ツヴァイside.
AC:骸城カンパニー・社長室
ツイ「ツヴァイ。」
ツヴァイ「何だ?」
パソコンを操作しているツイが声を掛けてきた。何だ?
ツイ「招待状が届いた様だ。」
ツヴァイ「招待状?」
ツイ「ああ、"下蔑カンパニー"からだ。」
ツヴァイ「...その企業は。」
ツイ「
下蔑カンパニー...色々と黒い噂のある企業だ。まぁ、屍奪一族と繋がっているなら尚更か。そんな企業がウチの会社を社交パーティーに招待するとすれば...
ツヴァイ「絶対碌な事にならないな。」
ツイ「私は他にもやるべき事があって手が離せない。人選や対応は任せる。だが...。」
ツヴァイ「「奴らと契約やらは絶対するな」、だろ?」
ツイ「ああ。」
翌日
下蔑カンパニー・パーティー会場
ツヴァイ「予想はしていたが他にも多くの企業が呼ばれていたか。」
カルギ「ツヴァイ、今回はどうするんだ?」
俺の人選で選んだのはカルギだ。コイツの身体能力は人類を遥かに超えている上、ファイトの腕前なども上々である為、今回の社交パーティーに同伴してもらった。
ツヴァイ「取り敢えず、今は様子見だ。」
カルギ「成程な。にしてもよく
カルギは俺の付けている淡い水色の光を放つ、黒い液晶タイプの仮面について指摘してきた。
ツヴァイ「俺の素顔を晒す訳にはいかんからな。」
カルギ「ま、それもそうか。」
「どうぞ...。」
カルギ「...?」
すると俺とカルギの近くにお盆を持ったメイドの少女が飲み物の入ったグラスを渡してくる。
カルギ「ども。」
カルギはグラスを掴む。
カルギ「...?」
どうしたんだ?
「では...。」
俺とカルギはグラスを受け取ると少女は頭を下げて離れていく。あの少女は下蔑カンパニーの会場中にいるメイドの1人だな。俺はグラスを調べるが毒物は一切検出されない為、グラスを口につける。うん、問題ないな。
カルギ「...。」
ツヴァイ「さっきからどうしたんだ?」
グラスを受け取る時からずっとあの少女を見ているが...。
カルギ「アイツの腕や足...服で上手く隠れてるが酷ぇ傷やら火傷の痕、それと青痣がついてたぜ。」
これは黒い噂が濃厚になってきたな。
ライトside.
今回は下蔑カンパニーから学園宛にパーティーの招待状が届けられ、学園のお偉いさんやスポンサーになっている人達、そして僕や一部の生徒が参加している。
モア「下蔑カンパニー...大企業だけど黒い噂が多い会社よ、学園長はどうして参加したのかしら?」
ライト「学園長の参加理由は下蔑カンパニーじゃなくて参加する企業の中に骸城カンパニーが入っていたから繋がりを持ちたいんだって。」
骸城カンパニーは骸城財閥と"死崩財閥"が協同経営している世界でも上位に入る大企業、カードの制作にも携わっている上、精札都市の開発にも大きく携わっている。このパーティーに参加した他の企業も元々は参加を渋っていたけど骸城カンパニーが参加すると知って参加を決定したらしい。
モア「と言う事はここに来た企業の人達は下蔑カンパニーじゃなくて骸城カンパニー目当てで来たわけね。」
セイバー「そうなるな。」
そう話していると...
「きゃあっ!?」
ライト・モア・セイバー「...ッ!?」
悲鳴が聞こえ
そちらの方へ向かうと、メイドの少女が誰かに突き倒されていた。
「おいおい、こんな大事なパーティーで転ぶなんて、何醜態を晒しているんだい?」
モア「何アイツ...!自分から突き倒した癖に...!」
セイバー「あの少年は確か、この下蔑カンパニーの御曹司の「下蔑サイテ」という者だった筈だ。」
そのサイテという少年があのメイドの少女を突き倒したのか!
「も、申し訳、ありません...!」
モア「っ!何であんなヤツに謝るのよ...!?」
セイバー「恐らくあの少女は下蔑カンパニーのメイド故、逆らう事が出来ないのだろう。」
ライト「そんな...!」
サイテ「そうだなぁ...ここで服を全部脱いだら許してやってもいいかもなぁ...?」
「!そ、それは...。」
サイテ「どうしたぁ?逆らうのかい...?」
「ひっ...!?わ、分かり、ました...。」
サイテ「おいおい、そんなに怯えられたら僕が日頃君に何かしてるみたいじゃないかぁ...他の人達が勘違いしてしまうだろぉ?」
どの口で...!
「うぅ...!」
そうしているとメイドの少女が服に手を掛け始めた、って!?
ライト「止めないと!?」
モア「えぇ!」
僕らは止めようと足を前に出そうとした時、僕らが向かおうとするのを邪魔する様に左右から大人の人達が背を向けて割り込んできた!?
ライト「なっ...!」
大人達「...。」ニヤニヤ
この大人達、下蔑カンパニーの社員か...!僕らの方を見てニヤニヤと笑ってくる...確信犯だ...!
「おいおい...ホントに脱いじまってるぞ...。」
「止めないの...?」
「無理だろ...下蔑カンパニーの連中見ろよ、まるで催し物みたいな感覚で傍観してるんだぞ?」
「下手に庇って目を付けられたくないしなぁ...。」
誰も助けようと動かない...!この大人達、邪魔しようとした奴だけを妨害してきてる...!
サイテ「さぁ!さっさとしなよぉ!」
「う、うぅ...!」
何としても助けないと...!そう思いながら手を伸ばしていると。参加者の中から1つの影が目にも止まらぬ速さで弾丸の様に飛び出した!?
ライト・モア・セイバー「...ッ!?」
大人達「...ッ!?」
他企業の人間「...ッ!?」
ドゴォッ!!
サイテ「げふぉらッ!?」
飛び出した影が彼の顔を蹴り飛ばした...!?その影の正体は...
カルギ「...。」
カルギ...!?
セイバー「何故奴がここに...!?」
それにあの黒いカンフー服は何だ...?そう思っていると彼は近くのテーブルのテーブルクロスを掴むとテーブルの上の料理が乗った食器を一切動かす事なく引き抜いた!?そしてそれを持ってメイドの少女の元に向かった。
カルギ「大丈夫か?」
「あ...はい...。」
彼はテーブルクロスをメイドの少女に羽織らせた。
サイテ「き、きひゃま!!」
!さっき蹴り飛ばされたのにもう戻ってきたのか!でも蹴り飛ばされたからなのかちょっと頬が変形しているね。
「...ひっ!」ビクッ!
カルギ「...。」
カルギは手を横に伸ばしてメイドの少女を守ってる。
サイテ「よ、よくも
カルギ「あんな最低な行為をして笑ってやがる屑を蹴っただけだけど?」
サイテ「う、うるひゃい!お、お前どこの
確かにサイテはあんな奴だけど大企業の御曹司だ...!このままだと彼が...!
「彼は"骸城カンパニー"の幹部ですよ。」
ライト「...ッ!?」
「「「「「...ッ!?」」」」」
サイテ「はぇ...?」
人混みの中から黒い仮面をつけたカルギと同年代と思える少年が歩いてきた。何だ、この何とも言えない不気味さは...!?
ツヴァイ「お初にお目に掛かります。私、骸城カンパニー社長直属秘書の死崩ツヴァイと申します。」
彼は丁寧にお辞儀をしながら自己紹介した。骸城カンパニー...!?彼らが...!?
ツヴァイ「さて...。」
彼が頭を上げた、サイテに顔を向けるとサイテはビクついた...。
ツヴァイ「下蔑カンパニー御曹司、下蔑サイテさん。」
サイテ「...っ!」
ツヴァイ「本日はこの様なパーティーに御招きいただきありがとうございます。にしても貴社は中々ユニークな会社ですね?まさか多くの企業がご覧になられているにも関わらず自社のメイドに対しての脅迫や暴行、猥褻行為、これ程までに契約を結びたくない条件を揃えている会社は他には存在致しませんよ。」
サイテ「そ、それは...!」
ツヴァイ「カルギ、他はどうでした?」
するといつの間にかカルギとメイドの少女の周りに会場中にいたメイドの少女達が集まっていた...!?
カルギ「全員に確認が取れたぞ。全員の身体に証拠となる傷も複数ある。」
ツヴァイ「ビンゴですね。」
サイテ「くっ...!」
ツヴァイ「パーティーにお招きしていただいた事は感謝しますが、この様な事をされておられるなら我々としてはこれ以上貴社と関わりたくないので。」
サイテ「くぅぅぅ...!巫山戯るなぁ!?」
メイドの少女達「...っ!」ビクッ!
サイテ「その女共は奴隷なんだ!!奴隷をどう扱おうが僕の自由だろうが!?君達だってきっと僕の考えを理解できるだろう!?」
サイテは2人を指してそう言った。全員が自分と同じみたいに...!
ツヴァイ「やれやれ、話が噛み合いませんね。」
サイテ「五月蝿い!!こうなればファイトだ!!僕が勝ったらお前ら骸城カンパニーは下蔑カンパニーの傘下に入れ!!」
ツヴァイ「おやおや大きく出ましたね。では、此方が勝った場合は...?」
サイテ「そんな物必要無い!メリットは僕だけが受ける物だ!お前達にメリットなんて与えるか!!」
モア「何て横暴なやつよ!?」
ツヴァイ「ふ〜む、それでは此方が受けるメリットはありませんね。そもそもそちらが申し込んでいるだけで承諾するかは我々が決める事です。もう少し頼み方というものがあるのでは?」
サイテ「黙れぇ!!僕こそが絶対なんだ!!大人しく僕の言う事を聞けよ!!」
ツヴァイ「ですが、こういった賭け事のファイトとなると此方にもメリットがなければフィールドへと移動する事が出来ないのですよね。」
彼が考える仕草をすると何かを閃いた様だ。
ツヴァイ「でしたら、此方が勝った場合、下蔑カンパニーは完全解体していただきます。」
サイテ「なっ...!?」
ツヴァイ「大きな賭けをしたのですからこれくらいフェアですよ。それとも勝てる自信がないのでしょうか?」
サイテ「っ!ふ、フン!いいだろう、僕は寛大だからな!快く引き受けてやろうじゃないか!」
サイテがそういうとカルギが歩いてきたがツヴァイが手を上に向けそれを制した。
ツヴァイ「貴方は彼女達の側にいてあげて下さい。」
カルギ「けどよ...。」
ツヴァイ「側に寄り添う事も、また大切な事です。」
カルギ「...分かった。」
彼はそう言ってメイドの少女達の側に戻った。
サイテ「さっさと準備しろ!!」
ツヴァイ「やれやれ、少しは落ち着いて下さい。」
彼らは互いにデッキを構えた。
ツヴァイ・サイテ「エネミー・ドライブ!アウェイトッ!」
そして彼らと観戦者の僕らはバトルフィールドへと移動する。