ライトside.
サイテ「ぐあっ!?」
彼にトドメが刺され、僕らはフィールドから元の場所に戻ってくる。
セイバー「圧倒的だったな。」
ライト「うん...。」
例の組織が求めてるかもしれないカードを2枚所持していて、カルギや恐らくクララの上司に当たる立場。もしかしたら彼らと奴らは何かしら関係があるのかもしれない...。
ツヴァイ「ファイトでの結果な以上、ここで癇癪を起こしてしまえば貴方の品位にも関わりますよ。まぁ、既に手遅れですが。」
サイテ「くぅぅ...!!」
ツヴァイ「ここには多くの証人がいらっしゃいます。ご自身がなされた悪事の数々、まとめてご清算なされて下さい。」
サイテ「ふ、巫山戯るなぁぁぁぁぁ!!?おい!誰でもいい!!コイツを殺せ!!」
ライト達「ッ!?」
サイテ「そいつを殺せた奴には高待遇を約束してやるッ!!僕をここまでコケにしたお前は絶対に許さないッ!!」
彼の言葉と共に下蔑カンパニーの社員達が懐から取り出したのは...拳銃!?
ツヴァイ「ハァ...約束事すらも守れないとは貴方本当に人間でしょうか?」
サイテ「五月蝿いッ!!黙れぇぇぇッ!!」
そう言って彼も拳銃を取り出した!?
ライト「「セイバー」!」
セイバー「分かっている!」
僕は「セイバー」に指示を出して彼らを止めようとするその時。
ガンッ!
その音と共に下蔑カンパニーの社員の1人の拳銃が弾かれた...!?その社員の目の前にいるのは...!
ライト達「...ッ!?」
サイテ達「...ッ!?」
他企業の人間「...ッ!?」
メイド達「...ッ!?」
ツヴァイ「...。」
カルギ「...。」
カルギが拳銃を蹴り上げていた...!
ドゴッ!
「ぐぼぉ!?」
カルギがそのまま下蔑カンパニーの社員の腹に蹴りを入れると社員は崩れ落ちた...!
「な、何だコイツ!?」
「よくもやりやがったな!?」
他の社員達が彼に拳銃を向けて...!?
カルギ「...!」
すると彼は目にも止まらない速さで駆け走ると次々に拳銃を蹴り飛ばしていく...!
ドガッ!バキッ!ドンッ!
「「「「「ぐわぁぁぁぁぁ!!?」」」」」
それと同時に次々と下蔑カンパニーの社員達の胴体に拳や蹴りを叩き込んで制圧している...!?
「このクソガキがっ!!?」
離れた位置の社員達が彼に向けて発砲した、危ない!?
カルギ「...。」
それに対して彼は焦る様子が無く、近くのテーブルの足を掴んで即席の盾にした!?
「なっ...!?」
カルギ「フンッ!」
「「「「「ガァァァァァッ!!?」」」」」
すると彼はテーブルを力強く蹴り飛ばして発砲した社員達にテーブルをぶつけた!?そして彼はテーブルからいつの間にか取っていたテーブルクロスを持って一塊になっている社員達の方に向かった!
「舐めんなッ!!?」
彼らが拳銃を向けると彼はテーブルクロスを前に広げて姿を隠した!
「それで隠れてるつもりかよッ!!」
彼らは容赦無く拳銃を発砲し、テーブルクロスに穴を作っていく...!
モア「ってあれ?」
ライト「いない...?」
テーブルクロスは風穴が開いていくと同時に床に落ちた。けれどカルギの姿がどこにもなかった!?
「ど、どこに...!?」
カルギ「ここだよ。」
ドゴッ!ドンッ!ダァンッ!
「「「「「ギャァァァァァァァァ!!?」」」」」
いつの間にか彼らの背後に回り込んでいたカルギが彼らの意識も刈り取った!
カルギ「...。」
サイテ「ヒィッ!?」
カルギがサイテを見るとサイテは怯えて尻餅をついていた。
カルギ「後はお前だけだぜ。」
カルギはゆっくりとサイテに近づいた。
サイテ「く、来るなァ!?僕に近寄るなァ!!?」
サイテは錯乱して後退していくが壁に追い込まれた。
サイテ「ヒッ...!ヒィィィィィッ...!」
やがてカルギがサイテの目の前までやってきた。
カルギ「...。」
カルギはサイテを見下ろしている。何て威圧感だ...!
サイテ「あ、あぁ...!あぁぁぁぁぁぁッ!!!」
サイテは悲鳴をあげてそのまま気絶した。
セイバー「何という強さだ...!」
まさかファイトだけじゃ無くて本人の身体能力まで強いなんて...!?
それから暫くして下蔑カンパニーの悪行を捜査する為にファイト・ガーディアンの人達がやって来てパーティーは解散となった。そして僕達は骸城カンパニーの2人と話をする為に元・下蔑カンパニーの一室を使って話をする事になった。
ツヴァイ「改めまして自己紹介を、私は骸城カンパニー社長直属秘書、死崩ツヴァイと申します。」
「これは御丁寧に。私はファイト・ガーディアンの所長を務めている「山砦マモル」と申します。」
テーブルを挟んでツヴァイさんと僕らの組織のリーダーであるマモルさんが対話する。
マモル「ところでカルギ君はどちらに...?」
ツヴァイ「彼にはメイドの方々を連れて先に会社に戻っていただいております。怪我が酷い方やメンタル面が脆くなっている方もいらっしゃいますので。」
マモル「そうですか。」
ツヴァイ「彼方についてはカルギ様とクララ様より話は伺っております。」
マモル「はい、実は我々は正体不明のとある組織の謎を追っています。」
マモルさんは今、精札都市に潜んでいる謎の組織の事をツヴァイさんに話す。
ツヴァイ「成程。」
マモル「そして、その組織は貴方や成上カルギ君、刺水クララ君の持っていた「心象顕身」と呼ばれるカードに対して反応していたと報告がありました。その上でお聞かせ下さい。」
マモルさんは一泊置いて、ツヴァイさんに目を向ける。
マモル「謎の組織の正体、そして「心象顕身」と呼ばれるカードについて、知っている事を教えていただきたい。」
「嘘は許さない」と言わんばかりの雰囲気がこの部屋の空気を圧迫してくる...!
ツヴァイ「謎の組織...ですか。恐らく屍奪一族の事ですね。」
屍奪一族...?
マモル「屍奪一族とは?」
ツヴァイ「簡潔に申し上げますと骸城一族の数ある分家のそのまた分家にあたる存在です。」
ライト達「...ッ!?」
骸城カンパニーを経営してる骸城一族の分家!?それから僕らは屍奪一族についての情報を色々と貰った。その情報を聞いて僕や皆は怒りと悲しみを心に抱いていた、僕らが想像していたよりも多くの人が犠牲となっていて、奴らが使っていた「醜悪なる実験体・トークン」と呼ばれていたあのエネミーはその被害者達の成れの果てであると...。
マモル「成程...屍奪一族については分かりました。でしたら「心象顕身」カードとは一体...。」
ツヴァイ「...。」
どうしたんだろう?
ツヴァイ「申し訳ありませんが、「心象顕身」カードについては守秘義務が存在する為、ご遠慮いただきます。」
ライト達「...ッ!?」
どうして!?奴らが狙っているならそれを利用して何かを企んでいるかもしれないのに!?
マモル「何故ですか?」
ツヴァイ「そもそも申し上げますが我々は互いに信頼関係も何も無い状態。そんな相手に我が社の重要機密を話すと思いますか?」
マモル「...一応は納得しましょう。それともう1つ。私達は貴方方骸城カンパニーと同盟を結びたいのです。」
ツヴァイ「同盟ですか?」
マモル「「心象顕身」カードを持つ貴方方を狙って今後も屍奪一族は襲ってくる筈です。ならば我々も屍奪一族と戦う為に戦力として加わります。それに幹部すらも倒した貴方方の力を是非ともお借りしたい。」
ツヴァイ「そうですか...戦力増強という意味なら魅力的ですね。」
マモル「はい、ですので...。」
ツヴァイ「その前に、1つ、お聞かせ下さい。」
マモル「...?」
ツヴァイ「貴方方は死奪一族をどうしたいのですか?」
マモル「どういう意味ですか?」
ツヴァイ「そのままの意味です。」
マモル「...我々は奴らを捕まえ、今まで犯して来た罪を確りと清算させるつもりです。」
ツヴァイ「それだけですか...?」
マモル「それ以上に何があるのですか。」
ツヴァイ「いえ...。」
そう言ってツヴァイさんはマモルさんと僕ら全員に顔を向ける。
ツヴァイ「我々の方針は屍奪一族を捕まえ、徹底的に苦しめた後に
マモル「なっ...!?」
ライト達「...ッ!?」
始末だって...!?
マモル「何故ですか!?」
ツヴァイ「彼らの所業は決して許してはならない一線を簡単に超えてしまった。そしてそれを何度も繰り返し、到底許してはならない存在となったのです。その為、人類の今後の為にも我々は悪虐を繰り返す屍奪一族の始末を決定致しました。」
ライト「...ッ!」
ツヴァイ「ああ、御安心を彼らによって無理矢理戦わされている方々は被害者ですので例外です。」
マモル「しかし、命を奪う様な事は...!!」
ツヴァイ「彼らは最早、生きる資格を持つ事すら烏滸がましい存在にまでなってしまいました。」
ライト「待って下さい!」
モア「ライト...?」
ライト「他に選択肢は無いんですか!?」
ツヴァイ「残念ですがこれが我々の選択です。」
ライト「確かに奴らは許せません!でもそうしてしまったら今度は貴方方が!!」
ツヴァイ「誰かが汚れなければ明日はありません。確りとした決断をしなければ手遅れになってしまいます。しかし、これで漸く分かりました。」
ライト「...?」
ツヴァイ「覚悟無き貴方方は我々とは相容れないという事です。」
ライト達「...ッ!!」
覚悟が無い...!?僕達が...!?
ツヴァイ「彼らは人の命を自分達の役に立たせる部品程度にしか思っていません。ならば彼らがこれ以上愚行という名の罪を重ねない為にも間引く覚悟を持たねば、誰かを失う事になります。」
そう言って彼は立ち上がってドアノブを握った。
ツヴァイ「くれぐれも我々の邪魔をしない様、お願いしますね?」
そして彼は部屋から出ていった。