TSして承認欲求爆発しちゃった俺がガチ全能系クラスメイトに愛されて幸せになっちゃうまで   作:あるふぁせんとーり

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第44話「全額黑谷ちゃんの奢り(その2)」

「めんそーれ、白山くん」

 

「めんそーれはどっちかというとただいまじゃなくておかえりだよ黑谷ちゃん」

 

 

 大体3時間弱の空の旅を終え、わたし達は那覇空港に到着した。

 

 並んでスーツケースを転がしながら歩く館内には紅芋タルトや海ぶどう、マンゴーにパイナップルなんかの南国フルーツなどなど、食欲そそるグルメ広告が盛り沢山。

 

 

「ふふっ、機内食も食べたのにまだお腹ペコペコ?」

 

「あ、ううん。まだいいかな」

 

「そっか。ならホテルで遅めのお昼って感じだね。個タクの時間もそろそろだし」

 

 

 そう言って黑谷ちゃんはわたしの手を引き、大きな水槽のある到着ロビーから外に出る。

 

 先生が前、キャンプで乗ってきたのと同じか、少し厳ついアルファードが停まっていて、白髪をオールバックにまとめた紳士然とした壮年の男性が扉の横に立っている。

 

 彼はわたし達を見つけると、おもむろに頭を下げた。

 

 

「お待ちしておりました、黑谷様。この度は沖縄へようこそいらっしゃいました」

 

「はい。3日間よろしくお願いします」

 

「よ、よろしくお願いします……!」

 

「はい、こちらこそよろしくお願いいたします。わたくし、運転手の山城と申します」

 

 

 そして山城さんはわたし達の荷物をトランクへ積むと、後部座席の扉を開ける。

 

 やけに大きな車体に対し、後部座席は2つだけなのがちょっと面白かった。

 

 

「冷蔵庫の中のドリンクはご自由にお飲みください。お持ち帰りいただいても構いません」

 

「わ、グァバ!わたし好きなんだよね〜」

 

「それじゃあ、予約の通りに恩納村の方まで。高速はバンバン使っちゃってください」

 

「かしこまりました」

 

 

◇◇◇

 

 

「それじゃあ、明日の朝、美ら海水族館行く時にまた」

 

「ありがとうございました〜!」

 

 

 去っていくアルファードの背を見送り、わたしはチェックインのためにカウンターへ向かう黑谷ちゃんについていく。

 

 やっぱりこっちもオンシーズン、羽田程ではないにしろ人は沢山だが、わたし達のような未成年がぽつんと2人というのはまあいない。

 

 というか内装とか見る感じ、これ相当お値段張る感じじゃ……?

 

 

「私、黑谷アメはドン引きするくらいお金持ってるって何度言えば分かるの?白山くん。そういう常識人なとこも好きだけど」

 

「……なんかさ、黑谷ちゃん魔法使わないよね。こういうとこで」

 

「そりゃそうだよ。魔法ってのは金とかじゃどうにも出来ない時、あとは面倒な時だけ使うの。金で解決できる問題なんて下らないし」

 

「……これ以上聞くのやめよ……」

 

「大丈夫。まだ3桁は使ってないから。……多分」

 

「せめて把握はしなよ……?」

 

「まあまあ」

 

 

 何がまあまあだよと思いつつ、1円も支払わずこんな豪華な旅行が出来ると考えたら一体何を憂う必要があるのかとわたしの中の悪魔白山セイが囁いてきて、天使白山セイも美少女が美少女に貢いでるんだからパパ活とは話が違うとそれに便乗する。

 

 

「ほら、天使も悪魔もそう言ってるんだから、何も遠慮なんていらないでしょ?」

 

「……ちなみにこれは魔法だったり……」

 

「しないよ?」

 

「ああ、だいぶ毒されちゃったなわたし……」

 

 

 ということで黑谷ちゃんの取ってくれたスイートルームへ。

 

 窓を開けると心地良い潮風が吹き抜けるオーシャンビューの角部屋にはテラス付き。

 

 そして隣には生まれたままの姿の黑谷ちゃんが……生まれたままの?

 

 

「ふふっ、何その顔。プール行くなら着替えないと。でしょ?」

 

「いや、その……それでテラスに出るのは犯罪に近いのでは……?」

 

「え〜、そんな生意気言う白山くんはこうしちゃお」

 

「……!?……へ、いや……は?いや、その……今何した?」

 

「何って、指パッチンで服を全部脱がせただけだが?」

 

「今なろう系の話じゃなくて……って、早く中入んないと……!!」

 

「え〜、いいじゃん、()()()私しか見てないんだから」

 

「何か怖いってその言い方……!」

 

「ということでみんな、次回はプールだよ。お楽しみに」

 

「ちょっ、また変なこと言って……」

 

「おーしまい」




別に関係はない黑谷ちゃんのヒミツ:給食の余り物じゃんけん無敗
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