TSして承認欲求爆発しちゃった俺がガチ全能系クラスメイトに愛されて幸せになっちゃうまで   作:あるふぁせんとーり

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裏4話「夏の空気は自由にする(その1)」

「黑谷ちゃん、明日明後日って空いてる?」

 

「空ける」

 

「怖いよ目が。……それで、千葉の方のスパホテル?みたいなの行く予定だったんだけど、父さんがちょっと体調崩しちゃって。良かったら一緒にどう?」

 

 

 なんと、白山くんからのお泊りのお誘い。

 

 こんな巨乳美少女からのワンナイトのお誘いなんて薄い本が分厚くなってしまう。

 

 まあ唯一残念なところを上げるとすれば全年齢なことくらいか。

 

 私は明日入っていた再従兄弟の結婚式を来週に先送りし、「絶対行く」と二つ返事で頷いた。

 

 

「……あ、ちなみに白山くんのパパは大丈夫なの?」

 

「うん。たまたま母さんが遊びに来る日だったから」

 

「そっか、ならいいや」

 

「父さんが熱出す30分前に遊びに来るって連絡来たんだよね」

 

「見聞色?」

 

 

◇◇◇

 

 

 というわけで横浜駅からバスに揺られ、アクアラインを通って1時間ちょい。

 

 残念ながらバスジャックなどのアクシデントもなく、私達は無事にホテルへ到着した。

 

 

「……へぇ、すごい。今のチェックインってカウンターじゃなくて機械でやるんだ」

 

「みたいだね。やっぱり新鮮?」

 

「うん。うちは大体ラウンジか専属のスタッフさん付けてもらうから」

 

「お嬢様育ちがよぉ」

 

 

 そんなこと言いながらピッピッと端末を操作し、手早くチェックインを終わらせていく白山くん。

 

 ふと非常に正直で誠実で人間らしい人道的な考えが浮かび、私はちらっと彼女のプールバッグを覗き込んだ。

 

 

「あ、気になっちゃう?黑谷ちゃん」

 

「はい。超気になります」

 

「もうちょい隠さない?性欲」

 

 

 そして白山くんはため息を吐くと、僅かに顔を赤くして言った。

 

 

「……買っちゃった。黒ビキニ」

 

「……え、ホントに?」

 

「えっと……そのぉ……父さんがいるから自重する予定だったんですけどぉ……」

 

 

 顔を真っ赤にし、俯きながら告白してくる白山くん。

 

 どうやら承認欲求モンスターの彼女だろうと布面積の少ない水着というのは流石に恥ずかしがるに値するものだったらしい。

 

 まあ板挟みの末負けちゃったんですけどね。

 

 か〜わい〜♡

 

 

「プールサイドの主役にでもなるつもりなの?白山くん」

 

「……まあ、その……」

 

「ふふっ、まあいいや。私、楽しみにしとくね」

 

 

 それから30分後。

 

 

「でっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ」

 

「そっちもそっちでヤバくない?黑谷ちゃん」

 

 

 あー、いけませんいけません。

 

 これでは対象年齢が変わるどころか重桜所属が増えてしまいます。

 

 ソシャゲでしか見たことない前に金具のあるタイプの黒ビキニ、そして布と直交する谷間を目に焼き付けざるを得ないでしょうこの状況では。

 

 もはやデカメロン通り越して痴愚神礼讃の愚神礼讃抜き。

 

 痴。─白山くんの胸部の運動について─

 

 あーもう駄目。

 

 脳内でサカナクションが歌い出した。

 

 

「多分心の中で好き放題は言ってるんだろうけど黑谷ちゃんも女子高生が学校と一切関係ない白スク水着てるのだいぶフェティッシュだからね?呪物崇拝だよ呪物崇拝」

 

「あ、ちなみに長手袋とサイハイソックスもあるよ」

 

「プールを撮影会かなんかだと思ってるの?」

 

「いいじゃんそれで。自分も含めて誰かに見られるために着飾るのが人生なんだから」

 

「哲学で誤魔化すの卑怯じゃない?」

 

「まあまあそんなこと言わないでよ。水着代として今回のお代は全部私が持ってあげるからさ」

 

「もう父さんからクレカ受け取ってまーす」

 

 

 貢ぎチャンス逃したか……。

 

 

「お金って大切なんだよ、黑谷ちゃん」

 

 

 そして白山くんは小さく息を吸って、ゆっくり吐いて、意を決したようにロッカーを締めた。

 

 

「……よし、行くぞ、黒ビキニデビュー!」

 

「おー!」

 

 私の白山くん、見せつけるぞ〜♡




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