ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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ども!!

舞翼です!!

今回は、久々の桐ケ谷夫婦登場です(^O^)
甘く出来たか不安です。もしかしたら、微甘かも。

それでは、後日談29弾いってみましょー(^^♪
では、投稿です。本編をどうぞ。


第125話≪想いの再確認≫

二〇四五年。 八月。

 

俺、桐ケ谷和人は公園のベンチで、奥さんの桐ケ谷木綿季の到着を待っていた。

今日は、久しぶりに夫婦でのデートなのだ。

ちなみに俺の服装は、黒いVネックTシャツの上にテーラードジャケット、紺色のスラックスにレザーシューズといったコーディネートだ。

 

「うーん、木綿季とのデートはいつ以来だろうか」

 

公園のベンチに座っていた俺は無意識に呟いていた。

俺は研究などで忙しく、木綿季は家事全般に携わっているので、お互いに時間が作れなかったのだ。

俺の方は、七色が気を利かせてくれたのか、『和人君は頑張りすぎよ。 明日はお休みしなさい。 会長命令よ』と言われ、木綿季の方も、『ママは、お休みしてください。 明日は、優衣が家事全般を引き受けます』と言われたそうだ。

とまあ、偶然二人の休みが重なったので、明日デートをしようということになったのだ。

 

「お待たせ」

 

俺が左方向を振り向くと、長い黒髪は綺麗に流され、花柄が施されてる白いワンピースに、スニーカという清楚なコーディネートの木綿季の姿が映った。肩には茶色のショルダーバックがかけられている。

 

「どうかな?」

 

そう言い、木綿季は首を傾げた。

 

「お、おう。 似合ってるぞ。 流石、俺の奥さんだ」

 

うむ。 現役の大学生に負けないくらい可愛い。

 

「か、和人も似合ってるよ」

 

「そ、そうか。 サンキューな」

 

俺は口籠りながら答える。

 

「久しぶりのデートは、何か照れくさいね」

 

「おチビたちが生まれてから、こういう機会がなかったからな」

 

「だね。 今日は楽しもうか」

 

「そだな。 それじゃあ、何処行く?」

 

唐突に決まったデートなので、デートプランは一切立ててなかったのだ。

なので、行きあたりバッタリのデートになってしまったが。

木綿季は唇に人差し指を当て、うーん、と考える仕草をとった。 その仕草は、誰もが認める可愛さだ。

 

「東京スカイツリーに行きたい」

 

「おう、了解だ。――夜になったら夜景でも見るか? ちょっと、ベタだけどな」

 

「OKだよ。 七階では、プラネタリウムが見れるらしいよ」

 

「ほう。 それは初耳だな」

 

俺と木綿季はベンチから立ち上がり、東京スカイツリーへ向かう為歩き出した。

東京メトロ半蔵門線へ乗り、押上駅で下り、目的地へ徒歩で向かった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

俺たちは扉を潜りってからエントランスへ向かい、案内図を見ていた。

 

「うーん、まずはプラネタリウム見よっか?」

 

「おう、それでいいぞ」

 

七階に向かう為、エレベータへ乗り込んだ。

エレベータの中も凄かった。 内部は美しい装飾が施されており、俺も木綿季も、その美しさに見いっていた。

おそらく、乗っているお客さんを退屈にさせないように。という試みだろう。

七階に到着し、受付をしてからドームを潜る。

其処は既に、青くライトアップされた夢空間だった。 これを隣で見ていた木綿季は、うわー、綺麗。と感嘆な声を上げていたが。

ドアを開け、近場の椅子に座ってから椅子を倒して上空を見上げた。

ちなみに、俺と木綿季が座っているのは、カップルシートだ。

 

「星がいっぱいだよ。 綺麗だなー」

 

俺は、木綿季の顔を見た。

 

「ああ、本当に綺麗だ……」

 

「う~、和人のバカ」

 

「悪い悪い」

 

俺は苦笑した。 久しぶりに頬を朱色に染めた木綿季は、とても新鮮だった。

そして二人は、手を繋ぎながら空を見続けていた。 一時間の上映を終え、俺たちは再び七階のロビーへ戻った。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「綺麗だったねー」

 

「だな。 東京の空では、滅多に見れないからな」

 

「これからどうしよっか?」

 

木綿季は首を傾げ、俺は腕を組んだ。

 

「うーん、メシにするか。 タワーに入る前に、ソバ屋を見つけたんだよ」

 

俺が見つけたソバ屋は、スカイツリーから徒歩二分の場所にある。

木綿季は頷いた。

 

「ん、和人が見つけたお店に行こうか」

 

「んじゃ、行こうぜ」

 

俺は木綿季の手を引きながら、エレベータに乗り込み、一階のエントランスへ向かった。

スカイツリーの出口を潜り、目的のソバ屋へ向かった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

俺が店の玄関を、ガラガラガラと開け店内に足を踏み込む。 俺の後に続くように木綿季も店内に足を踏み入れる。

 

「へいらっしゃい!」

 

「大人二人で」

 

俺がそう言うと、店主は疑問符を浮かべた。

 

「ん? 大学生じゃないのか?」

 

これには、俺と木綿季は苦笑した。

俺は頬を掻きながら、

 

「これでも、社会人なんですよ」

 

「ボクは、専業主婦ですよ」

 

「ほ~ッ、若いね二人とも。 オレの嫁さんなんか……」

 

すると、店の奥から人影が見えた。

 

「……わたしが何だって」

 

「お、おまえさん来てたのか……」

 

「そうね。 あとで話し合いましょ」

 

肩に手を置かれ、店主はガクっと肩を落とした。

 

「あ、ああ……そうだな……」

 

お嫁さんは咳払いをし、

 

「さ、何を頼む。 オススメは、タワー天丼よ」

 

「じゃあ、それ二つで」

 

俺がそう言うと、店主さんが立ち直った。

 

「結構ボリュームあるけど、大丈夫か。 お嬢ちゃんは、あの量を食べられないと思うが」

 

「そんなに量があるんですか?」

 

俺の言葉に、店主さんがフンスと胸を張った。

 

「そりゃあるとも。 力士が、これだけで腹が一杯になるだろうな」

 

木綿季は、クイクイと俺の袖を引っ張った。

 

「和人、タワー丼を一緒に食べようよ」

 

「そだな。 じゃあ、それを一つお願いします」

 

「あいよ。――おまえ、座敷にお通ししてくれ」

 

「じゃあ、此方に」

 

俺たちは、お姉さんの後ろについて行く。

案内されたのは、一番奥の座敷部屋だった。 障子を開けると、庭の木々が見渡せる場所だ。

お姉さんが部屋の襖を引き開け、促されるように、俺と木綿季は靴を脱いでから座布団の上へ座った。

 

「お料理が出来たらお持ちしますね」

 

「よろしくねー、お姉さん」

 

木綿季の言葉を聞き、お姉さんは口許に片手を当てながら、クスクスと笑った。

無意識だと思うが、木綿季さん、策士すぎる……。

 

「あら、お上手ね。 サービスしちゃおうかしら」

 

「ホント? じゃあ、お願い」

 

「亭主にお願いしとくわ」

 

お姉さんは、ふふ、と笑みを零してからこの場を後にした。

数分後。 注文したタワー天丼が届けられた。

それを見て、俺と木綿季は目を丸くした。 取り敢えず、高いのだ。 どんぶりの上には大きなかき揚が乗っており、更にかき揚の上にエビ天が四つ立てて乗っており、東京スカイツリーが再現されていたのだ。

本当は、エビ天は三つのはずだが、サービスで四つになったらしい。

 

「ボクは、エビ天だけでお腹いっぱいになっちゃいそう」

 

「たしかに。 てか、これ全部食えるかな? 完食できるか心配になってきちゃったぞ」

 

俺と木綿季は、手を合わせた。

 

「「いただきます」」

 

俺は、眼前に置いてあった割り箸を割り、エビ天を掴んでから口に運んだ。

うむ。 身も詰まっていて、回りの衣がカリカリで旨い。

 

「木綿季。 美味いか?」

 

「うん、美味しい。 ボクも、この天丼が作れるようにレシピを考えるよ」

 

『明日奈と姉ちゃんも一緒にね』と、最後に付け加えた。

通常サイズで頼むぞ。 ここまで大きいと、一人で食べられるか怪しい。

木綿季は受け皿に乗った、食べかけのエビ天を割り箸で掴み、俺の口許に運んだ。

 

「和人、あーん」

 

俺もそれに応じるように、大きく口を開ける。

 

「あーん」

 

エビ天をよく噛み飲みこんだ。

木綿季は、美味しい?と首を傾げた。 俺は顔をほっこりさせた。

 

「旨い。 倍旨くなった」

 

「も、もう。 和人は」

 

木綿季は、頬を桜色に染めた。

俺も自身のエビ天を割り箸で掴み、木綿季の口許に持っていく。

 

「木綿季。 あーん」

 

「あーん」

 

木綿季は、口に運んだエビ天をモグモグと食べた。

ごっくん。と飲みこんで口を開く。

 

「うん、和人の気持ちが籠ってて美味しいよ」

 

そう言い、木綿季はニッコリと笑った。

俺はそれを見て、ドキッ!と心を掴まれそうになる。 てか、もう掴まれてるんだけどな。

 

「そ、そうか。 よ、良かった」

 

「うん」

 

それから俺たちは、美味しく天丼を頂いた。

完食できるか不安だったが、全部食べることができた。 はい、お腹一杯です。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「和人。 ボク、展望台に登ってみたいな」

 

「いいぞ。 そろそろ行こうか?」

 

俺と木綿季は座敷を出てから靴を履き、会計場所へ向かった。

会計をし、

 

「ごちそうさまでした」

 

「天丼、美味しかったです」

 

と、店主とお姉さんに向かってお礼をした。

店主は片手を上げ、お姉さんは一礼した。 それから、再びスカイツリーへ足を向けた。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

スカイツリー内部に入り、エレベータを使用し展望台を目指す。

展望台に到着し、エレベータから下りて、展望デッキから外の景色を眺めた。

 

「わあ~、凄いね」

 

「此処より上があるそうだが、行ってみるか?」

 

「行く行く」

 

俺と木綿季は、最上階へ向かう為のチケットを購入し再びエレベータに乗る。

数秒で、日本の頂点へ到着した。

木綿季が最初に目をつけたのは、ガラス床だった。 木綿季は小走りでガラス床の上に立った。

 

「す、凄いよ。 空を飛んでるみたい」

 

俺もガラス床の上まで移動する。

 

「たしかに、人が豆粒のようだな」

 

大半の人はここに立つと怖がるのだが、俺と木綿季は高い所が好きなのだ。

木綿季が言うように、空を飛んでるようだ。

其れからガラス張りの回廊通路を歩いた。 これは、空中を散歩してるようで開放感があった。 木綿季は外を眺めながら、ほへ~、と声を上げていた。

空をバックにし、ツーショット写真を撮ってもらってから、おチビたちにお土産を買う為、二階のお土産売り場へ移動した。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「う~ん、何がいいかな?」

 

「これなんかどうだ?」

 

俺が手に取ったのは、限定スカイツリーのキーホルダーだ。

値段もそこそこするが、俺には軍資金がたんまりあるので問題ない。

 

「それいいかも。 流石和人」

 

「おう、褒め称えよ」

 

「じゃあ、大好きな旦那さん。 いつもありがとう」

 

と言い、木綿季は微笑んだ。

 

「お、おう。 こちらこそ、いつもありがとうございます」

 

二人を包む桃色空間は、周りから見ても凄かった。

その証拠に、壁を叩く人がいたらしい。

 

「あとは、東京バナ奈ツリーのクッキーを買っていこうか」

 

「だな。 和真と紗季も喜ぶはずだ」

 

東京バナ奈ツリーのクッキーは、このスカイツリーの限定商品でもある。

試食を食べた感想は、とろけるような口どけであり、味わい深くとても美味しかった。 選んだ商品購入し、片手に荷物を持ち、木綿季の手を優しく握りエレベータの乗り、東京スカイツリーを後にした。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

時刻は、十九時。

東京スカイツリーがライトアップされる時間だ。 十間橋から見るスカイツリーは絶景だった。――最後にこの場所でツーショットの記念写真を撮った。

 

「さ、帰ろうか。 俺たちの我が家へ」

 

「帰ろう。 今日は楽しかった」

 

「俺も楽しかった。 明日から、お互い頑張ろうな。 これからもよろしくな」

 

「こちらこそよろしくね。 大好きだよ、和人」

 

「俺も大好きだぞ。 木綿季」

 

星空の下、二人は優しく手を繋ぎながら、そして幸せそうに帰路に着いた。

こうして、桐ケ谷夫婦のデートは一生の思い出となった――。




はい、桐ケ谷夫婦のデートを書いてみました。
その名も、東京スカイツリーデートです。内容は、ほぼ作者の妄想ですね。
うむ。木綿季ちゃんの白いワンピース姿可愛いんだろうな~。和人君、羨ましいゾ。
甘く出来たか不安ですね(-_-;)
てか、他の作品も執筆しなければ(^_^;)

ではでは、感想、評価、よろしくお願いします!!

追記
この小説では、大学生は子供っス。
大人は、20歳になってからですな。
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