ただの普通の一般人がISに乗ってみた。   作:酢酸

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やっぱり風邪なんて引くべきじゃないと思った今日この頃。


昼休み

なぜか決闘宣言をされ、気分がげんなりとしたまま授業を受け、昼休みを迎えた。

 

「頭いてぇ・・・。」

「りょうちゃん、大丈夫~?」

「あぁー無理かも・・・。」

 

これがIS学園の授業。ほとんど異世界の出来事じゃねぇか。

ISの基礎理論なんざわけわかんねぇし。PIC?インターフェイス?わかるか!!

確かに入学前に六法辞典みたいな参考書を渡されたけどよ、入学1週間前だぞ!勉強できるか!

おかげでまったく授業についていけなかった。ちなみに織斑一夏を見ると頭から煙を吹いていた。俺より酷いようだ。

 

「あれ、今って昼休みだよな?」

「そうだよ~。」

「飯食いにいかねぇとな・・・。」

 

と言いながらもなんとなく気力がわかずしばらく座っていると俺に向かって織斑一夏が歩いてきた。

 

「えっと・・・君が木瀬亮太君だよな。」

 

初対面だからか若干緊張した感じで俺に話しかけてきた。いや、でもさっきのセシリア・オルコットは初対面のくせしてなかなかの言いようだったけどな。

 

「ああ、そうだ。あと敬語はやめようぜ。せっかくの男二人なんだからよ。」

「・・・そうだな。俺も敬語苦手だし。これからよろしくな、亮太。」

「おうよ。」

 

適応早いな。いや、俺もその方が楽なんだけどよ。

 

「昼飯食いに行こうぜ。ここの食堂うまいんだってよ。」

「ん・・・じゃ、行くか。」

 

一夏の誘いにのる形で俺は食堂に行こうと立ち上がると、一夏が「ちょっと待っててくれ。」と言って窓際の席の女子へ歩いていき、何かをしゃべっている。

 

「なんだありゃ?」

「篠ノ之さんだよ~。いっち~の幼馴染なんだって~。」

「へ~。」

 

つか本音ちゃん、一夏にもあだ名つけてたのね・・・。

なにかもめている感じだったが、一夏がその篠ノ之さんの腕をつかんでこっちに向かってきた。手をつかまれている女子は一見不機嫌そうな顔をしているが、どことなく嬉しそうである。

 

「おーい亮太。食堂行こうぜ。」

「・・・一夏、お前なかなか大胆だな。」

「何がだ?」

「いや、こっちの話。本音ちゃんも行く?」

「うん、私も行くよ~。」

「あ、私も行く。いいかな、木瀬君?」

 

いきなりショートカットで活発そうな雰囲気を放っている女子が急に入ってきた。俺以外の全員は知っているようだが、俺は初対面なので知らない。

 

「あ、そっか。自己紹介の時木瀬君いなかったもんね。私は相川清香、よろしくね!」

「ん、よろしく。」

「さあさあ、早く食堂に行こー!」

 

そう言って相川清香は腕をあげて俺たちの先頭に立った。

相川清香、なかなかに活発な女子らしい。

 

 

 

 

 

そんなこんなで食堂についた。さすがIS学園の食堂、かなりの広さである。さらに昼時という事もあってなかなかに混雑していた。

そして俺はここであるカルチャーショックを受ける事になる。

 

「・・・・・・。」

「どうした?早く買えよ、亮太。」

「・・・・・・おい、これはなんだ?」

「「え!」」

 

そこにいた全員の声がハモった気がした。

俺の目の前にある「これ」。一見自動販売機のようにも見えるが飲み物がプリントされているわけでもなく、逆になぜか「日替わり定食」や「かつ丼」などと言った食い物の名前のがついたボタンがついている。

 

「亮太・・・・・・食券販売機知らないのか?」

「そんな名前なのか・・・。」

「マジか・・・。」

「なんと・・・。」

「本当に・・・。」

「あはは・・・。」

 

みんなから若干憐みの目を向けられた気がしたがスルーすることにしよう。

 

「仕方ないだろ。俺の地元は田舎なんだよ。」

 

俺はポケットから財布を取り出す。

まあ、見た感じ自動販売機と同じだろ。金を入れてボタンを押すとそれが出てくると。

俺は少し思案し、「味噌ラーメン」を選択した。ボタンを押すと1枚の紙がパラッと落ちてきた。

 

「・・・なんだこれ?ラーメン出てこねぇぞ。」

 

そう言った時、俺以外の全員が肩を震わせていた。

 

「おい、一夏。これ壊れてるぞ。」

「・・・くく・・・うん・・・そうかもな・・・!」

 

なぜか顔を下に向けて肩を震わせている。それが一夏だけではなく全員だった。

 

「・・・なんだよお前ら。」

「・・・ふふ・・・ふふふ・・・!」

「あは・・・ははは・・・!」

 

なんだこいつら笑いやがって。何もおかしい事ないだろ。

みんなが下を向いている中で篠ノ之さんはじっと俺の方を向いていた。そして目があったが、すぐにそらされた。

 

「・・・・・・ふっ!」

 

そしてなぜか笑われた。

 

「おいお前ら、いい加減にしやがれ!なにがそんなにおかしいんだよ!!」

「ははは・・・あははは・・・!!ほ、本音、教えてあげて・・・!」

「ふふふ~♪」

 

相川清香がそう言い、本音ちゃんが俺の元に来て、耳元である衝撃的な事実を伝えた。

 

「ガチ・・・・・・?」

「うん、そうだよ~。」

 

その事実を知って、俺は顔を真っ赤にした。

 

「恥ずかしい・・・・・・。」

 

味噌ラーメンを受け取り、俺たちはテーブルに座った。

まさかあれは実物がでないなんて。なんとあれは出てくる食券を食堂のおばちゃんに出さなければいけないらしい。どうやら俺は少しずつ都会に溶け込んでいるようだ。

 

「いやーまさか使い方を知らないとはな。」

「言っただろ、俺の地元は田舎だからこういうのないんだよ。」

「だからって言ってもねぇ。」

 

散々な言われようだ。このままではずっとこれをいじられてしまう。ここは多少強引にでも話題を変えねば・・・!

 

「そういや俺、あんたらの名前知らないんだよな。自己紹介してくれると助かるな。」

「ん、そういや亮太は自己紹介の時いなかったんだよな。」

「そうだね、せっかくだし私たちだけでもやろうか。」

「おお~。」

「うむ、そうだな。」

「じゃあ私から!名前は相川清香、ハンドボール部です!よろしく!」

 

相川清香、もとい相川は元気よく声をだして自己紹介をした。

 

「私は布仏本音だよ~りょうちゃん~。」

 

特徴的な間延びしたしゃべり方で自己紹介をする。

 

「私は篠ノ之箒だ。よろしく頼む。」

 

なぜか武士を想像させるような女子である。心なしか目つきも鋭い気がする。ん、篠ノ之?

 

「じゃあ、俺は・・・。」

「ねえ?篠ノ之さんって篠ノ之束の家族かなんか?」

「・・・・・・あの人は家族なんかじゃない!」

 

テーブルをたたいて大声で叫ぶ。周りの人の視線がこっちに集まる。

 

「・・・なんでもないっすよ、お気にせず。」

 

とこっちを見ている女子に言ってみる。訝しげな表情を浮かべながらも視線は外してくれたようだ。

 

「・・・なんかごめんね。」

「・・・いや、こっちもすまない。」

「まあまあ、せっかくのお昼だし食べようよ!」

 

どうにも相川がなんとか盛り上げようとしてくれる。なんとも助かる。

 

「そうだね~ちゃんと食べようね~」

「て、本音。それパフェばっかりじゃん。」

「私のお昼だよ~。」

「重っ!」

 

二人の会話で雰囲気が少しずつ良くなってきた。

 

「悪いね、本音ちゃん。」

 

耳元で本音ちゃんに言う。

 

「ん、なんの事~?」

 

本音ちゃんはパフェをほおばりながらきょとんとした顔で言う。どうやらそんな気はなかったらしい。相川に目を向けるとウインクをしていた。どうやらその気はあったらしい。

 

「あ、俺の自己紹介まだだ。俺は、」

「お前はいいや、知ってるし。」

「ええ!俺の扱いひどくね!?」

「うるせぇ、散々ニュースで見たわ。」

 

そう言いながら俺はラーメンをすすった。




多分次は来年になるでしょう。
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