機動戦士Ζガンダム異伝 エグザベ・オリベ戦記 作:1スレ130番より愛を込めて
でも、私達水の星どうでしょうは深夜枠から移動いたしません。
各自、体調はご自身で管理されてくださいね!寝不足になっても私達は一切責任取りませんからねー!
さて、前回ようやく、ほんっとーにようやく、スタート地点からワイワイと出発した我々どうでしょう班とゲストたち。
アムロさんの黒歴史をも飲み込むユーコン川の雄大な流れに乗ったのであります。
目指すは次のキャンプ地!案内人はユーコン川で生まれ育った男スクーカム!いくらでも残業できます、と言い放つちょっと信じられない感覚を持つ男です。
果たして、全員無事でいられるんでしょうか?!
では、我々のドタバタキャンプをお楽しみください、どーぞ!!
エグザベ「アムロさん、暴力は駄目ですよ…川の水かけるくらいにしておきましょう。」
フジムラ「エグザベさん!!あなた、あなた、このユーコンの冷たい水を私にぶっかけようって言うんですか?鬼ですか、あんた!」
エグザベ「フジムラさんのアムロさんに対する横暴はちょっと見てられないんで…ゲーツは立場もありますから、何かあったら僕がフジムラさんに水、掛けますね。」
フジムラ「はああ??ちょっ、ちょっとアムロさん、漕がないでください!エグザベさん達のカヌーに並べないで!私が濡れるでしょお!!」
アムロ「安心しろ、フジムラ。俺と違って、エグザベなら水を掛ける前に声をかけてくれる。」
ゲーツ「濡れないように言動には気を付けてくれ、フジムラさん。アムロ、取り合えず並んで進もう。エグザベ、スピードはこのままで大丈夫だ。」
〈ようやく、湖から脱出した2隻のカヌー〉
〈川の流れに乗って下流へ向かいます〉
アムロ「漕がなくても本当に進むんだな、当たり前なんだろうが。」
エグザベ「スクーカムさんは時速10キロ程度って言ってましたね。川の流れって意外に早いな。」
ゲーツ「2人とも、漕がないのは良いが、前方には注意してくれ。川の中の岩とか流木とか。」
カメラマン「ちょっと、アムロさんの後ろのオッサン!寝ないでくださいよ。」
フジムラ「はい??寝てませんよ、このオッサンは疲れて目ぇ瞑ってるだけですから!」
エグザベ「フジムラさん、寝たら事故につながりますから。水、掛けていいですか?」
フジムラ「はあ??いやですけどぉ!!寝てませんから!!」
アムロ「いいか?フジムラ、次のキャンプ地に着くまで俺とお前は一蓮托生の身だ。俺の事故はお前の事故だ。気を抜くな。」
ゲーツ「私もカメラマンも見ている。せめて次のキャンプ地まで我慢してくれ、フジムラさん。」
〈キャンプ地!到着!!〉
アムロ「漕げ!!フジムラ!もっと左だ。左に寄せないと!漕ぐんだ!!」
フジムラ「漕いでるでしょー!!腕が千切れるくらい漕いでますよ!アムロさんこそ、漕ぎなさいよ!!逆に、川の流れの逆に漕いでくださいよ!キャンプ地過ぎちゃいますよ!!」
エグザベ「腕だけで漕いだら駄目です、フジムラさん!身体全体を使って!腹筋も使ってください!」〈先にキャンプ地に着いているエグザベさんとゲーツさん〉
ゲーツ「あと5メートル、こっちに寄せろ、アムロ!」〈膝まで川に入ってアムロさんのカヌー上陸の補助をしてくれてるゲーツさん〉
アムロ「漕げ!漕ぐんだ!フジムラ!流されてるぞ!」
フジムラ「あんたこそ漕ぎなさいよぉ!鈴虫ー!!」
ゲーツ「捕まえた!!」〈カヌーをキャッチしてくれたゲーツさんとエグザベさん〉
アムロ「ありがとう、助かった。」
フジムラ「……もう、もう、もう、このオッサンは動けませんからね!動きませんから!」
アムロ「まあ、カブトムシにしては頑張ったよ。お疲れ、フジムラ。」
エグザベ「アムロさんもフジムラさんもお疲れ様です。」
ゲーツ「フジムラさんもアムロも。無事について良かった。休んでてくれ。荷揚げとカヌーは私とエグザベでやっておく。」
≪初めての火起こし!!≫
スクーカム「皆さん、火起こししたことありますか?」
アムロ「…昔、やったような?」
ゲーツ「道具があればできるが…。いや、今は止めておこう。撮り高が必要なら別撮りでいいんじゃないか?」
エグザベ「フジムラさんが限界ですからね。」〈横になって上半身だけ起こしたフジムラを支えるエグザベさん〉
スクーカム「フジムラさんにもらった予定表では、皆さんで火起こししてもらって、夕飯の調理になってます。」
アムロ「おい!フジムラ!!おい!!」
フジムラ「…そりゃ、予定は未定ですもん。1週間前の私が考えてたことなんか覚えてるわけないでしょー。あんたら全員若いんだから火起こしくらい経験しときなさいよ。ついでに夕飯も作りなさいよ。」
アムロ「お前、本当に、お前、フジムラ、何から何まで最悪だぞ…予定が未定とか、そういう使い方しないだろ。最悪だ。」
フジムラ「こちとら疲れてるんですよぉ。夕飯くらいつくりなさいよぉ。あんたら全員ボンボンじゃないですか。食事の作り方の1つでも覚えさせてやろうっていう我々の親心がわかりませんかぁ?」
アムロ「フジムラが、親?!とか、本当に無理。無理だ!見ろ、フジムラ!鳥肌が立った!」
スクーカム「夕飯、簡単です。誰でもできます。チキンソテーとパンケーキです。フライパンで焼くだけです。」
エグザベ「あ、パンケーキなら焼けます。じゃあ、僕は調理の方にしますね。スクーカムさん、火起こしだけお願いします。ゲーツは調理の間にテント立ててくれないか。フジムラさんを早い所休ませよう。」
ゲーツ「わかった。アムロはエグザベを手伝ってやってくれ。テントは私1人で大丈夫だ。慣れている。」
アムロ「ああ、でも俺は本当に調理とか最低限しかしたことないんだ。トーストを焼くとか、ミールキットを温める、くらいしか。」
エグザベ「忙しいと必然的にそうなりますよね。そう言えば、僕も本物の火を使ってパンケーキ焼くのは初めてです。」
スクーカム「コロニーでは火が使えないって、本当なんですか?」
アムロ「工場とかなら許可があれば使えるんだか、個人で使うのはちょっと空気使用料が高くつくんだ…」
エグザベ「そもそも、IHと電子レンジで調理が全部済んでしまうんです、コロニーでは。食料廃棄を減らす為に野菜や肉や魚よりも、調理済みのミールキットを皆買いますから調理なんてしたことない人間も、本物の火なんて見ずに一生を終える人間も多いんですよ。」
アムロ「そう言えば、昔、参加した行軍訓練の時もミールキットだった。」
エグザベ「いいなぁ。この前のオーイタの時は蛇とウサギとカエルと何かの草だったんです。食べられないわけじゃなかったんですけど、ちょっと食べるのに勇気がいりましたね。」
スクーカム「こっちでもウサギは食べますよ。ハニーマスタード、よく合います。」
エグザベ「そうなんですか?コロニーだと聞いたことも無かったから、つい。地上だと普通なんですね。」
アムロ「待て、エグザベ。違う、冤罪だ。ウサギだってメジャーな食べ物じゃないぞ。俺が前に住んでいたところでも食事にウサギが出てきたことなんかない。」
エグザベ「え?蛇も?カエルも?僕以外の皆さん、オーイタの皆さん、随分手慣れた感じで食べられてましたけど…」
スクーカム「懐かしいですね。大分は温かくて山が多い所でした。良いところです。冬でも食べ物が取れた。平地は全部、津波で壊されてどうにもなりませんでした。でも、山に行けば鳥も鹿もいましたね。第八師団の連中はタフでしたよ。木の根を掘って虫や蛇を探して食べていました。支援物資や糧食は全部、市民や私達支援団体に渡してくれました。あの時、思いましたね。伝説にきくサムライとはこういった人々だったんだろうと。」
エグザベ「そうですね。僕もそう思いました。不慣れな僕を連れての訓練は大変だったはずなのに。最後まで笑顔で僕を応援してくれて。」
〈参考資料:笑顔で腕立て伏せ50回を命じられている訓練兵の様子。笑顔でないと判断されるたびに10回追加されていく。〉
〈笑顔で出発したエグザベさんの写真と笑顔だけれど今にも倒れそうな訓練終了後のエグザベさんの写真〉
アムロ「確かに見たり聞いたりするものと実際やってみるものは別だものな。訓練か、懐かしいな。」
フジムラ「え?何、共感してんですかあ?アムロさーん!…騙されちゃいけませんよぉ!エグザベさん、スクーカムさん。この、ボンボンアムロさんがした行軍訓練ってただの遠足ですからねー!軽い荷物背負って目的地まで30キロ歩いただけですから!碌に兵卒の訓練してねーから、この人!」
エグザベ「フジムラさん!アムロさんがきちんとした教育と訓練を受けられなかったのは連邦軍の都合でしょう?それを、アムロさんの落ち度みたいに言うのは卑怯ですよ。普通は最低でも、半年間は教育と基礎訓練を受けられるはずです。ましてや、アムロさんはMSパイロットで、大尉でしょう?MSの訓練があったとしても、講義や教育は軍規に定められたものを受ける権利があります。それを…」
スクーカム「私も1年間は2等兵、その後、勉強して軍曹まで頑張りました。でも、行軍訓練も、フジムラさんの言うようなものではなかったです。」
アムロ「俺が受けた訓練と教育か。……戦後、半年過ぎたころに2週間くらいだったと思う。講義が主体だった。後はフジムラが言ったような行軍訓練が2回程度と体力育成くらい、か…」
〈スクーカムさんとエグザベさんがフジムラを非難する声を聞いて戻ってきたゲーツさん〉
ゲーツ「何をしてるんだ?食事の準備が進んでないようだが?」
エグザベ「ゲーツ!アムロさんが2週間しか尉官教育課程を受けられてないって。」
フジムラ「違います違います。アムロさんが受けたのは尉官教育じゃなくて、初期教育ですよー。基礎教練だけですよー。まままま、これでもアムロさんは連邦の英雄なんでね、縫物とかシーツ畳みとかアイロン掛けとか靴磨きは省略されてますよ。なんという好待遇!!」
ゲーツ「(絶句)」
エグザベ「(絶句)」
スクーカム「(絶句)」
フジムラ「え?え?え?なんで皆さん、私の事見てるんです?睨んでくるんです??……いやいやいやいや、違いますよー!私、全く関係ないですから!私ら、いちMSパイロットの教育と訓練計画に口出しできる部署じゃないんで!!まさか、今更キャリアアップ狙うんです?アムロさんが?こちとら、アムロさんから一生水の星どうでしょうするって言質取ってるんですよ!!映像も証拠に保存してありますから!放送だってしましたしぃ!!」〈大声で笑うフジムラ〉
アムロ「あれは!!お前が、いや、フジムラとウレ…カメラマンが!!アフリカに行った時に!聞いてくれ、エグザベ、ゲーツ!!脅迫されたんだ!俺は!!この人達はアフリカで、俺に牛の!」
〈参考映像:「水の星どうでしょう アフリカ篇」にてシャワーを浴びたいと言いだしたアムロさんに現地のシャワー「牛の小便で頭を洗う」をやってみせる現地の少年アブラムさんの動画〉
〈その後、牛を連れてきたフジムラにキレて泣き叫ぶアムロさん〉
〈フジムラとカメラマンの笑い声〉
フジムラ「フフフフ、え?関係ないでしょー!そっちから、アムロさんから言い出したことでしょおー!!一生、水の星どうでしょうするから勘弁してくださいって、言いましたよねー!!だから、勘弁してあげたんでしょーよー!!フハハハハハ!」
〈アムロ「俺は一生、どうでしょうするから!!フジムラと全世界回るから!!嫌だ!牛は、止めろ!!牛、見たぞ!さっきの見たんだからな、アブラムは小便と一緒に大きい方も当たってただろ!!嫌だ!無理だ!本当に!一生どうでしょう!するから、止めろ!止めろ!!止めてくれ!!助けてくれ!!」〉
〈フジムラの笑い声〉
〈カーンッ〉(襟首をつかみ合うアムロさんとフジムラ)
エグザベ「ウソッ。あれ台本じゃなかったんですか?」
フジムラ「はあー?!考えなさいよ!エグザベさん、あんた自分の頭で考えなさいよぉ!今日、あなた、台本渡されましたぁ?こちとら常に100パーセント!!120パーセントの力でアムロさんに挑んでるんですよぉ!!アムロさんのリアクションに挑んでるんですよぉ!!全世界がアムロさんのリアクションに注目してるのに、あんたら、台本なんて視聴者に失礼な真似ができるんですかぁ?!ヤラセで納得する視聴者なんていないの!!この世にはっ!!」
ゲーツ「礼とかいう話ではなく、アムロにかなり負担をかけ過ぎていると思う。台本とまでは言わないが、もう少し企画を穏やかなものに変えるべきだろう。」
フジムラ「我々もぉ!!同じ苦しみを味わってるじゃないですかぁ?今、我々は、アムロさんと一緒に、このユーコン川に居るんですよぉ!カヌーも漕いでますし、白夜にも苦しんでますよぉ!!アムロさんと一緒にユーコンの生きづらさ満喫中じゃないですか?!この一体になって苦しむ姿こそ、アムロさんと我々の一体感こそ!!視聴者が求めてる画でしょうよ!!」
アムロ「スクーカムにもユーコンに住む人たちにも、失礼が過ぎるぞ、フジムラ!」
フジムラ「生きてりゃどこでも苦しむもんなの!ねえ、スクーカムさん!」
スクーカム「ユーコン川のカヌーキャンプの宣伝をしてほしい、と私、依頼しました。…成功か失敗か、で言えば、今のところ大失敗です。」〈笑いながら言うスクーカムさん〉
フジムラ「フハハハハ!!ままままままあ!そういうこともありますよぉ!スクーカムさん!大丈夫!大丈夫です!このボンボンたちが若いパワーで盛り返してくれますから!!ハッハハハハ!」
エグザベ「アムロさん。僕、弁護士、紹介できます。」〈アムロさんの手を両手で握っていうエグザベさん〉
ゲーツ「過酷…この旅、過酷すぎる…」
≪アムロさん、初めてのパンケーキ!!≫
エグザベ「焚火台の上で調理するんですね。」
スクーカム「小石を積んだり、河原の石を集めて焚火台代わりに使うこともありますよ。ここの河原は植物が多いので焚火台使います。」
アムロ「スウェーデントーチと言って、丸太に切れ目を入れて火をつける方法もあった。昨日はそれだったな。」
スクーカム「ええ、あれは事前の準備が大変です。それに濡れたら使えませんから。昨日だけ、特別です。綺麗だったでしょう?」
アムロ「ああ。でかいキャンドルみたいだった。……フライパン、そんなに火から離したところにおいて温まるのか?スクーカム。」
スクーカム「火の近くにおくとパンケーキ焼ける前に炭になります。ここで大丈夫です。火加減さえ気を付ければパンケーキは大丈夫です。」
エグザベ「もうそろそろ、生地流し込んでも大丈夫そうかな?」(フライパンの上に手をかざして確認するエグザベさん)
エグザベ「最初は失敗するかもしれないんで、ちょっと少なめの生地で焼いてみますね。」
アムロ「え?そんな高い所から生地を落とすのか?エグザベ、撮り高は気にしなくていい。もっと慎重に…。」
エグザベ「びっくりしますよね、最初見たときは。これ、この高さが必要なんです。30センチくらい高い所から生地を落とさないと。円い形にならないんです。専用の器具とか、別の調理方法とかだと別らしいんですけど。」
〈片手でフライパンを動かしてパンケーキをひっくり返すエグザベさん〉
エグザベ「うん。火加減も大丈夫そうです。アムロさん、焼いてみます?」
アムロ「……テレビ的に、放送的にどうなんだ?エグザベのちょっとカッコイイ調理の後に、料理したことも無い俺の多分失敗するだろう調理映像を流すのは。視聴者に怒られないか?食べ物を無駄にするなって言われないか?食べられないものができたら映像カットしてもらえるのか?」
カメラマン「しません。するわけないでしょ。」〈笑うカメラマン〉
エグザベ「え?ああ、大丈夫です。アムロさんが焼くの失敗したら僕が食べますから。小さい頃はよく失敗してたから慣れてるんです。」
アムロ「……エグザベの質の悪い所だと思うんだ。こういう善意で、無意識なプレッシャーを掛けてくるところ。これ、失敗したら…パンケーキを焦がしたり、生焼けだったりしたら、俺がエグザベを苦しめた判定してくる人間を何人か挙げられるぞ、俺は。」(カメラマンにだけ、こそっと話しするアムロさん)
アムロ「いや、まあ、焼くけど…エグザベ、ちゃんとひっくり返すタイミングは教えてほしい。」
エグザベ「もちろん!パンケーキの表面に泡が10個ほど出てきたらひっくり返すタイミングです。最初ですから、フライ返し使いましょう。…そろそろかな?」
アムロ「よっと。カフェで見る様なパンケーキになった!!エグザベ、カフェのパンケーキだ!」
エグザベ「すごい!!上手です、アムロさん!」
カメラマン「いやあ、本当に上手に焼けてますねぇ。アムロさん、よかったじゃないの。」
アムロ「ああ、これで〇〇(ハマーン)や●〇(カミーユ)や●●(ヌー)に苦情を言われなくて済む。」
エグザベ「え?なんで?」
≪2日目の夕飯!!≫
フジムラ「いやぁ、焦げた生焼けのホットケーキ食べることになるんだって覚悟してましたけど、なかなかどうして!エグザベさんはホットケーキ焼くのお上手!!」〈ご機嫌なフジムラ〉
アムロ「お前の分は俺が焼いたんだが?フジムラ?知ってるだろ?見てたんだから!」
フジムラ「黙ってなさいよ、鈴虫。エグザベさんの指示で焼いてただけでしょ?それを、アムロさんの手料理っていっていいんですか?」
ゲーツ「フジムラさん、言っていいことといけないことがある。やる気が出てきた人間相手になんてことを言うんだ。偉人曰く『やって見せ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かし。』と。実際、アムロは喫茶店に出てくるくらいのパンケーキが作れているじゃないか。…初めてなのに、こんなに美味しいパンケーキ作れるのは凄いぞ、アムロ。」
エグザベ「アムロさん、ひっくり返すのも上手でしたよ。僕なんか、初めての時ひっくり返すのが怖くて固まっちゃって、床に落としたんです。」
フジムラ「あんたらねぇ、このアムロさん何歳だと思ってんですか?15歳や16歳の子供じゃないんですよぉ!24歳、今年、25歳になるんですよぉ、この人はぁ!!それを、ちょっとホットケーキ作れたくらいで煽ててどうするんですか。」
アムロ「なら、お前は何の料理ができるんだ?カブトムシ。」
フジムラ「カップヌードルと携行糧食の温めは完璧ですよぉ!!」〈胸張って言うフジムラ〉
アムロ「(絶句)」
アムロ「フフッ、フフフフ、ハハハハハハ、お前、二度と料理云々を俺に言うなよ、この、髭!!もう、もう、フフフフ、何がカップヌードルは完璧です!だ。ハハ!」
ゲーツ「フジムラさん、自分のことを棚に上げて…」
エグザベ「明日はフジムラさんも一緒に料理しましょう。手伝いますから。料理って何歳から始めても楽しいものですよ。」
フジムラ「嫌ですよ、私、奥さんいるんで。奥さんの料理が一番おいしいわけ!もし、もしですよ!万が一、私が奥さんより美味しい料理作れるようになっちゃったら、これ、フジムラ家の危機到来ですよぉ!奥様から料理はこれから男の仕事って言われちゃうでしょー!!そうなったら責任取れるんですか?エグザベさんとゲーツさんのお2人はァ!!」
エグザベ「料理をするのに男性も女性も関係ないです。奥様が病気になった時、看病する為にも料理はできた方が良いですよ。」
ゲーツ「フジムラさん。そういう言葉は奥様より料理が上手になってから言うものだろう。老後の趣味として料理を選ぶ人も少なくない。偏見はよくない。」
アムロ「逃げられると思うなよ、フジムラ。俺はお前を必ず巻き込んでやるからな。料理作りにもカヌーにも。」
フジムラ「ボンボン共こそ逃げられると思わないでくださいよぉ!この、ユーコンのキャンプから…助けは来ないんですよぉ!あと3日、140キロメートル進むまで、文明には辿り着かないんですよぉ。柔らかいベッドも綺麗なトイレもないんですよぉ!虫がいないところでトイレできないんですよぉ!」
アムロ「…敵わないんだよな、フジムラのこういうところは。俺の嫌だなぁという表情を引き出すためだけに、一緒に苦しむことになると分かってても実行するこの無計画性だけは、俺も敵わない。」(笑いながら言うアムロさん)
≪みんなで初めてのテント泊!!≫
フジムラ「じゃ、まあ、今夜は若者たちだけ集めたテントでおやすみなさい!オッサンは向こうでテント独り占めしますんでね!」
アムロ「まて、フジムラ!お前歯は磨いたんだろうな?ポケットにチョコとか飴玉とか匂いがするものを入れてないだろうな?」
ゲーツ「熊除けスプレーは持っているか?フジムラさん。リップクリームもアイスボックスに入れたか?」
エグザベ「防犯ブザーも持ちましたか?」
フジムラ「あのですねぇ、このボンボン共ったら私をいくつだと思ってんですか?ちゃんとしてますから!そんな言うなら、あんたたちで、ズボンのポケット確認してくださいよぉ!」〈両腕を上げて3人にボディチェックを受けるフジムラ〉
アムロ「大丈夫そうだな、テントも確認してくる。枕元にメープルシロップ瓶おいている可能性もあるから。」
ゲーツ「熊除けスプレーの使い方は確認しているか?フジムラさん。手順を声に出して3回読んでおいてくれ。」
エグザベ「トイレ、今のうちに行っておかなくて大丈夫ですか?見張りには僕が立ちますから、夜、目が覚めなくてもいいように今、行っておきましょう?フジムラさん。」
フジムラ「ちゃんとしてますから!!寝なさいよボンボン共!!オッサンが気ぃ効かせてやってんの!!寝ろ!!」
アムロ「寝ろと言われても…太陽が燦燦としているんだが?」
フジムラ「白夜ですよぉ!!昨日とおんなじなの!もう夜の10時なの!どうせ明日の朝も、鳥やらなんやら五月蠅くて寝れないんだから!はよ寝ろ!ガキども!」
〈フジムラ、別のテントで就寝!〉
アムロ「まあ、でも口うるさいのがいなくなってゆっくり眠れるな。フジムラ、いびきが酷いんだ。」
ゲーツ「睡眠時無呼吸症候群かもしれないな。この旅が終わったら健康診断を受けるように勧めてみよう。」
エグザベ「血糖値も心配だなぁ。メープルシロップを今日だけで1本と半分も消費してた。」
アムロ「あいつ、気が付けば、口にチョコや飴玉入れてるんだ。…寝袋の中を確認し忘れたな。」
エグザベ「いやいや、流石にそこまでしないでしょう、フジムラさんも。」
アムロ「いや、甘い。エグザベ、フジムラの異常さを甘く見過ぎている。確認してくる。」〈テントを出て確認に行くアムロさん〉〈フジムラの怒鳴り声〉
エグザベ「アムロさん、だいぶ参ってるな。」
ゲーツ「熊は恐ろしいからな。仕方ない。」
エグザベ「熊にあったらゆっくり後ずさりするように、としか聞いてないよ。人を食べるとか聞いたけど本当かな?」
ゲーツ「●●(ヌー曹長)か。後で上に苦情を出しておこう。…熊と人間は基本的に身体能力が違い過ぎるうえに、生かしたまま動物の肉を食べる習性がある。遭遇した時は熊の目を見て後ずさりする、というのは次善の策だ。最善は出会わないこと。トイレに行く時に熊よけの超音波スピーカーは必要だからある。」
エグザベ「生かしたまま?…え?生きたまま?食べられた、人が、いる?」
ゲーツ「ユーコン川を守る会の装備は伊達じゃない。彼らはプロだから安心していい。が、指示を守ることが前提だ。」
アムロ「大丈夫だった。寝袋の中も靴の中にも靴下の中にも隠してなかった。」〈戻ってきたアムロさん〉
ゲーツ「お疲れ、アムロ。今、エグザベと熊の話をしていた。」
アムロ「2人だけでズルいぞ。俺だって、熊の事は良く知らないのに。いや、熊の被害はニュースで見るよ。1年に1回くらいか?北米大陸のどこかで被害は毎年出てるんだ。」
エグザベ「毎年?え?毎年?熊の生息数がまだまだ足りてないって、スクーカムさんは言っていたのに?」
ゲーツ「人間も熊を食べる文化がある。いや、人を食べた熊を食べるわけじゃない。エグザベ、勘違いはするな。特に、この辺りみたいな、農耕が難しい地域では熊も貴重な食糧になる。」
エグザベ「人間が保護していかないといけない動物が、人間を食べるなんて…ごめん。ちょっと想像がつかなくて。」
エグザベ「………でも、人間を食べてしまう生物でも、地球には、生態系には必要、か。」
アムロ「熊狩りをしよう、とか言い出さないだけフジムラは理性があったのかもしれないな。」
水の星どうでしょう!!仲良くキャンプ編
弊SSのフジムラが熊狩りを言い出さなかったのは無謀なのを知っているから。流石に命の危険だけは回避した。…ユーコン川でキャンプしてる?サポーターたくさんいるからヘーキヘーキ
アムロさんの初めての調理…ゲーツもエグザベも基本的に褒めて褒めて伸ばすタイプだから小学生を褒める様な感じになってるな。何故?
原作の水曜どうでしょうでは調理できるって言い出したのは大泉さんだけ。大泉さんと違って弊SSのエグザベはパンケーキと目玉焼きという初心者でも無理のない調理なので、『狂気』が足りていない。
真面目過ぎる。
精進します。