ええ、作者の都合で非公開は、まじで申し訳ないです。<m(__)m>
また、お言葉をくれた皆様に感謝です。本当にありがとうございます!!心が強く持てました。
さて、謝罪はここまでに致します。では、いつもの挨拶を。
ども!!
舞翼です!!
今回は、体育祭に対なす行事を書きました。
これも、ちょい長になりそうですな。分けて投稿になるかもです。
では、投稿です。
本編をどうぞ。
二〇四七年。 十月。
現在、3年C組は、今週末に開催される文化祭の出し物について、HRの時間を使用し意見を出し合っていた。
「やっぱり、文化祭と言えばお化け屋敷でしょ」
「いやいや、 男子の心を惹くメイド喫茶がいいと思う」
「クラスで劇がいいと思うなー」
「皆で屋台を出そうよ」
クラスメイトたちが意見を出し合うが、一向に決定する気配がない。
意見が出し終わった所で、クラスメイトたちの視線が、オレ、葵、紗季、愛華に向けられた。
どうやら、オレたちが良いと思った案を採用するらしい。
てか、何でオレたち?という疑問も浮上してくるが、頼られてる。という事で納得しておこう。 うん、そうしよう。
オレたちは一ヵ所に集まり、何の案が良いかを意見交換をする。
「文化祭でメジャーなのはお化け屋敷だけど。 男子に需要があるのは、メイド喫茶だよな。……でもなあ、葵のメイド姿は誰にも見せたくない。 独り占めしたいです」
「も、もう、バカ。 あとで着てあげるけど……」
葵は顔を紅潮させ、俯いてしまった。
オレは葵と付き合い始めたので、学校でもオープンになったのだ。 まあ、紗季と愛華には溜息を吐かれてしまうが。
葵は平静を取り戻し、顔を上げた。
「劇と屋台は、雨が降ったら中止になっちゃうかもしれないし。 和真君が出した、この二つのどちらかだと思う」
「紗季は、お化け屋敷がやりたいな。 個人的な意見になっちゃうけど」
「わたしも、文化祭と言えば、お化け屋敷だと思う。 一、二年生の時は、劇と屋台だったしね」
愛華が言うように、オレたちは一学年から三学年まで、同じクラスである。
また、一学年の時の文化祭の出し物は屋台であり、二学年の時は劇であった。
「オレもお化け屋敷に賛成だ。 んじゃ、此れで決定だな。――おーい、決まったぞー」
クラスメイト全員は、オレの言葉を待つ。
オレは、一呼吸置き口を開く。
「オレたちの審議の結果は、お化け屋敷だ。 此れなら、クラス皆で一致団結して製作できるし、文化祭では、一般の方を含め需要もある。 どうだ?」
クラスメイトたちも、オレの言葉に頷いていた。
委員長が、黒板に『3年C組の出し物は、お化け屋敷に決定』と記載し、此れからの準備等の話し合いになった。
お化け屋敷は《廃校》をモチーフにし、入口から出口まで歩くタイプだ。
お化け屋敷のテーマは『廃校の最恐迷宮』。 お化け屋敷製作に必要な材料は、視聴覚室の遮光カーテン。 大型の段ボール。 マネキン。 リアルホラーマスク。 血みどろの白衣。 長髪のカツラ等だ。
まあ、これは大まかに出た物なので、作業の最中に必要になった物は、その都度購入するとなった。
放課後に、街の大型ショッピングモールや、コンビニ等で段ボールを入手する事になった。
もちろん、段ボールを取りに行くのは、オレたち四人である。
各自作業分担が決まった所で、六限目のHRの時間が終了した。 放課後になり、オレたちは教室を出、昇降口で靴に履き替えてから学校の校門を潜った。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
「かなり怖いお化け屋敷を造ろうぜ。 10人が、10人怖かったって言える感じの。 やるからには、完璧な物を造ろうぜ」
「「「おー!」」」
オレがそう言うと、紗季たちは右手を挙げて答えてくれる。
そうこうしていたら、目的のショッピングセンターの裏に到着した。 どうやら、此処がショッピングセンターの廃棄場らしい。
学校から連絡が合ったのか、担当の係員が、オレたちを見て休憩所から出て来た。
係員は、オレたちまで歩み寄った。
「いらっしゃい、学校の先生から話は聞いてるよ。 文化祭に必要な段ボールでしょ?――ついてきて」
係員さんの後を追うと、其処には大量に段ボールの山が広がっていた。
この量なら、作業中に足りなくなるという事態は避けられる。
ちなみに、オレは荷台を引いてきている。
「それじゃあ、頂いていきます」
オレの掛け声によって、紗季たちが段ボールを荷台に積み込んでいく。
荷台が山盛りになった所で、オレたちは手を止めてから、作業をしている係員さんに声をかける。
「ありがとうございました。 また、よろしくお願いします!」
ぺこりと頭を下げるオレたち。
このようにして、オレたちは学校に戻ったのだった。
その間、紗季が『カズ兄。 紗季、荷台に乗りたい』と言い、荷台に乗せたあげたが。
まああれだ。 アレがアレだったぞ。 いやいや、アレってなんだよ。
とまあ、乗り突っ込みはこの辺にして、校門を潜り、段ボールを持ってから教室を目指す。
教室を扉を潜ると、各自が聴覚室、美術室から、必要な物を借りてきていた。
「き、桐ケ谷君。 リーダー役やってくれないかな?」
「へ?」
オレは、豆鉄砲を受けた顔になってしまった。
「実は、このクラスを纏め上がるのは、桐ケ谷君しかいなくて……」
オレは深い溜息を吐いた。
「了解した。 リーダー役やるよ」
リーダー役を引き受ける代わりに、サポートに葵を。という条件も出したが。
これは予想してた通り、要求がすんなりと通った。
「――で、予算はどうなってるんだ?」
「う、うん」
女の子が広げた用紙には、各クラスの予算が羅列してあった。
3年C組は必要経費を購入しても、まだ資金が残る計算だった。
「ふむ。 予算内に納まるから心配ないと思うぞ。 作業に戻って大丈夫だ」
「りょうかい。 桐ケ谷君、お願いね」
そう言って、女の子は作業に戻った。
その時、ポンと肩に手が置かれた。 オレが大好きな女の子、――葵だ。
「和真君、頑張って! わたしも、サポートするね」
「おう、頼りにしてるぞ」
オレは、葵の頭をポンポンと撫でる。
葵は、『みんなの前だよ。……恥ずかしいよ』とも言っていたが。
「んじゃ、わたしと紗季も、担当の場所へ向かうね。 行こうか、紗季」
「OK。 わたしたちは、製作と案内役だね」
紗季と愛華がそう言い、担当の場所へ移動した。
オレと葵も作業場に移動し、コースの構造、出口の設定、屋敷内の盛り上げ方、相手を怖がらせ方などを考えていく。
「まずは、コース設定、驚ろかせ方だな」
お化け屋敷のコースには、M型を採用する事にした。
M型とは、教室をアルファベットのMのような構造にしてジグザグのコースを作る事であり、また、教室の広さを最大限利用し、入場者が屋敷内を長い時間楽しめる。というメリットがあるが、デメリットとして、お化け役の隠れるスペースが作り辛いという事だ。
まあ、デメリットの方は何とかなるだろう。
仕掛けの方も、常時、突然、操作を取り入れる事にした。 簡単に言えば、驚かせ方の全て取り入れたという事だ。
具体的には、マネキンを入り口に置いたり、途中でテレビが突然点灯、動かない日本人形の遠隔操作だ。
オレが周りを見渡すと、窓には段ボールが敷き詰められ、その上に被せるように遮断カーテンを前にかけていた。 此れなら、教室の電気を消せば、教室内が『漆黒の闇』に変わるはずだ。
「何か、クオリティが高いお化け屋敷が完成しそうだな」
オレが葵を見ると、若干だが体を震わせていた。
おそらく、葵の中では空想のお化け屋敷が完成し、仮体験までしたのだろう。
てか、凄い妄想力です。 葵さん。
「葵さんー。 大丈夫か?」
「う、うん。 何とか」
「まったく、オレが傍に居るぞ」
そう言って、葵の右手を、オレ右手がそっと触れ合う。
その時、作業中の紗季と愛華が此方にやって来た。 何か、先生に頼まれたらしい。
「カズ兄。 学年の一つがライブをやる事になったらしいんだ」
紗季の話によると、一学年から一組だけ、ライブを披露して欲しいらしい。
だが、この学年でギターやベース、ドラムが出来る人がいないらしい。 其処で、オレたちに白羽の矢が立った。という事だ。
「ボーカルは葵ね。 此れは、決定事項だから」
「うんうん。 カラオケ行った時の葵ちゃんの声、凛として凄い綺麗だったからね」
「オレも、ボーカルには葵で賛成だな。 てか、オレらの中では、葵が適任だ」
オレたち三人は、うんうんと頷く。
「え、え、わたしがみんなの前で歌う……。 無理だよぉ~、わたし人見知りで」
葵は、あたふたする。
「紗季たちもフォローするから」
「中学最後の文化祭だし、やってみようよ」
葵は暫し沈黙してから、口を開く。
「うぅ~、わかった……。 頑張る」
こうして、ボーカルが葵に決まったのだった。
オレは、さて、と前置きをしてから、
「オレらは、何の楽器を演奏するのか決まってるのか?」
「うん。 紗季がギターで、愛華ちゃんがドラム。 カズ兄はベース。って感じ何だけど、どうかな?」
オレは頷いた。
「ふむ。 其れでいいんじゃないか。 てか、何の曲を演奏するんだ? 曲の選曲は結構重要になるぞ」
愛華の話によると、今現在で三つの選曲が決まってるらしい。
其れは、ゴールデンボンバーの女々しくて。 XJapanの紅。 Supercrllの君の知らない物語。だそうだ。
まあ確かに、盛り上がり系の中に、バラード系があるのはいいと思う。
「全四曲らしいから。 残りの一曲は、練習中に決めよう」
「紅と女々しくては、声が出せるか心配かも」
葵が言うように、女の子に、二つの曲の中盤は厳しいかも知れない。
だが、
「大丈夫だ。 この二曲には、オレも参加するから。 そだな、コラボって感じだ」
「う、うん。 それなら心配ないかな」
葵は、ゆっくり頷いてくれた。
オレは、うし!とばかりに、左掌に右拳を打ち付ける。
「んじゃ、切りの良い所で上がって練習だな。 いや、待て。 音楽スタジオとか如何するんだ?」
「ふ、ふ、ふ。 そこは、わたしにお任せあれだよ」
愛華の話によると、親戚が音楽スタジオの経営をしてるらしい。
先程電話をかけ、スタジオを確保したそうだ。 恐れ入ります、愛華さん。
お化け屋敷を切りの良い所まで完成させ、オレは今後の方針を副リーダーに伝えてから教室を出て、昇降口で靴に履き替え、都内の音楽スタジオに向かった。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
愛華が予約したスタジオは広々した場所であり練習には最適だ。 楽器等の全てが揃っている。
また、楽器の貸し出しもしてくれるらしい。 店長さん。 無料で貸し出しとか、太っ腹です。
早速、演奏の準備に取り掛かかる。
試しに一通り弾いてみたが、腕は鈍ってなかった。
どうやら、皆の準備が完了したらしい。
「んじゃ、最初は、女々しくてからな」
「「「OK」」」
オレの合図で曲が開始された。
練習でこんなに盛り上がるとは予想外だ。 恥ずかしがり屋の葵も『入り込んでる』ので、本番でも周りは気にせず歌えそうだ。
其れから、紅、君の知らない物語も演奏した。 本番までには間に合いそうな感じだ。
ちなみに、最後の一曲は、千本桜に決定した。
「さて、最後にもう一回合わせるか。 其れで、今日の練習は終わりにしよう」
「「「りょうかい」」」
オレの合図で演奏が始まり、また、コラボ出来る場面では、オレと紗季は積極的に声を出す。
全曲の演奏が終わり、この日の練習は終わりを告げた。
オレたち最後の文化祭。悔いが残らないように、全力で楽しもう――。
愛華ちゃん、顔が広い。
ライブ等も、もっと時間がかかるはずなんだが、ここはご都合主義の発動ですな。
和真君たち、メチャクチャ楽しそうだぜ!
ではでは、感想、評価、よろしくお願いします!!