機動戦士Ζガンダム異伝 エグザベ・オリベ戦記 作:1スレ130番より愛を込めて
こんばんはー!!皆さん毎度ごひいきにしてもらって、ありがとうございます!水の星どうでしょうのお時間でございますよ!
前回、我々はアムロさんに最低限のキャンプのイロハを教えていたところ、なんと大変!!
このユーコン川のカヌーキャンプ!フジムラの我欲で立てられた企画だと判明してしまいました!
横領だ、番組の私物化だ、と騒ぐアムロさんを横に「漢!フジムラ」はカメラの前で、堂々と土下座をしたわけでございます。
しかぁーし!その土下座の場でフジムラは再度、口を滑らせてしまって。
「ゲーツさんエグザベさんを巻き込んでしまい」
アムロさんも、これには怒髪衝天してしまったわけでございます。
さてさて、ユーコン川のゲストもとい生贄の、ゲーツさんとエグザベさんは一体どこに?
皆様の目でお確かめください!どうぞ!
アムロ「本当に、本当に、大馬鹿野郎…フジムラ、大馬鹿野郎だぞ、お前は。」
フジムラ「いや、そうはおっしゃいますけどね、アムロさん。ユーコン川ですよ!全人類の夢の、キャンプとカヌーの聖地ユーコン川!!もう!これは、逆にお誘いしないと失礼ですよ。そうでしょー!!この雄大で野生地あふれ、時には人食い熊もオオカミの群れも出没するかもしれないユーコン川を、アムロさんが独り占めにするなんて!!失礼でしょー!ユーコン川にぃ!みんなで、一緒に楽しみましょーよー!」
アムロ「最っ悪だ。本当の本当に、フジムラ、お前は最悪だぞ!最悪の権化だ。俺は庇わないからな。知ってるのか?分かってるのか?フジムラ、ゲーツは地球出身だからともかく!エグザベは宇宙生まれの宇宙育ちだぞ。地球にも追悼式典とか慰霊式典とか講演会とかでしか降りてないんだぞ。それを、いきなり、やれカヌーだ、やれキャンプだって誘って…いや、騙してユーコン川まで連れてくる気なんだろ?〇〇〇〇(共和国軍)だって●●〇〇(ヴェルザンディ)だって、黙ってないぞ。」
フジムラ「いやいやいや、アムロさん、言い過ぎですよぉ!!こちらも、ゲストのお2人を騙してなんかいやしませんよ。ちゃーんと言いましたよぉ!アムロさんと一緒に、キャンプしましょう!って。」
アムロ「……俺と比べて、どれだけの情報を与えたんだ?」
フジムラ「こちらも連邦軍の広報の、れっきとしたお仕事ですからねぇ。お2人には、キャンプしましょう、準備も計画もこちらで全部します!とだけ言いました。」
アムロ「馬鹿、馬っ鹿じゃないか!それで、2人ともノコノコ来るのか?この、地獄に?たった、それだけの情報で??」
フジムラ「そうですよねー!アムロさんとは違って、お2人とも二つ返事で引き受けてくれましたよぉ!あんまり、あっさり許可が下りちゃったんんで、私らも拍子抜けしちゃいましてねぇ。……逆に、逆にですよ、アムロさん。アムロさんが騒ぎすぎ、なだけじゃないですかぁ?」
〈カーンッ!〉(殴りかかるアムロさんと逃げ回るフジムラ)
フジムラ「いやぁ…まあねぇ。確かに、エグザベさんにはちょっと悪いかなぁ…なんて思わなくもないんですよ、我々も。だって、あの人、キャンプに喜んじゃって、出演料いらない、なんて言っちゃってますからねぇ。言質、貰っちゃった!いやぁ!悪いなぁ!!ウワーハッハッハッハー!!」
アムロ「」(絶句)
アムロ「出演料、いらない?いらないって言ったのか、あの人!エグザベ!正気か?!」
フジムラ「はいはいはい、そーですよー!ちょうど休暇も重なるうえに、休暇前には日本の大分に用事があるそうで、既に地球に降りてきてらっしゃるとか、なんとか。いやぁ、助かりますねぇ。このお話をねー、広報部と情報部でしてたら、もう我々の可愛い部下がですねぇ、ヌーッとやってきて、まあ色々やりあった後に、ゲーツさんを推薦してくださってですねぇ。……ゲーツさんは出演料ロハじゃないんですけど、それは、まあまあまあまあ!」
アムロ「エグザベの危機感は、本当にどこにいってるんだ?いつ働くんだ?」
フジムラ「いやあ!本当にそれはそうですよねぇ。エグザベさん、あの人、頼んだら、ほいほい付いてきますよ。生まれたての仔犬より警戒心ないんですから。私らとしては楽で助かりますよねぇ。うちの口うるさいMSオタクと違って、キャンキャン言わねーもん。」
〈カーンッ!!〉(珍しく本気で殴りかかるアムロさん、慌てて止めるスタッフ、大笑いするフジムラ)
アムロ「それで!どこで!どう!合流するんだ?!安全なんだろうな?2人とも!!エグザベも!ゲーツも!」
フジムラ「当たり前でしょー、ゲストですよぉ!大事な大事なゲストのお2人とは、明日の朝に、ここで合流です!2人とも……いや、特にエグザベさんは、とーっても楽しみにされてましたよぉ!アムロさんとゲーツさんとキャンプできるって嬉しそーでしたよぉ!!いいんですか?エグザベさんが来られた時に、地球生活の先輩面さえできないアムロさんでいいんですかぁ?テント立てるのにも手間取っちゃって、火起こしもライターでしかできない初心者、丸出しでしたけどぉ!!カヌーもエグザベさんより下手だったらどうするんですかぁ?地球在住歴の長いアムロさんがキャンプ下手糞だったらぁ?あの人も流石に不安に思われるんじゃないかなぁ?」
アムロ「俺の付け焼刃のキャンプ技術は、エグザベもゲーツも気にしない。俺も2人にはカッコつけないことにしている。友人だからな。フジムラの安い挑発には乗らない。」
フジムラ「……なーんて言いながら、テントを気にしてるのがアムロさんなんですよねぇ。いいですよぉ!もう一回練習しましょうねー!私らも鬼じゃないですからね、お手伝いしますよー!」
≪アムロさん、初めてのカヌー≫
フジムラ「はい!アムロさんがスムーズにテント設営と収納をできるようになるまで30分かかりました!!実に早い!もう、お手本に使っていいくらいに綺麗にできましたねー!こう言うところ見ると、アムロさんはやっぱり天才だなぁ、なんて私らも思っちゃうわけですが!まあ、そのアムロさん本人は岩の上でバテているわけで。形無しですねぇ。」
アムロ「」(仰向けで力なく右手を上げる)
フジムラ「ままままま、アムロさんは大丈夫でーす。慣れない作業は疲れますからねー。ちょちょっと休んでもらったら、いよいよ、私待望のカヌーの練習に移りまーす。聞いてますか?アムロさーん!休憩終わったら、いよいよカヌーに乗りますよーぉ!もう、夕方の6時近くですよぉ!カヌーの練習の終えるまでお夕飯もお預けですからね!私らもお夕飯、食べられないんですからね!」
アムロ「」(仰向けで力なく右手を上げる)
フジムラ「……さて、ここで視聴者の皆様にカヌーとは何ぞや!と言うのを…ユーコン川を守る会のスクーカム・チャーリーさんから説明していただいて、その間に私らも一休みしますんで。はーい!あとはお願いします。おやすみなさーい。」
〈フジムラ、アムロさん、まさかの就寝!!〉
〈スクーカムさん、必死のカヌー解説!台本無し!!世界初!まさかの身振り手振りによるカヌー解説!〉
フジムラ「…おはよーぉございまぁす!只今、夕方6時半でぇ、ございます。この真昼間のような明るさで、夕方の6時半なんですよ!いやぁ、今、大変、大っ変、背中が痛いですねぇ。これでも、私はマットの上に寝転がってたわけですが、マットの上でも背中が痛い。涙が出そうです。ところで、どうです?岩の上でバテてたアムロさん、具合のほどは?」
アムロ「」(黒目だけがぼんやり空を見てフラフラ立っているアムロさん)
フジムラ「まあ、駄目そうですけど、もうね、時間もないんでね、無理やりにでもカヌーに乗ってもらいますよー。はいはいはいはい。これがアムロさんのライフジャケットと、救命浮袋です。こっちの浮袋は水に触れるだけででっかい浮き輪が出てきますんでね、絶対、絶対に濡らさないでください!!お値段高いんで!使わないように頑張りましょうねー!はいはいはい!ライフジャケットも正しく着用しましょうねー。はーい、アムロさーん、両手を上げてくださーい。ここをね、この手順で着ないとフィットしないですからねー。覚えてくださいねー!」
アムロ「」(されるがままライフジャケットを着用させられるアムロさん)
フジムラ「はーい、できましたよー!これが、ライフジャケットの正しい着用方法でーす!いいですかー?アムロさぁん!!ユーコン川の現在の水温は大体3℃。3℃しかありません。この水温だと、2分、つまり、120秒、水の中に入ってたら命に係わりますからねー。」
アムロ「120秒…………は?120秒だと?フジムラ、無謀だろ?俺は、カヌーなんて生まれて初めて見たんだぞ?それを?120秒、水に浸かったら、命に係わる川で?さっき、つい、さっきも思ったより流れが速いとか言ってたな?」
フジムラ「まあまあまあまあ、カヌーもボートですから!ボートとかカヌーは水に浮くようにつくられてますから大丈夫ですよぉ!もうここまで来てるんですから、腹括んなさいよぉ、男でしょー!」
スクーカム「川の中の岩とか流木とかに引っかからないようにすれば、大丈夫大丈夫!!キッズもチャレンジしてます!平気です!」
フジムラ「ですって!ね、アムロさん、大丈夫でしょ?」
スクーカム「後追いするエレボートにもAEDと救急箱があります!前に失敗した人もこれで助かりました!」
〈無言でフジムラをどつくアムロさん〉
フジムラ「大丈夫です、大丈夫です。落ち着いてください、アムロさん。前に失敗した人は流木でカヌーがひっくり返って、そのまま、もとの体勢に戻るのに失敗しただけって報告書で読んでます。スクーカムさん達の指示に従えば、なーんも問題ないんですよぉ!」
スクーカム「もし、流木とか水の中の岩とかの障害物にひっかかったら、障害物の方に体を寄せてください。それだけで大丈夫です。むしろチャンスです!良い絵が撮れます!」
フジムラ「いやぁ、はっはっはー!スクーカムさんも順応が速い。早くも我々水の星どうでしょう班に馴染んできましたねえ。そうです!良い絵、撮りましょう、撮りましょう!アムロさん、男は度胸、物は試し!!夢に見たまでカヌー!」
スクーカム「人間って本能的に、物にぶつかると、物と反対側に避けてしまうんですけど、カヌーではぶつかった物の方に向かえば大丈夫です。転覆しません。転覆しても120秒以内に元の体勢に戻れるように、今のうちに練習します!大丈夫です。このユーコン川のカヌー講師はプロです!元軍人です!救命措置もばっちりできます!」
アムロ「」(絶句)
アムロ「…初心者に言う言葉か?これが?なんで、広報部はこの企画を通したんだ?連邦軍は頭がイカれてるんじゃないか?」
フジムラ「今更なんです?改まって。当たり前でしょー。我々が懲戒免職やら除隊になってないんですよー!当たり前でしょー!ほらほらほらほら!カヌー乗りますよー!あ、アムロさんが前で、私が後ろですからね!私の気が向いたらねー、交代しましょーねー!」
スクーカム「カヌーは前の人がエンジンなんです。しっかり漕いでください!後ろの人は操縦者です。漂流物や岩にぶつからないように、しっかり川や湖を観察してください!」
アムロ「…いや、どう考えても、俺が後ろだろう!髭ダルマ!なにを楽しようとしているんだ!俺が、操縦するほうが!安全だろ?!生存率を考えろ!こっちはMSのパイロットしてたんだぞ!」
フジムラ「アホ言わないでください、アムロさん!あんたは20代、それに対して私はもう50になろうってんだから、あんたが重労働するのが当たり前でしょー!年功序列ですよぉ!カヌーの後ろは、譲りませんからね!」
〈カーンッ!!〉(互いの襟首をつかみ合うアムロさんとフジムラ)
アムロ「この髭ダルマの存在そのものが地球連邦の腐敗の象徴だろ?!」
フジムラ「ニュータイプとか言うオカルトにハマっちゃった陰謀論者の天才パイロットにはわからないでしょーねー!MSも人体も同じなんだよお!!年代物は思い通りに動かなくなるのっ!こちとら、40過ぎてから肩も碌に上がらねーんだ!あんたもいずれこうなるからな!天才パイロットだろーが、ニュータイプだろーが、老いからは逃げられねーからぁ!」
アムロ「髭ダルマがカブトムシみたいな食生活してるからだろ!!暇があれば甘いものと甘いコーヒー飲んで!軍人かそれでも!鍛えなおせ!それか、健康診断で引っかかって再検査になってしまえ!この、カブトムシ!!」
フジムラ「なんだとぉ!おい鈴虫!!鈴虫みてぇな髪の色しやがって!!」
〈あまりに突然なフジムラの暴言に、笑うしかできないアムロさん〉
アムロ「カブトムシ!ちょっと、フジムラ、おまえ、ハハ、髪の色って……俺の髪と同じ髪色の人間が全世界に何十億人いると思ってるんだ?フジムラ…ハハハハ…それをおまえ、俺に上手く言い返せないからって鈴虫呼ばわり…ハハ…これは、とんでもない愚かな発言だぞ、カブトムシ・フジムラ…もう、本当に。俺への対抗意識だけで、フフ、もう笑うしかないだろ。フフフ、全世界の何十億人も、一気に敵にして…この馬鹿っ!ハハ!」
フジムラ「いいですよ、いいですよ!何十億人が敵にまわろうが知ったことじゃねーんだ!こちとら長年の夢のユーコン川まで来て、今からカヌー乗るって言ってんだから!!それを、だ!ちょっと言い負かされた程度で、後ろシートをアムロさんみたいな若造に譲るなんて言ったら、そら全世界の40歳以上の人間が私を後ろから刺しに来るから!もうもうもう、白髪も混じり始めて髪の色とか知ったこっちゃねー世代は絶対に私に味方しますからね!鈴虫は鈴虫どうしで合唱でも輪唱でもしてりゃあいいんだっ!」
〈とうとう根負けしてカヌーの前の席に座らせられる、笑いが止まらないアムロさん〉
アムロ「人間、こうなったらもう、お終いだな、と、フフフ、思わせるカブトムシは、逆に、フフ、逆に凄い。もう、ハハハハ。人間、こうはなりたくない。カブトムシになったらダメだ。フフ。」
フジムラ「ほら、鈴虫!笑ってるから、パドル忘れてんだ!鈴虫程度の脳みそしかねーのか?!」
アムロ「いや、フフフ、いや本当に悪いんだが、フジ、いやカブトムシ。カブトムシに罵られてるかと思うと、ハハハ!全然腹も立たなくて。フフ」
フジムラ「はいはいはいはい!カヌーの練習始めますよぉ!容赦しねぇからなあ!若造相手に、鈴虫相手にね負けられないの!カブトムシも!!」
〈スクーカムさんのカヌーと共に湖で熱心なカヌーの練習をするアムロさんとフジムラ〉
〈現在時刻、夕方7時!!〉
カメラマン「いやー、それにしても前に進みませんねぇ、あのカヌー。」
スタッフ「あれ、前も後ろも息があってない上に、ちょっと水にビビってるんですね。2人ともパドルが時々、水の上掻いてますよ。ああ、水が冷たすぎるんだ。飛沫も冷たいんですね。フジムラ隊長、悲鳴上げてますよ。」
カメラマン「地味で退屈な絵だね。ちょっと、どっちか水に落ちねーかなー?」
スタッフ「また上の人に怒られますよ。まだ4泊はあるんで、そこに期待しましょう。」
カメラマン「どうにも、地味で退屈な絵だ。明日来る2人でなんとかなるのか?この絵面。」
スタッフ「最悪、エグザベさんに頼んで水に落ちてもらいましょうよ。ここから4日、この絵じゃ、視聴者どころか上の人も納得しませんし。」
カメラマン「そうね。……いやー、暇な絵だなぁー。あのカヌー、回転しだしてるんだもの。あれ、水の中に回転しねーかな?」
スタッフ「また無茶言って。」
≪アムロさん、初めての就寝!!≫
アムロ「フジムラ、明るすぎるんだが?アイマスクとかないのか?」
フジムラ「あるわけないでしょ。寝なさいよ、もう。人間、目、つむりゃ寝れるんですから!もう、夜中の11時ですよ。夕飯もたべて、キャンプファイヤーも片付けて、お互い、へとへとなんですから、寝れるでしょ。軍人なら、どこでも寝れるように訓練したでしょ?」
アムロ「……カブトムシは土の中でも寝れるものな。」
フジムラ「いいから寝なさいよ、鈴虫も。明日はもうゲスト来るんですから。ゲーツさんとエグザベさんは昼前にはこっちつくんですから。もうあと10時間程度しかないんですよ。朝の4時ころには日が昇るんですからね。寝ろ、鈴虫。」
アムロ「もう、こんなの地獄でしかないだろ…なんでカブトムシと寝ないといけないんだ?」
フジムラ「寝ろ、鈴虫っ。」
ゲスト、登場まで行きつかなかった… 編
アムロさんがすーぐ大泉洋になるから、水の星どうでしょうは難しいんだ。俺の力不足なんだ。
どうやったら、アムロさんが大泉洋にならないのか?コツとかないかな?
水の星どうでしょうの世界と弊SS本編の違いは、アムロさんが広報へ移動したか否か程度。今、そう決めました。
ヌー・ハーグ「これだからね、宇宙世紀にもなって髭はやして、お洒落なんて言ってる軍人にはね、碌な奴がいないって分かるんだよね!それを、あのデカいクソガキはね、身をもって理解してもいいころだ、と俺は思うんだよね!流石に!!…いや、ゲーツ大尉は護衛だよ、分かるでしょうよ!あの、デカクソガキとアムロ大尉のね、お守してもらわないと、こっちも色々大変なんだからね!ほんとマジで!ハマーン様との仕事もあるしね、パプテマス中佐も誤魔化さないといけないしね、小さいクソガキの愚痴も聞いてね、共和国軍と共和国政府が馬鹿しないように見張ってもいるんだよね!もうね、俺の、エゥーゴの情報部も労基に訴え出ていいんじゃないかって思ってるんだけどね!本当にもう!!」