣でやりますー。 私がバイオリンで、優衣がピアノなんですけど、それでもいいですかー?」
「お、構わん構わん。 楽器はこっちでも貸出できるから、その時は先生に一声かけろよ。 よし、今から自習な。 先生はこの事を校長に伝えてくるから。 あ、そういえば、曲名は『翼をください』だからな」
そう言って先生は、教室から出て行ってしまいました。
美咲さんが、此方に体を向けて話し掛けてきました。
「翼をください、か。 小さい時沢山弾いたから、楽譜見ないでもいけるよ」
「私も大丈夫です。 この曲は、最初にパパとママが教えてくれた曲です」
「よし、いっちょ頑張ろうか」
「美咲さん。 パパみたいです」
私と美咲さんは、顔を見合わせて笑い合いました。
♦♦♦♦♦♦♦♦
私と美咲さんは、音楽祭に向けて練習をしました。
そして今日、私のパパとママに聞いてもらう日です。
そして此処は、この日の為に、パパが予約しといてくれた防音された音楽ルームです。
「君が、九条美咲さんだね。 優衣が何時もお世話になってるよ。 俺の名前は桐ケ谷和人だ。 よろしくな」
「ボクの名前は桐ケ谷木綿季だよ。 何時もありがとね」
椅子に座っているパパとママは、壇上に立っている美咲さんに微笑みました。
「ひゃ、ひゃい!? こ、こちらこそ、優衣にはお世話になってるです」
美咲さん。 緊張しすぎて言葉がおかしくなってますよ。
パパとママは、これを見て苦笑してました。
「そう畏まらなくていいぞ」
「もっと気軽に話していいからね。――それじゃあ、聞かせて貰おうかな」
「は、はい! じゃあ、優衣。 いくよ」
美咲さんは真剣な顔つきになり、私を見ました。
私は頷いてから、ピアノの鍵盤に指を添えます。
「三、二、一、はい」
美咲さんの掛け声と同時に演奏を始め、強弱をつけながらリズムを取り、部屋の中に軽やかなハーモニーが響き渡ります。
弾き終わり、私は立ち上がり、美咲さんと一緒に礼をしました。
私と美咲さんは安堵の溜息を同時に吐き、そして、演奏を眼を閉じて聞いていたパパとママが口を開きました。
「……これは、金を取れるレベルの演奏だぞ」
「うんうん、これなら、成功間違いなしだね♪」
「あ、ありがとうございます」
「ありがとうございます! パパ、ママ」
再び私と美咲さんは、ぺこりと頭を下げました。
♦♦♦♦♦♦♦♦
そして本番当日です。
私と美咲さんはステージの横に立っています。
「う~、もっと早く言って欲しかったな……」
私と美咲さんが他の皆とステージに上がろうとしたら、ステージ横に来い、というジャスチャーがあったのです。
そこで聞いた内容は、ピアノ、バイオリン演奏者は、マイクで名前を呼ばれたらステージ中央まで行ってくださいだそうです。
「ぜ、全校生徒に名前聞かれるよね……。 ど、どうしよう」
「ここまできたら、覚悟を決めましょう」
「そ、そうね」
『それでは、演奏者を紹介します。 ピアノ演奏者、2年C組、桐ケ谷優衣さん。 そして、バイオリン演奏者、2年C組、九条美咲さんです。』
私と美咲さんはステージ中央に移動し、一礼しました。
私は椅子に座り鍵盤に指を添え、私の左前に立った美咲さんはバイオリンを肩に乗せました。
『それでは、2年C組の演奏です。 曲名は“翼をください”。』
指揮者が頷くと、私と美咲さんも頷き返します。
聴衆が静まり返り、それを合図に指揮者が指揮棒を振ると、前奏が始まりました。
会場は、私たちの演奏に聴きいっていました。
そして演奏が終わり、ステージ前で一列に並ぶと、全員で一礼をしました。
♦♦♦♦♦♦♦♦
全学年の演奏が終わり、私たちは学年事に整列をしました。
そして、これから優勝発表があります。
『音楽祭の優勝学年は……、3年B組です』
これを聞いた美咲さんはしょんぼりしちゃいました。
私も優勝したかったです……。
「残念だね……。 あんなに練習したのに……」
「で、でも、いい思い出になりましたね」
これで発表が終わりだと思ったんですが、まだ終わっていなかったんです。
『続いて、最優秀演奏者の発表です。 お、これは前代未聞ですね。 優秀賞が二人います。――2年C組、桐ケ谷優衣さん。 同じくC組、九条美咲さん。 壇上にお上がりください』
美咲さんは、これを聞いて数秒間フリーズしていました。
私もビックリです!
「ちょ、ちょ、私たちが優秀賞だってよ……」
「はい! 練習頑張りましたから、それが報われたんです」
私と美咲さんは壇上に上がるように促されて、壇上に上がりました。
校長先生が賞状を取り、
『2年C組、九条美咲。 貴殿は、音楽祭の最優秀演奏者とここに称する。』
「あ、ありがとうございます」
美咲さんは、賞状を両の手を使ってしっかりと受け取りました。
『2年C組、桐ケ谷優衣。 貴殿を、音楽祭の最優秀演奏者とここに称する。』
「ありがとうございます」
私と美咲さんは一礼をしてから回れ右をし、横の階段から降り元の列に戻りました。
こうして、私たちの音楽祭の幕が閉じました。
そして今は、放課後です。
「今日は、お祝いしよう」
「場所はどうしますか?」
「優衣の家に行きたい!」
「いいですよ。 パパとママも会いたがっていましたよ」
私たちは椅子から立ち上がり、机の横に吊り下げられているバックを手に持ち、下駄箱から靴に履き替え校門を出ました。
歩道を数分歩き、マンションが見えてきました。
「あのマンションですよ」
「ほへ~」
と、美咲さんは感嘆の声を上げていました。
私が住むマンションは、簡単に言えば、中の上です。
「じゃあ、行きましょうか」
「行こう行こう」
階段を上がり、二〇一号室のドアノブを捻り引き開けます。
玄関に入り、
「ただいま帰りました」
「お、おじゃましま~す」
私たちは靴を脱ぎ、廊下を歩きリビングを目指します。
リビングに入った時、
「優衣、おめでとう」
「優衣ちゃん、おめでとう」
クラッカーを鳴らした、パパとママがお祝いをしてくれたのです。
「美咲さんもいらっしゃい。 一緒にお祝いしようか」
「うんうん、美咲ちゃんの分もあるからね」
「は、はい。 あ、ありがとうございます」
「私たちは、手を洗ってきますね」
そう言い、私と美咲さんは洗面所へ行き、手を綺麗に洗いました。
それからリビングに兼ダイニングへ向かいます。
「じゃあ、優衣と美咲さんは、そこの椅子な」
パパに促され、私と美咲さんは椅子へ座ります。
私の眼の前には、美味しそうな料理が沢山並んでいます。
「それじゃあ、いただきましょうか。――いただきます」
「「「いただきます!!」」」
ママが音頭を取り、私たちは手を合わせてから箸を持ち、料理を口に運びます。
隣に座る美咲さんが、両の手を頬に添えていました。
「これ、凄く美味しいよ。 家のお母さんの料理の3倍は美味しいね」
「そ、そうかな。 ボクのお料理って、そんなに美味しいのかな?」
これに真っ先に答えたのは、パパでした。
「旨い、そこら辺にあるレストランより旨いぞ。 俺が保証する」
「ふふ、ありがとう、和人」
美咲さんが小さく呟きました。
「(優衣のお父さんとお母さんは、何時もラブラブなの?)」
「(そうですよ。 何時もラブラブです)」
数時間経ち、お料理が粗方無くなった所で、美咲さんが爆弾発言をしてしまいました。
「そういえば、優衣って音楽祭の後、告白されたんでしょ?」
「ええ、まあ」
これに真っ先に喰いついたのはパパでした。
「……な、なに~! こ、告白されたのか……、よし、今からそいつをALOに連れて来い。 俺のスターバースト・ストリームで細切れにしてやる。 てか、木綿季は知ってたのか?」
「まあ、うん。 優衣ちゃんに相談されてたから、えっと、これで10人目かな」
「……え、まじ。 何で俺に教えてくれなかったのさ」
「だって、和人は優衣ちゃんを溺愛してるでしょ。 こうなるのは眼に見えてたからだよ」
「……まあ、うん。 そうかも知れんが……」
「でも、大丈夫。 優衣ちゃんの理想は高いから」
「……理想?」
パパは腕組みをして考え込んでしまいました。
これを見て、ママは苦笑いをしてました。
「和人は、相変わらず唐変木なんだから」
美咲さんが、遠慮がちに呟きました。
「(わ、私、余計な事を言ったのかな……?)」
「(いえ、大丈夫ですよ)」
それからは、美咲さんと一緒に学校行事や友達の事を、パパとママに話しました。
食事会がお開きになり、パパとママと私で美咲さんをお家まで送り、優衣の一日が終了しました――。
今回は、優衣ちゃん視点で書いてみました。
音楽祭の進行等が間違っていたら、ご容赦を(^_^;)
それと、音楽祭のトップバッターは、優衣ちゃんのクラスでした。
後、桐ケ谷夫妻は、音楽祭を見に来てましたよ(笑)
そして、優衣ちゃんの親友も出ましたね。
今後、出せるか分からないが。
因みに、中学の制服は、セーラー服ですよ。
ではでは、感想、評価、よろしくお願いします!!