機動戦士Ζガンダム異伝 エグザベ・オリベ戦記   作:1スレ130番より愛を込めて

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皆さーん!水の星どうでしょう、でーす!元気ですかー?!今夜も元気にユーコン川、もとい、アムロさんの慌てっぷりを堪能していきましょうね!

さて、前回、ようやく1泊目のキャンプを終えて、今回とうとう、ゲストと言う名の生贄、ゲーツさんとエグザベさんが合流します。
当然、ほとんど何も知らされないまま、ユーコン川まで連れてこられた2人は、果たして地球の過酷なキャンプに順応できるのか?!

アムロさんの心労や、いかに?!どうぞ、応援ください!




水の星どうでしょう!ユーコン川 編4

 

 

≪アムロさん!朝食!≫

 

フジムラ「」(無言でサンドイッチを頬張るフジムラ)

 

アムロ「」(同じく無言で、サンドイッチをもそもそ食べるアムロさん)

 

スクーカム「朝食、美味しいですか?今日の朝食は、ヘラジカの燻製肉とチーズのサンドイッチです。私が冬の前に仕留めたヘラジカですよ!」

 

アムロ「ありがとう。とても、美味しいよ。美味しいんだが、どうにも眠すぎて…」(カスカスの声のアムロさん)

 

フジムラ「おかわり、お願いします。喰わなきゃ死にますからね、アムロさん。しっかり食ってくださいよ。」(カスカスの声のフジムラ)

 

スクーカム「コーヒーとキャロットジュースもありますよ。ゆっくり飲んでください。」

 

アムロ「ありがとう。スクーカム」

 

フジムラ「えー、視聴者の皆様には明るすぎて分からないと思いますが、現在、朝の7時です。ユーコン川を守る会の皆様に助けられ、我々は有難く朝食を頂いてます。」(カスカスのフジムラ)

 

スクーカム「サンドイッチにメープルシロップかけますか?はい、アムロさんどうぞ。美味しいよ。」

 

フジムラ「あと、2時間もしたらゲストのお2人もここに到着されるんですが、まあ、我々こんな感じでですね、既にもう帰りたい。」(カスカスのフジムラ)

 

アムロ「」(思わず吹き出すアムロさん)

アムロ「何言いだすんだ、この髭ダルマは…お前が言い出した企画だろ?」

 

フジムラ「…見りゃわかるでしょー。アムロさんも私と同じでしょー。もう、寝れないんですよ。眠れてないの、我々はぁ。明るいでしょー、もう空、明るいでしょー。晴れ渡る青空ですよ。本日の日の出はね、朝の4時過ぎでしたねぇ。でもですよぉ、もう朝の3時くらいから、小鳥がチュンチュン、クワクワと鳴きだしてですよぉ、目が覚めるんですよ。いや、皆様にも分かりやすいように映像もつけますけど。ほんと、寝れないんです。こんなに白夜がきついとは…」

 

〈薄暗い森の中から聞こえる鳥の鳴き声、その後の謎の生物の鳴き声〉

 

スクーカム「これがユーコンの日常です。冬になると、昼が来なくて寒いのが長く続きます。雪で動けなくなります。カヌーに乗るのも難しいです。子供たちは南の都市の学校に通いますし、若い人は都会に出稼ぎに行きます。」

 

フジムラ「きついねぇ。ほんときつい。家屋の中ならねぇ、多少の音と光は遮断できますけどねぇ、我々はテントっていう布切れ1枚で自然と接してるわけでですねぇ…若いころとはやっぱり違うんですよね。眠れなかったわけです。本当にねぇ、帰って今すぐ家のベッドで寝たいんですよねぇ。」

 

アムロ「…フフ、世界に、こんな、どうしようもない人間が居て良いのか?お前が、ユーコンでキャンプとカヌーしたいって…言い出しておいて…フフフフ、いや、カブトムシ、この企画が終わるまで全員帰れないんだぞ。フフ。まだ24時間もたってないのに。」(力なく笑うアムロさん)

 

フジムラ「そうなんですよねぇ、まだまだ帰れないんですよ。……あのねぇ、アムロさん、今から元気な若者が2人も来るじゃないですか。活きの良いのが2人も。相談なんですけどねぇ、もう、カヌーはゲーツさんとエグザベさんに任せて、私たちはエレボートで昼寝にしませんか?」

 

アムロ「これが、大人の言うことか?人間が言うことか?恥を知れ、フジムラ。泣こうが喚こうが、俺がお前をカヌーに乗せるし、キャンプからも逃がさないからな。」

 

フジムラ「いやいやいや、寝ましょうよ。テント片付けちゃいましたけど、寝ましょうよ、アムロさん。このままだと事故、起こりますよぉ。眠いでしょー。」

 

アムロ「ほら、コーヒーでも飲んで目を覚ませ。子供もいるんだろ?フジムラ、親がこんな恥を世界に晒してると知ったら、彼らはどう思う?せめて、自分で思いついた企画くらいやり遂げろ。」

 

フジムラ「いや、見せませんから、こんな番組。当たり前でしょー。うちの可愛い可愛い子供たちに見せるわけないでしょーこんなしょーもない番組をー。」

 

アムロ「」(絶句)

アムロ「人間、本当にカブトムシになったらお終いだな。」

 

 

≪ゲーツさんとエグザベさん、到着≫

 

 

フジムラ「あー、あれですね。あの小型プロペラ。アムロさーん、楽しそうに手を振ってあげてください!オープニングに流しますから。」

 

アムロ「放送された時にやらせだったって気づかせるのは人間として品性が無いんじゃないか?どうやったら、この地獄に来た2人を助けられるのか考えている俺に、やらせることか?それが。」

 

フジムラ「は?撮り高の方が大事でしょーよー。品性で食ってけるわけじゃないんで!撮り高ですよ。面白い絵が撮れたら勝ちなんですよ、この業界はあ!」

 

アムロ「人類の腐敗の象徴がフジムラ。人間の汚点の具現化がフジムラだ。俺はカブトムシにとんでもなく失礼なことを言ってしまったな。」

 

フジムラ「世の中、綺麗ごとだけじゃ回んないんですよー。若造はこれだから!夢語るだけで食っていけるのは詐欺師かミュージシャンくらいのもんですよぉ!仕事で結果出せねえなら、おまんまのお食い上げですからねー。我々も、命がけで面白い絵を撮っておかないと仕事なくなっちゃいますよー。ほーら、アムロさーん、楽しそうに手を振ってくださーい。」

 

アムロ「誰がするもんか。いま、面白い絵、と言っただろ。俺とフジムラが今の状態で、カヌーに乗って苦しむ姿以上に面白い絵があるか?撮れるのか?俺は覚悟を決めたからな。フジムラ。」

 

フジムラ「いやーはっはっはー!いやいやいや、そんなムキにならなくていいじゃないですか、アムロさん。もう、ほんと今日はゲーツさんとエグザベさんに任せて休みましょうよ。…え?本気、アムロさん、本気ですか?もう私らボロボロなのに、これからカヌーに乗るんですか?」

 

アムロ「ライフジャケットを着ろ、フジムラ。パドルも持て。2人にもカヌーの漕ぎ方を教えないといけないだろ。」

 

フジムラ「」(絶句)

フジムラ「ええ、ええ、分かりましたよー分かりました!私がわるぅございました!こうなりゃね、私にだって覚悟はありますから!」(湖に膝まで入り、パドルを振って小型プロペラ機を歓迎するフジムラ)

フジムラ「もうこの際、全員一緒に苦しみましょーねー!!!」

 

 

≪ゲーツさんとエグザベさん登場!!≫

 

 

フジムラ「はいはい、視聴者の皆さんお待たせしました!今回のゲスト、ゲーツ・キャパさんとエグザベ・オリベさんです!」

 

ゲーツ「ゲーツ・キャパだ。」

 

エグザベ「こんにちは。エグザベです。今日からよろしくお願いします!」

エグザベ「アムロさん、同じ飛行機に乗ってないから心配してたんです。先に来られてたんですね。」

 

アムロ「本当に、本当に何も知らないまま来たのか?ゲーツ、エグザベ。」

 

ゲーツ「私は普通のキャンプとしか聞いていないが。いや、〇〇(ヌー・ハーグ曹長)からは、睡眠時間を確保できない可能性がある、と聞かされた。アイマスクと耳栓をアムロの分も持たされている。」

 

エグザベ「アムロさんとキャンプだと。フジムラさんの部下の方から手ぶらで来てくださいって、言われたんですけど。僕の方も〇〇(ヌー曹長)から色々持たされましたね。まだ、中身を確認していないんですけど。」(背嚢を背負ってるエグザベさん)

 

アムロ「……フジムラ。ちょっと、ほんのちょっとでいい。話をしよう。離れたところで、あっちの森の方で腹を割って話そう。」

 

フジムラ「行くわけないでしょー!!行きませんよ!」

 

アムロ「本当に一度しっかり話をするべきだ、俺達は。腹を割って話そう。いつだったか、お前が言ったことだ、フジムラ。ゲーツもエグザベも待たせて悪いが、荷物の整理でもして、時間つぶしていてくれ。」

 

〈森に消えていくアムロさんと引きづられていくフジムラさん〉

〈森から響く怒声!!〉

〈さらば!フジムラ!〉

 

 

エグザベ「あ、そう言えばオーイタの坂田さんからプレゼントを預かっていました。ユーコン川を守る会の、スクーカムさん宛です。こちらに来ていらっしゃるとスタッフの人から聞かされたんです。…「戦友たちに」と。中身は教えてもらってないんですけど、水濡れ厳禁って聞かされたんで、今のうちにお渡しします。」

 

スクーカム「日本の大分?第八師団の坂田ですか?懐かしい。あそこには戦後の災害派遣で向かいました。ユーコン川を守る会のメンバーみんなで。覚えていてくれたんですね。……ああ、葉巻だ。」

 

ゲーツ「…これは、……恩賜の葉巻じゃないか?!」

 

スクーカム「ええ、そのようです。昔、約束してもらいました。もし、生き残ることができたら、戦友たちに家宝を贈る、と。この葉巻は彼らの墓前に供えますよ。その後は、私が彼らの代わりに味わいますが。」

 

エグザベ「本物の葉巻は初めて見ます。」

 

スクーカム「宇宙から来た人はそうでしょう。手に取って見ますか?嗅いでみてもいいですよ。」

 

エグザベ「いえ、スクーカムさんの戦友さんのものです。僕には資格がないですよ。無事に渡せて、本当によかった。」

 

ゲーツ「よく北米まで窃盗にもあわず…無事に。」

 

スタッフ「まあ、憲兵の護衛うけているエグザベさんから窃盗できるほどの馬鹿は、流石に連邦軍にはいませんから。」

 

スクーカム「届けてくれてありがとう、エグザベさん。キャンプが終わったら、私たちの戦友に会っていってください。」

 

エグザベ「ええ、ぜひ、そうさせていただきます。」

 

スクーカム「葉巻の楽しみ方も教えますよ。」

 

 

≪アムロさん帰還!!≫

 

 

エグザベ「おかえりなさい、アムロさん。フジムラさんは?」

 

アムロ「ああ、森の方でトイレしてる。」

 

ゲーツ「随分と本格的にキャンプしてるんだな。〇〇(ヌー)が折り畳み式の簡易トイレを用意してくれていたんだが。ああ、エグザベの荷物に入っていた。…いや、使わない。そっちに合わせよう。スクーカム、預かってくれるか?」

 

アムロ「は?…は?」

 

ゲーツ「まあ、汚物は可燃収集ゴミになるからな。持ち帰らないといけないから大変だろ。キャンプファイヤー程度では燃やせないし、悪臭が大変なことになる。」

 

アムロ「は?正気か?ゲーツ?文明を捨てるのか?」

 

ゲーツ「アムロ、君だって行軍訓練は受けているだろう?エグザベもオオイタで体験参加してきたそうだ。」

 

アムロ「いや、本当に止めてくれ。普通に簡易トイレを使いたい。森は嫌だ。」

 

エグザベ「正直、僕もアムロさんと同じ意見だけど…」

 

スクーカム「排泄物の臭いが駄目です。埋めないと。最悪、熊が寄ってきます。」

 

エグザベ「だそうです。……臭いってそんなに重要なんですか?」

 

スクーカム「臭いは重要です。ここは熊が出ますから。食料の臭いが一番危険なんです。でも食料は、テントから離れた場所においておけば、私たちも逃げる時間が稼げるので平気です。でも、人間の排泄物の臭いは。…まだまだ危ないかもしれません。人がいる、と知られるかも。簡易トイレでは確実な熊対策ができないです。……1年戦争の後、ユーコン川流域でも生態系が大きく乱れました。MSや戦艦に蹂躙された部分もありますし、ジオン公国軍の兵が大量の動物を密猟をしていったこともあります。彼らはユーコン川のことも熊のことも何も知らないので、逆に熊に食べられる事件もたくさん起こりました。ユーコン川の流域の熊が人間を食べるようになったのはそれからです。」

 

アムロ「消臭剤も、駄目か?本当にこれからも、野外で、森でトイレするのか?」

 

スクーカム「消臭剤は絶対に駄目です。無臭にするタイプじゃないと逆効果なんです。普通の市販のものだと、良い臭いと思って熊は寄ってきます。」

 

ゲーツ「諦めろ、アムロ。どうせ、フジムラさんに取り上げられる。君のリアクションで視聴率全世界1位を取った人間だぞ。君の目の前で壊す程度のことはする。どっちにしろ使えないだろう。」

 

エグザベ「オーイタでも訓練で、野外で用を足してましたけど。慣れないときついですね。」

 

アムロ「慣れるわけないだろ?!」

 

エグザベ「MSパイロットは基本的に行軍訓練が最低限になるから…コロニーでの訓練だと、トイレのある場所が行程に何か所か設定されてるんです。地上では、公共施設の近くを通ってもトイレも水道も使用禁止にされてて、びっくりしました。アムロさんも、僕と同じ程度の行軍訓練しか受けてないはずでしょう。それで、いきなり簡易トイレ無しのキャンプは辛いよ、ゲーツ。」

 

ゲーツ「私に言われてもな。フジムラさんに頼んではみるが…」

 

エグザベ「僕からも頼んでみます。気をしっかり持ってください、アムロさん。」

 

 

≪フジムラ!!生還!!≫

 

 

フジムラ「普通に駄目ですよぉ!!ここはユーコン!雄大な自然を体感するために来てるんですぅ!ダメダメ!コロニー育ちの甘ちゃん坊や達が耐えられないっつっても泣いても駄目でーす!」

 

〈カーンッ!!〉(フジムラ相手に拳骨に息吹きかけて凄むアムロさん)

 

エグザベ「アムロさん、落ち着いて。落ち着いて!」

 

アムロ「止めるな!エグザベ!フジムラは今、ここで討つ!」

 

ゲーツ「落ち着くんだ、アムロ。それでは、フジムラさんの思う壺だ。」

 

エグザベ「フジムラさん!変な顔して、アムロさんを挑発しないでください!」

 

アムロ「つい2時間前に、家に帰って寝たいとか言い出したのがこのフジムラなんだぞ!こういう自分勝手な人間は碌な事しないんだ!ここで始末をつける!俺だけじゃなく、ゲーツもエグザベも巻き込んで!」

 

ゲーツ「落ち着け、アムロ。私なら大丈夫だ。行軍にも慣れている。君とエグザベのことが心配だったから、この仕事も引き受けたんだ。」

 

エグザベ「僕なんか、アムロさんとゲーツとキャンプできるって聞いて、何にも考えてないまま来ちゃってるんですよ。フジムラさんより自分勝手なんです、僕は。アムロさんがこんな大変な思いをしてるなんて、考えても無かったんですよ。ごめんなさい、アムロさん!」

 

アムロ「」(ゲーツさんとエグザベさんに宥められてしぶしぶ拳を下すアムロさん)

 

フジムラ「いやぁ、若いっていいですねぇ…フフフ!」

 

アムロ「っの髭ダルマ!!」(再び激昂してゲーツさんとエグザベさんに止められるアムロさん)

 

 

 




アムロさんとの距離を測りかねてるアクシズ戦争後1年くらい後のエグザベ 編


今回コメディ少な目です。申し訳ない。
まあ、番組の本来の目的は、地球上の環境や保全の取り組みを知ってもらうことだから…

え?ジオン公国軍が組織的に動物密猟してる?逆にどうして彼らが動物密猟しないと言えるのか?普通に毛皮目当て、トロフィー目的でやってるでしょ。(シーマ艦隊のトラの毛皮見ながら)

連邦軍でもどさくさに紛れて密猟はしてそう。こっちは食料目当てかもな。
自衛隊も部隊で組織的に、木材売ったり松茸とか栗拾って食べたりして過去、すっげえ怒られてるもんな…確か。

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